根管治療後1年で歯槽骨がかなり溶けて歯周病と言われた
相談者:
カナママさん (46歳:女性)
投稿日時:2009-12-17 14:31:03
初めてご相談させていただきます。
1年前の10月に昔神経を取って銀を被せていた右下6番の歯が、食事後に毎回痛むので、行きつけの歯医者に診てもらい、根管治療をしてもらいました。
(ラバーダム・ファイバースコープ無し)
私に治療のむずかしさの知識がなく、一生物だと思ったので、高価なファイバーポストの土台と、単色セラミック冠をつけてもらいました。
しかし、食後の痛みはまだ残っていたので、メンテナンスの度に言うと、噛み合わせが悪いからと、上下の歯を削られました。
1年間、歯磨きもしっかりやり、歯茎の状態も以前よりきれいになった様に思っていました。
しかし今年の10月末頃から、うがいをする度にその歯の辺りがとても沁みて痛くなり、その歯の歯茎にできものができて、白い膿が出て段々大きくなってきたので、その歯科医でレントゲンを撮ってもらうと、歯の下半分(二又の上辺りから)の周りが真っ黒になっていました。
診断は、歯根の周りの細菌感染で、歯こう骨がかなり溶け出していて、膿が歯茎から出ていると言われ、その歯の内側の歯周ポケットが7ミリありました。
1年前の根管治療終了時のレントゲンを見ると黒い部分は無く、歯根の先まで白く薬は入っているので、根管治療には問題は無い、治療はまず、麻酔してルートプレンニングし、だめならフラップ手術、だめなら抜歯と言われました。
ショックを受け、別の評判の良い歯医者に行って診てもらった所、1年前の根管治療がうまくいってなかった様なので、セラミック冠や土台を外して、再治療が必要と言われました。
再度、元の歯医者でその方法はどうかと聞いてみると、歯の外側の問題なので、外してやり直しても意味がなく、外からのアクセスでないと治らないと言われました。
そして、その日にルートプレー二ングをしてもらいました。
かなり土台の骨が溶けて無くなってスカスカになっている2週間以内にまたできものが出来るようであればかなりひどいので、フラップ手術が必要と言われました。
残念ながら、1週間後に再びできものが出来てきました。
フラップ手術は怖いのでしばらく様子をみたいと言うと、体の内部に菌があるので、ほっておくと狭心症や、がんの原因にもなるので、良くないと言われました。
そして、来週もう一度ルートプレ二ングをし、2週間後にフラップ手術をすることになりました。
本当に、この歯医者の言う通りにしていて大丈夫でしょうか?
根管治療のやり直しは意味がないのでしょうか?
わずか1年でこの状態になったのは、治療が不十分で菌が残っていたのではないのでしょうか?
どうぞ宜しくお願い致します。
1年前の10月に昔神経を取って銀を被せていた右下6番の歯が、食事後に毎回痛むので、行きつけの歯医者に診てもらい、根管治療をしてもらいました。
(ラバーダム・ファイバースコープ無し)
私に治療のむずかしさの知識がなく、一生物だと思ったので、高価なファイバーポストの土台と、単色セラミック冠をつけてもらいました。
しかし、食後の痛みはまだ残っていたので、メンテナンスの度に言うと、噛み合わせが悪いからと、上下の歯を削られました。
1年間、歯磨きもしっかりやり、歯茎の状態も以前よりきれいになった様に思っていました。
しかし今年の10月末頃から、うがいをする度にその歯の辺りがとても沁みて痛くなり、その歯の歯茎にできものができて、白い膿が出て段々大きくなってきたので、その歯科医でレントゲンを撮ってもらうと、歯の下半分(二又の上辺りから)の周りが真っ黒になっていました。
診断は、歯根の周りの細菌感染で、歯こう骨がかなり溶け出していて、膿が歯茎から出ていると言われ、その歯の内側の歯周ポケットが7ミリありました。
1年前の根管治療終了時のレントゲンを見ると黒い部分は無く、歯根の先まで白く薬は入っているので、根管治療には問題は無い、治療はまず、麻酔してルートプレンニングし、だめならフラップ手術、だめなら抜歯と言われました。
ショックを受け、別の評判の良い歯医者に行って診てもらった所、1年前の根管治療がうまくいってなかった様なので、セラミック冠や土台を外して、再治療が必要と言われました。
再度、元の歯医者でその方法はどうかと聞いてみると、歯の外側の問題なので、外してやり直しても意味がなく、外からのアクセスでないと治らないと言われました。
そして、その日にルートプレー二ングをしてもらいました。
かなり土台の骨が溶けて無くなってスカスカになっている2週間以内にまたできものが出来るようであればかなりひどいので、フラップ手術が必要と言われました。
残念ながら、1週間後に再びできものが出来てきました。
フラップ手術は怖いのでしばらく様子をみたいと言うと、体の内部に菌があるので、ほっておくと狭心症や、がんの原因にもなるので、良くないと言われました。
そして、来週もう一度ルートプレ二ングをし、2週間後にフラップ手術をすることになりました。
本当に、この歯医者の言う通りにしていて大丈夫でしょうか?
根管治療のやり直しは意味がないのでしょうか?
わずか1年でこの状態になったのは、治療が不十分で菌が残っていたのではないのでしょうか?
どうぞ宜しくお願い致します。
回答1
歯科医師の松山です。
回答日時:2009-12-17 15:04:18
>歯の下半分(二又の上辺りから)の周りが真っ黒になっていました。
私なら、歯根分離部の歯冠→歯根破折、同部の側枝、パーフォレーションを疑います。
コアーが必要であったことから歯根破折の可能性が高いでしょう。
根尖病巣がなく歯槽骨の吸収が少なければ分離して、2本の歯にして使えるように出来るかも知れません。
推測ですので良く相談して治療を受けてください。
私なら、歯根分離部の歯冠→歯根破折、同部の側枝、パーフォレーションを疑います。
コアーが必要であったことから歯根破折の可能性が高いでしょう。
根尖病巣がなく歯槽骨の吸収が少なければ分離して、2本の歯にして使えるように出来るかも知れません。
推測ですので良く相談して治療を受けてください。
回答2
大野歯科医院(群馬県前橋市)の大野です。
回答日時:2009-12-17 18:30:13
松山先生のご意見に同意です。
そのほかの部分は歯周病は問題ないのでしょうか?
その部分だけの問題ですと、私も初診の患者さんでよく遭遇します。
とくに、歯根破折、パーフォレーション(穿孔)の可能性が高いのでは?
ただし、あくまで経験からの「推測」なので実際診察をしてみないとはっきりとはわかりません。
経過が思わしくなく、納得のいく説明を受けられないようであれば、転院も考えるべきです。
お大事になさってください。
そのほかの部分は歯周病は問題ないのでしょうか?
その部分だけの問題ですと、私も初診の患者さんでよく遭遇します。
とくに、歯根破折、パーフォレーション(穿孔)の可能性が高いのでは?
ただし、あくまで経験からの「推測」なので実際診察をしてみないとはっきりとはわかりません。
経過が思わしくなく、納得のいく説明を受けられないようであれば、転院も考えるべきです。
お大事になさってください。
回答3
E Eデンタル(愛知県豊橋市)の井野です。
回答日時:2009-12-17 18:33:09
>根管治療後1年で歯槽骨がかなり溶けて、歯周病になった
根管治療が原因で病変が出来たのなら、根尖性歯周炎で、辺縁性歯周炎(歯周病)とは治療アプローチは異なります。
>歯の下半分(二又の上辺りから)の周りが真っ黒になっていました。
であれば根尖性歯周炎で根の治療を行わないと治らないでしょうね。
ただこのように一度感染が起こった歯は治療しても100%治る訳ではないので、その点だけは知っておいてください。
>セラミック冠や土台を外して、再治療が必要と言われました。
レントゲンなどを診ないと何ともいえませんが、根の病変であれば私もこちらの治療法で治療を行います。
>本当に、この歯医者の言う通りにしていて大丈夫でしょうか?
2番目に診て頂いた先生の方がいいような気もします^^;
>わずか1年でこの状態になったのは、治療が不十分で菌が残っていたのではないのでしょうか?
治療が不十分と言うか・・・
専門医が行う根の治療でも成功率は100%になりませんからね^^;
一度感染を起こした場合うまく行く確立は最初の抜髄と比べガクンと下がるのも事実ですので、歯を何とか持たせたいと言うことであれば、根の治療が得意な先生や専門医を当たられた方がいいと思います。
今回のことは珍しいものではなく極々一般的なものです。
日常どこの歯科医院でも行われることなので、まずはきちんとした診断をし説明をしてくれる歯科医院を探してみてください。
歯を長持ちさせる云々は白い被せ物の綺麗さではなく、根の治療の質に大きく左右される面もあります。
根管治療が原因で病変が出来たのなら、根尖性歯周炎で、辺縁性歯周炎(歯周病)とは治療アプローチは異なります。
>歯の下半分(二又の上辺りから)の周りが真っ黒になっていました。
であれば根尖性歯周炎で根の治療を行わないと治らないでしょうね。
ただこのように一度感染が起こった歯は治療しても100%治る訳ではないので、その点だけは知っておいてください。
>セラミック冠や土台を外して、再治療が必要と言われました。
レントゲンなどを診ないと何ともいえませんが、根の病変であれば私もこちらの治療法で治療を行います。
>本当に、この歯医者の言う通りにしていて大丈夫でしょうか?
2番目に診て頂いた先生の方がいいような気もします^^;
>わずか1年でこの状態になったのは、治療が不十分で菌が残っていたのではないのでしょうか?
治療が不十分と言うか・・・
専門医が行う根の治療でも成功率は100%になりませんからね^^;
一度感染を起こした場合うまく行く確立は最初の抜髄と比べガクンと下がるのも事実ですので、歯を何とか持たせたいと言うことであれば、根の治療が得意な先生や専門医を当たられた方がいいと思います。
今回のことは珍しいものではなく極々一般的なものです。
日常どこの歯科医院でも行われることなので、まずはきちんとした診断をし説明をしてくれる歯科医院を探してみてください。
歯を長持ちさせる云々は白い被せ物の綺麗さではなく、根の治療の質に大きく左右される面もあります。
回答4
山田歯科医院(兵庫県姫路市)の山田です。
回答日時:2009-12-18 06:12:01
カナママさまおはようございます。
1年前に根管治療をして被せたにもかかわらず痛みが出てきて骨が溶けてきているわけですね。
拝見していないので推測にはなりますが、歯周病の可能性は低いと思います。
フィステルが出来ていて根分岐部に骨吸収が認められるようなので歯根破折を疑います、もし歯根破折ならフラップ手術は意味がありません。
此処は正確な診断が必要だと思います、確定診断が付いたらおのずと治療方法が決まってくるでしょう。
参考になさってください、お大事になさいませ。
歯根破折
http://www.yamadashika.jp/infection.html#a02
大臼歯の歯根破折
http://yamadashika.jugem.jp/?search=%C2%E7%B1%B1%BB%F5%A4%CE%BB%F5%BA%AC%C7%CB%C0%DE
1年前に根管治療をして被せたにもかかわらず痛みが出てきて骨が溶けてきているわけですね。
拝見していないので推測にはなりますが、歯周病の可能性は低いと思います。
フィステルが出来ていて根分岐部に骨吸収が認められるようなので歯根破折を疑います、もし歯根破折ならフラップ手術は意味がありません。
此処は正確な診断が必要だと思います、確定診断が付いたらおのずと治療方法が決まってくるでしょう。
参考になさってください、お大事になさいませ。
歯根破折
http://www.yamadashika.jp/infection.html#a02
大臼歯の歯根破折
http://yamadashika.jugem.jp/?search=%C2%E7%B1%B1%BB%F5%A4%CE%BB%F5%BA%AC%C7%CB%C0%DE
相談者からの返信
相談者:
カナママさん
返信日時:2009-12-19 02:35:40
先生方、色々なアドバイスをありがとうございました。
このままでは、フラップ手術をされてしまうので、転医する決心がつきました。
悪いのはこの右下6番の歯だけで、あとの歯はポケットも浅かったです。
1つ気になる事があったのですが、レントゲンで見たら、白く薬の入っている2本ある歯根の片方の先端が、カーブして”し”に似た形になっていたのですが、ルートプレーニングされた時に、先端を取っておきましたと言ってピンクのゴマ粒の様な物を見せられました。
これは、処置としては正しいのでしょうか?
それから、もし歯根破折や、パーフォレーションだった場合、歯科医はレントゲンを見て判るのですか?
私としては、2番目の歯科医が評判も良いのでそちらに行きたいのですが、いずれにしても右下6番の歯のセラミック冠と土台を外して再度根管治療の方向で良いのでしょうか?
どうぞ宜しくお願い致します。
このままでは、フラップ手術をされてしまうので、転医する決心がつきました。
悪いのはこの右下6番の歯だけで、あとの歯はポケットも浅かったです。
1つ気になる事があったのですが、レントゲンで見たら、白く薬の入っている2本ある歯根の片方の先端が、カーブして”し”に似た形になっていたのですが、ルートプレーニングされた時に、先端を取っておきましたと言ってピンクのゴマ粒の様な物を見せられました。
これは、処置としては正しいのでしょうか?
それから、もし歯根破折や、パーフォレーションだった場合、歯科医はレントゲンを見て判るのですか?
私としては、2番目の歯科医が評判も良いのでそちらに行きたいのですが、いずれにしても右下6番の歯のセラミック冠と土台を外して再度根管治療の方向で良いのでしょうか?
どうぞ宜しくお願い致します。
回答5
山田歯科医院(兵庫県姫路市)の山田です。
回答日時:2009-12-19 03:08:28
こんばんわ。
>カーブして”し”に似た形になっていたのですが、
これはおそらく屈曲根管だとは思いますが・・・。
>先端を取っておきましたと言ってピンクのゴマ粒の様な物を見せられました。
>これは、処置としては正しいのでしょうか?
文面からではこの処置が果たして何で有るか判りかねます。
>もし歯根破折や、パーフォレーションだった場合、歯科医はレントゲンを見て判るのですか?
おそらく判らないと思います、歯根破折なら冠をはずせば診断は付きます、パーフォレーションについてはその位置によってわかる場合と判らない場合がありますが、冠をはずさないとわからない場合が多いと思います。
>右下6番の歯のセラミック冠と土台を外して再度根管治療の方向で良いのでしょうか?
現在診断が付いていないのなら確定診断のために冠をはずすことは必要だと思います。
参考になさってください。
>カーブして”し”に似た形になっていたのですが、
これはおそらく屈曲根管だとは思いますが・・・。
>先端を取っておきましたと言ってピンクのゴマ粒の様な物を見せられました。
>これは、処置としては正しいのでしょうか?
文面からではこの処置が果たして何で有るか判りかねます。
>もし歯根破折や、パーフォレーションだった場合、歯科医はレントゲンを見て判るのですか?
おそらく判らないと思います、歯根破折なら冠をはずせば診断は付きます、パーフォレーションについてはその位置によってわかる場合と判らない場合がありますが、冠をはずさないとわからない場合が多いと思います。
>右下6番の歯のセラミック冠と土台を外して再度根管治療の方向で良いのでしょうか?
現在診断が付いていないのなら確定診断のために冠をはずすことは必要だと思います。
参考になさってください。
回答6
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2009-12-19 10:28:17
山田先生と同意見です。
>>もし歯根破折や、パーフォレーションだった場合、歯科医はレントゲンを見て判るのですか?
>おそらく判らないと思います
です。
画面右上の
「歯科相談を検索」
で「レントゲン 破折 判断」などのキーワードで検索されてみてください。
歯科用CTを撮影されればわかる場合もありますが、一番確実なのはクラウンを外し、直接確認することでしょう。
したがって、再根管治療を行う事も前提に「セラミック冠と土台を外して」が最も確実だと思います。
>>もし歯根破折や、パーフォレーションだった場合、歯科医はレントゲンを見て判るのですか?
>おそらく判らないと思います
です。
画面右上の
「歯科相談を検索」
で「レントゲン 破折 判断」などのキーワードで検索されてみてください。
歯科用CTを撮影されればわかる場合もありますが、一番確実なのはクラウンを外し、直接確認することでしょう。
したがって、再根管治療を行う事も前提に「セラミック冠と土台を外して」が最も確実だと思います。
相談者からの返信
相談者:
カナママさん
返信日時:2009-12-22 22:42:34
先生方、たくさんのご指導ありがとうございました。
その後、インターネットで、家から通える範囲の歯科医でマイクロスコープを使った精密治療を得意とする先生を見つける事ができ、知り合いから良いという評判を聞けたので、本日受診いたしました。
その先生の診断では、歯根破折か、再根管治療が必要と思われるので、セラミックの冠を外してみて、判断し、歯根破折の場合、片側の歯根・歯槽骨は大丈夫かもしれないので、その場合は歯を半分残す方法でやってみましょうと言われました。
この掲示板で、先生方のご指導を受けていたからこそ、この診断を信頼できると思い、この先生を信頼してお任せしようと思えました。
先週は、将来に不安一杯の毎日でしたが、今は希望が持てて、心が晴れました。
本当にこのサイトに出会えて、先生方にご相談できて良かったです。ありがとうございました。
その後、インターネットで、家から通える範囲の歯科医でマイクロスコープを使った精密治療を得意とする先生を見つける事ができ、知り合いから良いという評判を聞けたので、本日受診いたしました。
その先生の診断では、歯根破折か、再根管治療が必要と思われるので、セラミックの冠を外してみて、判断し、歯根破折の場合、片側の歯根・歯槽骨は大丈夫かもしれないので、その場合は歯を半分残す方法でやってみましょうと言われました。
この掲示板で、先生方のご指導を受けていたからこそ、この診断を信頼できると思い、この先生を信頼してお任せしようと思えました。
先週は、将来に不安一杯の毎日でしたが、今は希望が持てて、心が晴れました。
本当にこのサイトに出会えて、先生方にご相談できて良かったです。ありがとうございました。
タイトル | 根管治療後1年で歯槽骨がかなり溶けて歯周病と言われた |
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質問者 | カナママさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 46歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
根管治療の治療法 歯周病(歯槽膿漏)治療 根の病気(根尖病変・根尖病巣) 歯根破折 根の穴・穿孔(パーホレーション) |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。