歯の再生は、どこまで発展しているのでしょうか?

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歯の再生は、どこまで発展しているのでしょうか?


質問者
そら さん
地域  
年齢 36歳
性別  
職業  
カテゴリ その他(歯科治療関連)
公開日
回答者
タイヨウ先生
渡辺 徹也先生
田尾 耕太郎先生

質問 テレビで歯そのものの再生が5年か10年すれば可能になるのでは...と放映していました.

ネットでは,5年ほど前に,2007年には,商品化されるとも言われていましたが,すでにその年になりました(一向にその気配はないようですが・・・)

骨の再生はよく聞きますが,歯そのものの再生治療は,どこまで発展しているのか教えてください.

そらさん  2007-02-23 13:59:00
回答1
タイヨウ・デンタル・オフィスのタイヨウです。

僕の個人的見解でよろしいですか?

現在「だいぶいいところ」まではきていますが、近い将来「実用レベル」に達するか?と言われると、「完璧な歯の再生」は無理だと思います。

数年間に歯の構造と発生を決定するBMPなどの様々なタンパクが発見されました(僕が大学院の頃ですから、10年以上前ですね)。

当時はものすごい話題になり「これは画期的な発見だ!」と騒がれましたが、僕は冷静に「無理だな」と思っていました。

なぜなら、歯は外胚葉から作られるエナメル質と中胚葉から作られる象牙質セメント質歯髄で構成されています。

外胚葉とは皮膚や消化器を作るもの、中胚葉は神経を作るもの。

歯を再生させる事とは「胃」と「脊髄」を同じ試験管の中で同時に再生させる事に等しいくらい難しいのです。

しかし、「だいぶ、いいところまで来た」と書きました。

動物実験レベルでは、エナメル質単体、象牙質単体での再生はほぼ完璧に出来るようです。

ですから、それをどのように組み合わせて歯の形にするか?

そして、32種類あるヒトの歯(前歯、奥歯、上の歯、下の歯、右の歯、左の歯、全て形が違います)の形をどのように制御して形を作るか?

これら二つの課題がクリアされなければ「実用レベルでの歯の再生は不可能」と言えると思います。

また、骨はもともと再生力の強い組織です(粘膜などの軟組織には敵いませんが)。
例えば、骨折してもギブスで数ヶ月固定しておけば完全に治癒します。

ですから、我々も骨の再生は「ちょっと手助けしてあげる」だけで再生させられるのです。

2007-02-23 15:04:00
回答2
土田歯科医院の渡辺です。

特別詳しくは知りませんけど、まあ有名な話ですよね。
ですがそこらへんで出来る様になるのはまだまだ先でしょう。

いわゆるクローン技術とか、そんな感じでしょうか。

ですから理論上はもう可能なレベルまで理解はされている様ですが、クローンの”元”をどうするか、本人以外から取ると倫理問題、あとはタイヨウ先生が言われてる様な問題じゃないですかね。歯って横向いて生えてくるだけでも随分困りますからね。。

そこらへんが全部見事にクリアされて、臨床実験で安全性を確認してからようやく・・・ ですからいい加減な予測では30年ぐらいして大学病院などの特殊な機関でなら出来る・・みたいな感じじゃないかなー と思っています。

2007年なんて話もあったんですか?

そのうち抜歯をしたら、お金がある人は再生、お金のない人はインプラント ってなりそうですね。

でもいくらぐらいになるんでしょう。

チタンで作るインプラントがこれだけ普及しても30万とかする訳ですから、今の価値で100万とか? いやいや、もっともっとしそうですね。

2007-02-23 21:01:00
回答3
歯医者/歯科情報の歯チャンネル運営者の田尾です。

僕も歯の再生が実際に出来るようになるのは、まだまだ先だと思います。

それに、もし完璧に歯の再生が出来たとしても、その再生した歯を抜歯したところに埋めて、ちゃんと機能する可能性は何パーセントくらいなのか・・・と考えると、なかなか今のインプラントくらいまでは行かないんじゃないかなぁ?とも思います。

まぁ、でも技術の進化は僕たちの知らないところで凄いことになっているかも知れませんが、いかんせん「認可」の問題がありますからね・・・。

いずれにしても、実用は20年、30年先になっちゃうでしょうね。

2007-02-24 08:47:00
回答4
タイヨウ・デンタル・オフィスのタイヨウです。

なんだか、夢の無い話になっちゃいましたので、少しは明るい話を‥。

虫歯予防ワクチンの話です。

実際にはほぼ90%くらい完成しているようです(日大松戸を中心としたプロジェクトで)。キリンビールやキッコーマンなどのバイオ関係の企業と協同研究だそうです。

虫歯菌として有名なS.ミュータンスを駆逐するワクチンで、菌そのものを殺すのではなく、S.ミュータンスが歯に付着する前に別の菌を利用して付着させなくするワクチンだそうです。

S.ミュータンスが不溶性グルカンを作らなければ歯面に対する菌の付着は始まりませんから、ここを叩く‥と。すると、結果的にバイオフィルムが作れませんから歯周病の発症も抑えられる‥と。

ただ、数ヶ月で効果が薄くなるので、定期的に行う必要がある‥と。

定期投与で虫歯および歯周病の発症が抑えられるのであれば、今のリコールシステムのまま、使えば良いとの事でした。

しかし、「ワクチン=悪」と言うイメージが強いので、おそらく完成しても厚生労働省の認可は当分、下りないだろうとの事でした。

昨日、行って来たICDの冬期学会でのお話です。

2007-02-25 16:32:00
回答5
歯医者/歯科情報の歯チャンネル運営者の田尾です。

あっ!
それ僕も聞いたことあります!

知り合いの歯医者さん(後輩)にも教えてあげたりしてたんですけど、その話を勤務先かどこかの先生にしたら、「お前はバカかっ!そんなのあるわけないだろ!」と言われちゃったとか・・・(汗)

まぁ、これがもし実現すれば口腔内の細菌叢が変わっちゃうということですから、全身への影響などかなり慎重には見ていく必要があるとは思いますが、本当に問題がなくて効果があれば、歯科界が一変しちゃうかもしれないですよね。

厚生労働省が本気になればの話ですが・・・。

2007-02-25 23:49:00

・上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
・歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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