歯の中に残った針(リーマー)の除去をお願いしたほうが良いか?

相談者: まりんばさん (40歳:女性)
投稿日時:2009-08-19 00:06:37
こんにちは。
よろしくお願いします。

右下4番の根幹治療中です。
二日前、針(リーマー?)での中をぐりぐりしているとき針が折れてしまい、現在歯の中に残っています。

レントゲンを見ながら先生から説明を受けたのですが、きれいに先端まで入っており、かつ先端はきれい(?)で、このまま腫れや痛みなどの異常がなければ、針を歯の中に残したままかぶせ物をする、という予定だそうです。

本来なら穴にはゴムをつめるが、それがスチールに変わっただけで、痛みや腫れがなければ何の問題もないということでした。


一週間様子を見て、もし膿がたまったりした場合は激痛が起こるだろうから、もしそうなったら針を除去しましょう、といわれました。

除去の場合は、針の周囲の歯を少し削って針を取り出すそうです。


今まで根幹治療は何度か経験があるのですが、このようなことは初めてなので不安になり、ここにたどり着きいろいろ読ませていただきました。

このようなことが起こるのは仕方が無いという事も理解できました。


ただ素人考えでは、いくら問題がないとはいえ、やはり本来残さないものならば、残ったままよりも除去したほうが気分的にいいような気がします。

また、今は異常がなくても、これが原因で後に何か異常がでるのでは、と不安です。


そこで質問です。

一週間後、何も異常がなくても針の除去をお願いしてもかまわないでしょうか?

針の除去の経験は過去にあるそうです。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2009-08-19 05:00:11
まりんばさまおはようございます。

根管治療中にファイルリーマーが折れ込んでしまって、そのまま治療を進めることになっているのですね。

私なら除去することを考えるでしょう、道具は必要ですが根尖から出ていない限りおそらく取れると思います。

取れなかったなら歯根端切除をしたほうがいいと考えます。



>それがスチールに変わっただけで、痛みや腫れがなければなんの問題もないということでした。

もしそうならスチールで根管充填することになっているでしょう、個人的には大問題だと考えます。


>このようなことが起こるのは仕方が無いという事も理解できました。

仕方がないではすまないでしょう、新しいファイルを使えばまず折れることなどありません、言葉はよくありませんがへたくそだと思います。



>また、今は異常がなくても、これが原因で後に何か異常がでるのでは、と不安です。

抜髄したならおそらく感染根管になると思います、感染根管なら治らないでしょう。


>一週間後、何も異常がなくても針の除去をお願いしてもかまわないでしょうか?

やってくれるかくれないかは別として、お願いするのは当たり前のように思います。


折れたファイル 
http://yamadashika.jugem.jp/?eid=1206

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2009-08-19 05:55:50
僕の周りの先生はどちらかというと、まりんばさんの担当の先生のように、万が一ファイルリーマーが折れて中に残ってしまっても、症状が無い限りはそのままにするという先生が多いですね。

うちの大学の保存科の教授も同じことを言っていましたので、まりんばさんの担当の先生の対応はごく一般的なのではないでしょうか?

黙って蓋をするような先生もいるくらいですので、きちんと説明をしているということは誠実な先生のように思います。


すでに読まれていると思いますが、後から検索してこられた方がいろんな先生のいろんなご意見を読めるように、過去の同様の相談に関するリンクも張っておきますね。


⇒参考:リーマー・ファイルが折れた




>そこで質問ですが、一週間後、何も異常がなくても針の除去をお願いしてもかまわないでしょうか?
>針の除去の経験は過去にあるそうです。

個人的には、症状が無いのであればそのままにしておいたほうがリスクが少ない気がしますが、どうしても気分的に気になるということでしたら、それもありかと思います。


残す、除去する、どちらにもリスクがありますので、担当の先生ともよくご相談された上で、お決めになられて下さい。

先生のことを信頼されているのでしたら、「ご自分のだったとしたらどうされますか?」というような聞き方でも良いかもしれません。


お大事にどうぞ。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2009-08-19 08:09:27
こんにちは。

私は田尾先生の意見を支持します。
誠実な先生の様に思いますし、理論的におかしな発言でもありません。

今後しばらく定期的(半年〜1年ぐらい)にレントゲンをとって、病変が出来てこなければそれでも良いのではないかという気がします。

(もちろん、簡単に取れそうであれば自分なら取りに行きますが、簡単そうな場合と難しそうな場合などもあります)


無理にファイル除去を試みて、失敗してパーフォレーションを起こすとまた問題になりますからね。

田尾先生のおっしゃる様に、状況を一番把握されてる主治医の先生とよく相談することをお勧めしますよ。


お大事にどうぞ。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2009-08-19 08:40:17
確かにお気持は理解できます。
殆んどの方が同じように思われると思います。

私の意見としては田尾先生や渡辺先生の御意見に同意です。


それか起点に問題が起きるのか起きないのか?
まだ、解りません。

起きないかもしれないのに、パーフォレーションの危険を犯すのは、間違いだと思います。

パーフォレーションになれば、大きい確率で抜歯になりますし、リペア可能で出来たとしても、長期的な安定に対して、不利な条件を背負うことになります。


当面、根管充填を行い、3か月ごとにレントゲン検査をして状況の推移を見守ることが上策だと、私は思います。


臨床で多くの患者さんを拝見させていただいていますと、沢山の方のの中にファイルリーマーの折れた破片をレントゲンで見つけます。

それでも無症状で長期間なんともない人も結構おられます。
もちろん、症状がある場合は何とかしないといけませんが、折れたら全部のケースで取らないと『えらいこと』になるわけではありませんので、落ち着いて下さいね。



専門家の話を直接お聞きになられるのであれば、歯科大学歯内療法科、もしくは歯学部附属病院の保存科、口腔治療科に御相談されると宜しいかと存じます。

私は卒後、口腔治療科でお仕事をさせて頂いておりましたが、取れそうなら取るでしょうし、危険度が高ければ経過観察を行うのが患者さんへのデメリットの少ない判断だと思います。


私は、折ってしまったことを正直に説明されている真摯な良い先生だと思いました。

黙っている先生のほうがはるかに多いように、私は個人的に感じております。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2009-08-19 09:08:19
僕も「症状が無ければ取らない」に賛成です。

実際、年間20本以上の破折器具の除去を行っておりますが、結構削らないと取れない事が多いですよ。

取るか取らないかはリスクの問題です。


僕が破折器具の除去を行う場合、痛みなどの症状があるにもかかわらず、「破折器具が取れないから治療できない=抜歯」と他院さんで宣告された場合がほとんどです。

つまり、

このまま、何もしなければ抜歯。
パーフォレーションの危険性を犯してでも「運良く」取れれば抜歯を回避できる。

と言う状況になって、初めて行います。



>きれいに先端まで入っており、かつ先端はきれい(?)

であれば、僕ならやりませんね。
経過観察です。


近年の根管充填ガッタパーチャと言うゴムで埋めるのが主流ですが、少し前までは「シルバーポイント」と言う金属で根管充填をされていた物もあります。
それでも「全く問題無く」経過している例は少なくありません。

破折器具自体が悪さするのではなく、そこに活動性の菌がいるかどうか(感染)が問題だと思います。


1週間と言わず、数か月、数年、症状が無ければいじらない事をお勧めします。



佐藤先生の

「私は、折ってしまったことを正直に説明されている真摯な良い先生だと思いました。
黙っている先生のほうがはるかに多いように、私は個人的に感じております。 」

にも同意です。
リーマーの破折は偶発事故であり、根管治療を行うにあたって不可避なことである事はご理解いただけていると思います。


しかしながら、折ってしまった時のショックと言ったら‥口では言い表せません。

恥ずかしながら僕自身も年間で数本のリーマーを折ります。
(もちろん、自分で取りますが‥)
それから数日はショックで立ち直れませんね‥(^_^;)。

それを患者さんご本人を目の前にして説明してくれる‥これは非常に勇気のいる事で、そう説明して下さった先生に敬意を表します。


正直言って山田先生の書かれた

「個人的には大問題だと考えます。」

「仕方がないではすまないでしょう、新しいファイルを使えばまず折れることなどありません、言葉はよくありませんがへたくそだと思います。」

これには賛同いたしかねます。



>残ったままよりも除去したほうが気分的にいいような気がします。

確かに気分的には‥ですよね‥。^_^;

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2009-08-19 12:51:38
こんにちは

「除去する事に付随するリスクと除去する事によるメリット」のどちらが大きいかによると思いす。


今回の場合、

レントゲンを見ながら先生から説明を受けたのですが、きれいに先端まで入っており、かつ先端はきれい(?)でこのまま腫れや痛みなどの異常がなければ針をの中に残したままかぶせ物をする、という予定だそうです。


であれば、私は除去することのリスクが大きいと判断しますので、そのまま経過を見た方が良いと思います。


こいう事はどんなに注意をしていても起こりうることだと思います。

その時に一番大事なことは、患者さんに事実をきちんとお話しをして説明することだと思います。


この点、現在の担当の先生は誠実に説明されていますので、とても信頼できると個人的には思います。

次回、もう一度気になる事を直接お話をして、納得がいくようであればそのまま除去しなくて良いと思います。

回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2009-08-19 14:34:58
タイヨウ先生、ありがとうございます。

私が、附属病院の口腔治療科でお仕事をさせて頂いていた時にも近畿中から、同様の折れた破片の除去依頼の患者さんが沢山おられました。

正直に申し上げて、いつどこでそうなったのか?
知らない患者さんがほとんどで、中にはなぜ大学病院に紹介されたのか?理解していない患者さんも結構おられました。


当時も医局員は黙々と以前の歯科医の悪口など言わずに、なんとか出来ないかと、折れた破片を地道に除去しておりました。

前の歯科医師の悪口を言っても患者さんが治るわけでもなく、そればかりか、医療従事者全体がそういった目で見られてしまえば、その患者さんの命を縮める可能性さえあるから、決して批判はしない、これが全体を考えた場合の正しいことだと医局の先輩方から教えて頂きました。


歯医者さんって信用できない??
もしかして、お医者さんも信用できないかも??
 
こうなってしまったら、その患者さんの本当に大きな病気を治療するタイミングやチャンスを奪ってしまうかもしれない。

そうしたら、患者さんの命にかかわるかも知れない。

だから、真摯に説明された主治医は決して信じられない人ではないという印象を私は持ちました。



確かに折れてしまったことは不幸なことです。
避けられるものであれば、歯科医師であれば全員がなんとかしたいと思う問題であると思います。

現時点ではそのの長期経過がどうなるのか?

正直なところ不明です。


ですので、可能な限りの清掃消毒を行い、根管充填を施術し、取りやすい形で補強を行い、いざという時に取りやすい素材か・仮止めの状態で被せモノを作成・装着して、半年から1年程度の経過観察の後に、問題が起きないようなら、本止めにして頂くのはいかがでしょうか?


黙ってほったらかしにする、プロ意識の無い歯科医が多い中、患者さんに疑われたり、嫌われたりすることから逃げなかった主治医は決してダメな歯科医などでは無いと私は思いました。

回答 回答8
  • 回答者
回答日時:2009-08-20 08:10:28
こんにちは、
の中にファイルが折れ込んでしまったようですね・・・

歯の中に金属の針が!!

と、焦りますよね^^;


でもそんなに心配しなくていいですよ^^
この針はまず動きませんし、大きなトラブルを引き起こすこともありません。

「でも、体の中に針が!!」と思われると思いますが、血管に入り込み心臓や他の臓器に刺さるようなことはありません。
歯の中にとどまっていますから、他の臓器にも悪さはしません。



で、ファイル除去ですが、顕微鏡を使用してアプローチしてもかなり歯を削ります。
歯を削れば当然歯は弱くなり、破折のリスクは上がる恐れが出てきます。

また先生方がおっしゃるように、4番は高頻度でストリップパーフォーレーション(歯にスリット状の穴を開ける)を起こしやすいです。


私も宇藤先生のおっしゃる

>「除去する事に付随するリスクと除去する事によるメリット」のどちらが大きいかによると思いす。

だと思います。


タイヨウ先生がおっしゃる

>破折器具自体が悪さするのではなく、そこに活動性の菌がいるかどうか(感染)が問題だと思います。

です。

歯の中にファイルを折るより、歯の中に細菌を入れ込む方が問題があると思います。
治療中のファイルがきちんと滅菌されたものであれば、特に問題は起こしません。


ですから山田先生の

抜髄した歯ならおそらく感染根管になると思います、感染根管なら治らないでしょう。

は根拠がなく。。。、
不安を煽っているだけかと思います^^;



担当の先生の

>本来なら穴にはゴムをつめるが、それがスチールに変わっただけで、痛みや腫れがなけれ何の問題もないということでした。

だと思います。
口の中にメタルコア金属の土台)やメタルクラウン被せ物)のような金属は口の中に入れるのに、なぜファイルだけ敵視する必要があるのでしょうか!?

先生の中には取れないから問題があると考える先生もおられるかと思いますが、歯の中に入れたガッタパチャー(ゴム)もカス状のものが残り、取りきることは不可能です。


レントゲンで映らないぐらいに取れているもので、顕微鏡レベルで取るうとすれば相当時間と手間がかかります。



私も折れた際には担当の先生と同じ説明をします。
以前、有名な専門医の先生にも伺いましたが、年によっては1〜2本は折ってしまうことがあるらしいです。

新品のファイルを使用しても、ファイルは金属の棒を削って加工しているので、ファイルが出来た時点で金属疲労を起こしている場合もあります。
工業製品なので当たり・はずれがあります。

また、現在の日本治療費では各患者さんに新品のファイルを使いまわすことも出来ません。

 
ファイルと治療費のことを
http://www.eedental.jp/blog/archives/2009_7_7_477.html


医療行為ですから、残念ながらファイルが折れることもあります。
しかし、ファイルが原因で感染を起こすことはありません。

また先生により、取る取らないのデシジョンメーキングが異なってきます。
今のように根尖付近でファイルが折れている場合、「ファイル除去」と言う医療行為に対するデメリットを考えて、治療を行わないと抜歯になってしまうこともあります。

ファイルの除去が治療のゴールではなく、歯を長く持たせるというものをゴールにされた方が私はいいと思います。



あまり神経質にならないようにしてくださいね^^


おだいじに
 

回答 回答9
  • 回答者
回答日時:2009-08-20 13:03:14
色々意見があるようですが、個人的にはこのままでは決して治らないと思います。

もし仮に治るとするならば、根管治療の術式を大幅に変更しなければならないでしょう。

つまりシーラーも入れずステンレスのファイル根管充填することでも良いということになるかと思います。

ありえないでしょう。


別に不安をあおっているつもりなどありません。

新しいファイルを使えばおそらく折れることはないと思います、曲がったファイルを伸ばして後生大事に使っているから折れることがあると考えています。

曲がったファイルなどサッサと捨ててしまって新しいのを使えば済むことです。

回答 回答10
  • 回答者
回答日時:2009-08-20 14:18:28
うる覚えですが。

確か、破折ファイルの位置と、根尖病巣についての論文があったような・・


破折ファイルが根尖付近で折れているケースでは、十分のクリーニングの上、その上部を密な根管充填を行った場合、その多くが治癒または治癒傾向に向かい、

比較的上部(根尖より3ミリ以上歯冠側だったような・・)で破折している場合は、通常の処置では治癒傾向が見られない。


したがって、破折ファイルの位置、病巣の有無によりファイルを除去すべきかどうか??判断すべきですね。

あとは、術者の腕などです

回答 回答11
  • 回答者
回答日時:2009-08-20 19:41:58
>このままでは決して治らないと思います。

現在病変もなく、臨床症状のないものがなぜ悪くなるのでしょうか!?

先生の話からだとファイルが原因(感染源)になっているように読めます。


海外の論文では、陳旧性ではない破折ファイルは予後に影響はないともあります。

今回のような病変がなく、折って直のものであればきちんとした無菌操作と化学的な洗浄で十分ではないでしょうか!?

*破折ファイルが根尖にあると仮定して話しています。
*根管上部に破折片があれば話は別ですが。


>もし仮に治るとするならば根管治療の術式を大幅に変更しなければならないでしょう。

山田先生は取れなければどう術式を変更しているのでしょうか!?


>つまりシーラーも入れずステンレスのファイルで根管充填することでも良いということになるかと思います。
>ありえないでしょう。

今の考え方は出来るだけシーラーの量を少なくして、ガッタパチャー(GP)で緊密に詰めるという流れになってきています。
経時的に見てガッタパチャーの収縮量・吸収量に比べシーラーの収縮量・吸収量が圧倒的に多いからです。

ただ、以前見た資料ではアメリカの歯内療法専門医でも単一ポイントで根充している先生もおられます。


私見になりますが。
根管内を緊密に詰められる物であれば何でもいいと思います。
根充方法も何法でもいいと思っています。

その具備条件の中に再治療時に簡単に除去できると言う点から、GPが使われているものだと考えています。


またGPは根管とくっ着きませんのでシーラーを介在させる訳ですが、私は一昔前はノンシーラーで全てオーバー根充していました。

HPのものも全てノンシーラーです。
http://eedental.jp/contents/medicalcase/usa_case1.html
それでも多くの感染根管は治ってきました。


ファイルの破折の有無、根管充填の出来で予後が決まるのではなく、いかにの中の細菌を減らし、細菌に活動的な環境を与えないかがポイントになってくると色々な場所で教わりました。

リスクとベネフィットを考えリスクがあまりにも大きい場合は、予後を見てみるも立派な治療選択肢だと思います。
患者さんが長く使える環境を整えてやるのが、歯内療法だと私は考えております。



話は反れてしまいますが。
ファイルが折れていても、軟化ガッタパチャーならその横の隙間から緊密に充填することは可能です。
ガッタパチャーの中の一部にファイルがあると言う形でしょうか。
 


すみません反論みたいな書き方になってしまいましたm(_ _)m
 
 




タイトル 歯の中に残った針(リーマー)の除去をお願いしたほうが良いか?
質問者 まりんばさん
地域 非公開
年齢 40歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 根管治療の治療法
リーマー・ファイルが折れた
回答者




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