極力歯を残しながら虫歯治療をしたいのですが・・・(人工エナメルについて)

相談者: sqrt999さん ( : )
投稿日時:2007-02-09 02:28:00
先日,歯科医より「虫歯があり,そろそろ削った方が良い」と言われました。

年齢的にも極力歯を残しながら治療をしたいのですがどんな治療法があるのでしょうか?


?
旧来のドリルで削る方法はあまり良くないと聞きました。

調べたところ,エアーアブレーションなどの方法があるようですが,他にどんな方法があるのでしょうか?

MI治療でもドリルで行なう記述もあり良くわかりません。


?
接着性レジン,や人工エナメルについて知りたいと思います。

夕刊フジのHPにて「人工エナメル」は再発率が低いと読みましたが,歯科医の言う「プラスチックを摘める」と同意でしょうか?

どのように医師に伝えたらこの治療を受けれるのでしょか?


多少の自費は構わないのですが,あまり高額にならずに将来に向け,どんな治療が望ましいかお教えいただければ幸いです。

沢山のことを聞いてしまいましたが,よろしくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2007-02-09 09:18:00
人工エナメルの記事読みました。

正直言って「人工エナメルってナンダ?」と思っていたのですが、夕刊フジの記事を見たら、なぁ〜んだ「接着性レジンを使った治療」を人工エナメルって言っているだけなんですね‥。

こりゃ患者さんに大きな誤解を生むような表現だなぁ‥と。
簡単に言えばsqrt999さんのおっしゃる

歯科医の言う「プラスチックを摘める」と同意でしょうか‘

です。

今までの歯科治療の主流は削ったら金属を詰めるという方法でした。

しかし、様々な理由から「金属は良くない」と考える歯科医師が増え(このサイトではワタナベ先生と僕が強烈に思っています)、出来る限り「接着」と言う技術を使い、レジンで治そうとしています。

ところが、この「接着」と言う技術、プラモデルを接着剤で作っていくほど簡単ではないんです。

僕が保険外で削りから完了まで行うと、1本の歯に約40分かかります(保険で行うと10分くらい)。

接着に関する知識と技術、手間によって治療結果には雲泥の差が生じます。

また、ウチでもエアアブレーションを導入していますが、患者さん自身が「虫歯」を認識しているくらいの穴になってしまっていると、もうエアアブレーションの適応では無くなっていることの方が多いです。

エアアブレーションの適応は本当の「初期う蝕」に限られます。

同じ「ドリルで削る」にしても、MIを前提に削るかどうかで差が出ます。

担当の先生が「MI」「接着」を考えて治療されるのであればエアアブレーションにこだわる必要はありません。

本気で接着を考えている先生に当たる事をお祈りします。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2007-02-09 12:14:00
接着性レジンだと治療の際にセメントを使わず、象牙質と強固に引っ付くから「人工エナメル質」なんですね。

ただ、これはタイヨウ先生もおっしゃられているように、歯医者さんの技術が大きく影響してきます。(上手くやらないと象牙質とレジンがしっかり接着しなかったり、隙間が出来てしまったりします)

レジン自体はどこの歯科医院に行っても使われていますし、保険でも行なわれています。

でも、だからこそ逆に、レジンの上手い・下手というのはなかなか分かりませんよね・・・。

僕もまだレジンの勉強中ですが、レジンは奥が深そうです。
種類もいろいろありますし、接着法も様々です。

とりあえず患者さんが知っておいて損はなさそうなのは、「レジンは唾液に触れると接着力が極端に落ちる」ということでしょうか?

レジンで治療をされる際には、その部分が唾液などで濡れてしまわないようにご自分でも注意されると良いかもしれません。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2007-07-15 20:36:37
僕も初耳だったのでネットで色々読んでみましたが、どうも普通に接着レジンを使う前に、一層人工的にエナメル質を作るみたいですね。・・それで「人工エナメル」と。

接着レジン自体は今はどこでも普通に使う、歯科用の接着剤のことです。これのおかげでMIという概念が生まれました。

ほんとにエナメル質が出来るのなら、確かにいいかも知れませんね。
使用している医院名もどこかにまとめてリンクされてましたよ。

考え方の違いですけれども、歯科医学でも一応100年以上の積み重ねがありますから、多くの医療従事者は”実績がある”(=5年や10年ではなくて出来ればもっと長く、長期的な結果がたくさんの研究で証明されているような)方法をまずは選択すると思いますよ。

歴史があるということは価値のあるものが残ってきている訳ですからね。

新しい方法も、飛びつきたくはなりますけど、”これで世界が変わる!”的な材料や方法というのは実は毎年の様にたくさん出てきては消えて行っています。

10年前には誰もやったこともない様なことを人の身体にして、10年後に予期してないような事態になったら誰が責任を取るのでしょうか、と、つい考えるのが心ある医療従事者かと。

でも身体に少なくとも害がなければ試してみてもいいとは思いますよ。人工エナメルも、たぶん害まではないと思います。

初耳なのでなんとも言えませんが・・。

人工的にエナメル質が、本当に出来て長持ちして、更にリーズナブルなら、価値はあると思いますよ。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: sqrt999さん
返信日時:2007-07-15 20:37:21
タイヨウ先生,田尾先生,ワタナベ先生,お忙しいところ,親切な回答を頂きありがとうございます。

歯科医に行ってその結果を含めてお礼しようと思い,本日までお礼が遅れてしまいました。すみません。



タイトル 極力歯を残しながら虫歯治療をしたいのですが・・・(人工エナメルについて)
質問者 sqrt999さん
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年齢  
性別  
職業  
カテゴリ 虫歯治療
う蝕関連
回答者




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  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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