[写真あり] 樋状根で根の先まで治療が出来ないと言われ心配

相談者: モートルさん (42歳:男性)
投稿日時:2009-07-05 20:43:09
再根管治療の充填材除去は一般的に何回くらいで終りますか?

この相談で再根管治療についてご質問させていただきましたが、その関連でまた、疑問点が出てきました。

左下7番ですが、根が2本だと言われています(樋状根?)。

痛みがある状態で根充されましたが、痛みが引かず再根管治療をしております。

前回も今回も根管長の測定をしていません(というか、やろうとして出来なかった?ようです)、現在の医師は充填剤は全部ではないが一応とれたが、根尖まで尖通出来てない状態で、あとはもう一度充填するくらいしかやることはないと言われています。

痛みは次第に軽減してきているようなのですが、このまま根充してしまうと、後々根尖部分の残存物から病変になったりするような気がします。

根管治療の専門医にかかって、根の先まできちんと除去・殺菌・充填してもらえば再治療になる確率が下がるのかとは思うのですが・・実際のところどうなのか悩んでおります。

今後の方針を決定するために、ご意見をお聞かせ願えましたら幸いです。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2009-07-05 22:32:44
こんにちは。

一応前回のご相談も目を通しましたが、コメントが難しいですね。。

根管治療は、出来るだけのことをしてあとは運任せ・・みたいなところがありますので、この場合はなんとも。。

専門医の先生を探された方が熱心な先生に当たる可能性が高いと言うだけで、専門医ではない先生でも上手な先生はおられます。

今の先生の処置内容が不明なため、途中での転院に意味があるのかは分かりませんね。



因みに、樋状根の根管治療は確かに難しいですよね。

個人的な感覚では、せめて超音波等の、ちょっとだけマニアックな器具が特に効果的な気がします。

消毒に使うのですが、樋の部分が結構難しいので。
(他の大臼歯でも言えますが)

消毒さえ出来ていればそれほど重要なことではないのですが、側方加圧よりは垂直加圧の方が向いている様な気もします。

でも消毒の方が大事ですからね。

ラバーダムはして下さっている様なので、それ以上のことはここでは分かりません。。

それと尖通については、出来なければ無理にする必要はないですよ。



いつも書くのですが、患者さんの立場から言えるのは、

「これだけやってもらってダメならしょうがない」
「この先生にお任せして無理ならしょうがない」

と思える治療を受けようとする努力以外には、よりどころはないと思います。



モートルさんの気持ちの中で、

「これで失敗したら後悔する」

と言う思いが強くて、

「こっちの先生なら少しはマシかも!?」

と安心するために10万円とか(※根管治療費のみ)の出費が納得出来るのでしたら、転院もありかなと思いますよ。

でも今のままでも治る可能性もありますからね?



割と抜いてそのまま放置でも大丈夫な場合も多い7番の治療費に、今の段階から考えて費用対効果があると言えるかどうかは・・・すべて価値観次第だと思いますよ。

結果の保証は誰にも出来ませんしね。



良いアドバイスが思い浮かびませんが、お大事にされて下さい。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2009-07-06 01:57:00
>左下7番ですが、根が2本だと言われています(樋状根?)。

根が2本の場合は樋状根とは言いません。
樋状根の場合は根は1本です。


>痛みは次第に軽減してきているようなのですが、このまま根充してしまうと、後々根尖部分の残存物から病変になったりするような気がします。

私は必ずしもそうは思いません。
残存物があっても(完全に残存物を取り除くことは不可能)、病変が再発しないこともあります。


根管治療の専門医にかかって、根の先まできちんと除去・殺菌・充填してもらえば再治療になる確率が下がるのかとは思うのですが・・

この考え方には賛成です。

今、金銭的にも時間的にも専門医を受診することが可能なら、専門医の治療を受けられてもいいかと思います。

ただ、症状がなくなっているなら、このまま根充して数ヶ月様子を見られるのもひとつの選択肢ではないかと思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: モートルさん
返信日時:2009-07-06 12:18:06
渡辺先生
小牧先生

早速のご回答有り難うございます。
先生のかかれている通り自分の意識次第な感じですね。
自分でもうまく頭が整理出来ていないんです。

樋状根では無いんですね(にわか知識なので)

たしか6番は3〜4根管ということが多いと見た気がしますが、大きい(?)7番が2根と言うことは良くあるのでしょうか。

専門医にかかったほうが良いかな?と思い始めたのは、痛みが続くことから、見過ごし根管があるのかなという心配も有ったからなのです。

また、レントゲンで見ると2つの根管の先(根管口)側には、ガッタパーチャが無い・・言い方が難しいんですが、肉厚の試験管の中にガッタパーチャがぴっちり詰まっているような、の根の端の端までいってない状態に写っているのです。

尖通出来てないとすると、その通ってない部分の神経の取り残しが後々悪さするのかなぁと。

〜やはり取らないよりは取った方が、今の痛み・予後不良の確率は多少下がるのかなと思えます。
となると、あとは時間・金額と今後の痛みの状態推移をみて決めるしかないですね。

一般庶民には1*万というのは、払えなくもないけど精神的ハードルが高いのと、

>残存物があっても(完全に残存物を取り除くことは不可能)病変が再発しないこともあります。

ということもあるとすると・・決断できない・・・
現在痛みが軽くなっている(ような)気がするので、余計に・・・

今回、既に再根管治療なんですが、もう一度詰めて状態が悪くなる方向だったら、専門の先生にお願いするというのも有りですね。

しかし、もう一度充填材をきちんと取ることは出来るのでしょうか・
今回の時点で「もう取れないよ〜」という感じみたいなので、それもちょっと引っかかります。


う〜ん、文章が頭の中を現すようにごちゃごちゃです。

頂いたご回答を反芻しつつ、もうチョット考えて(様子見て)みます。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2009-07-07 20:36:47
下顎7番の神経の治療は難しいですよ。
(と言っても簡単なエンドは前歯でも存在しませんが^^;)

どちらかと言うと奇形のような形の歯が多いです。

基本は神経管が3本なのですが、多い人は神経管が4本あることがあります。
またこの歯は神経管が2本、または1本(出現率4〜8.2%)の人もいます。

でさらに複雑になるのが樋状根です、日本人には比較的高頻度で見られると言われます。
確立的に言えば25.0〜28.9%とぐらいで見られます。

またこの樋状根にも色々なパターンがあります。

画像1
左上がベーシックな神経管(3本)の位置です。

たぶん小牧先生がおっしゃられているのは、上の段の真ん中のものだと思います。

ほんと色々な形があるんですよ、例えば、
http://eedental.jp/contents/medicalcase/usa_case1.html#case11
は画像1で言えば一番右上のC状のもの+真直ぐな神経管1本のパターンです。
たぶん担当の先生は、このパターンで2本と表現されているのではないでしょうか!?

整理すると7番の神経は、1本〜4本あり、更に複雑な樋状根と言う形が存在する。

根充もCシェープ(樋状根)であれば、軟化ガッタパチャーでないときちんと詰めるのは難しいでしょうね。
側方でも詰めれないことはないのですが、隙間が多く出来てしまうので。。。私はしません。

と言っても、根充までにきちんと根の先端まで掃除しないと、どんな根充方法を用いても入りませんが^^;


>今回既に再根管治療なんですが、もう一度詰めて状態が悪くなる方向だったら専門の先生にお願いするというのも有りですね。

難しい所なのですが、専門医にかかられるのであればなるべく手が入っていない状態の方がいいですよ。

人の手が入れば入るほど、天然の歯(神経管)が傷つけられます。
そう言った人が付けた傷の修正から次の先生は治療を行う訳ですから、なるべく傷が入っていない状態からスタートした方が予後は多少良くなる可能性があります。

専門医と言っても100%良く出来る訳ではありませんからね。
悪くなり過ぎたものは誰が治療しても治りませんから^^;


はやく良くなるといいですね。
 
画像2
画像1で言うと下の段の左側の形をした7番です。

 

画像1画像1 画像2画像2

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2009-07-07 20:57:05
根管数と根数を混同して見えるかもしれません。

樋状根の根は変形していますが1根です。
でも、根管数はいくつかあります。
私の経験した中で最高が6根管でした。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2009-07-07 22:26:22
ウチは夫婦で樋状根ですv

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: モートルさん
返信日時:2009-07-08 11:37:24
井野先生

詳細なご説明有難うございます。
根の治療に命をかけている(?)熱気が伝わって来ました。
私も「まあ良いか」ではなく、自分で納得いくまであきらめずに行きたいと思います。

しかし、そんなに難しいとは知りませんでした・・
実は半体側の下7番も10年ほど前に抜髄してしまってあるのですが、その時はなーんも考えずにあっさり終わってしまった気がします。
現在怪しい影が・・(経過観察中です)

現在の歯は横から撮ったレントゲン1枚しかないのですが、丁度先生のcase11の様に2本の根っこ(逆Vの字)があります。

医師の説明がほとんど無いので、こちらから色々聞いて入るんですが、「根が2本」、「充填物が取りにくい」くらいしか判りません。

しかし、除去にかなりの回数をかけているのと、タービンで歯の中の出っ張り(?)を(横方向に)削っている様なので、樋状根というやつかな?と。
自分勝手な想像だと画像1の右上下かな?・・と思えます。

治療状態が患者に「見えない」「伝えて貰えない」と言うのは非常にストレスですね。

既にかなり弄ってしまい、一度根充もやってしまいました・・。

以前、こじれた歯を弄りすぎでパーフォレーションになって(こちらで相談→井野先生にご返事もらいました)いるので、その恐怖もありますし、早めに専門・根治の得意な先生にみてもらうように努力します。

しかし、充填材をほぼ取った状態の仮封で、1ヶ月とか受診待ちしても歯の中は大丈夫でしょうか。


小牧先生

ご回答有難う御座います。
確かになんかごっちゃになって来ました。
根(歯の外型)は1本。根管数は・・1〜6本!ということですね。


渡辺先生

ウチは夫婦で愛情貧困・・・U>ω<)ノ 苦ッ!!

すいません・・
回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2009-07-10 13:33:44
>しかし、充填材をほぼ取った状態の仮封で、1ヶ月とか受診待ちしてもの中は大丈夫でしょうか。

他に転院を考えているようであれば、Cシェープは痛みがあるからと言ってあまり触らない方がいいですよ。

あまり太いファイルでファイリング(ファイルで行う歯の掃除)を行うと、ストリップパーフォレーションを起こしやすいです。

そうなると更に厄介なことになります。


水酸化カルシュームを入れて、しっかりとした仮の蓋を作っておけば特に問題ありませんよ。


お大事に

 




タイトル [写真あり] 樋状根で根の先まで治療が出来ないと言われ心配
質問者 モートルさん
地域 非公開
年齢 42歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ 根管治療の治療法
根管治療の専門医
根管治療後の痛み
根管治療に関するトラブル
その他(写真あり)
痛みがある状態での治療終了
回答者




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