ホワイトニングの歯髄に対する影響

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ホワイトニングの歯髄に対する影響


質問者
主婦A さん
地域  
年齢 36歳
性別  
職業  
カテゴリ ホワイトニング治療法
ホワイトニングその他
審美歯科・美容歯科その他
専門的な質問その他
公開日 2007-09-01 14:46:00
回答者
井野泰伸先生
渡辺 徹也先生
タイヨウ先生
田尾 耕太郎先生

質問 先生方、こんにちは。
私の夏休みの自由研究は、ホワイトニングについてでした。

当初から担当医に勧められていたものの、歯の健康への不安の方が強くてなかなか精神的にゆとりが持てず、今頃になって気分が乗ってきてしまいました。

ところが私は、上顎1、2番にエナメルクラックがあります。

エナメルクラックがあると、ホワイトニングの刺激から、重篤な知覚過敏歯髄炎になり、抜髄になるケースがあると、ネット検索するとあちこち書いてあります(リファレンスなし)。

そういう話を担当医に尋ねたのですが、「大丈夫ですよ」との返事でした。
‥‥‥でも、正直言ってかなり不安です。

そこで、ホワイトニング剤の歯髄に対する影響について、で色々と調べてきました。しかし文献の数があ〜ま〜りにも多すぎて、ほんの僅かしか目を通せていませんが。

#ホワイトニングって、かなり歴史が古いのですね。
無髄歯に対するブリーチについての最初の文献が1864年だとか!!

------------------------------------------------------------
Baumgartner et al., 1983
36%塩化水素1ml+30%過酸化水素1ml+ジエチルエーテル0.2mlで施術。
36歯のうち11歯の歯髄において軽度の炎症性変化あり。激しい炎症を起こした歯は無かった。

Fugaro et al., 2004
10%過酸化カルバミド(オパールエッセンス)
治療痕のない45歯に施術、16歯の歯髄に僅かな変化。施術後2週間以内に解決できる程度のわずかな組織学的変化あり。

Nathanson, 2005
大きな治療痕、エナメルクラック、cervical erosion(根面う蝕ですか?)がある患者には注意深く施術したほうがよい(と、著者は勧めているが本文がないから詳細不明)。

Cohen and Chase, 1979. Nathanson and Parra, 1987.
いずれも、30%〜35%の過酸化水素と、熱を加える方法でオフィスホワイトニング。患者の78%、67%が知覚過敏を訴えた。(熱を加えたほうが知覚過敏が高確率で出る?)

Buchalla and Attin, 2006(Systematic Review)
熱や光、レーザーなどでブリーチ剤を活性化させることは、歯髄内部の摂氏5.5度の臨界値を超える温度上昇が原因となって、歯髄組織に対して悪影響を及ぼすかもしれないということを、現存の文献は示している。入手できる文献においては、ホワイトニングにさらに活性化するものを追加できるか否かに対して、最終的な決定が下されていない。

Thitinanthapan et al.,1999
過酸化物は、エナメル質象牙質、そして髄室にまで浸透する(In vitroで実験)。

Gokay et al., 2000
無傷の歯牙より治療痕のある歯のほうが浸透しやすい。
-------------------------------------------------------------

結局、「重篤な知覚過敏から抜髄にまで至った」というような記述は見つけられずじまいでした(本文も読めないので‥)。

抜髄になってしまった人は、どんな手法でホワイトニングされたのか?

(オフィスかホームか、使った薬剤は、など) それに、その人の歯牙はどんな状態だったのか? このへんがとても気になります。

ホワイトニングによって抜髄にまでなったという話のもとはどこにあるのでしょうか。

教科書的に、歯学部で教えられている「常識」といった感じのものなのでしょうか?
そのあたりを、先生方がご存じでしたらぜひ教えてください。

私としては、"もしも"が怖いので、できたらホームホワイトニングだけで試してみたいのですが、オフィスホワイトニングを断るにしても、きちんとした根拠をもって担当医に話をしたいと思っています。

特に、オフィスホワイトニングで「熱を加える」というのはどうもリスクがありそうに思えて、特に怖い感じがしています(歯髄に近いところを削る時に注水したりすることと矛盾を感じます)。

以上、よろしくお願い致します。

主婦Aさん  2007-08-21 13:10:00
回答1
E Eデンタルの井野です。

私の経験で話せる範囲で話します。

まず、歯髄炎についてですが、やはり出ることもあるそうです。
(私は経験ないですが)

ホームの方がオフィスに比べ不快症状は出にくいですね。

ただ、オフィスでもどこのメーカーを使っているかにもよります。

ZOOM、ZOOM2などは結構な熱量です。しかも紫外線を使用するので、女性には嫌がられるかも・・・
ただし、熱量が強い為白くなる効果は大きいです。

私も歯髄炎が怖かった為(根の治療を主としているのに歯髄炎を起こしてしまってわ・・・)、光の熱量がマイルドなBeyondにしました。

多少温かい程度で熱くはないです。

今は各社歯髄炎のことなどは考慮していますので、高頻度で歯髄炎になることはないと思います。


>教科書的に、歯学部で教えられている「常識」といった感じのものなのでしょうか

私の時代はホワイトニングの深い話は授業で取り上げられなかったです。


エナメルクラック

確かにエナメルクラックがあると知覚過敏を起しやすいですが、オフィスならある程度コントロールできます。

クラック部分にダム(歯茎を保護するレジン)で覆い、ジェルがクラック部分に当たらないようにします。

また、ホームでもエナメルクラックが深い人には用いれない場合もあります。
(稀ですが)

後は、海外の22%辺りの高濃度のジェルを使用することにより不快症状が出ることもあります。

*因みに日本で認可を受けた物は10%です。

私の経験上ではあまり過敏になる必要ないかなと思います。

2007-08-21 14:46:00
返信1 井野先生、コメントありがとうございます。

やはり歯髄炎の症状が出たという話、先生ご自身は経験なさっていなくても、聞いたことはおありだということなんですね……

う〜ん、ちょっと不安です。
抜髄、までは至らなかったのでしょうね?? 

熱を加える機材のお話も、具体的でとても助かりました。

そのへんのことはまったく勉強不足でしたので、明日の受診の際に役立ちそうです(詳しく担当医と話し合うつもりなので)。

紫外線は確かにイヤです!!
せっかく日常生活でUVカットを頑張っていますからね〜〜。

歯茎を保護するレジンのことも、初耳でした。
それも担当の先生に聞いてみます!

それでクラックを覆うことができるというのは心強い感じがします。

明日、受診してからまた経過を書き込みたいと思います。
取り急ぎ、お礼まで。

主婦A さん  2007-08-22 00:11:00
回答2
土田歯科医院の渡辺です。

私もあまり過敏になる必要はないかなぁと思いますが。
歯髄炎を起こした話も聞いたことありませんね。

自分自身、一昨日も22%でホームホワイトニングしたところだったりもします。

そう言えば昨夜、とある方と一緒に呑んでいる時に、オフィスホワイトニング後のエナメル質の電顕像を見せて頂きました。(どんな呑み方??笑)

確かに毛穴みたいにポツポツと穴が空いて、まあ気分のいいものではありませんが、でも数日放って置けば唾液中のカルシウムなどによって回復する程度の話です。

オフィスでもホームでも、「しみるなあ」と感じたらその時点でやめれば大丈夫ですよ。

そして実際に白くなると、もう何とも言えない喜びがあります。

2007-08-22 01:44:00
返信2 >渡辺先生、

先生は、歯髄炎になった話は聞いたことがないのですね。

どうしても患者の立場としては、【抜髄】という文字はとても刺激が強くて、恐怖感をあおる感じがあるんですよね。特に前歯ということもあって。。。

実際、エナメルクラックを持っている人でホワイトニングをやってみた人がどのくらいいるものなのか分からないですし、「エナメルクラックがある方は歯髄炎の可能性…」と書いてあるところが多いので、そういう人の施術した例そのものが少なく、歯髄炎→抜髄に至った例というのがあまり表に出てこないのかなと勘ぐってしまうわけです。

論文を見ると、矯正目的で抜歯予定の歯(たぶん4番あたりでしょうか?)、それも無傷の歯で調べたというものが多くて、どうも私が知りたいことにどんぴしゃの資料が見つからなかったのが残念です。


>そして実際に白くなると、もう何とも言えない喜びがあります。

といいながら、↑というコメントを見ますとこれも説得力がありますね(笑)。

担当医に、最初からけっこう勧められていたのですが、なんでそんなにホワイトニング?って思っていて、ちっともその気にならなかったんです。

しかも、一介の主婦が美容にかけるお金としてはかなりの額ですから。。。

ともかく今日、よくまた相談してきます。
ありがとうございました。

主婦A さん  2007-08-22 08:31:00
返信3 今日、行ってきました。

で、そこでもう、オフィスホワイトニングの施術を受けてきてしまいました…
あんなに【もしかして抜髄】の文字が頭をグルグル回っていたのに。

担当の先生が、これまでにたくさんホワイトニングを手がけてきていて、クラックのある患者さんもいたというし、とにかく他にも色々と説明をされて、「とにかく大丈夫」と力強く説得してくださったことで、「もうこれ以上難しく考えず、先生を信じてお任せしよう」という気になってしまいました。

(……押しに弱いんだろうか)
最後は、理屈よりも信頼感でした。

井野先生からの事前情報が役立ち、歯茎にたしかにレジンみたいなのをつけて光で固めているのが分かりました。

事前に、自分がどんなことをされるのか、理解してあると安心できます。

光を当てる装置は何だか分かりませんでしたが、素人の目には、ふだんのレジンを重合させるものとほとんど変わらないように思えたりして。

施術中からしみてきて、後からピリピリーっと来たり、施術されていないはずの6番周辺がジーンと痛む気がしたり。

クラックのある歯よりもむしろ、修復痕のある歯のほうが違和感が大きい気がします。まだしばらくガマンです。

私の施術前のシェードはC2だそうで、5段階ぐらい上が目標とのことでしたので、これからホームホワイトニングもあわせて頑張ってみます。

ところで金額ですが、私の場合は上下顎あわせて10歯で5万円。

小さい子どものいる家庭の主婦が美容にかけられるお金を考えると、けっこうな出費かなぁと思っていました。

今まで私、"美容"のためにまとまった出費をした経験がほとんど無く、美容室でカット・カラー・パーマで2万5千円が人生最高額でしたので(東京都心のカリスマ系美容室でのお値段です)。

でも、髪の美容は数ヶ月ごとにやり直しが必要ですが、歯のホワイトニングはもう少し長く持つもの。

そう考えれば担当の医師にきちんと管理してもらいながら施術してもらえて5万円は高くはないと思えました。

歯科医院でのホワイトニング以外の自費治療にしても、信頼できる担当の先生に、しっかり時間をかけて技術を駆使して診て頂けたなら、ウン万円という金額も納得できるということを今日改めて実感しました。

美容室でも2万とか3万取るわけですから……。

主婦A さん  2007-08-22 18:12:00
回答3
タイヨウ・デンタル・オフィスのタイヨウです。

>美容室でも2万とか3万取るわけですから……。

少し内容が違っちゃいますが、「歯の健康を維持するためのPMTC」は年に数回受けて欲しいものです。

僕からすれば、PMTCの費用約1万円は高くないような気がするのですが‥。

2007-08-22 18:19:00
返信4 タイヨウ先生、そうですね、ホワイトニングは「美容」ですが、PMTCは歯の健康に直結しますから、そちらのほうが広く一般的になったほうがいいですね。

美容室は、カット&パーマの場合で高いところで2万、安いところだと6千円〜1万円(ぐらいでしょうか、だいたい)。

ネイルサロンで1〜1万5千円。
で、PMTCは1万円と(@タイヨウ歯科)。

PMTCが一般化しないのは、なぜなんでしょう??

やっぱり、口の中は人からあまり見えない、見られていないという意識が働くから?でしょうか。

主婦A さん  2007-08-23 00:25:00
回答4
歯医者/歯科情報の歯チャンネル運営者の田尾です。

夏休みの自由研究(笑)がホワイトニングの効果についてですか!?
主婦Aさんはなんだかもの凄いレベルに達しちゃってますね^^;


PMTCが一般化しないのは、なぜなんでしょう?

「悪くなったら歯医者に行く」という日本の悪しき伝統ではないでしょうか?

あるデータによると、歯のメンテナンスに定期的に行っている人は1〜2%程度のようですから…。

僕が歯チャンネルを運営している大きな目的の一つに、この「悪しき伝統」を打開するということがあります。

そのためにメルマガを発行して、少しでも歯オタクさんを増やして、その歯オタクさんが周りの人にも伝えていく…ということを目指しているのですが…。

それでいきなり何かが大きく変わることはないと思いますが、少しずつでも変化が起きていってくれればいいなぁ…と思っています。

(メルマガの発行部数も1000を超えたので、段々影響力も強くなってきたかな?という実感は多少あります)

2007-08-23 03:00:00
返信5 >田尾先生

いえいえ私、こういう自由研究をやっていてもおかしくないような環境にたまたまいるのです〜(謎)。

歯について調べているのはただの個人的趣味なんですが。

先生のおっしゃる「あるデータ」、おそらく同じ物を私も見ていますが、スウェーデンで80〜100%で、日本は酒田市のみ10%という資料ではなかったでしょうか?

私はPMTCに加えて、小中学生くらいの子ども達に対する「ブラッシング指導(&フッ素)」も広がるといいと考えています。

フッ素は、子どもが小さいときに「たまに連れて行く」というお母さんが多いですが、本格的なブラッシング指導を継続的に受けさせている母親はほとんどいないような(私ぐらい?w)。

うちの子どもを連れて行っている医院では、フッ素が\3,000なのですが(フッ素単独なら高めですよね)、そこにブラッシング指導がセットになっているので、納得のお値段です。すごくよく教えてくれます。

私の場合、本格的なブラッシング指導を受けてプラークコントロールレコードを繰り返しはかっていただいたことで、歯への価値観、歯の人生が変わったんです。

歯周病専門の先生に、直接みっちり教わったこともありますし、衛生士さんにもクリーニングを含め1時間半にも渡る指導を何度も受けました。ほーんとに貴重な経験でした。

……って、ホワイトニングの話からずいぶんそれましたが、「歯の色」は人から見えるから気にするけど、バイオフィルムは他人の目につかないからPMTCは人気がないっていうのもあるかな、と思ったんです。

「美容」という価値観で考えたら、です。

主婦A さん  2007-08-23 07:27:00

・上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
・歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
・保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意下さい。

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