[写真あり] 根管治療の再治療で歯根端切除術を予定 (アメリカ在中)

相談者: Pochiさん (45歳:女性)
投稿日時:2008-07-25 07:09:42
こんにちは。
来週に根切除術を予定している者です。


予約を取ったものの、よく理解できていないようで、切除術をすべきなのか、根管治療をすべきなのか、はたまた放置できる物なのか悩んでおります。


子供時代から歯が悪く、現在9本の根管治療がなされています。
殆ど20年以上前の処置で、今回前歯クラウン(左上3)の歯に少し違和感があり、鼻の下を押すと少し痛いという症状で近所のGeneral Dentistで診て頂き、全ての歯のX-rayをとりました。

実は私の前歯は左上2から右上3まで5つが繋がったクラウンであり、左上3は、その後にクラウンにしました。(計前歯6本クラン)


その後、Endodontistを紹介され、X-rayの結果から左上2と3の2本の処置をする必要がある旨説明されました。

クラウンをはずし根管治療を1本するものと思い込んでいましたが、2本を再度根管治療後にクラウンを取り付ける費用と時間、5本つなぎの内の1本の切り分けを考慮したのか、歯根切除術も勧められました。

切除術さえ終わればGeneral Dentistに行ってクラウンを再度作る必要はなく、確かに短期で終了する点合意し、来週の切除日を待つ状況に至っています。


以上が今までの経偉です。
(英語力がないもので、日本語での説明のようには当然理解できていません。
ただ、他の方の投稿内容を読み勉強できた面と、不安に思う面がでてきています。)




そこで、ご質問です。

?常時歯が痛むわけではなく、生活には全く支障はありません。
違和感がある状態だけでも処置は今するべきでしょうか?

このまま先送りにできるものでしょうか?
放置すると痛くなり処置が大変になるのでしょうか?

他の根管治療歯も怪しい状態の歯があり、将来的には症状がでたら処置した方がいいだろうとのことです。



?私のケースの場合の根管再治療と歯根切除術の、メリットとデメリットをお聞かせください。
(この際、費用と時間の面は目をつぶります)



?歯根切除術の後遺症(?)はありますか?

術後の1週間位は腫れたり、紫色に顔があるかもしれないと聞きましたが、切除が原因で歯がぐらつくなど長期的にでますか?



?どちらの場合も永久的ではないと思いますが、実際どのくらい有効なのでしょうか?

将来的に次はどんな処置になるのでしょうか?

同じ切除箇所または近い箇所(たとえば隣の歯)の歯根切除術を再度することもありえるのでしょうか。
絶えられるのでしょうか?



?歯根切除術は”最後の最後の手段”とアドバイスされているのを拝見すると、まずは再根管治療をするべきなのでしょうか?

アメリカの医師と日本の医師で見解の差はありますか?
大きいですか?

ただ、アメリカでは専門の神経治療医が処置を行うので技術的な面においては、アメリカで処置していただくのが良いとは思ってはいますが。。。


以上長くなりましたが、ご回答の程よろしくお願い致します。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2008-07-25 07:21:19
Pochi さまこんにちわ、歯根端切除をするかどうかずいぶんお悩みのようですね。


レントゲン画像がなく、実際にお口の中を拝見していませんので一般的なお話にはなりますが、根管治療がうまく出来れば根端切除は必要ないと思います。


根管治療をやってみて思わしくなければ、根管充填歯根端ソウハを併用することにしています。

私の場合は歯根破折等問題がなければ、それで治癒します。

したがってまず根管治療をしたほうがいいように思います。

参考になさってください。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Pochiさん
返信日時:2008-07-26 10:35:58
山田先生、早速のご返信(レントゲン画像がないなかで)
ありがとうございました。

こちらのEndodontistのレントゲン所見では2つの選択肢(歯根治療か切除術)から1つを選ぶようなお話でしたので、切除術をその場で選びましたが、まずは歯根治療を初めにして、良くならなかった場合、又は痛み等が将来的に出た場合には次の手段として切除術をする。
という理解でよろしいのでしょうか?


それから、ご質問なのですが、仮に切除術が成功した場合は将来的に再治療はしなくて済むと考えられるものでしょうか?

また、切除術後、今影響のないクラウン自体にぐらつき等不具合が出てくる可能性もあるのでしょうか?


歯茎に11針も縫うこには、正直言って抵抗があります。
できれば、やりたくないと思い始めています。



お忙しい所申し訳ありませんが、ご回答いただけませんでしょうか?

来週30日(水)の予約ですので、週末中に結論を出し、週明けにはキャンセルするかどうか歯科医に連絡をいれようと考えております。
よろしくお願い致します。

****************

また、他の先生方のご意見等もいただければ幸いです。
一般的なお話で構いませんので、よろしくお願いいたします。
(急がさせて申し訳ありません。)
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2008-07-26 12:33:28
私の経験では、歯根端切除口腔外科医がやった場合は歯根膿胞の摘出と歯根端切除をすることが多いように思います。

この場合根管をいじらないので、根管内に問題があればそれは放置することになります。

したがって根管充填しない限り治らないように思います、また逆根充はやったことがないのでなんともいえませんが、出血しているところで根尖アマルガムなどで封鎖することなのですが不可能とは言いませんがかなり困難な術式ではないでしょうか。

したがって私は行いません。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2008-07-27 16:08:36
>?常時が痛むわけではなく、生活には全く支障はありません。
違和感がある状態だけでも処置は今するべきでしょうか?

このまま先送りにできるものでしょうか?
放置すると痛くなり処置が大変になるのでしょうか?

他の根管治療歯も怪しい状態の歯があり、将来的には症状がでたら処置した方がいいだろうとのことです。


症状がなければそのまま放置して、症状が出た際に抜歯前提で治療を行うのも1つの方法ではあります。




>?私のケースの場合の根管再治療と歯根切除術のメリットとデメリットをお聞かせください。
(この際、費用と時間の面は目をつぶります)


土台の長さにもよりますが、かぶせ物に穴を開けて通常の根管治療をする方法もあります。

かぶせ物を外さずに根管治療が出来ることもあります。
ただし難しいです。
Endodontistでしたら通常の根管治療で6〜7割の歯が治癒すると思います。




>?歯根切除術の後遺症(?)はありますか?

術後の1週間位は腫れたり、紫色に顔があるかもしれないと聞きましたが、切除が原因で歯がぐらつくなど長期的にでますか?


当然根切は歯の長さが短くなるので動揺が起こるときもありますが、今回の場合3番ということで歯の長さが十分あれば大丈夫でしょう。

ただ手術後牽引感などは残ることがあります。

マイクロを使用した根切であれば治癒率はかなり高いと思います。



>?どちらの場合も永久的ではないと思いますが、実際どのくらい有効なのでしょうか?

将来的に次はどんな処置になるのでしょうか?


上手く行かなければ抜歯ですね。



>同じ切除箇所または近い箇所(たとえば隣の歯)の歯根切除術を再度することもありえるのでしょうか。
絶えられるのでしょうか?

Endodontistが行う場合で上手く行かなければ、抜歯が順当かと思います。

私は口腔外科医が行った後の再根切をよくしますが、マイクロで見るとほんの小さな問題が残っていて上手く行っていないことがほとんどです。

ですから根切成功率を上げるためにはマイクロは必須の道具だと私は思っています。




>?歯根切除術は”最後の最後の手段”とアドバイスされているのを拝見すると、まずは再根管治療をするべきなのでしょうか?

アメリカの医師と日本の医師で見解の差はありますか?
大きいですか?


考え方の違いはありますよ。
アメリカの基準では、根の治療が歯の先まで上手く行かなければ根切と言う考え方もあります。

また根尖ソウハではほとんど問題は解決しません。
元々、歯の中の細菌が問題を起こしている訳であり、その細菌が歯の外に悪さをしているので、結局根管の中をどうにかしないと将来的に同じことになります。

根の先は3mmカットする必要があると言われています。

歯の先3mm部分には非常に多くの側枝が存在します。
(いくつもの細菌が外に出れる出口があると思ってください)
歯の先3mmをカットすると多くの側歯も削って取ってしまいますので、出口が太い神経管1つになる訳です。
ここだけ処理すればいい訳です。


*こんなにシンプルな考えではないですが、一般の方が理解できるように^^;


また逆根管充填(歯を切った先から薬を入れる)をする理由ですが、

「臭い物には蓋をしろ的発想です」

歯の中の細菌が歯の外に悪さが出来ないようにするためです。


強盗の入った家のドアに外から鍵をかけてしまうイメージでいいです。
そうすれば強盗は外に出れなくてこれ以上悪さもできませんよね。

ですが、根尖をカットしないと多い歯は30近く側歯(出口)がありますから・・・
すべての側歯に蓋はできません。(側枝はマイクロでも見えません)

また難治性になっているものだと歯の中だけでなく、歯の外(歯の尖端)まで細菌に犯されている場合もあるので安全域を見込んでカットすると言うのもあります。

逆根管充填にはある程度接着が期待できる材料が好ましいです。
MTAEBAセメントなどが現在代表的なものです。



私の意見ではまず、かぶせ物を外さずに根管治療が行えるかが「キー」になると思います。
外さずに行えれば通常の根管治療

駄目なら根切ですね。




>仮に切除術が成功した場合は将来的に再治療はしなくて済むと考えられるものでしょうか?

また、切除術後、今影響のないクラウンの歯自体にぐらつき等不具合が出てくる可能性もあるのでしょうか?


成功すれば根の治療は必要ないということで、歯周病などがあれば歯はそのうち揺れてきます。



歯茎に11針も縫うこには、正直言って抵抗があります。

ですね、4−0綿糸などで11針ではかなり大きな切開線をを取るかもしれませんね・・・
ただ、7−0、8−0のかなり細いナイロン糸を使用すれば傷も目立たずに治せることはできます。


あまり理解していないうちから外科処置を行うのはお勧めできませんね。
術後必ず不安になりますからね。

その場で選択を要求するアメリカ人の合理性に・・・



過去にもいろいろ根切のことは書いていますので読んでみてください^^

http://www.google.co.jp/search?q=%8E%95%8D%AA%92%5B%90%D8%8F%9C&hl=ja&as_sitesearch=www2.ha-channel-88.com&ie=Shift_JIS&oe=Shift_JIS



写真は前歯の再根切後です。
側切歯のの2根管は私も初めてでしたが、結局歯の先端で2本の神経が繋がっており、煙突状の広い楕円形の1つの根管として存在していました。

2本が1本の大きな神経になっていることは、裸眼で確認することはまず不可能です。
顕微鏡を用いれば初めに根切を行った口腔外科の先生でも、確認できることです。

問題を処理した後、逆根管充填でMTAを使用しました^^

   

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相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Pochiさん
返信日時:2008-07-28 18:16:45
山田先生、再度のご回答ありがとうございました。


また、井野先生、素人への分かり易い説明ありがとうございました。
先生のアドバイスにもありましたように、過去の投稿を読みあさりただ今知識の増強に努めています。

また、疑問点などがありましたら質問させていただく予定です。



今現在の私の“決断”は、明日(月)に歯科医院に電話をし、水曜日の切除術を思案中の旨を伝え、自分の症状(根の感染状態、かぶせ物を外さずに根管治療が出来ないか等)を当日に質問し、どちらかの方法にするかを選択しようと思っています。

これを日本語でも難しい専門用語が沢山でてくるのに、英語でしなくてはならないのが大変辛いです。
でも、自分ののために頑張ります!



井野先生、2つ確認させてください。

治療歯は左上2番、3番を同時に行う予定ですが根切2本でも、術後の動揺は歯の長さが十分あればしないでしょうか?

かぶせ物を2本外した後の根管治療はお勧めでない様ですが、その理由をお聞かせ願いませんでしょうか?
(治癒率、時間・費用的な面でしょうか?
ちなみに費用は根切の2-3倍はかかるようです。)


どうぞ、よろしくお願いいたします。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2008-07-28 20:31:22
>治療は左上2番、3番を同時に行う予定ですが根切2本でも、術後の動揺は歯の長さが十分あればしないでしょうか?

5本繋がった歯であればまず揺れないと思いますよ。



かぶせ物を2本外した後の根管治療はお勧めでない様ですが、その理由をお聞かせ願いませんでしょうか?

被せ物を5本外すのではないのですね。
2本外すのであればいいのではないですか、通常の根の治療でも^^

5本外すと他の歯に抜歯の恐れもありますし、被せ物を外せば5本×10万の被せ物代もかかりますから、お勧めしなかった訳です。

通常の根管治療で治らなければ根切が通法です。


ただ私が実際見ている訳ではないので参考程度にしてくださいね^^;

私は段差の大きな不適合な色の変わった前装冠であれば、外した方が言いと言うかもしれませんから。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Pochiさん
返信日時:2008-07-28 22:22:44
井野先生、おはようございます(今こちらは月曜日の朝です)。
早速にご回答ありがとうございます。
たいへん、参考になりました。


かぶせ物を外すのは5本中の1本と独立した1本です。
ただ、この点も前回は話の流れが“根切”になっていたので、かぶせ物の詳しい状況などは聞いていません。
その点も含めて質問を準備してみます。


まだまだ知識不足ですが、当初に比べれば自分の中のモヤモヤが少し薄らいできました。

これも、先生方のおかげと感謝しております。
今日、明日で更に勉強し(?)、水曜日に臨みたいと思っています。

理解できない点等出てきましたら、また、照会させていただくと思います。
引き続きよろしくお願いいたします。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Pochiさん
返信日時:2008-08-01 09:49:58
こんにちは。
先日はアドバイス、ありがとうございました。
今日はその後の報告と新たなご相談で投稿させていただきました。


昨日(30日)の切除術の予定はキャンセルし、本日二人のEndodontistと話をしてきました。

一人は他のGeneral Dentistから紹介された医師(30日予約の歯科)。
もう一人新たに加わったのは、今週になって同じ日本人で根管治療根切術を1本ずつ経験していた方から、良い先生と勧められ、運良く本日予約が取れたからです。


結果論から言いますと、5本繋がりのクラウンの1本だけを切り離す事は、出来ないという事実を突きつけられました(残念ながら)。



GeneralDentistが5本中1本だけクラウンを外せると言っていたのでうのみにしていました。
先日にその点を確認していなかった私のミスです。
そして、先生方にもお詫びいたします。

結局、この投稿時点で選択肢は無かったことになります。
1本の根管治療のために、今、治療の必要の無い(将来的には必要になったとしても)4本のクラウンも同時に外す事、リスクが大きい事は勉強させていただき、理解しているつもりです。

金銭的、時間的にも計6本のクラウンをやり直す事は良い選択とは思えません。

ですから、根切術に決めました。



ここから、新たな質問をさせていただきたいと思います。

今日の二人の医師の説明からカット部分と処置方法が相違している事がわかりました。
ぜひ、先生方からアドバイスを頂きたいです。
(逆根管充填を両者ともするそうです。
薬名までは時間切れで聞けませんでした。)


1件目では前述しましたように11針位縫うそうですが、歯茎の上の方でかなり唇を持ち上げた部分に横一直線にカットし、翌日に処置(消毒?)、その後抜糸で終了。との事です。


2件目(本日初診)では、と歯茎の境目とそこから上に少しカット(L字型)するようで、4針位を絹糸で縫うとのことでした。
術後は1週間後に抜歯で終了。との事でした。


知識の無い私は根切術方法はどこも同じと思っていたので、また、新たな悩み(選択肢)が生じています。

二つの方法の違いや術後の跡、後遺症(?)など、ご回答いただけますでしょうか?
ぜひ、参考にさせてください。


因みに、1件目の歯科医は高齢で経験豊かそう(?)です。
評判は全く分かりません。
2件目は日本人の経験者からの紹介(10年前に処置)で家から近く、将来的の通院は容易です。(1件目の場所は車で30分かかり、不便です)


先生方のアドバイスを受け次第、どちらかに予約を入れるつもりです。
よろしくお願い致します。
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2008-08-01 12:53:44
Pochi さん
こんにちは

手術の切開の手法と縫合の方法で
術後の経過が良いかどうかは何とも言えませんが、
私が外科的根管治療を行う場合は
2件目の先生の方法で行っています。


「2件目(本日初診)では、歯茎の境目とそこから上に少しカット(L字型)するようで、4針位を絹糸で縫うとのことでした。術後は1週間後に抜歯で終了。」


理由、
1件目の術式は口腔外科出身の先生が良く用いる手法ですが、
出血が多くて、術野が見えにくい。
当然、術野が乾燥しにくく、逆根管充填も行いにくい。
術後、手術の痕が残る。という欠点があります。


2件目の術式では、普通の歯肉のように治癒していきます。


先生も違いますし、
問題は、根管内の感染ですから、
術式のみではないのですが、
それでも、2件目の術式の方が、
確実に治療しやすい方法であることは間違いないです。

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2008-08-01 14:25:29
私も2番目の先生と同じ術式ですね。

その方が歯茎の治り、見た目が良いからです。

昨日も口腔外科で行った根切後の再根切を行っていました。
最近再根切ばかりで^^;



根の先端が奥に入り込んでおり凄く見難いケースでしたが、いつも通りの処置を行うのですが、何か違和感があり角度を何度も変えしばらく探っていると、のカット面の更に奥にこのような前回カットした後の歯の僅かな破片が入っていました。
(厚み0.1mm×長さ6mm)


これはまずマイクロがないと処理できません。
またこの歯の破片はたまたま見つけれたものですが、マイクロがなければ怪しいなども分からなかったと思います。



術後7−0の細いナイロン糸で縫っていますが、切開と縫合(ナート)をが上手い宮下先生のような先生であれば、傷も全く目立たずに処置できます。

私はまだまだで・・・
ナートも奥が深い・・・^^;


外科の先生も私より上手い先生だと思いますし、全力で処置はしたと思います。
しかし、どんなにベテランの先生でも見れなければ力を出し切れません。

見えれば私のような拙い技術しかない人間でもある程度は処置できます。


ですから根切にはマイクロが必須なのです。



昨日は我ながら良い仕事ができ晩酌のビールが美味しかったです(笑)

 

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相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Pochiさん
返信日時:2008-08-02 03:25:38
宮下先生、井野先生早速のご回答ありがとうございました。


素人的判断では、切開線は上部の方が目立たないと思っていたので、正直迷っていました。

でも、両先生のご意見(両先生の術方)を拝見して気持ちも吹っ切れました。
それに、傷跡だけでなく、治療自体もやり易いとのこと。
2件目の歯科医に決めました。


ところで、井野先生も何度も言われていますように、マイクロの重要性は(再)根切術はもちろん、根管治療にも必要なものなのですね。

0.1mmなんてもちろん肉眼で分かるわけありませんですね。
自分の根管も全て肉眼でされていたはずです(20年前ですから)。
そう考えると他ののことも不安になってしまいます・・・


実は私には自覚症状はないのですが、今回の2本と同じ位根が悪い歯が1本(クラウン済みで左下6番)あるそうです。(こちらの全ての先生の判断です。)
それは、口全体と部分的に撮った全ての歯のレントゲンから分かったことです。



そこで、また1つ質問させてください。(何度もすみません)

自覚症状がない場合は基本的には再治療しないというご意見の先生が多いようですが、仮に今回の根切術が無事に終了し、この先生に信用がおけたら(失礼ですね!)根管治療を始めた方がいいでしょうか?

費用の面は別にしても、日本で技術のある先生(マイクロ使用)を探すのは大変そうで・・・心配になりました。
アドバイスいただければ幸いです。


余談ですが、今回の歯科医の名刺にはMicroscopicEndodontics、American Association of Endodontists Specialist Memberなどと記入があります。
妙に安心してしまいます。(笑)


井野先生へ

ビールが美味しくてよかったですね!
切開線の写真もありがとうございます。
イメージがわきました。この方は前歯3本ですね。
回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2008-08-02 08:54:10
Pochiさん
おはようございます

Pochiさんのケース

疾患の診断:根尖病変
治療の必要度:治療した方が望ましい
治療の難易度:不明(簡単ではないかも)
患者が治療を望むか:迷っている
どのように治療するか:(非外科的に)

もしも、放置される場合は
定期的にチェックされることをお勧めします。
いつ、腫れてくるかは予測不能なので。

もしも腫れてから治療するよりは、
腫れていないうちに治るような方法で治療された方が
治療者も患者さんもストレスはないでしょう。

ですが、
メリットとデメリット(時間・費用・安心感・効果)を考えて
判断されることをお勧めします。

回答 回答8
  • 回答者
回答日時:2008-08-02 08:58:42
井野先生


難しいケースでしたね。

2番の手術をされたのでしょうか?
1番も歯冠部の色が変色していますね。

一度、口腔外科で手術を受けてしまうと、
どうしても傷口が痕になりやすいですね。

大切なことは切開線の位置です。

回答 回答9
  • 回答者
回答日時:2008-08-02 21:21:41
>0.1mmなんてもちろん肉眼で分かるわけありませんですね。
自分の根管も全て肉眼でされていたはずです(20年前ですから)。
そう考えると他ののことも不安になってしまいます・・・


心配しなくてもいいですよ、裸眼でも問題は起きていない歯は多くあります。

マイクロは道具の1つです。
その前に大切なことは色々あります。

現在のレントゲンで判断すればいいですよ。


ただ歯科においてマイクロを使用している人間と、使用していない先生の小さな感覚と言うのは全く違います。

私にとって0.1mmとは凄く大きな単位です。
この半分以下での仕事は凡人の私でも十分可能です。

1μm単位の仕事は不可能ですが・・・



>費用の面は別にしても、日本で技術のある先生(マイクロ使用)を探すのは大変そうで・・・心配になりました。

そちらの国で根の治療は受けられた方がいいと思います。
残念なながら日本で探すのは非常に非効率で時間もかかります。

この手間を考えれば安いものだと思います^^;


>MicroscopicEndodontics、
>American Association of Endodontists Specialist Member

AAEのSpecialist Member 一度見学させてもらいたいですね^^





宮下先生>

>2番の手術をされたのでしょうか?

術前のレントゲン(正放線、遠心投影)で
2番も根切がしてあることは判断できたのですが、根尖側の透過像が微妙に重なっており、

術前のコンサル時に
FOP後に1番の根尖の横に2番の根尖が見えたら、同時に再根切をさせてもらいます」

という流れで手術を行いましたので一応1・2番の手術も可能な切開線を取っています。


ですがFOP後2番の根尖には1層薄い骨があった為、1番のみに再根切を行いました。

1番の根尖が大分口蓋側にあり、マイクロミラー大活躍でした。

根尖が非常に大きく開いておりMTAキャリアーなど使いものにならない大きさで・・・
結局エキスカで運びました・・・


術後MTAが少し根尖近くにありますが、たぶん1ヶ月で吸収されてしまうと思います。



>一度、口腔外科で手術を受けてしまうと、
>どうしても傷口が痕になりやすいですね。

初めの切開線を避けて切開線を入れないといけないのがつらいですね。
変に瘢痕化している場所などFOP開けにくいですし・・・


>大切なことは切開線の位置です。

心して日々精進したいと思います^^





追加で今回大活躍のマイクロミラーの写真を^^
ミラーの幅2mmです、これがマイクロを使用すると非常に大きな武器になります。

 

画像1画像1 画像2画像2

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Pochiさん
返信日時:2008-08-04 00:50:16
宮下先生、井野先生ご回答ありがとうございました。


先生方にアドバイスいただきましたように、根切術後に前向き(治療の方向で)に考えようと思っています。
いつまで、アメリカに住めるか分かりませんし・・・。

それより、今は10日後の根切術の恐怖心との戦いです(笑)。
日本人の友人曰く術後2〜3日は覚悟しておいた方がいいよ!とのことです。


井野先生の専門用語には、チンプンカンプンですが(すみません)、こういう器具で手術するのですね!
後は歯科医を信用するだけですね。術後の経過が上手くいくことを自ら願っています。

そんな報告が早くしたいものです。
決して、”緊急のご相談”でメールはしたくありませんので(笑)。

先生方、何度ものご回答、本当にありがとうございました。
回答 回答10
  • 回答者
回答日時:2008-08-04 01:02:28
>井野先生の専門用語には、チンプンカンプンですが

あっ、後半は先生向で一般の方用の説明ではないので飛ばしてください^^;


これ理解できるのは歯チャンネラーさんの極一部だと思います^^;

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Pochiさん
返信日時:2008-08-08 04:41:50
井野先生、承知しています・・・(笑)。

私も現状基礎知識で頭の中はいっぱいですので、参考程度に読ませていただきました。
でも、極一部の方は理解しているのかも知れないんですね。スゴイです。

それでは次回は参考までに(参考になるかわかりませんが?)、アメリカ式の術後の経過をお伝えできれば・・・と考えています。

ありがとうございました。



タイトル [写真あり] 根管治療の再治療で歯根端切除術を予定 (アメリカ在中)
質問者 Pochiさん
地域 非公開
年齢 45歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 根管治療の治療法
根管治療の失敗・再治療
歯根端切除術
その他(写真あり)
アメリカ(米国)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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