[写真あり] 歯肉退縮や歯茎の変色を避けられる選択とは?(オーストラリア)

相談者: めきゃべつさん (44歳:女性)
投稿日時:2009-12-18 18:12:17
検索でこちらのサイトを見つけて勉強させてもらっています。
ご回答下さる先生方、いつもありがとうございます。

この度、豪州でフルベイク・メタルボンドクラウンプロセラジルコニアに差し替えることになりましてお尋ねしたいことがございます。

加入の医療保険からの補填申告の都合で、21日中までにご回答頂ければ有難く存じます。
甚だ勝手申しますが何卒よろしくお願い申し上げます。
画像添付しておりますのでご参照くださいませ。

さて、テトラサイクリン着色(と診断されたことはありませんが)が7歳の時から恥ずかしく、加えて顎が小さいのに大きな歯で両1番が2番の前に重なるように生えています(ねずみのような印象)。

更に虫歯と、歯に関してはコンプレックスの塊だったのを22歳の時に左右1・2番をメタルボンドクラウンにしてからは、ずいぶん気持ちが変わりました。

が、色がコンプレックスだったので自歯より白い色にしたので3番との色の差がかなりありました。

豪州に移住し32歳の時にこちらの歯科ホワイトニングの相談をしたところ、薬剤のホワイトニングはほとんど効果が出なかったので3番をラミネートベニアにし、1・2番をフルベイク・メタルボンドに変えて12年経ちました。

ところがいつの間にか(老化で!?)歯茎が下がってしまい、継ぎ目というか土台が見えるようになってしまいました。

最近はメタルボンドに付き物の歯茎の変色のないクラウンがあると知ったので、今のかかりつけの歯科医(ラミネートをしてもらった医師とは別人)にブラックラインと歯茎の色が気になる(画像では実際に見る程変色が少ないように思います。

画像中の青い線は笑った時に見えるラインです。)旨相談し、プロセラ・ジルコニアに変えることにしました。

土台をグラスファイバーコアに変えないと、結局この先、加齢で歯茎が下がってきた時に同じことになるのではと尋ねてみましたが、

「コアは今のゴールドが十分強く、前歯なので変える必要は無いと思う、プロセラで問題ない」

とのことでした。

その場はそれで納得したのですが、改めて自分で色々調べてみてもメタルコア+プロセラでの経年症例?が見つけられず、こちらでお伺いする次第です。


現状と問題:

今のクラウンをしている部分の歯茎の変色とポーセリンがついていない部分が見えている状態を改善したい。
クラウンの機能自体は全く問題が無い。

質問:

1)メタルコア+プロセラ・ジルコニアでも将来、歯茎が下がった時に今のように色の違う(黄土色?灰色?)部分が見えてくることは無いのでしょうか。

2)このような危惧はグラスファイバーコアでは無縁でしょうか。(ネット上記事で大丈夫そうとの感触を得ていますが確信が持てません。)

3)両3番のラミネートは今再施術は考えていませんが、数年後には検討すべきでしょうか。

お忙しいところ恐れ入りますが、ご教示頂けますれば幸甚です。よろしくお願い申し上げます。

画像1画像1 画像2画像2


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2009-12-18 19:14:49
正直な話、12年でこの程度の歯肉の退縮であれば、結果は良い方に属すると思いますよ!!
ですので、同じような期間で再製していく可能性は高いと思います。

噛み合わせも良くなさそうですし、前歯に負担はかかりそうですしね。

まあそれはさておき、

質問(1)
今ほどは目立たないにしても、同じような形になって目立つようになる可能性は高いでしょうね。
マージン部を透明にして、下地を拾うような補綴にすれば良いかもしれませんが、もともと変色ということもあり、かなり難しいかもしれません。

質問(2)
メタルコアよりは格段にいいでしょうが、危惧はありますね。

質問(3)
それは、「お好み」によりけりだと思いますよ。
メリットとデメリットの中で、やりたいと感じたのであれば、するのがよいと思いますし、思わないのであればやらない方が良いと思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: めきゃべつさん
返信日時:2009-12-18 22:04:20
中山先生、早速のご回答ありがとうございます。
退縮の程度についてのご意見、大変参考になります。

噛み合わせは確かに悪いです。

上下が噛み合った状態だと正中線がずれていて顎がゆがんでいます。豪州で顎関節症でも歯科にかかりまして(2001年とんでもない方向に生えていたを2本抜きました)、歯軋りもありスプリントをつくりました。

さて、このくらいの退縮は悪くなく、これからも同じくらい時間が経つと同程度の退縮が予想されるとのことですが


ご回答1について(確認):

マージン部を透明にして下地を拾う

の下地というのは、今回の画像の青で囲った部分でしょうか。
このひどい色のが私の歯で、そこにメタルコアが埋まっているんですよね。

とすると、

質問1a.
コアが白(無色)くても歯肉の退縮が起きるとそこ(下地)が見えるので結局同じ状態になるという理解でよろしいでしょうか。

質問1b.
メタルコア+プロセラで、大体次の10年くらいは差し当たっての問題である歯肉変色は避けられるんですね?

また、Q4.今後は加齢もあいまって、退縮の程度が大きくなってくるということはありますでしょうか。


他の先生からでもご意見等お聞かせ頂ければと存じます。
よろしくお願いいたします。

画像1画像1
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2009-12-19 10:37:04
めきゃべつ様

質問1a 
メタルがなくなるので、今よりは改善されるでしょうけれど、程度の差はあれど、同じような感じになることもあると思います

質問1b 
歯肉の変色が改善されるかどうかは仮のを入れてみて、経過を観察しないと何とも言いようがありません。
それで改善されなければ、次の一手をっという風になると思います。

質問4 
加齢による退縮の程度が大きくなる可能性は否定は出来ません

という感じです。

また何かあれば、何なりとどうぞ

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: めきゃべつさん
返信日時:2009-12-25 02:00:53
中山先生、再びのご回答ありがとうございます。
すぐにお返事頂いておりましたのに、お礼が遅れましてすみません。

メタルコアプロセラジルコニアで進めることにしました。

歯肉の変色が改善されるかどうかは仮のを入れてみて

分かりました。
仮歯をつける期間は2週間ですので、その間に変化の有無が現れることを期待します。

本当は左右1・2番を同時に新しくした方がいいのでしょうが、費用の面で1番は後にできるなら助かるので、その旨、医師に相談したところ大丈夫だろうということなので、今回は左右2番のクラウン直しをしてもらうことにしました。

******

左右1・2番についてどうするかについては、まだ決めるまで時間がありますので、しばらく質問はそのままにさせて頂きたく存じます。

Q.
メタルコア+プロセラ・ジルコニアでの歯肉変色を避けるための方法として、どんなことが考えられるでしょうか。

また何かご助言ありましたら是非ともご教示くださいませ。
よろしくお願い申し上げます。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2009-12-25 09:36:36
豪州からなのですね。

うちの患者さんの中には、ジェットスターを利用して通っておられた現地人の方がいらっしゃったので、他人事には思えません。

さて、お問い合わせの件ですが、この仕上がりですと、ちょっと審美性に問題がありますよね。
たった 12年で・・・


>質問:1)メタルコアプロセラジルコニアでも将来、歯茎が下がった時に今のように色の違う(黄土色?灰色?)部分が見えてくることは無いのでしょうか。

歯茎が下がってしまうことに問題があります。  
きちんと製作すれば10年程度では、審美的に問題になるレベルまで歯肉が下がることはあまりありません。

ただ、メタルコアが入っているとの根の色が黒く透けてしまいます。 
歯肉がやせたときに見えてくる根が黒っぽいのはそのせいです。


>2)このような危惧はグラスファイバーコアでは無縁でしょうか。(ネット上記事で大丈夫そうとの感触を得ていますが確信が持てません。)

グラスファイバーコアの場合はその可能性は低くなりますが、絶対とはいえません。
長期経過を見て見なければいけません。


>3)両3番のラミネートは今再施術は考えていませんが、数年後には検討すべきでしょうか。

審美のためですか? 
医療のためですか?

単純に審美のためで考えると、この犬歯は、一般的には許容範囲の審美性かもしれませんね。 
再治療をする必要性は低いかもしれません。


医療を目的としてそれを、審美的に行うことは賛成なのですが、純粋に審美のためとなるとそれは、美容整形と同じです。 
そのために歯を何度も削るのはどうなのでしょうか??

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: めきゃべつさん
返信日時:2009-12-26 00:57:10
タカタ先生、ご回答ありがとうございます。
治療帰国をしたいところですが、滅多に日本へは帰り(れ)ませんので残念です!

3番のラミネートですが、そうでした。
それは美容整形なんですね。

元々両3番とも2番との間でう治療跡がありましたが、ラミネート後は再び虫歯になることもなく問題なく過ごしています。
大事にしようと思います。

1・2番ですが

>きちんと製作すれば、10年程度では審美的に問題になるレベルまで歯肉が下がることはあまりありません。

そうなんですか!

今回のクラウンのやり直しは、半年おきの定期検診を今月上旬に受けた時に相談し、検診では歯周ポケットの深さは上:左7番(歯列から頬側にはみ出して生えている)以外は問題なしと言われました。

歯肉が健康なら歯肉が下がることは無いと最近読み、私の場合は加齢だろうと思っていたのですが(実はこれも加齢そのものはあまり影響しない、というようなこともネット上で読みましたが…)

質問5 
クラウン製作の仕上がり状態は、歯肉退縮にどう影響するのでしょうか。

関係があるとは思ってもみませんでしたので、お話お伺いできればと存じます。よろしくお願いいたします。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2009-12-26 15:26:18
めきゃべつ様

僕がお答えするのはちょっとお門違い?かもしれませんが、僕の思ったことを書きますね。

僕がお答えしていたのは、一般的な歯科医としてどのような評価が適当かという感じです。

写真の12年後は決して審美的では無いですが、通常多くの歯科医院被せものの保障期間を五年程度に設定していることを思えば、12年後に気になるというのは十分な期間ということでお答えしました。

年齢的なもので言えば、年齢が高齢だから問題が有って、若いから問題が無いってことではありません。

人それぞれ、生活習慣や状態は誰しもが異なるわけですから、一見全く同じような条件と思われても、問題が生じることを否定することは出来ません。

100%問題が無いということを証明することは大変難しいですから、僕個人としては、断言をすることは避けています。
100%同じ条件の患者様は存在しないわけですから・・・

また、きちんとというような非常に曖昧な言葉を使うことも、あまり科学的では無いような気がします。

条件が整った人であれば、何をしても問題無く長期経過をたどる方はいらっしゃいますし、病的という意味ではなく、とてもシビアなケースの方を、被せるで長期問題無く経過しているケースは正直、雑誌等でもあまりお目にかかったことはありません。

また、環境を整えるだけ整えて、最終的に我々がレッドバンドと呼ぶような問題を呈するケースも多々見られます。

というわけで、なんかこれだけ読んでいると、僕がものすごく「下手」そうに思われそうだったので、書き込みしまいました。

ただ、僕は、全てのケースに、僕が考える「きちん」とした処置をしたとして、それが100人中100人、10年以上なんの問題を起こさずに処置を行うことは、出来ないと思いますので、その点では、下手なのかもしれませんが。。

そうできる先生が羨ましい限りです。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: めきゃべつさん
返信日時:2009-12-29 18:36:07
中山先生、お忙しいところ度々恐れ入ります。

患者それぞれの環境が違うので、一律に話ができないというのはよく分かります。

担当医に自分の要望・意思を伝えるのに主観的形容詞では心もとないので、できれば具体的に部位や処置名(術語?)で話ができれば互いの期待値にずれが少なくなるでしょうし、自身でも理解しやすいかと思ったりしています。
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2010-01-04 19:25:24
>質問5 
クラウン製作の仕上がり状態は、歯肉退縮にどう影響するのでしょうか。

>具体的に部位や処置名(術語?)で話ができれば互いの期待値にずれが少なくなるでしょうし、自身でも理解しやすいかと思ったりしています。


…。
う〜ん。
専門用語をお知りになりたいという事なのでしょうか?

歯肉退縮を起こさないようにするには、フィニッシュラインに連続性があり、バイオロジックウィズを侵襲しない範囲に設定されていて、マージンフィットが良好で、適切なクラウンカントゥア、エマージェンスプロファイルが付与されていること…。


…って頭で考えて、書くのは容易なんですけど、果たしてそれが出来るのか?
そして、それを患者さんが言って通じるのか?と言う事の方が問題な気がしますが…。

専門用語だらけの回答をしても、意味があるように思えないのですが…。
なかなか回答がつかないのはそのせいかと…。



結論から言うと

「担当の先生に丁寧にきっちりクラウンを作ってもらいましょう」

と。

スミマセン、頭が固いので、このような回答になってしまいました。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: めきゃべつさん
返信日時:2010-01-04 20:51:22
タイヨウ先生、ご回答ありがとうございます。

>専門用語だらけの回答をしても、意味があるように思えないのですが…。

結局のところ「丁寧にきっちり」としか言い様が無いのでしょうが、では「丁寧・きっちり」とは具体的にどのような状態・施術をそう呼ぶのか、という問題を中山先生がご回答中に挙げられたと思っております。

私自身が術語を理解しているかどうかは問題であるとは思いますので、タイヨウ先生のお考えもご尤もと存じますが、少なくとも前提が共有されているというメリットはあるかと思いました。

(「フィニッシュラインに連続性があり〜」以下は、私なりに理解できたと思いますが、先生もお書きの通り問題は「如何にそれらを満たすのか」であると思います…)

「丁寧にきっちり」お願いしたい、を口に出すのはかなり失礼なことのように思われますし。

と申しますのも、普通の医師の方々は皆「丁寧にきっちり」しようとなさってくださっていると思っているからです。

患者側としては「丁寧にきっちりお願いします」でお任せするのは楽でもありますが、結果が自分にとって「丁寧にきっちりでは無い」ということを心配して、では「丁寧にきっちり」をどう言い換えれば具体的だろうかと先生方のご意見を伺っている次第です。

やはり最初に戻って、「できるだけ歯肉退縮が起きないようにお願いします」と言うしかない、というところでしょうか。
回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2010-01-06 15:06:45
読ませて頂きましたが、

>「できるだけ歯肉退縮が起きないようにお願いします」と言うしかない、というところでしょうか。

非常に望むものが大きくて、ここではアドバイスのしようがない状況です。

逆に言うと専門でしている我々歯科医師でも、コンスタントに歯ぐきが下がらないように治療している先生は殆ど知りません。

歯ぐきが下がらないようにAさん、Bさん治療しても10年後の結果は全く予想が出来ないのが今の現状です。

歯ぐきの厚い方、歯ぐきの薄い方、またを支える骨が厚い方、薄い方、これだけでも10年後の結果は異なってきます。

現状で言えば、同じ術者が治療しても一種賭けみたいになってしまう面はあります。

タイヨウ先生の言うポイントは確かにありますが、このポイントさえ押さえれば必ず結果が付いてくるというものでもありません。

もし何らかのヒントが欲しいと思われれば、歯周病の専門医の方がその辺は配慮してくれると思いますよ。

ただ審美面はある程度犠牲になってしまうかもしれませんが。

色々悩むと思いますが、時間が経過した症例を実際見させて頂くのがいいかもしれません。
(口頭でお願いされてもどうにか出来る問題ではないと私は思います)

おだいじに

 

回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2010-01-06 15:54:18
井野先生の書かれた

「口頭でお願いされてもどうにか出来る問題ではないと私は思います」

に同意ですね。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: めきゃべつさん
返信日時:2010-01-12 21:48:06
井野先生、ご回答どうもありがとうございました。
タイヨウ先生も再びのコメント恐れ入ります。
お礼が遅れまして大変失礼いたしました。

それではperiodontistを紹介してもらうことにいたします。

中山先生、タカタ先生もご相談にのって頂き、どうもありがとうございました。
改めて御礼申し上げます。



タイトル [写真あり] 歯肉退縮や歯茎の変色を避けられる選択とは?(オーストラリア)
質問者 めきゃべつさん
地域 非公開
年齢 44歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ その他(写真あり)
オーストラリア
歯茎が下がった(歯肉退縮)
ジルコニアクラウン
クラウンによる歯茎(歯肉)の変色
クラウン(被せ物)の形・形態
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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