リカルデント(CPP-ACP)や、リン酸カルシウムの虫歯予防効果について

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タイトル

リカルデント(CPP-ACP)や、リン酸カルシウムの虫歯予防効果について


質問者
プリン さん
地域  
年齢  
性別  
職業  
カテゴリ 虫歯予防
フッ素
う蝕関連
予防関連
公開日 2007-11-02 17:46:00
回答者
タイヨウ先生
渡辺 徹也先生

質問 ここのページに、

「リカルデント(CPP-ACP)は0.5%以上の濃度であればフッ素よりも虫歯予防に効果的である」

と書かれていますが、この情報はどの程度信憑性があるのでしょうか?
http://www.mi21.net/musiba/otona/cppacp.html


さらに、CPP-ACPに虫歯予防効果や、再石灰化効果があるのならば リン酸カルシウム にもあるのではないかと考えられるのですがどうでしょうか?

ちなみに

[第1リン酸カルシウム]

Ph:3
化学式:Ca(H2PO4)2・H2O
溶解度:1.88g/100g水(30℃)


[第2リン酸カルシウム]

Ph:4
化学式:CaHPO4・2H2O
溶解度:0.02g/100g水(24.5度)


[第3リン酸カルシウム]

Ph:10
化学式:Ca3(PO4)2
溶解度:0.0025g/100g水

です。

第3リン酸カルシウムと第1リン酸カルシウムを 適当な割合で水に混ぜたものをCPP-ACPの代わりに水に溶かし ミラノールとともに洗口に使うという考えはどうなのでしょうか?

さらにここにキシリトールを入れれば、さらに効果的になるのでは?とも思っています。

市販の歯磨き粉などは、ラウリル硫酸ナトリウムなどの発がん性の疑われる合成洗剤や 塩化ベンゼトニウムなどの消毒薬が含まれているため、あまり使いたくありません。

歯石の沈着も心配なのですが どうせ その後30分は飲食をしてはいけないという行為をするのならばその30分を有効に活用したいですよね。

単にフッ素だけではもったいないと感じてしまうのです。

プリンさん  2007-10-18 16:24:00
回答1
タイヨウ・デンタル・オフィス(文京区・湯島)のタイヨウです。

GCのホームページですから、自社製品に対しての良いデータは出しますよね。

僕は「MIペースト」は良いと思いますよ。
ウチの子供にも使っています。


>CPP-ACPに虫歯予防効果や、再石灰化効果があるのならばリン酸カルシウムにもあるのではないかと考えられるのですがどうでしょうか

あるでしょうね。

と、言うよりもハイドロキシアパタイト自体がリン酸カルシウム Cs10(PO4)6(OH)2 ですからね。


まあ、メーカーもいろいろと実験をしているようですが、発売元のGCは「フッ素の後にMIペーストを使いましょう」と言う事は推奨していますが、「MIペーストの後にフッ素を使いましょう」とは書いていないんですよね。

はっきりした事はわかりませんが、何らかの理由でフッ素の取り込み→再石灰化と言う順番があるんでしょうね。

ですからミラノールに混ぜての「同時摂取」と言うのは良いのか悪いのかわかりません。

こんな回答でよろしいでしょうか?
必要と有ればGCの人に聞いてみますけど。

2007-10-18 17:46:00
返信1 タイヨウ先生お返事ありがとうございます

さらに、必要と有ればGCの方に聞いてみるとのご提案大変ありがたく感じます。

フッ素再石灰化を促進するとは聞きますが、

「MFPやNaFの状態で歯の周りを漂っている段階」で再石灰化を促進するのか
「歯に取り込まれフルオロアパタイトとなった段階」で再石灰化を促進するのか

は、まだ理解できていませんでした。

しかし、ネットで調べた結果 ここなどに
http://www.geocities.jp/rinka_dental/fluoride.htm
http://www.mew.co.jp/corp/news/0704/0704-20.htm

唾液中に存在するフッ素イオンには、エナメル質よりカルシウムが失われる「脱灰」反応を抑制し、エナメル質にカルシウムが取り込まれる「再石灰化」反応を促進する働きが認められています。

再石灰化によって置き換えられた歯の表面は元の歯より むし歯に対して溶けにくく、また少量であってもフッ素イオンが口の中にあると再石灰化の速度が速くなることがわかっています。

などと書いてあることから、唾液に中にフッ素イオンとして、フッ素があることが重要だと思われます。

それからさらにキシリトール自体には再石灰化を促進する働きはないことが分かりました。

キシリトールが唾液の分泌を促して、それが再石灰化につながっていただけのようです。

しかし、まだ分からないことがあります。
再石灰化の速度と、カルシウムイオン、リン酸イオンの濃度の関係です。

もし、フッ素イオン、カルシウムイオン、リン酸イオンの濃度と、再石灰化の速度の関係が数式ですでに与えられているのならありがたいのですが、、、

溶解度が、0.0025g/100g水 程度の第3リン酸カルシウムだけでも CPP-ACP に匹敵する位の再石灰化か期待できるのか?

あるいは、1/10 程度に落ちてしまうのか?

さらに、第3リン酸カルシウムと第一リン酸カルシウムを混ぜ濃度を上げればどうなるのか?

などが知りたいです。
どうかここらへんを、GCの方に聞いていただけないでしょうか?

プリン さん  2007-10-19 00:13:00
回答2
タイヨウ・デンタル・オフィス(文京区・湯島)のタイヨウです。

フッ素再石灰化を促進するとは聞きますが
>「MFPやNaFの状態で歯の周りを漂っている段階」で再石灰化を促進するのか
>「歯に取り込まれフルオロアパタイトとなった段階」で再石灰化を促進するのか

おそらく、前者だと思います。

予防に用いられるフッ素は「高濃度フッ素 約20000ppm」と「低濃度フッ素 1000ppm以下」で作用が違います。

一般的に高濃度フッ素は歯面塗布に使われ、目的は「フルオロアパタイト形成による歯質強化」、低濃度フッ素は洗口法で使われ、目的は「再石灰化」です。


キシリトール唾液の分泌を促して、それが再石灰化につながっていただけのようです

その通りですね。

しかし、キシリトール単体では再石灰化には関与しませんが、「キシリトール+フノラン+第二リン酸カルシウム」はう蝕病原菌の定着を抑制し、再石灰化に関与することが報告されています。

ですから最近のキシリトールガムのラベルに「FN+CP」と書かれていると思います。


>再石灰化の速度と、カルシウムイオン、リン酸イオンの濃度の関係です。もし、フッ素イオン、カルシウムイオン、リン酸イオンの濃度と、再石灰化の速度の関係が数式ですでに与えられているのならありがたいのですが、、、溶解度が、0.0025g/100g水 程度の第3リン酸カルシウムだけでも CPP-ACP に匹敵する位の再石灰化か期待できるのか?あるいは、1/10 程度に落ちてしまうのか?さらに、第3リン酸カルシウムと第一リン酸カルシウムを混ぜ濃度を上げればどうなるのか?

ここまで来るとさすがに僕も解りません。
GCと某歯科大学口腔衛生の教授にメールで質問してみます。

本日、土曜日ですので月曜日以降の回答になるかと思いますが、お待ちください。

2007-10-20 09:08:00
返信2 タイヨウ先生お返事ありがとうございます。
2人の先生に聞いていただけるとのことで大変ありがたく思っています。

しかし、ちょっと考えたら、0.0025g/100g水 の溶解度って少し少なすぎるかなと感じました。

なぜ第三リン酸カルシウムや第一リン酸カルシウムを選んだかというと、純粋な粉末での入手がCPP-ACPに比べ容易で、肥料や飼料に使われていることから、値段も安いだろうと思ったからです。

とは言ってもあまり売っていませんね。

一応、第三リン酸カルシウムが500g 2625円で売っています。
第一リン酸カルシウムが(肥料用ですが)1kg1620円で売っています。

しかし、0.0025g程度の溶解度でもある程度の効果があるんだとしたら、したの歯茎と、頬肉の間に第三リン酸カルシウムを保持してある一定の濃度を維持するという使い方もなくはないですね。

プリン さん  2007-10-21 15:17:00
回答3
タイヨウ・デンタル・オフィス(文京区・湯島)のタイヨウです。

とりあえず、某教授からの回答メールをそのまま記載します。

まず、

1)in vitroでの研究結果
2)in vivo(in situ)
3)ヒトでの疫学研究の

3つを区別して整理しなければなりません。

ここでは、どうも1)と2)を混合して、3)の結果を想像して議論しているようです。

最終的には3)の結果を重視すべきです。

結論をいえば、

1)フッ化物う蝕予防効果があるということです。
  フッ化物配合歯磨剤で25%の抑制。

2)う蝕予防効果は、毎日口腔内に微量のフッ化物の存在があるか、ないかが重要。

3)甘味料のすべてをキシリトールに置き換えた生活を持続すると新たなう蝕は起こらない。

4)甘味料をキシリトールとしたチューイングガムを食後に継続的に摂取すると中学生で60%の齲蝕予防効果がある。

ということです。

4)の研究結果は、キシリトールに齲蝕予防効果があるためと多くの人(日本人)は言っているようですが、これば、毎食後にシュガーレスのガムを摂取するとによる唾液の分泌効果と結論づけられています。

こちなみにキシリトールの毎食後のうがいではこの効果はありません。

リン酸カルシウムやCPP-ACPなどで2)にあたる研究はありますが、3)にあたる研究はありません。

キシリトールを含めた糖アルコ−ルにはin vitroの実験系でCaを保持する効果、すなわちカルシウム化合物の水溶液の飽和度を上げる効果があり、これがエナメル質再石灰化に関係するとすれば再石灰化能があるといえます。


とのことです。

「???」

なので、そのまま引用させていただきました。

今のところ、

理論は理論。
臨床は臨床。

と言う事ですね。

将来的にプリンさんのような研究がされるのかもしれませんね。
その上で臨床応用されることと思います。

2007-10-22 15:44:00
回答4
タイヨウ・デンタル・オフィス(文京区・湯島)のタイヨウです。

GCからのコメントです。


「いかに安定状態にあるリン酸カルシウムを不安定な状態にし、歯面に長く停滞させ、エナメル質への移行をスムーズに行えるか?と言うところがMIペーストのキモなんです。おそらく、粉末、もしくは水溶液にしたリン酸カルシウムでは歯面に触れたとしても歯面には取り込まれないだろうし(不安定な状態になっていない)、停滞性がない。しかも、弱酸性の状態でないと、歯面へのリン酸カルシウムの移行は行われない‥。」


と。

リン酸カルシウム単身では歯面への取り込み、再石灰化は難しいという事でしょうか。

そして、


「あくまでも、唾液や通常の歯面の環境に比べてリン酸カルシウムの濃度が高く、弱酸性などの様々な条件下で再石灰化に有利な環境を作っています。歯面に対する取り込み速度や濃度などは測定できません。」


とのこと。

in vitroでの実験系ではある程度の予測はできるのかもしれませんが、in vivoでは環境設定を一律にするのは困難なので難しいのかもしれませんね。

と、言う回答でよろしいでしょうか?

2007-10-23 19:04:00
回答5
土田歯科医院(宮崎市)の渡辺です。

なんだかすごいマニアックなスレッドになってますね^^;

えーと。
『信憑性』についてですが、物凄く簡単に言いますと、どんな物についても、

1)仮説
2)研究室での実験
3)ヒトでの実験

の順で証明していくことになります。
『信憑性』と言う言い方をすれば

1)<2)<3)

の順でしょうね。
で、当てはまるのが、

1)→プリンさんのアイデア
2)→CPP-ACP
3)→フッ素

という感じではないでしょうか?

リカルデントを使い続けた人たちと、フッ素を使い続けた人たちで、平均して何年で何本ぐらいの虫歯の発生数の差が出たか、と言うデータはありませんからね?

(現代はそういう実験自体が非常にしにくい環境ですが・・)

もちろん今は1)の段階であっても、2)、3)へと進めて行くことで『信憑性のある方法』に化ける可能性はありますよ。

でも自分なら・・フッ素の使用をお勧めします。

2007-10-23 20:57:00
返信3 タイヨウ先生
渡辺先生

お返事ありがとうございます。

それから質問に答えてくださったGCの方と教授の方もありがとうございました。

キシリトールを含めた糖アルコ−ルにはin vitroの実験系でCaを保持する効果、すなわちカルシウム化合物の水溶液の飽和度を上げる効果があり、これがエナメル質再石灰化に関係するとすれば再石灰化能があるといえます。」

これは知りませんでした
とても貴重な情報ありがとうございました

「いかに安定状態にあるリン酸カルシウムを不安定な状態にし、歯面に長く停滞させ、エナメル質への移行をスムーズに行えるか?と言うところがMIペーストのキモなんです。おそらく、粉末、もしくは水溶液にしたリン酸カルシウムでは歯面に触れたとしても歯面には取り込まれないだろうし(不安定な状態になっていない)、停滞性がない。しかも、弱酸性の状態でないと、歯面へのリン酸カルシウムの移行は行われない‥。」

そうなんですか・・・残念です

さすがGCの方はしっかり、リン酸カルシウムについても研究していらっしゃるようですね

こんな風に言われてしまうとMIペースト以外にはないという風に思えてきてしまいます。

ラウリル硫酸ナトリウムが使われていたり、40g で1500円というちょっと高めのお値段からMIペーストには手が伸びなかったのですが
これからがんばって使ってみようと思います。


>でも自分なら・・フッ素の使用をお勧めします。

そうですよね。
コストパフォーマンスや効果を考えたらフッ素の右に出るものはいませんよね。

私はこないだ5本も虫歯が見つかってしまったので全力でフッ素洗口もしていきたいと思います。

プリン さん  2007-10-23 21:46:00

・上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
・歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
・保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意下さい。

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