[写真あり] セラミックを被せたままの再根管治療は可能なのでしょうか?

相談者: tv4mcrさん (42歳:男性)
投稿日時:2010-03-15 22:39:00
初めて御相談させて戴きます。

10年近く前に保険治療で根管治療をしたがなぜか冷たいものにしみるようになったため、3ヶ月前に別医院で治療しました。

保険治療を希望しましたが、銀歯ではすぐダメになる可能性が高いとのことで頑なに拒否されてしまいました。
治療計画書には「感染根・ファイバーコアセラミック冠」と記述されており、最終的には当方も了承しました。


ところが、その2ヶ月後に突然歯茎が腫れはじめ、レントゲンを再撮影したところ根尖病巣である事がわかりました。

「カルテに感染根と書きはしたが、当初のレントゲン撮影では問題がなかったので根の治療はしなかった」

との先生の弁でした。



そこで2点ご質問です。

1.神経の無い歯がしみている状態なのに根の治療はしないという判断は通常あり得るのでしょうか?

2.今後の処置として、「セラミック冠とファイバーポストは外さないままで、表面から細い穴を開けて3mixを注入する」との事なのですが、ただでさえ難しいとされる根管治療がこれで解決できるのでしょうか?


宜しく御教示下さい。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2010-03-15 23:37:42
こんばんわ

>1.神経の無いがしみている状態なのに根の治療はしないという判断は通常あり得るのでしょうか?

本当にこの歯がバイタルでしみているのであれば、残髄炎の可能性(かなり高位まで神経が生きていた状態からの炎症)が考えられます。

部位がわかりませんが、神経のない歯がしみることはありません。
根管治療をされていたが、神経が残っていたと言う方が正確です。
実際診ていないので、何とも判断できかねます。



>2.今後の処置として、「セラミック冠とファイバーポストは外さないままで、表面から細い穴を開けて3mixを注入する」との事なのですが、ただでさえ難しいとされる根管治療がこれで解決できるのでしょうか?

私も3Mix-mp法かなり前からやっていましたが、実際、そのようにして上手く行くと言われていましたが、私の治療成績から述べると上手くいかないケースが全てでした。
他の先生の場合はわかりません。


ご参考にされて下さい。
ただ、担当の先生がそう言うならやってみて、だめなら通常の方法での治療されるのではないかと推測いたします。


お大事になさいませ。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: tv4mcrさん
返信日時:2010-03-16 00:42:39
昌山先生

早速の御回答有難うございます。

「HP充実系よりネット回答系の先生を探したほうがいいよ」という友人の言葉が身にしみます・・・香川・・・ちょっと遠くて残念です・・・

3MIXの有用性について実績をうかがえたのは初めてです。
やはり「少なくとも今の時点では限界があるかも知れない」と言った感じなのですね。
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2010-03-16 06:21:41
tv4mcrさまおはようございます。

ずいぶん費用がかかる治療をなさって結局感染根管で再治療することになってしまったわけですね、心中お察しいたします。


>1.神経の無いがしみている状態なのに根の治療はしないという判断は通常あり得るのでしょうか?

無髄歯がしみることは基本的にはありません、残髄していて残髄炎になった場合は通常温痛や打診痛がでることが多いと思います。

基本的には感染根管を見逃したものと考えてもいいように思います。



>2.今後の処置として、「セラミック冠とファイバーポストは外さないままで、表面から細い穴を開けて3mixを注入する」との事なのですが、ただでさえ難しいとされる根管治療がこれで解決できるのでしょうか?

やって出来ないことはないでしょうが姑息なことをしても失敗すればまたやり直しになるでしょう、冠をはずして根管治療をやり直せば済むことです。

感染根管を見逃したわけですから責任は全くないとは言い切れないと思います、個人的には冠をはずしてやり直すべきだと思います。


3mixを注入するということですが私はやった事がないのでなんとも言えませんが、根管充填の教科書には載っていない方法だと思います。


参考になさってください、お大事になさいませ。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2010-03-16 07:17:44
おはようございます。


>1.神経の無いがしみている状態なのに根の治療はしないという判断は通常あり得るのでしょうか?

お二方が言っておられるように、残髄炎の可能性が高いと思われますが、ここでは判断しかねます。


>2.今後の処置として、「セラミック冠とファイバーポストは外さないままで、表面から細い穴を開けて3mixを注入する」との事なのですが、ただでさえ難しいとされる根管治療がこれで解決できるのでしょうか?

私自身はその様な方法の経験がありません。
もし外したくないのであれば、裏側から穴を開けて根管治療治療すると思います。

個人的にはそのほうが確実なように思います。


以上参考になさってください。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2010-03-16 08:36:22
おはようございます。

しみている症状があったので、担当医の先生は「神経が過敏になってはいるが、生きている」という判断をされたのではないかと推察いたします。

従って状況としては神経処置をしないことが「ありえない」というものではないことだと思います。



セラミックをつけたままでの処置については当院でも行うことはありますが、最終的には補綴物のやり換えは必要だと思います。

写真のケースはコアこそはいってはいないものの、セラミック冠に穴をあけて処置したです(仮歯よりはそのままの方が治療期間中の審美性が高いため)

根の病気が大きめでしたので、しばらくこのままで経過観察を行いながら予後良好と判断した時点で補綴処置に移行する予定です。


まずは根管治療後に被せ物をやり替えるのかどうかをおききになってみてはいかがでしょうか。


ご参考になれば幸いです。

画像1画像1 画像2画像2

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: tv4mcrさん
返信日時:2010-03-16 19:24:59
みなさま御回答ありがとうございます。
もう少しだけ素人質問にお付き合い下さい。


担当医の話では、隣の虫歯がしみていたのであって残髄ではなかったとの事です。
また、先生方の御意見を伺って、3mix注入という簡便な治療はとりあえず遠慮したい旨を伝えるつもりです。


そして今後の治療については
 ?冠とポストをはずして再根管治療
 ?裏側から穴を開けて根管治療 
のどちらかになるのだと思うのですが御質問です。

Q1.
?の場合、既に根には充填剤がしっかり入ってしまっているのだとおもうのですが、それでも再根管治療は可能なのでしょうか?


Q2.
裏側から穴をあけて(宇藤先生)・・・歯肉をめくるということでしょうか・・・入院&広範囲麻酔級のレベルなのでしょうか?


Q3.
今痛いのに悠長な事を言ってはいられませんが、根尖病巣はどの程度治療を猶予できるのでしょうか?
(転院希望先は3ヶ月待ちなのです)


御教示下さい。
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2010-03-16 19:54:01
診てもいない外野の意見で書かせてもらいますね^^


銀歯ではすぐダメになる可能性が高いとのことで頑なに拒否されてしまいました。

そんなことないですよ。
銀歯でもきちんと治療したケースは10年以上は問題なく使用できます。


>その2ヶ月後に突然歯茎が腫れはじめ、レントゲンを再撮影したところ根尖病巣である事がわかりました。
>「カルテに感染根と書きはしたが、当初のレントゲン撮影では問題がなかったので根の治療はしなかった」との先生の弁でした。

完全に後出しジャンケン・・・
ん〜、何かモヤモヤしてしまいますね^^;



セラミック冠とファイバーポストは外さないままで、表面から細い穴を開けて3mixを注入する

抗生剤で治すという考え方はあると思います、しかしコアも外さず
抗生剤がそこまで浸透するとは思えません。。。

抗生剤を直接飲んでも原因の除去まではできないのですから・・・




>Q1
可能ですよ。


>Q2
通常の根管治療なので切開も入院もしないですよ。
ただ被せ物を外さず、ファイバーコアを除去することは非常に難易度が高く歯科医院は選ぶ必要があります。


>Q3
とりあえず今の痛みは薬などの対症療法などで何とかした方がいいでしょうね。




私も可能ならベーシックな治療がいいと思います。


おだいじに
 

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: tv4mcrさん
返信日時:2010-03-17 10:59:46
井野先生

とても分かりやすい御説明ありがとうございました。

自身の有していた疑念が、必ずしもひとりよがりなものでは無かったということが分かり、安心したというか何というかといった気持ではありますが・・・


また質問させていただく事があるかと思います。
何かと御教示下さい。



タイトル [写真あり] セラミックを被せたままの再根管治療は可能なのでしょうか?
質問者 tv4mcrさん
地域 非公開
年齢 42歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ 神経の無い(神経を取った)歯の痛み
根管治療の治療法
根管治療の失敗・再治療
その他(写真あり)
根の病気(根尖病変・根尖病巣)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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