歯肉退縮とかみ合わせの関係と歯科医不信について

相談者: いるかさん (35歳:女性)
投稿日時:2009-01-12 17:54:00
初めて投稿いたします。
よろしくお願いいたします。
                             

私は13年前に歯列矯正をうけ、その結果右の上下のかみ合わせが少しずれた状態(冠で少しは補正しましたが6番からずれている)、でずっと過ごしてきました。

その後7年前あたりから、右下5番の歯茎がぐっとさがり、現在は知覚過敏

最近では上下の前歯歯茎の退縮も確認し、歯周病認定医の町医者に行ったところ、歯周病菌検査の結果も問題なく、骨吸収も著しいところはなく、歯周ポケットは2から一部4ミリで今まで通りの定期的な健診スケーリングでいいとのことでした。

それ以外の原因はオーバーブラッシング(フェスツーンあり)と、もともとの歯茎がとても薄いこと(前歯は血管がすけています)、歯ぎしりが原因といわれ、マウスピースの使用と歯肉移植、歯磨きのみなおしが対策とのことでした。


ただ、そもそもかみ合わせの不良による検査は写真のチェックのみで 再矯正は必要ないとのこと。
ですが、歯肉退縮の原因がかみ合わせにもあったら、歯肉移植をしてもまた同じことの繰り返しな気がしています。

以前 先生の言いなりに治療をすすめ、神経を簡単の抜きまくってしまった経験などもあり、知人のすすめで大学病院をおとずれたものの歯周病認定医ではなかったりして不安だったり。。


かみあわせの高度な検査、歯肉移植をみていただくには、やはり大学病院がふさわしいのでしょうか?
同じ大学病院でも医師により差があるという以前のお言葉も拝見しどこで治療をすすめていいかわからず困っています。


?角化歯肉がなくなると、歯磨きや食事でもどんどん歯茎が減るのはほんとですか?

?以上のようなケースではやはり大学病院での受診が適切ですか?

?かみ合わせや歯肉移植が得意な大学病院や医師は、どのように調べたらよいのでしょうか?
やっぱりギャンブルなのでしょうか?
                             

困っております。(涙)。
お忙しい中申し訳ありませんがアドバイスお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2009-01-13 18:38:37
いるかさん
こんばんは

どなたも書かれていないので、、、

?角化歯肉がなくなると、、、

ですが、角化歯肉は普通はなくなりませんので、安心してください。

歯肉退縮の原因は噛み合わせではないですよ。
歯肉のラインはその奥にある骨のレベルに合わせて、自動的に遺伝的に決定されるものと考えられています。

わかりにくいですね。
言い換えれば、を支えている骨がなくなっていっているから、それに伴って歯肉の位置が変わっていくわけです。
(歯を支えている骨は歯周病にならないとなくならない)


噛み合わせが悪くても、それ自体が原因で歯周病は進行しません。
ですから、噛み合わせが原因で歯肉退縮はしません。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2009-01-13 19:16:20
実際に診察していませんので、不確かですが。
歯肉が薄くて、力の入れ過ぎブラッシングなら、十分に歯肉は減る要件がそろうと思います。

オペが必要か否か?は診察しないと解らないので、大学の歯周病科でオペの可否を診断してもらうのはいかがですか?


ただし、肉体的な状態で必要というよりは、必要以上の心配からの不信感があるようですので、公的病院で診断を受けるのが一番いいかと私は思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: いるかさん
返信日時:2009-01-13 22:59:18
宮下先生、佐藤先生お返事いただきありがとうございます。
 

宮下先生へ。

角化歯肉は普通はなくならないとのことで、少し安心しましたが、今年になり訪れた歯周病専門医には、

「硬い歯肉がなくなっているから、これからも、どんどん退縮しやすくなる。
移植をすれば抑えられる」

といわれ迷ってしまいました。

都内のかなり高額な自費治療のクリニックでも、同じようなことがホームページに記されていて、さらに

「かみあわせで負担になっている部分は歯肉退縮がおこりやすい。」

とありました。
やはり先生により考え方が違うのでしょうか?



佐藤先生へ。

歯科医不信なんてタイトルにしてしまい失礼いたしました。

正確には私自身の患者力が低いことが原因だった結果だと思います。
これからのことを前向きに考えたいと思います。


さて、大学病院に本日伺ったところ、やはり、歯肉移植しか方法がないとのことでした。

ただ、移植にも賛否両論。
奥歯審美性は重視しない部分なので、もし宮下先生がおっしゃる角化歯肉はなくならないのであれば、オペを受けないほうがいいのかな?とも思います。

知覚過敏は日によってひどくなりずっと気になる日もあれば、なんともない日もあります。
このような状態でしたらオペは受けない方が無難でしょうか?
このまま日に日に歯肉退縮していってしまいそうで不安です。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2009-01-14 07:04:41
いるかさまおはようございます。

歯肉退縮知覚過敏で悩んでいらっしゃるのですね。

拝見していないので断定はいたしかねますが、オーバーブラッシングがあるとの事なので、それによる歯肉退縮が疑われます。

歯磨きの際きれいにしょうとするあまりゴシゴシ磨いてはいませんか、歯ブラシがすぐ開いてしまうことはありませんが。

もし思い当たるようなことがあれば、力の入れすぎによる歯肉の退縮だと思います。


お口の中を手鏡でご覧になって、歯肉の下がっている所のが両隣より外側に出ていたら歯ブラシで強く当たったために起きる、歯肉の磨り減りの可能性が一番強いと思います。

歯磨圧を軽くして磨かないと、歯肉の移植をしてもまた磨り減ってしまうでしょう。


このように歯肉が退縮して象牙質が露出してくれば、歯磨剤を使って歯を磨いていれば象牙質が磨り減って楔状欠損になって、知覚過敏になります。

一方歯磨剤をやめてしまえば象牙質の擦り減りが止まり、露出した象牙細管が唾液中のカルシュウムやリンで封鎖されて、知覚過敏が治って来ます。

出来たら歯磨剤を中止なさるのが一番いいと思います、だまされたと思ってトライしてみてください。


咬みあわせで歯肉が退縮した症例は成人では経験したことがないので判りかねます、おそらくそのようなことはほとんどないと思います。

ただ負担過重で歯周病になった歯については、歯槽骨が吸収したならそのようなことは起こってくるでしょう。


お口の中のことについて色々心配なさっているようなので、これから勉強なさって知識を身につけられるのがいいと思います。

参考になさってください、お大事になさいませ。

オーバーブラッシング 
http://yamadashika.jp/prevent08.html

歯肉の退縮
http://yamadashika.jp/prevent08.html#a012
 
象牙質知覚過敏 
http://yamadashika.jp/prevent08.html#a014

楔状欠損 
http://yamadashika.jp/prevent08.html#a013

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2009-01-14 10:41:41
手術を受けるか受けないか決めるのは、まだまだ先の話です。

まずは、オーバーブラッシングの対策ができて、これ以上、減らさないような体制が整ってから、考えるべきであり、必要以上にいろんな事を考えすぎです。

不必要なことを考えて、心配しても何のメリットもなく、精神衛生上非常によろしくありません。

まずは、ブラッシングです。
頑張ってください。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2009-01-14 18:32:47
いるか さん
正しい情報を得るのは難しいですね。

以前書きましたように、歯肉が退縮する問題は、歯周病の状態に関係しています。

また、歯周病は噛み合わせが悪いことで進行するわけではありません。

細菌が残っていることが原因です。

もちろん特別な場合で、咬合による共同破壊が起こることもまれにありますが、その場合はポケットは深くなりません。
レントゲン上で骨が失われているように見えるだけです。

ここを多くの歯科医は勘違いしています。


歯肉は必ず角化していますので、炎症さえなくなれば角化歯肉はなくなりませんし、Wennstrom らの研究により、付着歯肉が少なくなった場合でも、丁寧にそして適切にブラッシングができていれば、また付着歯肉が増えてくることが示されていますし、臨床でもそういう経験をされている方は多いと思います。


通常、一般の患者さんや開業医が角化歯肉がなくなってしまったと思う部位は、歯肉ではなくて、槽粘膜でしょうね。

すなわち、付着歯肉がなくなってしまっている状態でしょう。
(まずは言葉の誤りがある)

そこまで、歯周病が進んだ場合は、ほっぺたを引っ張ってブラッシングしないと、歯と粘膜との間にプラークが溜まりやすいので、患者さんのブラッシングのテクニックがあまり十分でない場合は、粘膜の部分に歯肉移植を勧める歯科医もいると思います。

ですが、

「硬い歯肉がなくなっているから、これからも、どんどん退縮しやすくなる。
移植をすれば抑えられる」

というわけではなく。
あくまでも、細菌が取れないから、悪化していくだけですから、手術のかわりに、ブラッシングから見直すのが正当な方法のように思います。



「かみあわせで負担になっている部分は歯肉退縮がおこりやすい。」

あまり考えなくて良いと思います。

それから、そんなに高度な噛み合せをチェックするまでもなく十分な情報は得られます。

1:静的な咬合状態
2:動的な咬合状態
3:関節を考慮した下顎の位置

以上3つの噛み合せ状態を調べるくらいで十分ですから。
特別な機械もいりません。
心配しすぎないように。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: いるかさん
返信日時:2009-01-15 00:27:15
山田先生、佐藤先生、宮下先生ありがとうございました。
 
山田先生へ

オーバーブラッシングを改めることは、何よりも大事であることは痛感いたしました。

知覚過敏が治ってくるなんて希望がもてました。
現在シュミテクトをすすめられ、痛みは減少しているようにかんじるのですが、、その歯磨き剤も中止したほうが良いのでしょうか?

 

佐藤先生へ

これ以上歯肉を減らさないことをまず冷静に考え、ブラッシングを改めようとおもいます。
ありがとうございました。



宮下先生へ

槽粘膜やかみ合わせをみるポイント‥勉強になりました。

改めて歯肉は角化してるし、なくならないということで、安心しましたが、、私の場合なぜか右下の1から6番のラインの減りが顕著です。

最もえぐれている5番は歯茎の真中から歯が内側に倒れていてます。
なのに2院で調べても歯周ポケットは全体的に2から4ミリで、レントゲンの黒い影もとくに問題ないようです。

歯科矯正後の後遺症かとおもったのですが、、。これでも咬合による歯肉の減少ではないのでしょうか?
やはり歯列の状態から磨き残しによる細菌が原因と考えられるでしょうか?

たびたびの質問で申し訳ありません。
回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2009-01-16 19:06:17
いるかさん
こんばんは


歯肉の位置はどのように決まるかというと。
簡単にいうと。
普通はそのを支えている骨の位置から3−4mmの位置に決まるんです。
なので、骨がなくなる病気(歯周病)が進むと歯肉は下がってきます。


歯周ポケットは全体的に2から4ミリで、レントゲンの黒い影もとくに問題ないようです。」

ですから、全体的には重度な歯周病とは考えにくいですね。
しかし、歯肉が下がっていると感じているのですから、根っこが見えてきているのですよね。

何mmくらいですか?


「最もえぐれている5番は歯茎の真中から歯が内側に倒れていてます。」

この歯が上の歯に噛み合せているのでしょうか?
普通は、下の歯が内側に倒れている場合は、あまり上の歯にぶつからないことが多いのですが、如何でしょう。


それと、その歯は動いていませんか?

もしかして、上の歯との関係がクロスバイトのような状態になっていると、その歯が噛むたびに下に押されて、ジグリングの力が掛かってしまい、歯周病が進行しやすくなります。
非常にまれですが、そんな状態なのでしょうか?

しかし、そうすると、

「骨吸収も著しいところはなく、歯周ポケットは2から一部4ミリ」

このコメントに一致しません。


それと、5番の歯の形が磨り減ってないかどうかを教えてください。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: いるかさん
返信日時:2009-01-17 00:05:44
宮下先生、ご丁寧にお返事いただきありがとうございました。


えぐれている歯肉は5番に限らず、3番も3ミリ位は下がっています。

動揺は他のよりは少しだけ多く、左右に動くかんじはしますが、上下にはうごきません。


磨り減りとは形や高さが削られているという事でしょうか? 
それもかんじませんが、5番だけ以前より内側にたおれています。
なお、対する上の歯は全体的にかぶせものが入っています。


歯肉退縮があまりみられない左の上下の歯並びはあっているのに対し、歯肉がさらに薄くなっている右の上下の歯並びは矯正の結果、3番以降の奥の歯まで少しずつ(上の歯と歯の間に下の歯がある状態)ずれています。

写真が添付できず、わかりにくく申し訳ありません。



よろしくお願いいたします。
回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2009-01-17 06:17:19
>現在シュミテクトをすすめられ、痛みは減少しているようにかんじるのですが、、その歯磨き剤も中止したほうが良いのでしょうか?

シュミテクトについては知見がないのでなんとも言えませんが、オーバーブラッシング歯磨剤による知覚過敏なら、歯磨剤(おそらくシュミテクトも)を使わなくなれば確実によくなります。

だまされたと思って一ヶ月位中止なさってください。


これで治らなければ歯磨剤が原因ではないでしょう。




タイトル 歯肉退縮とかみ合わせの関係と歯科医不信について
質問者 いるかさん
地域 非公開
年齢 35歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 噛み合わせ(咬合)治療
噛み合わせに関するトラブル
歯医者への不信感
歯茎が下がった(歯肉退縮)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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