義歯の作り替えを掛かりつけの歯科医に依頼すべきか迷っています

相談者: EKさん (63歳:男性)
投稿日時:2009-08-18 02:02:30
63歳男性です。

生まれつき噛み合わせが強く(30歳過ぎには上額歯列の内側にきれいな段丘ができており、歯科医もびっくりしていた)次々にを失いました。

上顎は2年前、2ブロックに分けて構成していたブリッジの土台の歯が割れたり、揺れが生じたりしてブリッジの維持が困難となり、土台部分の残り歯5〜6本すべてを抜歯(2日に分けて)し、左第2小臼歯第2大臼歯の3本と右第2大臼歯のみを残す状態で大きな部分入れ歯を作りました。

予想されていたことでもありますが、根が丈夫な歯を抜き腫れが著しい状態で数日後に型取りをし、入れ歯を作成したものですから、3ヶ月、6ヶ月と経ち腫れが引くにつれ適合性が失われ、

「不安定で外れやすく、うまく会話ができない」
「発声に障害(特に「き」の発声)がある」

など様々な問題が生まれ、何度も修正を依頼したのですが、たいした改善もありません。

現在も入れ歯は正面から見ると右上がりに大きくゆがんでおり、前歯は1cm厚にスライスしたリンゴを噛み切ることも困難な状態です。

現在の入れ歯の装着方法は、左第2小臼歯と第1大臼歯に金具を掛け、右側は第2大臼歯を削ってその上に被せる形です。

歯科医には苦しみに対する配慮が乏しく思われ、私は「削った歯の上に被せる方法があるのなら、全てを抜歯せずとも、この方法を生かせばもっと機能が残せたのでは・・」などと不信感を募らせています。

いずれにしろ、腫れの完全に引いてしまっている今、新しく入れ歯を作り変えようと思っていますが、新しい歯科医にお願いするのがいいのか、信頼が揺らいでるとはいえ、これまで長く診てきて事情をよく知っている今の歯科医にお願いするのがいいのか、判断がつきかね、躊躇しているのです。

技術的な面からは、新しい歯科医でも全く、問題はないでしょうか。
下額は左奥の2本が欠損、隣りの歯は脱臼状態、残りは正常です。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2009-08-18 07:36:34
おはようございます。

リンゴが噛み切れないとの事。
お察しいたします。

義歯というものは、本当にいじる者作る者によって、その出来具合が大きく違い、またそれを使用していただく方にも顕著に差が出ます。

本当の残っているの状態が私には判らないため、どの方法が良いのかという事は申し上げられませんが、どこに金具をつけるのかや、歯の上に被せる事が良いか悪いかというような細かい問題ではないと思っております。

また現時点での不具合では、保険保険外の問題でもないでしょう。

仮に抜かなければならない状態の歯の上に義歯を覆い被せても、結果は今と然程の変わりもないと思われます。


会話や摂食時に不安定なのは、想像からすれば咬む高さが低すぎる事と床の長さ、そして歯を排列する位置が合っていないのではないかと感じています。

また適合具合等は、歯科医師側できちんとした時期を見極めて修正を加えてゆけば、そうひどくゆるいということは無いと思っています。


このように思う私の個人的な感想は、今の医院では結局義歯に対してEKさんのご希望(それ程特殊なお望みとは思っておりません)には対応し切れていないし、それらの不具合も直ってはいないという事ですので、総じて考えますと義歯の得意である医院をお探しになってみる事もよいのかも知れません。

ただおかかりになっている医院で、今後どのような方針で治療を進めてゆくのかが不明ですので、そこが悪いのかというと判断は出来ません。


評判が全てアテになるということはありませんが、周囲の方などで義歯をお使いの方にお聞きになってみるのもよいでしょう。

ただ「あの歯医者さん上手だよ」だけではなく、実際に義歯の具合などを、聞ける範囲でかまいませんから情報を得られるとよいのですがね。。。


通常であれば、リンゴでもたくあんでも噛み切れるように作れるはずです。
例えばそれでも難しいケースであるなら、それが納得できるようなご説明があると思います。

ただ骨の隆起があるようですので、本格的に取り掛かるとするなら、また一からの治療になり、方法ももっと複雑になってゆくかも知れません。

まだもう少し先は長いように思えますので、早期にあきらめず頑張って治療に臨んで下さいませ。

くどいようですが、たとえ総義歯であっても普通はリンゴなどは平気で噛み切れます。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2009-08-18 07:56:44
『30歳過ぎには上額歯列の内側にきれいな段丘ができており、歯科医もびっくりしていた』

これは下顎に骨の隆起が出来ていたと読み解きました。
相当な強さの噛みしめや歯軋りがあったのでしょう。


を抜き腫れが著しい状態で数日後に型取りをし、入れ歯を作成したものですから、3ヶ月、6ヶ月と経ち腫れが引くにつれ適合性が失われ』

そりゃそうです。
適合性は無くなるので、裏側を全面改装するか、全く最初から作り直しのタイミングだと私は思いました。


『私は「削った歯の上に被せる方法があるのなら、全てを抜歯せずとも、この方法を生かせばもっと機能が残せたのでは・・」などと不信感を募らせています』

維持に貢献できない歯、揺れる歯は抜歯するのが基本です。

そうしないとその下の骨を失い、義歯の維持安定を図るのが大変困難です。
患者さんが思うタイミングよりも相当早い時期に抜歯してしまう方が、最終的には有利な条件で入れ歯にすることができ、結局得することになります。


田中先生の御意見にもありましたが、歯科医師にも得手不得手があります。
その先生は義歯に関しては名人上手といったタイプではないかもしれません。

入れ歯の名人上手の先生にお願いしてみられるのも良いかもしれないですね。

無事治療終了致しますよう、ご祈念申し上げます。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2009-08-18 08:48:58
おはようございます。

>現在も入れ歯は正面から見ると右上がりに大きくゆがんでおり

現存しているの状況を把握した上で、噛み合わせの再構成が必要な状態だと推測します。


>新しい歯科医にお願いするのがいいのか、信頼が揺らいでるとはいえ、これまで長く診てきて事情をよく知っている今の歯科医にお願いするのがいいのか、判断がつきかね、躊躇しているのです。
>技術的な面からは、新しい歯科医でも全く、問題はないでしょうか

信頼関係がないところに、良い結果は望めないと思います。

信頼関係があれば、例え医師に技術がなくても、技術のある他の医師を紹介してくれるはずです。

以上から、現在の医師との信頼関係の回復が望めないのであれば、新しい医院を探された方が良いと思います。

良い結果が出ることを祈っています。

どうぞお大事になさってください。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2009-08-18 10:54:43
僕も諸先生方と同意見です。

歯科医にも各分野において得意不得意があります。

虫歯治療の得意な先生、抜歯の得意な先生、小児治療の得意な先生‥。

EKさんには「入れ歯の得意な先生」が必要なのではないかと思います。


しかし、入れ歯は作ったら作りっぱなしではなく、適時に適切な調整が必要な事も事実です。

腫れている時に作った入れ歯が健康な状態に戻った今、適合するはずはありません。
そんな時は「リベース」と言って義歯の内面を調整し、ぴったり適合させる作業が必要になります。

それをやってもダメ‥と言う事であれば、根本的な義歯の設計から見直す必要があります。

従って、今の担当医の先生に1〜2回、調整をしてもらい、それでもダメ(=義歯の設計からやり直す)なのであれば、転院する事を考えられても良いような気もします。


なかなか難しい判断だとは思いますが、快適な入れ歯になる事を祈ります。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: EKさん
返信日時:2009-08-19 03:00:37
田中先生、佐藤先生、宇藤先生、タイヨウ先生 
丁寧なご回答をありがとうございます。

2年間、悶々と苦しんでいたことから、一挙に開放された思いです。

義歯を得意とする歯科医」の選択は難しいですが、既に、周囲の意見から予定しているところ(歯科医院)がありますので、新たなスタートと考えて、そこから訪ねてみようと思っています。

先生方のご回答をもとに、周りに話したところ、少し遠方に住む知人から

「自分の場合は、(歯槽骨の状況などから)非常に難しいといわれた。
一方、若いときに総入れ歯にした人たちは皆、具合がよく、漁具のナイロン糸を(義歯で)噛み切るほどだ」

といった話を聞き、歯科医療の奥の深さを改めて認識しました。

振り返れば私も、今の歯科医から

入れ歯にしたほうが、楽ですよ」

といわれながらも、頑強に抵抗し、ブリッジにこだわってきました。(早く部分入れ歯にすることがいいのかどうかまでは、もちろん、私にはわかりませんが)


歯軋り、噛み締め」の問題についても、ブリッジの土台が次々に割れていくのを主治医は「歯軋りのせい」といいました。

しかし、私は

?妻に聞いてみると、(歯軋りに)気づいたことはあるが、特にひどいとは思わないという

?歯科医の指示でナイトカードを二度作って使用したが、いずれも特に磨り減ったりすることはないまま、歯の方が割れて使えなくなっている

?歯が割れた(5〜6回はあったと記憶)のは食事中がほとんどで、いずれも外側に向けて割れた

――などから、(就寝中の)歯軋り原因の主張は主治医の逃げで、むしろブリッジの形状と咬合に問題があったと認識、溝が生じていました。


この点については、歯科医の先生方は恐らく、私の認識に異を唱えると思いますので、もう少し補足します。

「歯が割れたのは食事中がほとんど」という点については、多くの場合、それほど大きな力がかかっていないのに食事中「あれっ?」という感じで生じており、金属疲労のように主原因はそれより以前に生まれていたと思っています。

しかし他方、私の場合(兄弟にも共通しますが)、全身の関節が硬く、筋力が強く、額関節については奥歯の治療には困るほど口が開かず、咀嚼の速さは通常人よりはるかに遅く、その分、力を込めるようです。

まだ奥歯が揃って元気なときは、食べ物によっては異常なほど力が加わり、明らかに無理がいったのを自覚することがよくありました。
だからその辺を念頭にブリッジの形状等を考えて欲しいという思いが私にはあったのです。

元がこんな状況ですから、装着のよい義歯ができると咬み方が強くなり、新たな問題が生じるかもしれないということは覚悟していますが、

「百年昔だったら、ほとんど食べられるものもなく、どれだけ困ったことか。
それにくらべれば、今の入れ歯だってありがたい」

と自分に言い聞かせて過ごしている現状ですので、新しい入れ歯に期待しています。
 
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2009-08-19 14:49:53
いわゆる入れ歯の名人、神様といわれるようなベテランの先生は、たいていの大きな街にはお一人くらいは必ずおられます。

入れ歯になられている御友人で、なんでも本当に噛める入れ歯をしておられる方が必ずおられると思いますので、その先生にまずは診察をお願いしてみることもお考え下さい。

無事治療終了致しますよう、ご祈念申し上げます。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: EKさん
返信日時:2009-08-19 23:44:43
佐藤先生 
アドバイスありがとうございます。

ご親切が身にしみます。



タイトル 義歯の作り替えを掛かりつけの歯科医に依頼すべきか迷っています
質問者 EKさん
地域 非公開
年齢 63歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ 抜歯:複数の歯(前歯部)
抜歯:複数の歯(臼歯部)
ブリッジに関するトラブル
部分入れ歯のトラブル
歯医者への不信感
歯医者への不満・グチ
回答者




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  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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