水酸化カルシウム治療後のインレーやり直し。歯科医によって治療法が違う

相談者: 卯月さん (38歳:女性)
投稿日時:2008-11-13 13:49:01
左下7番のハイブリッドインレーが割れました。
ここ数年の間に割れたり虫歯になったりの度にやり直して、もう3回目なので、次は金属にしようと思っています。


このに関してはこれまで一度も痛みを感じたことはありませんが、虫歯がかなり神経に近いところまであったということで前回(2年弱前)は水酸化カルシウム(だったと思います)を入れて神経を保護しました。

薬を入れて1か月くらいたってから、インレーを入れるという処置でした。
その間は多少しみる感じはありました。



今回の治療に際し、上記の治療をしていただいた歯科Aでは、水酸化カルシウムで治療した部分はもう触らず、上のインレーだけを取り除いて新しいものを入れる、という説明でした。

今回の治療でもう終わりにしたい、という思いが強くありますので、別の歯科Bにもみていただいたところ、金属でやり直すことに対しては同じ診立てでしたが、やり直す際は、水酸化カルシウムの部分も含めてすべて取り除いて治療する、ということでした。


歯科Aでは前回自分で行った治療だから自信があってのことなのかもしれないが、歯科Bで治療する以上は最初からやり直させてほしい、ということです。

この場合、神経の保存という意味では物理的に深く掘る以上、痛みが出て抜くことになるリスクは否定はできないとのことです。

開けてみないとなんともいえないが、最初からやり直したほうが将来的にいい場合もある、という説明も受けました。



ハイブリッドインレーについては割れるかもしれない、という説明は前回も受けており、金属にすることに異存はありません。

私としてはとにかく神経のある歯をできるだけ長く残したい、というのが希望です。
この場合どちらの治療がよりよいと思われるか、どうかご意見をお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2008-11-13 14:03:07
僕からすれば「どちらの医院さんも正しい」と思いますよ。

正直言って判断できません。

もちろん、卯月さんが僕の医院に来られたらB医院と同じように「最初からやり直させてほしい」と言います。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2008-11-13 14:07:53
こんにちは。

そうですね。
私もB医院さんの立場なら、同じ説明をすると思います。

レントゲン写真上では虫歯の取り残しがあっても分かりませんから、必ず取り除いて確認したいところです。

A医院さんで今後治療を受けたいか、B医院さんで受けたいかで判断されれば良いのではないでしょうか。

お大事にどうぞ。




・・タイヨウ先生とかぶりましたね^^;

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 卯月さん
返信日時:2008-11-13 14:52:11
タイヨウ先生、渡辺先生、早速のお返事ありがとうございました。


私としては、今すぐ神経を抜いてしまう可能性がある治療より、何もしないほうがリスクは少なくなる、とは思っています。

ですが一方で水酸化カルシウムの治療中1か月の間に、何度も詰め物がとれたことが気になっています。
薬が流れてしまったりしないのだろうか、とか感染したりしないのだろうか、といったことです。



そこで質問をもう少し掘り下げさせていただこうと思います。

・水酸化カルシウムによる治療は成功したとして、半永久的なものなのでしょうか。

・治療後2年の間痛みが無かったということは虫歯の取り残しはない、と考えてよいのでしょうか。

さらに

・すべてをやり直すとして、前回「きわめて神経ギリギリのところまで」削ったというですが、再治療で傷ついてしまうリスクというのはどれほど高いものなのでしょうか。



いくつもの質問になってしまって申し訳ありませんが、お答いただければ幸いです。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2008-11-13 15:25:07
>・水酸化カルシウムによる治療は成功したとして、半永久的なものなのでしょうか。

半永久的と言いきって良いものか‥。
まあ、しっかり二次象牙質が形成されているとすれば、良いと思います。


>・治療後2年の間痛みが無かったということは虫歯の取り残しはない、と考えてよいのでしょうか。

そうは言い切れません。
なので、責任の所在をはっきりさせるためにB歯科さんでは「最初からやり直しをさせて欲しい」と言っているわけです。
覆罩時の事は術者にしかわからないのですから。


>・すべてをやり直すとして、前回「きわめて神経ギリギリのところまで」削ったというですが、再治療で傷ついてしまうリスクというのはどれほど高いものなのでしょうか。

この「神経までギリギリ」と言う表現。
僕も良く使うのですが、これほど曖昧な表現は無いですよね(笑)。


例えば‥

 削る前は歯髄まで10mmあったとします。

「7mm削ったからギリギリ」と思う先生もいらっしゃいます。
「9mm削ったからギリギリ」と言う先生もいらっしゃいます。
「ピンクスポット(神経が透けて見えている所)が見えたからギリギリ」と言う先生もいらっしゃいます。

それは担当の先生の技量や表現方法(言葉のはずみ?)で変わってきます。

僕もマイクロを見るまでは「歯髄まで8mm(くらい)でギリギリ」と言っていました。
しかし、マイクロを見て治療するようになったら「ピックスポットが出るまで行ける」または「露髄しても覆罩する事ができる」と思っているので、0.3mmくらいまで削る事はよくあります(ドキドキですけどね)。


つまり、今の僕から見れば以前の僕の「8mmでギリギリ」は「まだまだ。あと2.5mmはいける厚み」なのです。

しかも、上述した数値は(抜歯してスライス標本にでもしなければ)正確に測る事はできません。


つまり、すべては術者の「勘」なのです。


0.1mm単位で丁寧に行う先生であれば、リスクは低いでしょう。
大胆に削る先生あれば、リスクは高いと思います。


A先生、B先生。
どちらのタイプの先生なのか‥。
僕にはわかりません。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2008-11-13 15:51:40
タイヨウ先生と同じです。

以下の回答も参照されて下さい。

参考⇒歯の神経抜く前に、何かトライしたい!思っているのですが・・・


個人的な考え方ですが、水酸化カルシウムは取り除いた方がむしろ安心かも・・とさえ思います。



因みに水酸化カルシウムは強アルカリになることで理想的に働くのですが、その作用もおそらく1週間とかその程度だと思います。

その後はただのボソボソした塊と言うか・・。



同じ作用を期待するなら、保険は適用出来なくなりますが、今だとMTAセメントと言う材料も注目されています。

こちらも接着力はないものの、カチカチに固まってくれる点、それと操作時に、(レジンと違って)水分や血液で問題が起きない点から、私は最近直接覆髄などには多用していますよ。

(※MTAは、まだご存知ない先生の方がたぶん多いです)



という事もあって自分がB医院さんの立場なら、このまま虫歯が残っているかも知れない状況で蓋するぐらいなら、水酸化カルシウムの除去はもちろん、例え露髄してでも虫は自分の目で見て完全に取り除きたいです。

露髄しなければレジン充填だけでも良いと思いますし、もし露髄したとしても、神経自体は保存出来ると思いますからね。

ただこの辺りは先生によっても考え方は色々あるかと思いますので、参考までにされて下さい。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2008-11-13 23:56:42
少し厳しい言い方をしますよ。


この問題は担当医をご自身が決めないと解決しない問題だと思いますよ。

もし私が過去にベースをしたであれば、A先生のようにリスクを犯してまで外しにいかないでしょう。

また、他院でベースをしていれば1週間前にベースをしたと言われても一度除去して中をチェックします。


ここで質問しても治療する先生は先生の考えをお持ちでしょうから、ご自身が信頼できる先生の方に身をゆだねた方がいいと思いますよ^^

これが私の回答です。


答えなどないですよ^^;


 

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 卯月さん
返信日時:2008-11-14 09:38:02
タイヨウ先生、渡辺先生、丁寧な説明をありがとうございました。
とても参考になりました。

また井野先生、ご回答ありがとうございました。



先生方のご回答をみて、担当していただく先生をいかに信頼することができるかどうかが大事なのだとわかりました。

新しい医院に行くと決心した場合でもその点で、治療の技術や最新の材料など貴重な判断材料を与えていただけたと思います。



どうもありがとうございました。



タイトル 水酸化カルシウム治療後のインレーやり直し。歯科医によって治療法が違う
質問者 卯月さん
地域 非公開
年齢 38歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 虫歯治療
ハイブリッドセラミックインレー
詰め物、インレーが取れた・外れた
回答者




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