[写真あり] 金属アレルギー患者さんの、金属除去方法と治療について

相談者: ステ子さん (49歳:女性)
投稿日時:2008-06-03 16:17:06
顔、首に出て、治らない皮膚炎の原因を調べる為に 大学病院歯科アレルギー外来で検査したところ、ニッケル2種類、クロム、パラジウム、スズに反応があり、金属治療してあるを外す事を進められました。

大学病院では予約は3ヶ月以上先にしか取れないと聞き、最近までかかっていた歯科医にお願いする事にしたのですが、その医師と相談している時に、医師は金属の飛び散りを防ぐ為に どう対策をしたらよいかと悩んでおられました。

ラバーダムを使用できる状態の歯ではないのがほとんどだという事です。
引っ掛ける高さがなかったり、土台を外す治療もあるので。

その医師の腕は良いと思います、が、私が通院している皮膚科では金属アレルギーの患者さんが金属歯を外すたびに 症状が悪化しているそうで、皮膚科からも対応できる歯科医を選んだほうが良いと言われました。

その歯科医も 症状の悪化を心配していて、大学病院なら バキュームの大きいのがあるのだろうけどと言って考え込まれていました。

このような場合 やはり 大学病院を紹介していただいた方がよいのか、また 何か方法があるのか知りたいと思い 相談させていただきました。

せっかく外しても吸い込んで体内に入ってしまうと、悪化し排出できるまでには年単位かかってしまうということも聞いたので心配です。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2008-06-03 17:30:15
ステ子様こんにちわ。

金属アレルギーで大変ですね。

体内に取り込むには嚥下するか、呼吸で肺に入るか、粘膜から吸収されるかでしょう。

私は今までに一例金属アレルギーの方を治療いたしましたが、嚥下と呼吸を気をつければいいように思っています。

粘膜からの吸収はイオンになっていないとおそらく心配は無いように思います。

したがって無視してもいいのではないでしょうか。

少ししんどいですが、呼吸を止めて飲み込まずにはずしてもらえばいいのではないでしょうか???。

ちょっと乱暴かな。

何かいい意見が他に出てくるでしょう。

お大事に。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2008-06-03 18:35:41
僕も歯科金属アレルギーの患者さんの治療は結構やっていますが、クラウンの除去などではラバーダムは使用できません。

じゃあ、ラバーダムをしなかったら金属アレルギーが進んでしまったのか?と言うとそうでもありません。

金属アレルギーの患者さんの治療を始めた頃はラバーダムをかけながら1本づつ行っていたのですが、

「ラバーダムをしなくても大丈夫」

と思った頃から、ラバーダムをして1回の治療で1個づつ除去するよりも一気に2〜3個づつ外した方が金属アレルギーの症状は速く治まるということに気が付いたので、今ではできるだけ一気に(と言っても5個も6個もするのは無理ですが‥)外すようにしています。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2008-06-03 18:58:46
こんにちは。

金属アレルギーの処置は、体力もお金も・・本当に大変なことと思います。

粘膜からの取り込みについては、私はありそうな気がしますが・・。
皮膚科の先生にも尋ねてみて下さいね。

口の中で金属を削ると、金属粉が猛スピードで粘膜にぶつかりますから、実際には粘膜の中に削粉がわずかながら入ってしまうと思いますよ。

粘膜の中は、かえってイオン化しやすい環境だと思います。

そういう状況についても、必ず避けるべきなのかどうか、皮膚科の先生の見解も確認された方が良いのではないでしょうか。


理想的にはやはりラバーダムは使われた方がいいとは思います。
飲み込みや粘膜への迷入の予防にはとても有効です。

ただ実際問題としては難しいのですが、それでも本来は、差し歯として使用する前提のなら、ラバーダムがかけられる程度には健全歯質を表に出しておくべきでもあります。

参考⇒フェルール



健全歯質が足りていない歯については、クラウンレングスニングと言う方法もあります。

現実問題としては難しいというのは重々承知の上でですが、理想的には、金属除去の前にクラウンレングスニング手術を行い、その後ラバーダムをした状態で金属の除去、と言う流れが良いと思いますよ。

ですがこれも手術ですから何ヵ所もとなれば精神的にもきついでしょうしね・・。

クラウンレングスニングも出来る歯出来ない歯(※出来ない歯については厳しい見方をすると抜歯した方が・・と言う見方も)があります。

費用も時間もかかりますし、そう言ったことと現実的なリスクの予測を天秤にかけて、各先生方と話し合われると良いのではないでしょうか。

私だったら、もしもアレルギーの「疑い」程度であれば、山田先生のおっしゃる様な方法で済ませてしまうとは思うのですが。。


また大きいバキューム(口腔外バキュームと言います)についてですが、ないよりはあった方がいいでしょうが、期待されているほどの効果はないのではないかと思いますよ。

出来るだけ息を止めるなり、鼻にマスクやタオルなどをかけたりするのも良いかも知れませんね。

私に思いつくのはこの程度ですが、他の先生方はどうされているのでしょう??
良い意見が出るといいですね。




・・と、書いている間にタイヨウ先生からも書き込みがありました。

あぁ、そういうクラウンを想定していませんでした。。(←根本的な考え方がダメでした^^;)

タイヨウ先生は金属アレルギーの患者さんの治療は経験がご豊富ですからね、ある程度信用出来るお話かと思いますよ。

(※”ある程度”と言うのに他意はないです^^;>タイヨウ先生)

よく検討されて下さい^^

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2008-06-03 20:08:32
歯茎への金属の削合小片の突き刺さりに関しては、
ラバーダムが出来ない状況の時は、
ホワイトニングのトレー作成時につけるブロックアウト用の
フロアブルレジン茎一面に塗布して光照射し、
歯茎のカバーを作ってから行ったことがあります。

ほっぺたの粘膜に関してブロックするのは非常に難しいので、
理想的にはラバーダムでしょうが、
タイヨウ先生が書いておられるように、
そこまで、シビアなアレルギーでなければ、
ラバーダムなしでも一気に外せるほうがメリット大きいのでは?

呼気からの削片の吸引に関しては
口腔外バキュームと経鼻チューブで対応可能だと思います。
顔面皮膚にはOPE用のドレープで十分でしょう。

ただし、一般的な方法でも道具でも無いので、
真面目に行うと保険外になるのではないでしょうか?

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2008-06-03 22:30:43
ホワイトニングのトレー作成時につけるブロックアウト用の
>フロアブルレジン歯茎一面に塗布して光照射し、
茎のカバーを作ってから行ったことがあります。

なるほどなるほどー。

そう言えばオフィスホワイトニング用でも、光重合型レジンで歯肉をカバーするものがありましたね。

私は「ガン・ダム」と言う、井野先生の好きそうな名前の製品を使用しています。(※結構コストはかかります)



>呼気からの削片の吸引に関しては
口腔外バキュームと経鼻チューブで対応可能だと思います。

これもなるほど。

経鼻チューブは、笑気ガスなどを導入している医院(開業医では結構珍しいですが・・)ならありますよね。

それで酸素だけを出して貰えば、息を止めなくてもいいですね^^


OPE用のドレープは、口〜鼻の部分だけ穴のあいた顔にかぶせる布のことなのですが、インプラントなどされる医院なら大抵ありますよ。

紙製のディスポのドレープで、穴の周りに粘着剤がついていて、顔面皮膚に貼って固定するタイプのもあるのですが、これならそこまで高額でもないですし、これで鼻も隠せないかな・・と思いました。

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2008-06-03 22:34:40
ファースト・ダム!?

では!?

回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2008-06-03 22:38:56
いえ、ガン・ダム(たぶんgum dam)ですよ^^
似た様なのは色々ありそうですね。

回答 回答8
  • 回答者
回答日時:2008-06-04 00:19:08
クラウンの除去といっても全部切削するわけではなくてスリット入れるだけですよね。

だったら、クランプがかかる頬側の歯肉ぎりぎり以外はラバーダムつけてできますから、最後の1,2mmくらいじゃないですかラバーダムなしになってしまうのって。

だとすると、吸引もしやすい場所ですし、数秒で済みますから、口腔内に飛び散る量はたいした量じゃないと思うんですけど、それじゃダメなんでしょうか?

回答 回答9
  • 回答者
回答日時:2008-06-04 00:39:43
今年のAAEに2mmぐらいの穴を開け梃子の原理でクラウンを除去するキットが売っていましたが、日本では持っている先生殆どいないですよね・・・

もしクラウンの適合が良くなければカコプライヤーで削らず除去出来ませんかね!?

こちらは川口先生が考案したものでこちらは日本でも購入できるので持っている歯科医院もあるのでは!?

回答 回答10
  • 回答者
回答日時:2008-06-04 15:04:32
渡辺先生
GumDamですね、持ってます。

井野先生
METALIFTのことでしょうか、持ってますよ。

ただ、
コアがレジンセメントだと上手くいかないことがあります。
日本で真面目に治療をしようとすると、
保険のショボイ過去の治療は本当に邪魔です。

井野先生をおっしゃるようにあまり適合の良くない補綴なら、
そこまで考え込まなくとも、結構コロンととれます。

ただ、被せモノが取れないことが
評価につながることの多い保険治療なので、
総合的にショボイ治療のクセに、
取れないことだけは人一倍というクセモノもあります。

回答 回答11
  • 回答者
回答日時:2008-06-04 15:25:22
>取れないことだけは人一倍というクセモノもあります。

これには泣かされます。

回答 回答12
  • 回答者
回答日時:2008-06-04 20:01:52
ステ子 さん
こんばんは

治療のことが心配でしょうね。
ですが、
金属アレルギーが原因で、今のその皮膚炎が
起こっているとは必ずしも言えないんですよ。


「顔、首に出て、治らない皮膚炎の原因を調べる為に
大学病院歯科アレルギー外来で検査したところ、
ニッケル2種類、クロム、パラジウム、スズに反応があり、
金属治療してあるを外す事を進められました。」


確かに、大学で、このように言われたら、そう思われると思います。

ですが、金属アレルギーの原因が口腔内の金属と関連があっても
皮膚にアレルギーは通常起こるわけではありません。
普通は粘膜に起こります。


確かに、様々な金属にアレルギーのみられる方は
いらっしゃるでしょうが、
その金属が触れている部分に起こるのですよ。
皮膚科の先生は
どのようにおっしゃったのでしょうか?


鑑別診断が必要です。
また、アレルギーの検査は何種類くらいの
金属に対して調べられたのでしょうか?
お聞きになっていますか?

回答 回答13
  • 回答者
回答日時:2008-06-04 20:18:01
>井野先生
>METALIFTのことでしょうか、持ってますよ。

おぉ〜、凄いマニアックアイテム!!

買いもしないのに話のネタに色々カタログだけは貰ってきているので・・・


写真です。
電話番号が書いてあるので欲しい先生は直でやり取りしてみては!?

私は責任取りませんが・・・




>鑑別診断が必要です。

小牧先生も以前、歯科金属を全てやり直しても治らないことがあるので慎重に

みたいなこと書かれていましたね。


口腔内と口腔外の疾患割合も1対10であることは認知されているみたいですし、口の金属の入れ替えは全て自費治療になるので相当な金額がかかりますからよく調べた方がいいですね。


診断の鬼の宮下先生もいますし、もし見られていたら色々ここで書き込みをされてはどうでしょう!?


すみませんね金属除去の話ばかりして盛り上がってしまいまして^^;

画像1画像1

回答 回答14
  • 回答者
回答日時:2008-06-04 21:52:56
これで脱線は終わりにしますが、
井野先生へ、画像添付します。

画像1画像1 画像2画像2

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ステ子さん
返信日時:2008-06-04 22:10:36
いろいろとお答えありがとうございます。

ラバーダムが使える状態なら また使えるところなら使うべきというところでしょうか。

あとは 出来るだけ息を止めて、うがいを頻繁に。
これは 主治医も話していたことでもあります。

レジンと接着剤のテストが終ってから 外しになるので まだ先なので 主治医も考えてくださるのではとは思うのですが。。。


宮下先生へ

皮膚科の医師は、

『普通は手足に出ることが多いが、アトピーのように出ることもある、しかし 金属を取り除いても 治らない人もいる、なので外すようには勧めない、それにアレルギーはありとあらゆる物に起こる可能性はあるから』

と言われました。

しかし、花粉やダニ、カビ、フルーツ、ホルマリンなどの血液検査で反応ないのに、Igeが高い。肝臓、腎臓等の検査でも問題なし。

アクセサリーでかぶれた経験を話したところ、金属パッチテストすることになり、反応が出ました。

しかもテストした日にいきなり顔、首に赤いかぶれと腫れ、今までの皮膚炎の悪化と言う感じでした。口の中は舌もぴりぴり。

それで、私が自分で大学病院での検査を決めました。

大学病院では レントゲンと25種類の金属パッチテストでした、その時も テストした日の午後 今度は体に痒みのある皮膚炎が腿や背中にたくさん出てきて、口の中には口内炎が出て、表現が難しいのですが、歯がむず痒い感じになりました。

これだけが原因だとは言い切れないのだと自分でも理解しています。

ただ、これだけ反応のあったものが 口の中にずっと入っているという事実と外して5割位の人が改善されているならやるべきだと判断しました。

検査結果から皮膚科医師も金属歯を外す事はやって見ていいかもしれないと考えてくださっています。

そして 患者さんの中に『外すたびに悪化する』方がいて、アドバイスとして話してくださったわけです。

それと 先にも書きましたが、レジンと接着剤のテストも行うので、もしかするとこちらも原因があるかもしれません。

良くなる事を信じて金属に限らずアレルギー起こさない物に変える治療をしますが、完治するには数ヶ月かかるとも聞いています。

それで 良くならなかったら また 原因を探すつもりです。
回答 回答15
  • 回答者
回答日時:2008-06-04 23:51:14
ラバーダムが使える状態なら また使えるところなら使うべきというところでしょうか。

そう思いますよ。



お辛いことと思いますが、なんとか良くなるといいですね。

回答 回答16
  • 回答者
回答日時:2008-06-05 12:58:39
ステ子 さん
こんにちは

情報ありがとうございます。


「皮膚科の医師は『普通は手足に出ることが多いが、アトピーのように出ることもある、しかし 金属を取り除いても 治らない人もいる、なので外すようには勧めない、それにアレルギーはありとあらゆる物に起こる可能性はあるから』と言われました。」


これを理解された上で、治療に望まれるということが
わかり、安心しました。

---------------

でしたら、
必ずラバーダムを使用された方が良いと思います。


「ラバーダムを使用できる状態の歯ではないのがほとんどだという事です。引っ掛ける高さがなかったり、土台を外す治療もあるので。」


どんな場合でも、工夫をすればラバーダムはかけられますよ。

----------------

「私が通院している皮膚科では金属アレルギーの患者さんが金属歯を外すたびに 症状が悪化している」


本当に金属アレルギーの患者さんならば、
そうなりやすいと思いますよ。
なぜなら、原因(金属を撒き散らしている)を増やしているのですからね。

----------------

問題は、もう1つあります。
どういう風に修復するかです。
通常、レジンとボンディング剤が一番
アレルギーを起こしやすい歯科材料です。
(テストはどうでしょうね)

それを使用しないで、どういう風に
仮の状態をクリアするかまで、
しっかり考えておかないと、大変なことになります。

とにかく、
金属アレルギーであると仮定して治療を始めるわけですから、
そういった一連の配慮をしてもらうことを
お勧めします。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ステ子さん
返信日時:2008-06-06 12:02:32
渡辺先生

>お辛いことと思いますが、なんとか良くなるといいですね。

ありがとうございます。 本当に辛いです(苦笑)



宮下先生へ

>問題は、もう1つあります。
>どういう風に修復するかです。
>通常、レジンとボンディング剤が一番
アレルギーを起こしやすい歯科材料です。
>(テストはどうでしょうね)

はい、これから 主治医が使用する予定の材料のパッチテストを引き続き大学病院で受けます。


>それを使用しないで、どういう風に
>仮の状態をクリアするかまで、
>しっかり考えておかないと、大変なことになります。

仮のの素材とそれを止めておく材料に関してもテストして、それでOKが出てから外しにかかります、数種類あるそうなので どれかは使えると思うのですが。。。


>とにかく、
金属アレルギーであると仮定して治療を始めるわけですから、
>そういった一連の配慮をしてもらうことを
>お勧めします。

はい。
私としても物凄く慎重です。



先生方へ

私の場合 金属歯が原因とは考えにくい(?)症状かもしれません、もちろん レジンや接着剤かもしれませんし、まだまだ他にあるかもしれません、でも やるしかないと思うのです。

かなり高額な治療費がかかりますが、私がやらなければ良かったと思う時は、治療に問題があり化膿してやり直しとか、金属を出来るだけ吸い込まないように考慮しなかった為に悪化したという事です。

外すのはまだ先になると思いますが、また 問題が出た時にこちらで質問させていただきたいと思います。

ありがとうございました。



タイトル [写真あり] 金属アレルギー患者さんの、金属除去方法と治療について
質問者 ステ子さん
地域 非公開
年齢 49歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ アレルギーその他
材料・機材関連
専門的な質問その他
その他(写真あり)
歯科金属アレルギー
歯科用材料によるアレルギー
アトピー
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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