舌癌の細胞検査・表皮検査等は癌化後では意味がない?
相談者:
諸葛孔明さん (67歳:男性)
投稿日時:2009-09-25 12:49:18
参考:前回のご相談
・視診では舌癌、細胞検査の結果は異常なし。検査結果の違いに困惑
再度の質問です。
細胞検査、表皮検査をしましたが結果は白でした。
口腔外科の先生は視診で癌と断定されました。
検査でも癌かした細胞は検査しても結果は出ない。
三か所の表皮検査もたまたま、そこに癌細胞がなかったとのこと。
表皮検査も豆粒ほどの細胞検査も2センチ範囲の部署です。
このような診断はあるのでしょうか。
・視診では舌癌、細胞検査の結果は異常なし。検査結果の違いに困惑
再度の質問です。
細胞検査、表皮検査をしましたが結果は白でした。
口腔外科の先生は視診で癌と断定されました。
検査でも癌かした細胞は検査しても結果は出ない。
三か所の表皮検査もたまたま、そこに癌細胞がなかったとのこと。
表皮検査も豆粒ほどの細胞検査も2センチ範囲の部署です。
このような診断はあるのでしょうか。
回答1
はただデンタルクリニック(渋谷区本町)の畑田です。
回答日時:2009-09-25 13:12:27
諸葛孔明さん、こんにちは。
細胞検査というのは、細胞診ということで理解してよろしいでしょうか?
基本的に細胞診の結果は確定的ではありません。
確定診断は病理組織診をもって行います。
病理組織診は組織の一部を採取して行います。
ちなみに私が大学に在籍していた時も、数人の医局員が視診で癌だと診断したものが癌ではなかったと言う経験があります。
あくまで視診は確定診断にはなりえません。
参考になれば幸いです。
細胞検査というのは、細胞診ということで理解してよろしいでしょうか?
基本的に細胞診の結果は確定的ではありません。
確定診断は病理組織診をもって行います。
病理組織診は組織の一部を採取して行います。
ちなみに私が大学に在籍していた時も、数人の医局員が視診で癌だと診断したものが癌ではなかったと言う経験があります。
あくまで視診は確定診断にはなりえません。
参考になれば幸いです。
回答2
国際ビル歯科(千代田区丸ノ内)のさがらです。
回答日時:2009-09-25 13:16:53
ご相談ありがとうございます。
確かに検査した部分はたまたま正常であったということはありえます。
また前回に回答しましたように、万全の構えで進めますから、万が一に悪性新生物であるとすれば検査とはいえその刺激で急に広がったり、あるいは転移を促したりしないように予防的に進めます。
そのために1回では納得できない結果になることはあるものです。
なお腫れの正体については、実は全部摘出して全体を病理検査してみるまでは最終的な結論は出ません。
慎重に進めていただいているようですから、何でもお話になってご相談されることをおすすめいたします。
確かに検査した部分はたまたま正常であったということはありえます。
また前回に回答しましたように、万全の構えで進めますから、万が一に悪性新生物であるとすれば検査とはいえその刺激で急に広がったり、あるいは転移を促したりしないように予防的に進めます。
そのために1回では納得できない結果になることはあるものです。
なお腫れの正体については、実は全部摘出して全体を病理検査してみるまでは最終的な結論は出ません。
慎重に進めていただいているようですから、何でもお話になってご相談されることをおすすめいたします。
相談者からの返信
相談者:
諸葛孔明さん
返信日時:2009-09-26 11:53:47
回答3
長崎大学大学院包括的腫瘍学講座の中本です。
回答日時:2009-09-26 12:44:30
諸葛孔明さん、こんにちは。
『病理組織診断報告書』であれば、前のご質問で私が回答した「生検」および確定診断ということになります。
癌の可能性は、一応否定されたことになります。
まずはご安心なされてください。
その後の対応については、担当の先生とご相談なされてくださいね。
お大事にどうぞ。
『病理組織診断報告書』であれば、前のご質問で私が回答した「生検」および確定診断ということになります。
癌の可能性は、一応否定されたことになります。
まずはご安心なされてください。
その後の対応については、担当の先生とご相談なされてくださいね。
お大事にどうぞ。
相談者からの返信
相談者:
諸葛孔明さん
返信日時:2009-09-26 23:34:57
再三のご返信、有難う御座います。
お陰様で気持ちが楽になりました。
再度すいません。「病理組織検査」でも、検査した箇所(豆粒ぐらい)がすでに癌化した後であれば、検査しても癌の細胞は出てこないといわれました。
不思議でたまりません。
こんな話、現実的にあり得るんでしょうか。
宜しくお願いします。
お陰様で気持ちが楽になりました。
再度すいません。「病理組織検査」でも、検査した箇所(豆粒ぐらい)がすでに癌化した後であれば、検査しても癌の細胞は出てこないといわれました。
不思議でたまりません。
こんな話、現実的にあり得るんでしょうか。
宜しくお願いします。
回答4
長崎大学大学院包括的腫瘍学講座の中本です。
回答日時:2009-09-26 23:59:08
諸葛孔明さん、あらためまして。
>「病理組織検査」でも、検査した箇所(豆粒ぐらい)がすでに癌化した後であれば、検査しても癌の細胞は出てこないといわれました。
うーん、これはどういうことなのでしょうか。
ちょっと私には想定できません。
さがら先生がご回答されている通り、検査した箇所がたまたま健常な部分であった = 検査した箇所がまだ癌化していない、ということであれば、確かに癌細胞は確認されません。
ですが、実際に生検を行う際には、組織を取る箇所もかなり慎重に設定しますので、前記のようなことは頻繁に起こることではありません。
あるいは、癌化が極めて初期の場合は、組織検査で癌細胞が捉えられない、ということなのかもしれません。
ただ、その場合も、癌細胞自体が見つからなくても、その前の状態(正常な状態に比較して、細胞の並び方が乱れているなど)は見受けられることが多いです。
また、一度の生検では十分でない場合は、その後も一定の期間は慎重観察でフォローされると思います。
ご不安な点は担当の先生にもご相談なされてください。
お大事になされてくださいね。
>「病理組織検査」でも、検査した箇所(豆粒ぐらい)がすでに癌化した後であれば、検査しても癌の細胞は出てこないといわれました。
うーん、これはどういうことなのでしょうか。
ちょっと私には想定できません。
さがら先生がご回答されている通り、検査した箇所がたまたま健常な部分であった = 検査した箇所がまだ癌化していない、ということであれば、確かに癌細胞は確認されません。
ですが、実際に生検を行う際には、組織を取る箇所もかなり慎重に設定しますので、前記のようなことは頻繁に起こることではありません。
あるいは、癌化が極めて初期の場合は、組織検査で癌細胞が捉えられない、ということなのかもしれません。
ただ、その場合も、癌細胞自体が見つからなくても、その前の状態(正常な状態に比較して、細胞の並び方が乱れているなど)は見受けられることが多いです。
また、一度の生検では十分でない場合は、その後も一定の期間は慎重観察でフォローされると思います。
ご不安な点は担当の先生にもご相談なされてください。
お大事になされてくださいね。
相談者からの返信
相談者:
諸葛孔明さん
返信日時:2009-09-27 01:26:07
先生、本当に再三有難うございます。
素人が考えても納得できませんでしたが、先生の返信をいただき安心いたしました。
素人が考えても納得できませんでしたが、先生の返信をいただき安心いたしました。
回答5
湯浅です。
回答日時:2009-09-28 07:09:48
すでに、良い回答がありますが。
まず、
>このような診断はあるのでしょうか。
に関しては、時々あります。
この場合、はっきり言って、諸葛孔明さんにとって、大変な思いをさせることになります。
現時点で、視診で癌で、病理検査で癌でない場合、
(1)2週間から1ヶ月後とに、病理検査を繰り返すと、3ヶ月〜6ヶ月後ぐらいに、やはり癌だったという結果がでることがある(数度目でやっと診断されるということです)。
(2)他の病気、結核、アレルギー、皮膚科的な病気(詳しくは、診断してないし想像ですので書きません)などであったことが、数ヶ月から1年してわかる。
(3)そのまま、わからずに経過する。
(4)なぜか、治ってしまう。
(5)その他(想像ができないのですが、何か別のことがおこる)。
があります。
その間、諸葛孔明さんが、口腔外科へ受診されるたびに、複数の口腔外科医が、諸葛孔明さんの口の中をのぞいて、「やっぱり癌にしかみえない・・・」、「困った」、「どうしようか?」などと、不安な顔をして、首をひねりながらつぶやきます。
そして、診察も、数分で終わり、「やっぱり、よくわかりません」との一言で、「また診せてください」と言われて帰ることが、何度も続くことになります。
ずーと、まな板の鯉の状態が諸葛孔明さんに続くと言うことです。
しかし、口腔外科医としては、この状況で、数ヶ月勝手に受診されず、大きくなったと言われて、こられたときは、かなり癌が進んでいたという事例を、多くの口腔外科医が経験しております。
よって、毎回、視診を繰り返し(病理検査も時々)、少しでも、その病変の表情に変化があるかをみることになります。
しかし、このことがきわめて大変です。
お仕事の都合もあり、大変な思いをして受診しているのに、数分の診察で、さわりもせず、「わかりません」の一言のみで帰される身にもなれ!とのお怒りはごもっともですが(まだ怒ってないようですが、続くと怒りたくもなりますし、僕でもそうなると思います)、やはりがんばって診察されることをおすすめします。
まず、
>このような診断はあるのでしょうか。
に関しては、時々あります。
この場合、はっきり言って、諸葛孔明さんにとって、大変な思いをさせることになります。
現時点で、視診で癌で、病理検査で癌でない場合、
(1)2週間から1ヶ月後とに、病理検査を繰り返すと、3ヶ月〜6ヶ月後ぐらいに、やはり癌だったという結果がでることがある(数度目でやっと診断されるということです)。
(2)他の病気、結核、アレルギー、皮膚科的な病気(詳しくは、診断してないし想像ですので書きません)などであったことが、数ヶ月から1年してわかる。
(3)そのまま、わからずに経過する。
(4)なぜか、治ってしまう。
(5)その他(想像ができないのですが、何か別のことがおこる)。
があります。
その間、諸葛孔明さんが、口腔外科へ受診されるたびに、複数の口腔外科医が、諸葛孔明さんの口の中をのぞいて、「やっぱり癌にしかみえない・・・」、「困った」、「どうしようか?」などと、不安な顔をして、首をひねりながらつぶやきます。
そして、診察も、数分で終わり、「やっぱり、よくわかりません」との一言で、「また診せてください」と言われて帰ることが、何度も続くことになります。
ずーと、まな板の鯉の状態が諸葛孔明さんに続くと言うことです。
しかし、口腔外科医としては、この状況で、数ヶ月勝手に受診されず、大きくなったと言われて、こられたときは、かなり癌が進んでいたという事例を、多くの口腔外科医が経験しております。
よって、毎回、視診を繰り返し(病理検査も時々)、少しでも、その病変の表情に変化があるかをみることになります。
しかし、このことがきわめて大変です。
お仕事の都合もあり、大変な思いをして受診しているのに、数分の診察で、さわりもせず、「わかりません」の一言のみで帰される身にもなれ!とのお怒りはごもっともですが(まだ怒ってないようですが、続くと怒りたくもなりますし、僕でもそうなると思います)、やはりがんばって診察されることをおすすめします。
相談者からの返信
相談者:
諸葛孔明さん
返信日時:2009-09-28 22:59:39
再三の返信有難うございます。
二回目の表皮検査をしました。
ステージ2でした。
再度、組織検査をお願いしようと思ってます。
いずれにしても、摘出はしてもらおうと思っていますが、検査結果にでない「癌」という事で悩んでいます。
宜しくお願いします。
二回目の表皮検査をしました。
ステージ2でした。
再度、組織検査をお願いしようと思ってます。
いずれにしても、摘出はしてもらおうと思っていますが、検査結果にでない「癌」という事で悩んでいます。
宜しくお願いします。
相談者からの返信
相談者:
諸葛孔明さん
返信日時:2009-10-10 00:05:39
回答6
長崎大学大学院包括的腫瘍学講座の中本です。
回答日時:2009-10-10 00:05:40
諸葛孔明さん、こんにちは。
ご丁寧にありがとうございます。
お大事になされてくださいね。
ご丁寧にありがとうございます。
お大事になされてくださいね。
相談者からの返信
相談者:
諸葛孔明さん
返信日時:2009-10-10 00:08:38
タイトル | 舌癌の細胞検査・表皮検査等は癌化後では意味がない? |
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質問者 | 諸葛孔明さん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 67歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
口腔外科関連 舌癌(舌がん) 舌のできもの |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。