[写真あり] 唇に小さな赤いできもの。紅板症でしょうか?
相談者:
そうたんさん (34歳:男性)
投稿日時:2008-07-15 13:30:35
初期症状はどうなんでしょうか?
唇に1mmほどの赤いものが昨日、現れました。隆起も痛みもありません。
紅板症の初期症状だったら・・・と不安になりました。
写真が撮りにくくてわかりずらいのですが、右上の小さな赤い部分です。
よろしくお願いします。
画像1
唇に1mmほどの赤いものが昨日、現れました。隆起も痛みもありません。
紅板症の初期症状だったら・・・と不安になりました。
写真が撮りにくくてわかりずらいのですが、右上の小さな赤い部分です。
よろしくお願いします。
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回答1
長崎大学大学院包括的腫瘍学講座の中本です。
回答日時:2008-07-15 14:06:52
そうたんさん、こんにちは。
唇の症状、ご心配なことと思います。
ただ紅板症は、知られている名前の割には発生頻度は少ない症状です。
以下の過去ログも併せてご覧ください。
〔[写真あり] 舌に赤い斑点があるが、紅板症ではないか?〕
なお、そうたんさんが紅板症である可能性は大変低いと思いますが、インターネットでの医療相談である以上ゼロとはいえません。
また、添付された写真では判別が難しいです。
ご心配であるならば一度、口腔外科等を受診されてください。
お大事にどうぞ。
唇の症状、ご心配なことと思います。
ただ紅板症は、知られている名前の割には発生頻度は少ない症状です。
以下の過去ログも併せてご覧ください。
〔[写真あり] 舌に赤い斑点があるが、紅板症ではないか?〕
なお、そうたんさんが紅板症である可能性は大変低いと思いますが、インターネットでの医療相談である以上ゼロとはいえません。
また、添付された写真では判別が難しいです。
ご心配であるならば一度、口腔外科等を受診されてください。
お大事にどうぞ。
相談者からの返信
相談者:
そうたんさん
返信日時:2008-07-15 14:23:48
ありがとうございます。
もし怪我のようなものでしたら、通常どのくらいで消えるのでしょうか?
また紅板症を調べると、ビロード状の・・・とありますが、これはどういう状態を表すのでしょうか?
あと、唇の粘膜の部分、先ほどの写真の部分は口唇ですか?頬粘膜?なんという部分なんでしょうか?
いろいろ質問して申し訳ありません。
もし怪我のようなものでしたら、通常どのくらいで消えるのでしょうか?
また紅板症を調べると、ビロード状の・・・とありますが、これはどういう状態を表すのでしょうか?
あと、唇の粘膜の部分、先ほどの写真の部分は口唇ですか?頬粘膜?なんという部分なんでしょうか?
いろいろ質問して申し訳ありません。
回答2
長崎大学大学院包括的腫瘍学講座の中本です。
回答日時:2008-07-15 14:44:36
そうたんさん、あらためまして。
【ご質問1】
>紅板症の『ビロード状』って?
【回答】
確かに紅板症は「ビロード状所見」なんて書かれていますね(というか、私の上記の過去ログにも書いていますね)。
ですが多くの方にとってビロード状といわれても何のことやら?と思われることでしょう。
ただ「ビロード」という言葉自体はさほど重要ではなく、色が特徴的な紅色(発赤や炎症で見られる赤色ではなく)で、これがビロードに似ていることからこのように呼ばれています。
ちなみにビロードとは、よく講堂や体育館の緞帳(どんちょう)などに使われている織物です。
限定された情報であまり判断的なことを書きたくはないのですが、そうたんさんの写真の状況とは根本的に違うように見えます。
おそらくは数日以内にきれいに消え去るものと思われます。
【ご質問2】
>写真の部位はなんというのか?
【回答】
唇(下口唇)で問題ありません。
最後に、ネットに出てきている情報のみで過剰にご心配なされないでくださいね。
また、自己判断で不安を増強させたり、逆に自己解決するのではなく、最終的には診察を受けられることが重要です。
それではお大事にどうぞ。
【ご質問1】
>紅板症の『ビロード状』って?
【回答】
確かに紅板症は「ビロード状所見」なんて書かれていますね(というか、私の上記の過去ログにも書いていますね)。
ですが多くの方にとってビロード状といわれても何のことやら?と思われることでしょう。
ただ「ビロード」という言葉自体はさほど重要ではなく、色が特徴的な紅色(発赤や炎症で見られる赤色ではなく)で、これがビロードに似ていることからこのように呼ばれています。
ちなみにビロードとは、よく講堂や体育館の緞帳(どんちょう)などに使われている織物です。
限定された情報であまり判断的なことを書きたくはないのですが、そうたんさんの写真の状況とは根本的に違うように見えます。
おそらくは数日以内にきれいに消え去るものと思われます。
【ご質問2】
>写真の部位はなんというのか?
【回答】
唇(下口唇)で問題ありません。
最後に、ネットに出てきている情報のみで過剰にご心配なされないでくださいね。
また、自己判断で不安を増強させたり、逆に自己解決するのではなく、最終的には診察を受けられることが重要です。
それではお大事にどうぞ。
相談者からの返信
相談者:
そうたんさん
返信日時:2008-07-15 16:23:12
丁寧に回答していただきありがとうございました。
ビロードの意味がわかりました。
でも素人的には紅も赤も正直区別が付かないですよね。
難しい・・・。
自分の性格に疲れます。
些細なことが気にならない性格になりたいものです。
ところで紅板症は頻度が少ないとおっしゃいましたが、先生は紅板症の患者さんに出会った事はありますか?
ビロードの意味がわかりました。
でも素人的には紅も赤も正直区別が付かないですよね。
難しい・・・。
自分の性格に疲れます。
些細なことが気にならない性格になりたいものです。
ところで紅板症は頻度が少ないとおっしゃいましたが、先生は紅板症の患者さんに出会った事はありますか?
回答3
長崎大学大学院包括的腫瘍学講座の中本です。
回答日時:2008-07-15 16:59:05
そうたんさん、あらためまして。
>先生は紅板症の患者さんに出会った事はありますか?
私の直接の症例では例がありません。
口の中の「赤い症状」をご不安に思われて受診された患者さんは、それこそ多数おられましたが、紅板症であった方はゼロです(一方で白板症や扁平苔癬であった方は比較的多くおられました)。
ほとんどの方が口内炎、噛傷による一時的な症状でした。
なお、大変ご不安に思われている様子なので、もう少し追記しておきますと、そうたんさんのご年齢で、加えて唇に紅板症が生じたとなると、これは学会での報告ケースともなりうるくらいのレアなケースだと思います。
紅板症を前癌病変と考えると、口腔領域で扁平上皮癌の発生しやすい部位は圧倒的に舌、ついで歯肉です。唇の頻度は大変少ないです。
加えて口の中にできる癌自体が、癌全体の数パーセント、さらに発生年齢は50代〜がメインとなります。
こういった状況から、30代の方で、さらに唇という部位に、腫瘍以上に発生頻度の劣る紅板症が発生するというのは、限りなく可能性は低いと思われます。
とはいえ、どんなに可能性の低いことであっても、インターネットでの医療相談では断定はできません。
繰り返しになりますが、ご心配でしたらご自身で不安ばかりを膨らまされず、早めに病院を受診された方が圧倒的に良いですよ。
ただ、おそらくは数日以内に赤い部位は消退していくものと思われます。
その場合は特段ご心配される必要はありません。
以上、ご参考になれば幸いです。
>先生は紅板症の患者さんに出会った事はありますか?
私の直接の症例では例がありません。
口の中の「赤い症状」をご不安に思われて受診された患者さんは、それこそ多数おられましたが、紅板症であった方はゼロです(一方で白板症や扁平苔癬であった方は比較的多くおられました)。
ほとんどの方が口内炎、噛傷による一時的な症状でした。
なお、大変ご不安に思われている様子なので、もう少し追記しておきますと、そうたんさんのご年齢で、加えて唇に紅板症が生じたとなると、これは学会での報告ケースともなりうるくらいのレアなケースだと思います。
紅板症を前癌病変と考えると、口腔領域で扁平上皮癌の発生しやすい部位は圧倒的に舌、ついで歯肉です。唇の頻度は大変少ないです。
加えて口の中にできる癌自体が、癌全体の数パーセント、さらに発生年齢は50代〜がメインとなります。
こういった状況から、30代の方で、さらに唇という部位に、腫瘍以上に発生頻度の劣る紅板症が発生するというのは、限りなく可能性は低いと思われます。
とはいえ、どんなに可能性の低いことであっても、インターネットでの医療相談では断定はできません。
繰り返しになりますが、ご心配でしたらご自身で不安ばかりを膨らまされず、早めに病院を受診された方が圧倒的に良いですよ。
ただ、おそらくは数日以内に赤い部位は消退していくものと思われます。
その場合は特段ご心配される必要はありません。
以上、ご参考になれば幸いです。
相談者からの返信
相談者:
そうたんさん
返信日時:2008-07-15 17:53:40
ご回答ありがとうございます。
ネットは便利なものですが、不安ばかり膨らんでしまいますね。
使い方も考え直さないといけないのかもしれません。
しかしこのような質問の場で直接、お医者さんと話せる機会があるということは、とてもうれしいことです。
しかし、歯医者さんって質問しづらいんですよね。
口を開けているんで・・・。
もっとゆっくり話を聞いていただけるようになると良いんですけど。
本当にありがとうございました。
最後にもう一つ。
ただそこが赤く見えるだけ!ということもあるのでしょうか?
唇にできる色素沈着のように・・・。
ずーっと変わらずこれからもあるということは?
何度も何度もすみません。
ネットは便利なものですが、不安ばかり膨らんでしまいますね。
使い方も考え直さないといけないのかもしれません。
しかしこのような質問の場で直接、お医者さんと話せる機会があるということは、とてもうれしいことです。
しかし、歯医者さんって質問しづらいんですよね。
口を開けているんで・・・。
もっとゆっくり話を聞いていただけるようになると良いんですけど。
本当にありがとうございました。
最後にもう一つ。
ただそこが赤く見えるだけ!ということもあるのでしょうか?
唇にできる色素沈着のように・・・。
ずーっと変わらずこれからもあるということは?
何度も何度もすみません。
回答4
長崎大学大学院包括的腫瘍学講座の中本です。
回答日時:2008-07-16 01:50:48
そうたんさん、こんばんは。
>ただそこが赤く見えるだけ!ということもあるのでしょうか?
唇にできる色素沈着のように・・・。
以前なかった「赤い」箇所が、ある日突然に色素沈着その他原因不明の理由で生じて、それが生涯消えない、ということは考えにくいです。
しばらく様子を見られてくださいね(少し気を楽に持たれながら)。
それでも全く赤い箇所は消えない、というのであれば、口腔外科等を受診されてください。
>ただそこが赤く見えるだけ!ということもあるのでしょうか?
唇にできる色素沈着のように・・・。
以前なかった「赤い」箇所が、ある日突然に色素沈着その他原因不明の理由で生じて、それが生涯消えない、ということは考えにくいです。
しばらく様子を見られてくださいね(少し気を楽に持たれながら)。
それでも全く赤い箇所は消えない、というのであれば、口腔外科等を受診されてください。
相談者からの返信
相談者:
そうたんさん
返信日時:2008-07-17 20:02:00
ありがとうございました。
先生のおっしゃるとおり、赤みは消えてきました。
ありがとうございました。
先生のおっしゃるとおり、赤みは消えてきました。
ありがとうございました。
タイトル | [写真あり] 唇に小さな赤いできもの。紅板症でしょうか? |
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質問者 | そうたんさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 34歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
舌、粘膜、唇の病気・異常その他 その他(写真あり) 唇の病気・異常 |
回答者 |
|
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。