[写真あり] 視診やレントゲンで異常ないように見えるインレーを外す理由は?

相談者: ぞのさん ( : )
投稿日時:2007-10-11 23:31:00
いつもお世話になります。
渡辺先生がQさんの質問にアップされた写真です。

http://www2.ha-channel-88.com/soudann/soudann-00012610.html


視診やレントゲンで異常ないように見えるインレーの中に虫歯が爆発しているのを拝見しました。

治療後、長期間経過したインレーは外して中を確認した方がいいのでしょうか?

また、渡辺先生は異常がないように見えたインレーをなぜ外してみようと思われたのでしょうか?

こんなことが起こるのは保険の銀でもゴールドでも適合が甘かったら同じことだと思うのですが、見る人が見たら適合の善し悪しはわかるのでしょうか?

こんなことになっている場合、何か自分でわかるような自覚症状、注意点があれば教えて下さい。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2007-10-11 23:37:00
一つの目安ですが、デンタルフロスを通したときに 糸が引っかかったり 切れたりするような場合は要注意です。

糸が引っかかるということは段差や隙間があります。

そういうものがあると 必ずそこには食片が挟まりますので虫歯歯周病になります。

この写真、虫歯よりも僕が気になるのは 歯と歯の間の歯肉の腫れです。
清潔でないためにこのように歯茎が腫れてしまうのです。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2007-10-12 00:00:00
こんにちは。
ついさっき掲載したばかりなのに、反応早いですね^^;

あの写真では、黒い部分が沢山ありますが、まだ虫歯ではなく、「着色」の段階です。

(当然レントゲン上で異常が見られるはずもありません)

ですがこのまま時間が経過するとおそらく・・。

歯科医の感覚で見てみると、多少の段差はありますので、あまり上質なインレーにも見えませんが、と言って目に見える隙間がある訳でもないので、「外しましょう」とも言いにくいレベルではないかと自分では思います。

結構、一般的によく見かける保険治療の精度に見えます。

外すかどうかの判断は、先生によってもボーダーラインが色々だとは思いますが。。

あ、それと長期間経過していても、中は綺麗な場合もよくありますから、やはりインレーそのものの適合精度の問題が大きいと思います。

・・という意味では保険外で手間隙かけて作ったゴールドなどのインレーでしたら、リスクは低いと思います。

アップした症例では、他の歯にも大きな2次カリエスを作ってきていましたので、最初からある程度は疑いを持って外してはいます。

ちょっと乱暴な理屈になるかも知れませんが、

「金属修復物の脇の2次カリエスのある患者さん」で、
「同じ頃に同じ歯科医院で他にも修復処置を受けている」場合、
「他の歯も似た様な精度の修復処置」=「危険」

と考えてもいいかな、と思っています。
一概に何年ぐらいしたら・・とは言えませんね。

でも「虫歯がありますよ」という診断までは出来ませんから、どちらかと言うと審美目的で患者さんの同意を得て、レジン充填した歯です。

「あそこの歯医者は悪くもない歯を削りたがる」と悪評が立つギリギリのラインかも・・。

ですから、考えられるご自身での注意点としては、

1)
どの歯をどこの医院でいつ頃修復したかを出来るだけ記録しておき・・

2)
インレーやクラウンで2次カリエスが出来た場合(※レジン充填でもいいのですが)、同時期の同じ医院での治療箇所はやり替えた方がいいかも??

と言った感じかな・・と思いますが、どうでしょうか。

もちろん、虫歯になってしまったとしても早期(まだインレーが脱落する前)の処置の方が神経を抜いたりする危険が少ないです。

そういう意味でも、定期検診、時々のレントゲン撮影はやはり有効だと思いますよ。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2007-10-12 10:24:00
>また、渡辺先生は異常がないように見えたインレーをなぜ外してみようと思われたのでしょうか?

イタイ質問ですよね。

僕は自分が(勝手に)「メタルフリー」を目指しているので、アヤシイ銀歯は、

「金属は外しちゃいましょうよ〜。白い歯にしちゃいましょうよ〜」

とおねだり(?)します。
そして、外すと、やっぱりね‥と。

何も関心の無い方に「怪しいから外しましょう」と言うのは渡辺先生のおっしゃられているように「あそこの歯医者は悪くもない歯を削りたがる」と言われる可能性が高いのでやりません。

きっかけは審美目的かもしれませんが、結果的には二次カリエスを発見できますからね。

考え方、アプローチの仕方は人それぞれですが、古くなった銀歯は外しちゃっても良いのでは?

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2007-10-12 11:35:00
難しいところですよねぇ・・。

日本の場合、あちらこちらで本当にたくさんのメタルインレーを入れられてますからお1人の方のお口に10箇所以上も・・と言うのも珍しくありませんし。

悩むところです。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ぞのさん
返信日時:2007-10-12 12:00:00
タイヨウ先生

僕は大臼歯以外は「メタルフリー」にしたいと思っているのですが、この掲示板に質問している美容外科とのトラブルに困っている人たちみたいなことになるかもしれない不安があります。

先日、井野先生の推薦して下さった名医Y先生だったら大丈夫かと思い、

「適合が悪いと思われるインレーだけでもセラミックに変えていただけないでしょうか」

とお願いしてみたんですが、

「金属のインレーと比べて適合が悪い治療になり、その上、割れたりもするので勧められない」

と却下されました。

その後、咬み合わせ調整で知覚過敏の件があり、もうY先生に診てもらうことはないかもしれませんが、やはりY先生の言われるようなリスクはあるのでしょうか?

金属のインレーを入れる時より大きく削られるというのも聞いたことがあり、そのせいでまた知覚過敏にならないかも心配です。
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2007-10-12 19:45:00
>「適合が悪いと思われるインレーだけでもセラミックに変えていただけないでしょうか」

セラミックインレーの適合を合わせるのは難しいです。

削った面などに配慮(タービンだけで削除したガタガタの面では・・・)しないと適合が悪いです。


>、「金属のインレーと比べて適合が悪い治療になり、その上、割れたりもするので勧められない」

Y先生の治療は永続性を持たせる治療がコンセプトですから、より予後が安定する材料を言われているのだと思います。

私も永続性のある治療を心がけていますのでよく患者さんにはゴールドを勧めます。

また、金属アレルギーに配慮して配合金属も極力シンプルな3種類の合金の物を使用しています。

(金属の種類が多いほどアレルギーが出るリスクも大きくなると考えています)

また、金は柔らかく(ADAタイプ?)経時的に噛み合わせになじんでくれます。

Y先生も言われていましたが、5年してゴールドクラウンの咬む面に出来ているくすみを少し調整してやるだけでより噛み合わせになじむなどのメリットもあります。


>金属のインレーを入れる時より大きく削られるというのも聞いたことがあり、そのせいでまた知覚過敏にならないかも心配です。

セラミックインレーなどはある程度の厚みを取る必要があるため削除量は金属修復に比べると大きくなってしまいます。


・インレー

削る量の大きい物
セラミック≧ハイブリットメタルインレー


私は流行のセラミック治療より、どちらかと言うと年配の凄い先生方の永続性を追求した治療の方に大きな影響を受けています。

ですから、7番はゴールド修復が一番多いです。
上の6番もゴールドにする時が多々あります。




タイトル [写真あり] 視診やレントゲンで異常ないように見えるインレーを外す理由は?
質問者 ぞのさん
地域  
年齢  
性別  
職業  
カテゴリ 保険のインレー(銀・金属)
ゴールドインレー(金の詰め物)
その他(写真あり)
詰め物の下の虫歯(二次カリエス)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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