質問 |
angie 2013/08/18(Sun) 08:02
こんにちは。
来月で4歳になる娘の前歯Aのことでお伺いします。
現在ドイツ在住で、ドイツの歯科医に通っております。
虫歯治療済みの前歯Aが痛むということで歯医者へ行き、被せものがグラグラしているせいで痛むのだろうと被せものを交換しましたが、翌日に歯茎がひどく腫れて再度歯医者へ行くと神経が死んでいく過程の痛みと説明を受け、1週間の抗生剤摂取ののちに神経を抜き根管治療が始まりました。
神経が死んだ原因は、1年半くらい前に歯がグラグラになるほど強打したことを説明したところ、はっきりとはわからないがそれではないかと言われました。
根管治療中は、塞ぐと発生したガスの抜け場所がないために痛みが増すからという判断で脱脂綿でふたをするだけという状態で5回の治療が終わりました。
そして、保険の関係から5回の根管治療を終えた時点で、先生から3つの選択肢をもらいました。
1.2日に1回の脱脂綿交換を永久歯になるまで(あと1-2年)親が続ける
2.自費で根管治療を続ける(ただしそれでも治る保証はなく、特に乳歯の場合は治ったと思って塞いでも再発も多々ありえるので、あまりすすられる案ではないとのこと)
3.痛みがずっと続くようなら抜歯
現在はその歯科医が夏期休暇中のためとりあえず1の脱脂綿交換で様子をみることにし、2日に1回脱脂綿を交換しています。
娘はまだ“何もなければ痛くないけど、押すと痛い”という表現をし、食事も固いものは前歯でなく横から食べています。
そして親の脱脂綿交換が始まって約2週間後の今、また昨日位から歯茎にフィステルができています。
最終的にはセカンドオピニオンを聞きに別の歯医者にも行こうかと思っていますが、ドイツと日本の考え方や治療方法の違いもあり、全てを信頼できる先生に出会うのはとても難しいと感じており、先生方のご意見を伺えたらと思っています。
ちなみに、もう一本の前歯Aにも3〜4ヵ月前からフィステルができており、片方の治療が落ち着いたらこちらも神経を抜こうと言われていますが、今回の予後を体験し同じ先生にお願いしてよいものか悩んでいるところです。
教えて頂きたいのは、
1.根管治療後、開放したまま脱脂綿交換を約2年も続けることに問題はないのか?(前歯Aの穴からの虫歯や永久歯への影響など)
2.5回の根管治療後にまだフィステルがあるということは膿がちゃんと取りきれてない(又は治療が病巣まで届いてない)のではないか?
3.(親の気持ちとしては抜歯は極力避けたいので)フィステルが治るまで(もしくは今後出るたびに)自費治療をしてその後また脱脂綿交換というのはどうか?
こちらのサイトで勉強もさせて頂き、色々な考え方があるのは承知しておりますが親としては極力抜歯を避けて、永久歯への影響もない方法を希望しております。
ドイツでは合理的に考えるお医者さんが多いようで、簡単に抜歯をされたり、子供でも全身麻酔での歯科治療をするので、納得いくまで話し合えるというお医者さんにめぐりあうことがなかなか難しいなと感じています。
長くなって申し訳ありませんが、アドバイスを頂けたらありがたく思います。 |
回答1 |
山田 豊和 2013/08/18(Sun) 08:27
angieさまおはようございます。
上顎Aの根管治療がうまくいかないわけですね、実際に診察したわけではないので断定は致しかねますが綿花の交換を続けるというのはいかがなものかと思います。
>1.根管治療後、開放したまま脱脂綿交換を約2年も続けることに問題はないのか?(前歯Aの穴からの虫歯や永久歯への影響など)
永久歯への問題云々よりこのような処置は個人的には考えられません、治らない原因は別として治らなければ抜歯したほうがいいと思います。
>2.5回の根管治療後にまだフィステルがあるということは膿がちゃんと取りきれてない(又は治療が病巣まで届いてない)のではないか?
感染したままになっていると思います。
>3.(親の気持ちとしては抜歯は極力避けたいので)フィステルが治るまで(もしくは今後出るたびに)自費治療をしてその後また脱脂綿交換というのはどうか?
フィステルは1回か2回根管治療をすれば治ります、治らないのは治療手技に問題があるのか、そもそも治らないなんらかの問題があるのではないでしょうか。
>ドイツでは合理的に考えるお医者さんが多いようで
西洋医学ではそもそも物事を合理的に考えるものだと思います。
感染根管がどのような状況なのか評価して治せると判断できたら治療すればいいと思いますが治せないとなれば抜歯を選択することになると思います。
乳歯のフィステル http://yamadashika.jugem.jp/?cid=107
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返信1 |
angie 2013/08/19(Mon) 18:29
山田先生
早速のご回答をありがとうございました。
先生のアドバイスを参考にし、もう少し根管治療について詳しい歯医者さんを探してみようと思います。
その上でも治療が難しいということであれば、先生のご意見通り抜歯も検討にいれていこうと思います。
また何かあればよろしくお願いいたします。
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回答2 |
森川 2013/08/20(Tue) 00:25
山田先生が書かれているように、残せそうなら治療を継続しますし、難しいようなら抜歯というのが一般的だと思います。
日本なら話は別ですが、経過から見て抜歯となる可能性が高いように感じます。
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返信2 |
angie 2013/08/20(Tue) 02:09
森川先生
ご回答をありがとうございます。
抜歯の可能性が高そうということで少し腹をくくり始めました。
実は通っている歯医者では、レントゲンも撮ってもらえず歯茎が酷くはれている時点で、突然に神経を抜かれるところでした。
日本人スタッフの人にいきなり抜くのはやめて欲しいと通訳してもらい、ようやく抗生剤1週間分を出してもらいました。
レントゲンは、乳歯には撮らない主義ということでその後も撮らないまま神経を抜く話が進みましたが、何か客観的な納得性が欲しいと伝えて無理をお願いしてようやく撮ってもらいました。
でも撮った結果には、根のところに永久歯の映像が被ってるからやはり詳細の原因はわかないという説明を受けました。
思い返せば、薬を詰めたと言われたのは5回中3回目にあたる1度だけで、あとは洗浄のみだったと思います。薬は一度試せば充分ということなのでしょうか。
先生もスタッフの方も一生懸命やってくださるところで、先生の経験や勘の上での判断だったとは思いますが、レントゲンもない状態だとなかなか納得しずらく、今後もう一つの前歯Aも治療することを考えるとやはり転院しようと思っているところです。
ちなみに開放中の前歯Aのフィステルはなぜかほぼ消え、本人も"すごいグーッと押さなければ痛くはない"という程度の表現に変わりました。
抜歯になるとしても、新しい歯医者さんではきちんと納得できる説明が聞けるといいなと思っているところです。
どうもありがとうございました。
また何かあればよろしくお願いいたします。
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回答3 |
高倉 寛 2013/08/25(Sun) 20:21
高倉歯科マインドクリニックの高倉です。
4歳児で後継永久歯が直ぐ下にあるという事は、子供の歯の根が、吸収されてきているという事です。
大人の歯の位置にもよりますが、感染を止める薬で、根の吸収と同じ時期でなくなる、お薬を選択してあげれば、蓋も出来るし、
歯を抜かなくても大丈夫だと思います。
開放中という事は、お口の中の細菌も根の方にはいってしまいます。
蓋をしてあげた方が、細菌の膿であるフィステルの再発も防げるはずです。
痛みもフィステルも落ち着いてきて良かったです。
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回答4 |
高倉 寛 2013/08/28(Wed) 01:20
angieさん
子供の歯でも、開放状態のままでいると、食べ物など色々な物まで詰まってきて、また、フィステルが出来てしまいます。
勿論、痛みも出て来る可能性もあります。
ドイツには、どんなお薬があるのか良くわかりませんが、日本では、通常、水酸化カルシウム製剤が使われます。
でも、水酸化カルシウム製剤だけですと、子供の歯の根の吸収においつかなくなり、また、フィステルが出来てしまいます。
3MIX製剤との組み合わせで、通常は、大人の歯(永久歯)に生え変わりまで、フィステルを出来ずに歯を残す事が出来ると思います。
子供の歯とはいえ、やはり、抜くのはかわいそうです。
自然に抜けるまで、残してあげたいです。
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返信3 |
angie 2013/08/28(Wed) 21:30
高倉先生
ご回答をありがとうございました。
最初のご回答を頂いてすぐに返信をさせて頂いたのですが(画面上も投稿完了となったのですが)なぜかweb上には反映されていませんでした、すみません。
抜かなくても薬によっては蓋ができると伺い、本当に安心しました。
転院予定の歯医者さんに抜きたくない旨を伝えてよく話し合えたらいいなと思っているところです。
その後、以前お世話になっていたよく相談できる歯医者さん(同じドイツ国内ですが、かなり遠方)にも話を聞ける機会があり聞いたところ、やはり高倉先生のおっしゃるような永久歯に影響のない薬があるという言い方をされていました。普通は最初にレントゲンを撮って、その薬を試してみるんじゃないかな、とも。
もしも転院予定の歯医者さんでも納得のできる治療ができなければ、最後の手段として上記の遠方の歯医者さんまで訪ねようかと思います。
ご親切にたびたびのご回答をありがとうございました。
また何かありましたらよろしくお願いいたします。
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返信4 |
angie 2013/09/03(Tue) 02:27
山田先生、森川先生、高倉先生
ご回答とアドバイスを本当にありがとうございました。
本日、転院先の歯医者さんで治療を受けてきました。
その先生によると、開放のままという技術は古い手法で、今はよい薬があり、それで8-9割の子供はよくなっているのでそれを詰めて様子を見ましょうと言ってもらえました。
脱脂綿の蓋もスポンジ状のものの方がベターといって変えてもらい、1週間後に良くなっていれば蓋をすることもできるし、抜歯も必要ないと言われてようやく一安心できました。
歯の外傷に関するアドバイスや、食生活の話も相談しやすい先生だったので思い切って転院してみてよかったです。
でも、その前の段階ではただでさえ情報が少ない海外で、最悪前歯2本抜歯かとずっと悩み続けていたので、先生方のそれぞれのアドバイスが大変参考になり、またこのようなサイトがあることがとても心強く助かりました。
本当にありがとうございました。
また何かありましたらよろしくお願いいたします。
Angie
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回答5 |
高倉 寛 2013/09/03(Tue) 11:31
angieさん
歯を抜かなくなりそうで、良かったです。
何時でも、歯科でのお悩みは、相談してください。
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返信5 |
angie 2013/09/07(Sat) 20:06
高倉先生
たびたびありがとうございます。
転院先の歯医者さんで薬を詰めてもらって5日、無事にフィステルも消えました。
乳歯のフィステルは再発もあること覚悟はしておりますが、新しい方の先生はよく相談できそうなので、しっかり納得のできる治療を受けたいと思います。
本当にありがとうございました。
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