根管治療後の象牙質の穴に棲む細菌について

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タイトル

根管治療後の象牙質の穴に棲む細菌について


質問者
Sachi さん
地域 非公開
年齢 48歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 根管治療の治療法
根管治療に関するトラブル
根管治療関連
公開日 2008-08-23 08:44:14
回答者
井野泰伸先生
渡辺 徹也先生
タイヨウ先生

質問 右上8番の根管治療についてご相談いたします。


5週間前に、右上8番の根管の再治療を開始しました。


私は慢性腎炎(IgA腎症)を患っているのですが、この消毒を始めると、(+)〜(2+)だった尿蛋白が減り始め、10日後あたりから(−)から(±)で推移するようになりました。

また、足の指が黒く固くなっているところにかゆみがありましたが、消毒後に黒い皮膚がはがれ、中から正常な皮膚が出てきました。
さらに長時間歩くと、足親指裏側がしびれるという症状もあり、調べたところ、バージャー病の症状とまったく一致していました。
これも歯周病細菌から発症するといわれています。


最初の根管治療は5年前でした。
その1年後に慢性腎炎となり、尿蛋白が出始めたのです。


今回、根管治療の消毒で、尿蛋白や足の指のかゆみ、しびれが改善したことから、歯根炎症が慢性腎炎やバージャー病の原因となっていることを確信いたしました。


これだけなら喜んでいいことなのですが、歯科材料のアレルギーにより、体中に激しい発疹とかゆみ、浮腫みに悩まされるようになったのです。
そこで、何度も仮の詰め物や消毒の種類を変えましたが、アレルゲンがわからず、消毒を抜き、レジンで仮封をしている状態が2週間続きました。

皮膚科にてアレルゲンの検査結果が出るまでの予定だったのですが、歯科医で用意された書類をもって皮膚科にゆくと、サンプルがないとパッチテストできないこと、サンプルがあっても安全性が証明されているものでなければテストできない、また、皮膚に浸透してゆくものでなければテストできないとのことで、結局わからずじまいでした。

一方、レジンでの仮封では、発疹が起きないことから、以前に使用した詰め物がアレルゲンであることがわかりました。


ところが、案の定、心配していた通り、消毒を抜いた状態で10日後から、また尿蛋白が出始めてしまったのです。

再度、歯科医にて消毒を開始しました。
幸い、今は尿蛋白が減りつつあります。


ところで、心配なのがやはり再発なのですが、新刊書籍「虫歯から始まる全身の病気」では、「の根管治療で消毒したり、抗生剤を使っても、歯の細菌が死滅することはないと」と記されています。

歯の象牙質セメント質は、どちらも多孔体でその非常に長くせまい穴に細菌が棲みついてしまい、病原性が増し、さらにその毒性が強くなるとのことです。
根管治療の歯がある限り、その感染がずっと続くそうです。

書籍の象牙質の拡大写真には、多数の穴の中に生息するおびただしい数の細菌が映し出されています。


こちらの掲示板では、ラバーダムを使用すれば、再発率は10%と聞いております。
でも、消毒や抗生剤で穴の中の細菌が死滅しないのであれば、ラバーダムを使っても同じなのではないかと思ったのです。


現在、歯医者さんのあいだでは、象牙質の長い管の中に棲みついた細菌について、どのような見解がされているのでしょうか?


Sachiさん  2008-07-12 15:41:22
回答1
E Eデンタル(愛知県豊橋市)の井野です。

はじめまして井野と言います。

精神的にも辛いと思いますが頑張ってください。


>「根管治療で消毒したり、抗生剤を使っても、歯の細菌が死滅することはないと」

どんな治療をしても歯の中の細菌をゼロにはできません。
これは人の限界であり、今の歯内療法の考え方は問題が起こらないような根管作りが主になっています。



>歯の象牙質セメント質は、どちらも多孔体でその非常に長くせまい穴に細菌が棲みついてしまい、病原性が増し、さらにその毒性が強くなるとのことです。根管治療の歯がある限り、その感染がずっと続くそうです。

よく調べましたね。
そうです、歯の中に入った細菌が繁殖し悪さをします。
また厄介なのがバイオフィルムと言って消毒液、抗生剤が効かない細菌集団ができてしまうことです。



>こちらの掲示板では、ラバーダムを使用すれば、再発率は10%と聞いております。
>でも、消毒や抗生剤で穴の中の細菌が死滅しないのであれば、ラバーダムを使っても同じなのではないかと思ったのです。

ん・・・
ラバーをすれば良いという問題ではないのですが、すみません多分かなり初期のころに書かれたものでニュアンスが正しく伝わっていないようですね。

たぶんこの10%は初回治療の抜髄においてで、感染根管処置においてはラバーをしても10%はまずないでしょうね。



>現在、歯医者さんのあいだでは、象牙質の長い管の中に棲みついた細菌について、どのような見解がされているのでしょうか?

歯の中の細菌は色々な除去方法があります。
大きく分けると

・削る
・消毒剤
・抗生剤
・レーザー
・イオン導入
・その他


私はこの中でも削ると消毒を重視して治療を行っています。
当然細菌が入らないような配慮(ラバー&仮封)は大切です。

私が使用している消毒剤です。
http://www2.ha-channel-88.com/soudann/soudann-00021638.html


しかし今回の歯は8番と言うことで更に神経の形も複雑で一筋縄ではいきません。
殆ど神経の形に法則性がなく治療は困難を極めます。

私も道具が入らない・治療がきっちり出来にくいなどから8番は治療の対象歯にはしていません。
移植歯、条件の良い歯、6番7番がない場合などは治療を行いますが。

口の中は見ていませんが、今回の場合も他の大臼歯がしっかりしていれば抜歯を視野に入れられた方が良いかと思いますよ。

    

2008-07-13 08:44:14
返信1 井野先生、お答えくださりありがとうございます。


私のように慢性腎炎を患い、難しいことをいう質問者に回答してくださる先生はいらっしゃらないかと思っておりましたが、ご回答くださったこと、とても感謝しております。


腎生検の結果では、予後比較的不良郡で、20年後に透析になっている確率は40%と聞いておりましたので、今回、炎症が慢性腎炎の原因だったとわかったことは幸いです。

先の質問に誤りがありました。
たいした違いではないかもしれませんが、根管治療中の歯は、右上8番ではなく、右下8番でした。

今は、様子を見ながら消毒に専念してみます。
ご紹介の掲示板を参考にしてみます。

抜歯も選択肢に入れています。透析になるよりはずっとましです。


もし抜歯になった場合のことですが、下の一番奥の場合、ひとつ前の歯とのブリッジは可能でしょうか?
後ろがないものですから、よい方法があればいいのですが。

Sachi さん  2008-07-13 09:41:08
回答2
土田歯科医院(宮崎市)の渡辺です。

はじめまして!

>私のように慢性腎炎を患い、難しいことをいう質問者に回答してくださる先生はいらっしゃらないかと思っておりましたが、

そんなことないですよ!
昨夜投稿を見て、知らない病気だったのでネットで調べて・・まではしてたのですが、何とお声をかけたものかと・・思いあぐねてたところです。

でも井野先生とのやりとりで、少し話しが掴めてきました。

今出先ですので、少しだけ。


まず少し訂正を。

>たぶんこの10%は初回治療の抜髄においてで、感染根管処置においてはラバーをしても10%はまずないでしょうね。

一般的には再治療(今回の様な感染根管治療)の成功率は、ラバーダムの使用はもちろん、欧米の専門医が10万円ぐらいの費用を頂いて数時間ぐらいの時間をかけて60%程度といわれています。

もちろん幅はありますが・・。





で、急いで書きますけど、井野先生と一緒ですが、抜けるなら抜いた方がいいですよ!
と思います。

親知らずですから、抜いた後にを入れる必要はありません。




お大事に・・。

2008-07-13 10:26:24
返信2 渡辺先生、気にかけてくださっていたとのこと、うれしく思います。


私の知識不足からの誤りで大変申し訳ございません。
実は、根管治療は、8番の親知らずではなく、7番でした。その後ろに歯はないのです。


何度もすみません。
抜歯後に、ブリッジで、6番と7番をつなげることは可能でしょうか。
6番は虫歯での詰め物はありますが、歯髄は残っています。

Sachi さん  2008-07-13 11:04:17
回答3
タイヨウ・デンタル・オフィス(文京区・湯島)のタイヨウです。

通常、よほどの不都合が無ければ日本人女性の場合、6番まででしっかり咬めていれば、7番にを入れなくても僕は特に支障は無いと思っています。

Sachiさんがおっしゃられている「6番を土台にして7番に歯を入れる方法」(正しくは5番6番の2本を土台にします)は「延長ブリッジ」と言う方法になります。

一応、健康保険で適応となる方法なのですが、僕はお奨めしていません(おそらく、世界的に見てこのような方法を行っているのは日本だけではないかと‥)。

土台になる歯の負担が大きく、6番を早期にダメにしてしまう可能性があります。

咬み合わせの状態や全体のレントゲンなどを拝見していないので、何とも言えませんが、仮に抜歯になったとしても歯を入れる必要が無ければ「そのまま放置」と言うのも選択肢にいれておいても悪くは無いと思いますよ。

2008-07-13 14:24:12
返信3 タイヨウ先生、ご回答ありがとうございます。

延長ブリッジは、5番6番のをダメにしてしまうとお聞きしまして、ブリッジは避けたほうがよいとわかりました。

これ以上、歯に負担をかけて歯質を悪化させて、新たな慢性疾患の原因を作ってはならないのだと思います。

歯の病巣を一次疾患とする病気は、私が今患っている慢性腎炎とバージャー病以外に、心臓疾患、関節リウマチ、胃潰瘍などあらゆる病気を起こす(米国の死因の1/3は歯の感染を病巣とした疾病との説も)とも言われていますので、歯を大切にし、生活を改善、自己治癒力を高めたいと思いました。

Sachi さん  2008-07-14 08:11:15

・上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
・歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
・保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意下さい。

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