噛み合わせと病気の関連性について、先生方の意見を伺いたい

相談者: 坊っちゃんさん (37歳:男性)
投稿日時:2009-01-12 18:52:46
はじめて質問させていただきます。
よろしくお願いします。

内容的に3種類の質問をさせていただきたいと思っているのですが、自分なりに優先順位を考えてタイトルの質問をさせていただきます。

もちろん、カテゴリを見て類似の質問を参考にさせていただきました。
それでも改めて質問させていただきたいと考えたのは、同じ趣旨の内容でも角度を変えて質問をすると、先生方の回答もまた角度を変えて頂けるかもしれない、あるいはもう少し踏み込んだ回答を頂けるかもしれない、と考えたからです。

参考にさせて頂いた質問 ⇒ かみ合わせと全身の不調



質問させていただきます。

かみ合わせを正すと病気が治る、という趣旨の本を読みまして、その理論に対して医学・学に素人ながら感銘を受けました。
それでも素人ですから、その理論がサイエンスとして正しいのかどうか解りません。

その理論をこの場で、本から引用しながら私が説明して、先生方のご意見を伺いたいのです。
その結果をもとに、この理論が信用に足るのかどうか自分で判断したいと考えています。


『血圧測っている舌咽神経

喉の周囲を支配する9番目の脳神経、舌咽神経は、味覚と嚥下に関係している。
咀嚼していると自然に飲み込んでしまうが、嚥下の絶対条件は歯をかみ合わせることです。
不安定なかみ合わせでは上手に飲み込めない。
さらに、不安定な歯のかみ合わせでは舌咽神経も困惑して、頸動脈で血圧の測定を誤り、高血圧症になったり、低血圧症になったりする。

首の頸動脈の外頸動脈と内頚動脈の分岐部で舌咽神経は血圧も測っています。
また、嚥下運動も行なっていて歯のかみ合わせの基準がまちがっていると嚥下障害と血圧の測定を誤る可能性が考えられます。』


『モルモットとか研究用ビーグル犬やアカゲザル歯を削ってかみ合わせを低くする実験を行なった。
その結果、不良姿勢がが共通して現れる。
自律神経失調:脱毛、虚弱。流涙、心不全などが現れる。

その後挙上して、歯のかみ合わせを高くすると症状は発現しない。』


『歯がすり減ると、咀嚼筋は短くなる。短くするには脳からの命令が必要です。
咀嚼筋の過剰な収縮は筋の感覚ですので、自分の意識では全く感じることなく対応しますが、運動を継続するためには脳は大変な忙しさに見舞われているはずです。この忙しさは咀嚼筋とのやりとりに止まらず、全身への情報、すなわち自律神経と運動神経に多大な異常情報を送る可能性が考えられます。』


『テンプレートを着用するとモアレ写真により、不良姿勢の改善が見られます。』


『低いかみ合わせのときの下顎頭の位置

低いかみ合わせになると、下顎頭も後方に移動し、耳の骨に衝突する。耳の骨の障害は顎関節症に劣らずたいへん苦しく、完治しない場合が少なくありません。
テンプレートは下顎の位置を開口状態にします。

かみ合わせが低くなると下顎頭は耳の骨にぶつかり始める。』


『歯のかみ合わせからの感覚情報は、咀嚼筋の長さと上下顎の歯が接触したときの歯根膜の感覚が主なもので、咀嚼筋の長さのセンサー(筋紡錘)からの感覚は全く感じることはできません。

この感じることができない情報は全身の感覚の神経と異なり、神経節を素通りして脳に直接入力されます。かみ合わせの”高さ”や“低さ”“ズレ”などの感覚も、三叉神経を通って脳へ伝わり(感じることはできません)、逆に、咀嚼筋への命令も脳の直接支配に置かれています。
かみ合わせが低いと咀嚼筋はさらに短くならなければ、かみ合わすことができません。

そこで“脳から直接、もっと短くなれ”と収縮命令が出されるため(脊髄ではなく)、脳は大忙しになり、大きな負担をかけます。

このように咀嚼筋のアンバランスは、脳から出力される自律神経系や運動神経系にさまざまな負担をかけ、自律神経失調症や運動機能の低下や亢進を引き起こすことになります。』




拾い上げるとキリがないので、ここらでやめておきます。

どうかご意見よろしくお願いします。

私が引用するより、本の名前と著者の先生を述べた方が良かったのかもしれませんが、差しさわりがあってはいけないので止めておきました。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2009-01-12 22:58:07
坊っちゃんさん、こんにちは。

いろいろと調べていらっしゃるようで大変勉強熱心ですね。

私個人の意見としては同意できる部分もあれば、私とは考え方が違う部分もあります。

すべてを書いているとかなり専門的になるので省略させていただきますが、総じて言えることは偏りのある知識だけを信じたり、自分に当てはめて考えるのは少々危険かと思います。

確かにかみ合わせというのは非常に重要だと思います。
しかし、千差万別で、咬みあわせが低くてもまったく症状が出ない人もいれば、ひどい顎関節症に悩まされている方もいらっしゃいます。

また、咬み合わせが悪い人は皆さん血圧に異常があるのかといえば、まったくそんなことはありません。

それだけ病気というのは難しいもので、簡単に一つの原因だけではなく、いろいろなほかの多くの因子が複雑に絡み合って関与している可能性があります。

したがって「咬みあわせを治すと病気も治る」こともあるとは思いますが、私はすべての病気が治るとは思えません。

回答になっているかわかりませんが。コメントさせていただきました。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2009-01-13 05:57:21
坊っちゃんさまおはようございます。

ずいぶん勉強なさっていらっしゃるのですね、感心いたします。

畑田先生と同じです、ここで提案ですが、できる範囲で実証なさってはいかがでしょうか。

この類の著書はたくさんあります、いわしの頭も信心からでは宗教になってしまうでしょう。

やはり合理的に考えるなら、頭から信じ込む事ではなくひとつひとつ確かめていくことではないでしょうか。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2009-01-14 13:04:32
この本、もちろん読んだことあります。
師匠の一人の御本ですので、、

サイエンスは、誰が検証しても同じ結果が得られる場合のみ
サイエンスでありまして、
この結果、同じ方法ならばA先生であろうが、B先生であろうが
同じような結果になるのが正しいサイエンスに基づいた治療理論
となります。

質問の内容は、
記述内容の正しさでしょうか?
それとも、理論の整合性でしょうか?

医学的にすべてのピースがきちんと検証可能で繋がり、
相互に完全に連続しているわけではないので、
今後の研究とともに改善され、
より論理的かつ、科学的になると思っています。

個人的には自分のモアレの写真を撮影し、
自身でテンプレートを入れてみました。

あくまで僕だけのケースで、普遍性があるとは思いませんが、
腰痛やいびきも出なくなりましたし、
片頭痛様の痛みも出なくなりました。

いまでも、腰が痛い時にちょくちょくお世話になってますし、
連続した長時間のオペや凄く疲れている時には、
使用しています。僕には合っているようです。


この先生のところで勉強させて頂いている時に、
他のかみ合わせの大家と言われる先生方の講習会や勉強会にも
本当にたくさん参加しました。
とっても高い授業料でした。


山田先生も書かれていますが、
具体的な治療法や、科学的な理論の説明が殆どないのが、
かみ合わせの問題のベテラン、マスターと言われる先生方の
お話のほとんどで、具体的に患者さんを治したい僕にとって
多くの先生方のやり方は大変失望したことを覚えています。

ほとんど、おれは神様だ!の世界の先生もおられましたので、
『いわしの頭も信心からでは宗教になってしまうでしょう。』は
言い得て妙です。


この話は、医学的な素養を持たないと
理解するのはたぶん無理だと思いますし、
医学的な十分な素養を持つ医療従事者の中でも、
ちょっと解り難いお話だと思います。

補綴専門医や、口腔外科医の中には非常に悪く言う人もいますが、
大学で治せなくて、先生のところに治療依頼をすることも
事実です。

かみ合わせの世界ってトンデモナク深いのです、
今の理論や検証方法が完璧ではないので、
私には証明も出来ませんが、困った患者さんや、
困ったドクターに具体的なアドバイスを
頂けるので、それだけでも凄い先生だと思いますよ。

どっちかっていうと、歯科よりも医科の先生の方が
ニュートラルに見て頂けるようで、評価はそちらの方が
高い様に思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 坊っちゃんさん
返信日時:2009-01-14 21:33:28
感激しました。

まさか、こんなに誠実で丁寧なご回答をいただけるとは思ってもいませんでした。
しかも3名もの先生方からいただけるなんて・・・

ありがとうございました。
参考になりました。
先生方のご意見を基に自分なりに判断してみます。

またお礼の返事遅くなってもうしわけありませんでした。


畑田先生、山田先生、僕のやっていることは勉強と呼べるようなものではありません。
単に体調が悪いので、ついつい、いろんな情報に飛びついてしまっているだけです。
上述の内容も殆ど本の引用ですし。

佐藤先生、質問の内容ですが、そんなにはっきりとは線引きできません。
残念ながら、そこまで深く理解できていません。
なんとなくイメージで聞いてしまっています。


以前、左下の親知らずを抜いた時(続けて7番の治療もしました。歯髄もとりました)、その後、体調がかなり悪くなった時がありまして(いわゆる不定愁訴と呼ばれるものでした。)、自分の体の感覚から判断して、“どうもの治療とかんけいあるのでは?”と思ったことがありました。

それでも3年くらい経つと、体調もだいぶよくなり、かみ合わせのことは忘れていました。(その後3年くらい調子良かったです。)

それが今年に入ってから、また体調が悪くなり(めまい、」吐き気、息苦しさ等)、かみ合わせのことを思い出しました。
(先生方も仰っている様に、いろんなかみ合わせ理論の存在を知り、いくつかのかみ合わせ理論に触れてきましたが、今回相談させて頂いた理論に共感しました。)

もちろん、かみ合わせ理論を思い出すには、それなりの理由があります。

そうなんです。
今現在、歯の治療中でして・・・

片側だけ(左)でもう4ヶ月も食事をしています。

相談の冒頭で述べました次の質問をさせてください。
新しく質問を立ち上げます。



タイトル 噛み合わせと病気の関連性について、先生方の意見を伺いたい
質問者 坊っちゃんさん
地域 非公開
年齢 37歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ 噛み合わせ(咬合)その他
専門的な質問その他
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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