唾液の成分やPH、食事との関係について

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唾液の成分やPH、食事との関係について


質問者
norikan さん
地域 海外
年齢 40歳
性別 女性
職業 主婦
カテゴリ 虫歯予防
う蝕関連
予防関連
専門的な質問その他
公開日 2008-03-11 04:33:57
回答者
田尾 耕太郎先生

質問 食事と唾液の成分やPHの関係についての研究や論文などがありましたら
教えて頂けないかお願いします。


【前回のご相談】
なぜ歯医者さんは患者に具体的な食事指導をしないのでしょうか?

norikanさん  2008-03-03 04:32:41
回答1
歯医者/歯科情報の歯チャンネル運営者の田尾です。

norikanさんの上記ご質問についての回答です。

唾液を分泌するのは主に、

耳下腺
顎下腺
舌下腺

の、3大唾液腺です。

安静時の唾液分泌は約7割の顎下腺からですが、刺激時(食事など)には耳下腺からの唾液分泌が多くなります(約45〜58%)。


唾液は1日に1〜1.5リットルも分泌されるのですが、その成分の99%は水、
その他は、

・各種イオン〜ナトリウムイオン、カリウムイオン、マグネシウムイオンなど
・糖タンパク〜IgA、ムチン、ラクトフェリンなど
・酵素〜アミラーゼ、ペルオキシダーゼなど

他にも脂質、ビタミン、アミノ酸などたくさん。
めんどくさくて書ききれません(^^;)


唾液のPHは安静時は6.8くらいですが、食事や会話などによって唾液腺が刺激されるとアルカリ性に傾き、PHは7.5〜8.0くらいになります。

これは唾液分泌速度が速くなる(唾液がどんどん作られる)ことにより、唾液中のHCO3-(重炭酸イオン:唾液が作られる際に同時にできる)濃度が高くなり、結果としてH+(水素イオン)濃度が上がるためです。

逆にストレス時(緊張している時など)には交感神経が優位になり、唾液の分泌は減り、HCO3-濃度も低くなってPHは6.0くらいまで低下します。

唾液のPHを測るキットもあるのですが、歯科医院へ来て緊張している場合は通常よりも唾液の量が減ってPHが低くなってしまい、「虫歯リスク高!」と判定されてしまう場合があるのかもしれません。


唾液と虫歯、食事の関係についてですが、唾液の99%は水ですので、リンやカルシウムを多く摂ったからといって、唾液の成分にほとんど変化は無いと思います。

そもそも、唾液は血液から作られるのですが、血中のカルシウム濃度はどんなに外部からカルシウムを摂取したとしても約1%に常に保たれていますので、食事によって唾液の成分が変わる可能性はまずないと思います。


次に唾液のPHですが、これを決める最大の要素は唾液の分泌量です。

唾液腺に刺激が加わると唾液の分泌量は増え、PHはアルカリに偏ります。
つまり、食事で酸性に傾いた口腔内を中性に近づけようとするわけです。

しかし、様々な理由で唾液の分泌量自体が少ない人や、お口の中が常に乾いている人がいます。

こういう人がいわゆる「虫歯になりやすい人」です。


【唾液が減る・お口の中が乾く原因】

・ストレス時
・睡眠中
・加齢による唾液腺の萎縮
・脱水
・口呼吸
・全身疾患(シェーグレン症候群、糖尿病、甲状腺機能亢進症など)
・薬物の影響


「口腔乾燥症」などで調べると、他にもいろいろ出てくると思います。



ということで、とりあえずnorikanさんの疑問の中で、

「食事内容と唾液の性質」

に関しては、おそらく関係無いのではないでしょうか?

2008-03-03 04:33:57

・上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
・歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
・保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意下さい。


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