歯周病で全く症状が無かったのに、いきなり抜歯になることはありえる?

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歯周病で全く症状が無かったのに、いきなり抜歯になることはありえる?


質問者
SH さん
地域 千葉
年齢 39歳
性別 男性
職業 会社役員
カテゴリ 歯周病その他
公開日
回答者
渡辺 徹也先生
田尾 耕太郎先生

質問 こんにちは。

以前、「クラウンマージンが露出しているのですが」で質問させていただいたSHと申します。その節は本当にありがとうございました。

【前回の質問】
クラウンと歯の境目が露出しているのですが・・・


今回は歯周病について質問させてください。
(webページをくまなく見た(つもり…)のですが、前回と同じく類似の掲載が無いようなので
質問させていただきました。・・・見逃していたらすみません・・。)

歯周病について色々と調べていたのですが、下記のような症例になった患者さんがいるようなのですが、「ホントにこんな症例が・・?」と不安になったのでお聞きしたいです。


(1) ある日、歯がグラグラ動揺しているの気付く。
(2) 歯科医に行くとレントゲン歯槽骨のかなりの吸収が判明
(3)「重度の歯周病」との確定診断 → 抜歯・・・
(4) それまで、「歯肉の腫れ、出血、排膿」などはまったく無し
   (その患者さんの歯周ポケットの深さ等の情報は無かったです)
(5) そういえば、歯肉の退縮は自覚していたが、歯科医に相談すると
   「歯の磨き過ぎだ」と一蹴された・・・。


ということみたいです。
お聞きしたい3点の疑問が下記↓です。


1.
問題は(4)で、この代表的な歯周病の自覚症状無しに歯の動揺まで進行してしまう慢性歯周炎の症例ケースはよくあることなのでしょうか?
(慢性歯周炎ではなく、難治性の別の歯周炎。ということなら納得できるのですが)

2.
素人的思いですが、細菌感染症なのに(4)が無いのになんで(1)まで進行してしまうのか?

3.
このようなケースの歯周病の場合、メンテナンスでスケーリングプラークコントロールを行っていたとしても防ぎようがないのか・・・?
(予防するにはどうしたらいいんだろう!?)


すみませんがよろしくお願いいたします。

SHさん  2007-05-25 20:20:00
回答1
土田歯科医院(宮崎市)の渡辺です。

こんにちは。
勉強されてますねー。

今回のご相談は、幸いにSHさんご自身のことではないようですが、大変良いところに注目されてますね。(と、私が言うのもなんですが・・)


1.について

よくあるんです。。

歯周病も、実は虫歯もそうなのですが、「自覚症状がないから歯医者に行かない」というのは本当に大きな落とし穴になるんです。。


2.について

素人的思いと言われますけど、言われてみれば本当にその通りですよね。

歯肉の腫れ、出血、排膿」は敵(プラーク)に対して、身体を守ろうと集まってきている兵隊(血液の中の成分)の一連の働きなのですが、それが全くなかったとすると、免疫不全という別の病気だと思います。

ただそれが必ずしも本人に自覚されるかというと、個人差はかなりあります。

痛みまでが出るのは「たまたま」だとして、典型的な自覚症状として、

・「歯ブラシを当てると血が出る」と言いますが、歯ブラシがしっかり当たっていないと血は出ませんし、というかそもそも当たってないから歯周病になるんですが・・。

・「歯ぐきの赤み・腫れ」や、排膿で「口がネバネバする」のも、ある日突然そうなる訳ではないですから、気付かない人の方が多いでしょうね。

それと、これは重要なことなのですが、

・喫煙される方は免疫力自体が弱まるために、兵隊の集まりが悪くて見た目は普通っぽいのに、歯ぐきの中はエライことに・・なっている場合が多々あります。


3.について

ということでこのようなケースであっても特異な歯周病ではありませんから、プラークコントロールスケーリングが有効です。

予防するためにはズバリ

・「自覚症状の有無に頼らない」
・「自分で診断しない」

ことだと思いますよ。

歯周ポケットの深さ等を普段から気遣ってくれる、かかりつけの先生を決めて、定期的に見てもらって下さいね。

2007-05-25 22:51:00
返信1 渡辺先生、回答を頂きありがとうございます!

今回このような症例ケースを調べたキッカケは、私のかかりつけの先生に(虫歯治療しかしてもらってない先生ですけど)以下のような質問をしたからでした。

自分:「歯周病の心配はあります?歯肉の腫れや出血などが無いんなら心大丈夫ですよね?」

先生:「いや、、うーん・・(苦笑)、、そういうんじゃないんですよ、歯周病は・・・(困)」

自分:「えぇっ・・・? (はぁ?!・・ネットで調べたこととまるで違う・・)」

↑という会話がキッカケでした。
正直その時は「先生、アンタなに言ってんの???」っていう状態でした。

しかし・・・・うーむ・・「よくあるんです。。」とは・・・。。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・こ、こ、怖い・・・・。。。

回答の期待値が正反対だったので衝撃です。

さっそく口腔検診とPMTCを予約してしまいました!
(かかりつけの先生、疑ってすみません。しかも検診予約は別の病院です!)

でもそれだと、検診にしてもレントゲン検査しないと、歯周病と判明しない場合があるということになりますね。。

絶対にレントゲンは撮ってもらって歯槽骨の状態は聞こうと思います。

「免疫不全などがあった場合」あと、「自覚症状の個人差がある」というのは大変勉強になりました。個人差っていうのはホント怖いですねぇ・・・。

> ・「自覚症状の有無に頼らない」
> ・「自分で診断しない」

↑上記の回答で思い知りました。

Webで色々「歯周病の症状とは?」っていうコンテンツはありますが、渡辺先生の記述を必ず添えてもらいたいですね。

私のように勘違いしている方達が多数いらっしゃると思います。
ありがとうございました!

・・・でも逆に・・・検診を受けてその結果を聞くのがすごく怖いです・・・
自覚症状がないものですから。。。。。


P.S. 【追加のつまんない質問です】

かかりつけの先生の話が出たついでなんですが、今、その先生は一人いた衛生士が3月いっぱいで辞めてしまい衛生士がいません。一人で電話とか会計とか全部やってます。。。

「先生、一人で運営なんて大丈夫なんスか?」と聞くと、
「・・・う〜ん、雇っても育てるのが大変でねえ・・」と雇う気が無いようなんです。

スケーリングをしても、「(今まで虫歯治療したから)あんまり無いよー。」と、全顎一回で念入りに超音波でやってくれて、保険で650円。(1ブロックにおまけ)

・・・渡辺先生から思うと、どうなんでしょう、この先生。。。?

SH さん  2007-05-26 21:19:00
回答2
土田歯科医院(宮崎市)の渡辺です。

そんなに感激されると、自分の回答が不安になりますけど・・概ね間違ってはいないと思います。たぶん。。


それにしてもかかりつけの先生、人柄の良さそうな先生ですね。
”人柄”は大切ですよ・・。


歯科衛生士さんは、歯周治療、虫歯予防、定期検診においては要中の要、歯医者よりもはるかに頼りになる存在です。

でも経営苦しいですから、給料があまり払えなかったり、結婚や出産、仕事の楽しさに気付かなかったりなど、辞められてしまう方多いんですよね。

人数も歯科医院数に対して全然少ないですし。

先生のお気持ちは、大変良くわかります。。

2007-05-27 01:23:00
回答3
歯医者/歯科情報の歯チャンネル運営者の田尾です。

歯周病は本当に分かりませんからね・・・。

特に喫煙をされている人なんかだと、歯茎の免疫機能が抑えられて炎症が起きていないように見えるケースが多いですから、パッと見ただけでは絶対に分からないと思います。

> ・「自覚症状の有無に頼らない」
> ・「自分で診断しない」

の2点は、まさに歯周病予防の上での2大ポイントだと思います。

歯周病は進行すると後が大変ですから、そうなる前にこのことを多くの人に知ってもらいたいです。

衛生士さんについては、本当にその通りだと思います・・・。

奥さんが衛生士さんだと、よさそうですけどね。
それはそれで別の問題が出てきてしまったりして・・・。

2007-05-27 04:24:00
返信2 渡辺先生、田尾先生、ありがとうございます。

> 歯周病は本当に分かりませんからね・・・。

そうなんですか・・・!(もちろん全ケースではないと思いますが)

ネットではほとんどと言っていいくらい、前述の自覚症状が謳われており、先生方の「なーんの自覚もないまま、ある日歯はグラグラ → 抜歯 はよくある」などという情報は皆無に等しいですよ。(今回の質問で、知って本当に良かったです)

もちろん、虫歯にしろ歯周病にしろ、その他いろいろな身体の疾患にしろ、「素人の我々に自覚症状が出た時点ですでに手遅れ」な状態だと思いますので、とにかく予防して死ぬ時まで(たぶん順調にいってあと40年くらい(苦笑))全歯を残したいと思います。

ところで・・さらに検診に行くのが怖くなりました。(苦笑)
喫煙もしてるし・・・・。。本気で止めたくなりました・・・止めよ。。


P.S.
予防に関しては。プロの衛生士さんがいる医院に検診をお願いしました。

かかりつけの先生は、天涯孤独な“ブラックジャック”のような先生(笑)なのですが、私の(治療予後の歯の状態を含めて)口腔状態を一番知っている先生なので、そちらにも併行して検診していただこうと思ってます。

ありがとうございました!

SH さん  2007-05-27 13:44:00
回答4
歯医者/歯科情報の歯チャンネル運営者の田尾です。

タバコをやめることが出来れば、それだけで歯周病のリスクが大きく減りますよ(^^)
歯周病だけではなく、全身的なメリットも多いですしね。

タバコをやめて、今までタバコに使っていたお金を歯や体の定期検診に使えば、一石二鳥どころか三鳥、四鳥ですよ!

頑張って下さい!

2007-05-28 01:09:00

・上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
・歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
・保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意下さい。

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