メタルボンドの金属部、金使用と言われたが金色に見えない [アメリカ]

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タイトル

メタルボンドの金属部、金使用と言われたが金色に見えない [アメリカ]


質問者
tenne さん
地域 海外
年齢 32歳
性別 男性
職業 会社員(技術系)
カテゴリ メタルボンド
アメリカ
クラウンの変色・着色・色の問題
クラウンが割れた・壊れた・欠けた
公開日 2008-07-24 07:40:26
回答者
山田 豊和先生
荒木謙太郎先生
渡辺 徹也先生

質問 はじめまして。
私はアメリカ北西部のシアトル周辺に住んでいますTenneと言います。

今回、10年以上も前にFillingをしてあった部分の再治療(中で虫歯が進行していた様子)でRootCanal(根管治療)をすることになりました。


RootCanalという単語の検索でこのサイトを発見しました。
情報の豊富さには驚くばかりで、についていろいろな事を学ぶことが出来ました。

世界中に無数にあるWebサイトの中でもこのサイトはもっとも有意義なもののひとつだと感じています。
管理者の皆様、ボランティアの歯医者様方、いつもありがとうございます。



質問内容です。

現在、左下一番奥の歯(米式で18番)を根管治療しています。今はすでに抜髄し、コアをBuild(形成)し終わり、仮の歯(白くてプラスチックのようなもの)を入れております。

今日、クラウンを入れてもらう予定で通院しましたが、いくつか問題が起こり再度仮の歯を入れて戻ってきました。


問題@:クラウンが隣の歯にあたってキツく感じる

問題A:クラウンの一部が欠けてしまった


セメントせずにはめてみた後、私が他の歯にあたっているのを伝えたところ、一度はずしてみてその場であたる部分を削っている際に歯が欠けてしまった様子です。

このため、このクラウンをLabに送り返し、作り直したものを後日またトライする予定となっています。


そこで質問です。


質問@

クラウンのタイプは「内側が金、外側は歯の色のもの」と言われており、このサイトで調べるところ、おそらく「メタルボンド」タイプだと理解しています。

この治療を計画するときに先生は

「内側が金で外側が白い歯、強度が取れない場合は全部を金のタイプにします」

といわれていました。
結局強度は十分取れると言うことで、内側だけが金となりました。

しかし、今日その欠けてしまった部分を見せてもらったときに内側を見たところ、まったく金色はしておらず、つやのない銀=どちらかというと灰色をしていました。

以前模型で見たときには金色をしていたので少しショックと疑心が表れてしまい、その場で先生に問いただしましたが、先生は

「WhiteGoldで出来ており、焼いたときにこういう色になってしまうものなんです」

と言われました。
この話は信じてもいいものでしょうか?
それとも、メタルボンドの金は金色をしているものでしょうか?



質問A

クラウンの一部が欠けるというのは、これほど簡単におきてしまうものなのでしょうか?
また後日欠けてしまったときの修復は、どのように行われるのでしょうか?

アメリカなので費用は日本のそれと違ってしまうと思いますが、参考までに、全体の費用はおよそ$2,000(約20万円)かかり、クラウン自体は$1,000弱です。

内側だけを金にするのと全体を金にするのでは、この価格が同じだと言われています。

ちなみに要らぬ情報かもしれませんが私が入っている保険では
根管治療  - 80%
コアの形成 - 50%
クラウン  - 50%
のカバーをしています。

そうしてこの保険は年間に$1,500までしかカバーせず、それを超える分の治療をするには、すべてを自腹で払うことになります。

なのでこの根管治療が終わったら来年まで虫歯にならないことを祈るのみ 笑。
そしてクリーニングも来年までおあずけ。です。

アメリカでは、大抵の歯の保険ではこういう「年間限度カバー額」が設定されているため、このように、「来年まで待つ治療」というのはよく行われていているようです。


tenneさん  2008-07-09 05:29:56
回答1
山田歯科医院(兵庫県姫路市)の山田です。

tenneさまおはようございます。

異国の地での治療をするのは大変なことですね。

言葉の問題とか費用とか医療習慣・制度の違いなど色々あって戸惑っておられることとお察しいたします。

>質問@

一般的にはメタルボンドのフレームに使う金属は、貴金属であってもいわゆる銀色をしています、私の知っている限りではデグサ社のデグノームは淡い金色をしています。

WhiteGoldについては過去に使っていたことはありますが、現在は使っていないのであまりよく覚えていませんが、日本では貴金属と代用金属の中間的な金の含有量の鋳造用合金だったように記憶しています、これがアメリカのWhiteGoldと同じものかどうかはわかりません。


>質問A

クラウンのどの部分がどのように欠けたかがわからないのでなんとも答えようがありませんが、通常簡単には欠けないと思います。

しかしクラックが入っておれば簡単に欠けることはあります。

参考になさってください。

メタルボンド
http://yamadashika.jugem.jp/?search=%A5%C7%A5%B0%A5%CE%A1%BC%A5%E0&x=56&y=8
 

2008-07-09 07:40:26
回答2
あらきデンタルクリニック(香川県坂出市)の荒木です。

質問@の回答

当院でメタルボンドに使用する金属は「ゼオメタル87」(山本貴金属)が多いのですが、鋳造前のゴールド色よりも仕上がり後のゴールド色の方が若干薄いですね・・・(錯覚かもしれません)

理論的背景は解りませんが(すみません、勉強不足です)経験則としてはありえるかな・・・とは思います。


質問Aの回答

後日欠けた場合には口の中で研磨して形態修整、もしくは壊して撤去して再制作となります。

2008-07-09 08:10:55
回答3
土田歯科医院(宮崎市)の渡辺です。

はじめまして。

>世界中に無数にあるWebサイトの中でもこのサイトはもっとも有意義なもののひとつだと感じています。

いやいや・・諸刃の剣?使い方次第?ですが、、ありがとうございます^^



>質問@

本当に正確なところについては製作した本人にしか分かりませんが、色はいろいろです。

特に内面からのぞくと、合着用セメント(※接着力はありません)とくっつきやすい様に、わざとザラザラに仕上げますから、余計に暗い色に見えますよ。

セラミックがかけてはがれたところも同様です。




>質問A

何年も使用した後に壊れるならともかく、今回の様なケースは明らかにDrもしくは技工士の技術不足から来る問題です。

削る量が不十分だったか、製作上の問題だと思います。

メタルボンド(英:porcelain fused metalかな?)の場合、金属のみで作製するクラウンよりも、セラミックの色&強度の分だけ、ほんの少し余分に厚みが必要になります。

文面からはその厚みを確保すること自体が最初から難しかったみたいな様子は伺えますね。
日本人のは小さいですから、外国の先生から見ると尚更難しいと思います。


少し気になるのは、

>問題A:クラウンの一部が欠けてしまった

・・が、削った結果内面のメタルが露出してしまったのか、セラミックが剥がれ落ちてしまったのかどちらなのかと言う点です。

どちらも問題はありますけど、前者なら歯科医の問題?、後者だと製作上の問題を強く感じますね。


メタルボンドの最大の利点のひとつとして、セラミックと専用のメタルが化学的に強固に結合するという点があります。
(※因みに開発したのは日本人です)

ですからもしも剥がれたのだとしたら、不適切な金属を使用していたり(日本だと保険の銀を使う例があります)、不十分な技工操作(例えば気泡の混入など)が疑えるかも知れません。

責任を問うとか改善を求めるのは難しいですが、見切りをつける材料にはなると思います。


米国の歯科技工士は、特に免許も必要ないと聞きますので、一部のセレブ相手の超一流をのぞけば、一般的にはあまり技術力を期待できないみたいです。(←※噂話です)

もちろんどこもピンキリでしょうが、平均的な技術力で言えば、おそらく日本人歯科技工士がズバ抜けて世界一だと思いますよ。
本当にもう素晴らしい技術を皆さんお持ちです。
あまりの不遇が嘆かわしい程に・・。



tenneさんに出来る対策として、今回のクラウンはもう作ってますのでさておいてですが、次からは「ジルコニアクラウン」にされるとその様なエラーは少なくなります。

ジルコニアクラウンは、メタルボンドのメタルにあたる部分を、機械で読み込んで機械が作りますから、ほぼ統一規格が実現しており、技工士さんの技術に依存する部分が多少減ります。

とは言え読み込み精度と言うか作製精度(の設定値?)が、細かくてうるさい日本人用と世界一般用とで異なることがどうもあるらしく、後者に関しては私達からすると「ややゆるい」のですが・・それでも米国でそこら辺の技工士さんに頼むよりは安心だと思いますよ。


あるいは見た目を気にしないのであれば、ゴールドクラウンにしてしまう方がいっそ無難だと思います。

米国歯科医師のアンケートでも、患者にはセラミックを勧めるが、自分の口ならゴールド・・と言う回答が圧倒的多数だったとか。。

クラウンに関しては削るのも作るのも、日本人がやはり器用だと思いますよ。

でも根管治療に関しては日本よりも外国で受けた方がいいと思いますし、根管治療の方が大事なのですから、気落ちしないで下さいね^^;




後日欠けてしまったときの修復については以下もご参照下さい。

参考⇒〔オールセラミックが数日で欠けてしまったのですが、作り直しは可能?

他にも、セラミックは硬化したレジンと同じ扱いですから、レジンで修復するという方法も一応あるのですが、このあたりはケースバイケースですね。

参考⇒〔コンポジットレジンのお直し(盛り足し)について


以前にも話題になりましたが、保険制度の違いも良し悪しで、一概にどちらの国の方がいいとも言い難いですね・・。
昔は米国の様な制度に憧れてたのですが・・。

ただどこの国で医療を受けるにしても、人が人にする仕事ですから、良い人間関係を築かれて下さい。

では、私の憧れのイチロー選手にもよろしくお伝え下さい。


2008-07-09 11:40:18
返信1 山田先生、荒木先生、そして渡辺先生、丁寧かつ迅速なご返答、ありがとうございます!
ますますこの掲示板の有意義さを実感しております。


>山田先生

「貴金属であってもいわゆる銀色をしている」と言うことで安心いたしました。

こちらの先生が言われていた「WhiteGold」という説明も本当にWhiteGoldの事を言っているのか、実はPlatinum(白金)の事を私のような素人向けにわかりやすく変えて仰ったのか定かではないので、次回にもうすこし突っ込んで聞いてみます。

かけた部分は面積にして米粒程度です。
小さいなので見た目にもはっきりとわかる損失でした。

きっとクラックが入っていたのかと考えています。

Webサイトを拝見させていただきました。
本当にまるで歯のようなメタルボンドのアップですね。
この白い部分が全部セラミックと言うのには、日本の歯科技工士さんたちのクオリティを感じました。



>荒木先生

のちに欠けてしまった部分を研磨しての形態修正というのもありなのですね。
安心しました。

撤去についてはこちらの歯科助手の方から、「一度セメントでくっつけてしまったら取り外すのは難しい」と言われていました。

心配なのはあまりにコアの部分(根管治療して残っている歯)に強固にくっついたクラウンをはずそうとして、一緒に歯ごと抜けてしまうんじゃないか?と言うことです。

実際、仮の歯を取り外すときに「歯ごと・ぬ・・・ぬけてしまいそう・・・」という気分になりました。

そんなこと起きないものですか?



>渡辺先生

実は先週、イチロー選手を見に行ってきましたよ!
対デトロイト戦で見事に勝利です。
イチロー選手かっこいいですよね。

アメリカの医療保険制度全般には多くの問題を感じています。
基本的に日本にあるような国民健康保険はありません。

このままでは貧富の差をさらに大きくするでしょうし、医療費の高さは異常だと考えています。
能力があって、努力した者が富と健康を得る。

アメリカ、とはこんな社会じゃないでしょうか?


一度、諸国先進国の医療保険制度を比較する機会がありましたが、たしかにどこの保険制度も一長一短なんですよね。

しかし、日本の医療保険制度はとても優秀だと考えています。
健康な人が比較的多いという背景も大きな助けになってはいると思いますが。

私は留学から始めてすでにアメリカ生活8年目ですが、ようやく広い視野でこの国を見始められているような気がします。
すみません余談でした。


さて、その後の歯についてです。

渡辺先生のアドバイス(「ゴールドクラウンにしてしまう方がいっそ無難」)を参考にして、ひとつの決断をしました。

メタルボンドではなくオールゴールドにします。

先生方のご回答の後、すぐに歯科医のオフィスに電話して、今私が先日の件で歯科技工士=Dental Technicianに対する信用を保てないでいる点、ゴールドクラウンでは同じ問題は起きないであろう点、10万円もする歯が簡単にこわれちゃ嫌だ(笑)と言う点を伝えたところ、あっさりとオールゴールドでいきましょうという結果になりました。

運良くまだ作り直しが行われていなかったかと思います。

こちらで以後、見える場所にクラウンを入れる際には「ジルコニアで」と言うことにします。

そもそも、そのような状況に陥らないように毎朝毎晩毎食後に音波歯ブラシ歯磨きというのが基本ですね。(笑)



先生方のご返答・アドバイスによって私の多くの不安が消えてなくなりました。
本当はお会いして御礼申し上げたいですが、出来ないのが残念です。

本当にありがとうございました。

tenne さん  2008-07-10 05:02:15

・上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
・歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
・保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意下さい。

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