フッ素入り歯磨き粉を長年使用することの安全性ついて

相談者: すなふきんさん (38歳:女性)
投稿日時:2010-04-02 13:28:19
こんにちは。

私は25年間虫歯に罹っておらず、これも歯医者さん直々に伝授された素晴らしい歯磨きレッスンのお陰です。

歯医者さんの常日頃の努力に、とても感謝しております。

それと、ずっと・・



ユニセフが発表した恐ろしい文を見付けてしまいました。


参考
「ユニセフがフッ素の安全性に疑念を表明」
http://members.jcom.home.ne.jp/emura/newpage10.unicef..htm

国連人間環境委員会は、1974年2月にナイロビで開催した会議の結果を報告書にまとめ、地球環境監視システムの設置を呼びかけ、地球規模で監視測定すべき危険物質として水中のフッ素を優先順位第6番目にランクしたのである[1]。

ちなみに第7番目にランクされた物は、アスベストとヒ素である。
 
(一部内容抜粋)


こちらのサイトで「フッ素は安全」と言う見解を何度も拝見して参りました。
歯磨き粉1本丸ごと飲み込まない限り)

唾液と混じった瞬間、化学変化を起こすこと、むしろ虫歯予防の有益性の方が高いこと、私もそう信じたいと思っております。

では何が怖いかと言うと、上記抜粋内容の「アスベスト」「ヒ素」よりも危険物質、という箇所に恐怖を覚えました。

いくら飲み込まないからと言っても、アスベストやヒ素を口に含むのは、大変勇気がいります。

ただ、アスベストを施工した空間にいただけで、幾年もの年月後、肺に重大な病気を来たしてしまい、大きな社会問題になりました。

ヒ素は、毒物カレー事件の林被告の旦那さんが一時期、脚を悪くしていました。

それよりも毒性が強いとなると・・・

このまま使い続けて大丈夫でしょうか?
先生方の見解をお伺いしたいと思います。

どうぞ、宜しくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2010-04-02 14:01:49
ユニセフで述べられていることは、発展途上国の飲料水(井戸水)についてです。

歯磨剤についての指摘は何もありません。
混同されないほうがよいでしょう。






日本の水道水には含まれていませんし、井戸水でもごく一部の地域を除いて含まれていても微量です。

日本の水はほとんどが軟水で問題になることはありません。

欧米や、一部の発展途上国は、硬水が多く井戸水がそのまま飲めなかったり、水源になる川の水質に大きな問題があったりします。

欧米では水道水を飲まずにミネラルウォーターを飲む習慣があるのはそのためだと思います。

日本で購入できるミネラルウォーターも、日本製のものは軟水が多く、欧米からの輸入物は硬水が多いと思います。



ご心配ならいろいろな物質が含まれている欧米の硬水のミネラルウォーターを飲まれないほうがいいかもしれません。



アフリカやインドなどでは、井戸水にかなり高濃度のフッ化物が含まれている地域があるようです。

フッ化物に限らず、いろいろな物質を多く含んでいるようです。

ユニセフの内容は、そういった地域でどのように水の供給を進めていくかという問題に対する考え方です。


また、ご指摘のサイトは、ユニセフ自体の考え方ではなく、解説されている方が、ユニセフのレポートを元にご自身の考えを述べておられるだけです。


日本では”添加”という言葉を用いますが、欧米では”調整”という言葉を用います。
以前から、欧米では水源にフッ化物が多く含まれていることは判っているので、多ければ取り除くようにしています。

日本の現状において、ことさら大きく問題視する必要は無いと思います。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2010-04-02 18:02:54
小牧先生が満点の回答をされている後で、少々恥ずかしいのですが・・・

日本では多くの専門家vs一部の専門家という図式で、フッ化物にも様々な見解があります。

なので、どっちが正しいか?
その情報の質は?
などを判断することは、一般の方々にとってはとても困難です。

フッ化物、とくに歯磨材に入っているタイプは虫歯予防と安全性のバランスにおいて、とても効果的であると、現代予防歯科学の専門家たちは考えております。

しかしフッ化物は化学物質の一つでもありますから、メリットがデメリットを上回らなくてはいけません。

今のところ集団全体を見た場合、フッ化物の利用はメリットが大きいということでWHOでも推奨しております。


これを個人レベルで考えると、ひょっとしたら必要の無い人がいるでしょう(医学統計的に考えると必ずいます)。

なので使用に関しては個人個人の考え方次第でしょう。
私からのアドヴァイスは

「どうか上手く利用してください」、

ということ。


あくまで歯磨き自体が上手くなければ、予防も成果は上がらないでしょう。

お大事になさってください。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2010-04-04 00:01:30
いかなる物質においても言えることですが、ある量より少量であれば何の働きもありませんし、ある量を超えると人体にとって害となります。

酸素も水も塩も砂糖もそうで、ありとあらゆるものに言えます。

フッ素も同じで摂取しすぎれば当然害がありますので、歯科医師の指導のもとに、有効かつ危険性の少ない量を使用することが大切です。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: すなふきんさん
返信日時:2010-04-08 21:31:12
すっかり返信が遅くなりました。
先生方、お忙しいところ見解を有難うございました。

歯磨き程度なら、決して危険な物質ではないけれど、絶対100%安全と言うわけでもないのでしょうね。

森川先生の摂取し過ぎは毒であり、きちんと歯医者さんの指導のもとで、正しい使い方をするに越した事はない、というのには同感です。

勿論、大野先生の仰る通り、磨き方や食生活等も大きく影響すると思います。


日々の微量な使用でも、蓄積すると如何なものかな?
という心配がありました。

まあ、心配ならフッ素を使わなければ良いのかもしれませんね。
これを機会に、ハーブで出来た歯磨き粉を検討してみます。

貴重なご意見を有難うございました。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2010-04-09 00:01:52
>まあ、心配ならフッ素を使わなければ良いのかもしれませんね。
>これを機会に、ハーブで出来た歯磨き粉を検討してみます。


フッ化物の入っていない歯磨き粉を使われるくらいなら、何もつけないで歯ブラシだけで磨かれたほうが、体にもお口の中にも健康的だと思います。

歯磨き粉の成分の中で、フッ化物以外に虫歯歯周病予防の効果が証明されたものはありませんので、フッ化物が入っていなければ百害あって一利なしです。

ハーブとて、100%安全とは限りません。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2010-04-09 21:14:44
>日々の微量な使用でも、蓄積すると如何なものかな?という心配がありました。

フッ素は吸収されてもどんどん排出されますから、高濃度のものを長期間摂取しつづけなければ、問題はおきませんよ。
だから歯科用のフッ化物ではなくて飲料水が問題にされているんです。

また、フッ素は体に必須な元素ですから、少なすぎれば病気にもなりますし、ありとあらゆる食物に含まれています。

大切なのは適切な量を摂取するということです。

むし歯予防におけるフッ化物は、方法が簡単で、かつ有効性も安全性も高いのでお勧めですが、いやなら利用しなくてもいいんじゃないですか、フッ化物以外にもむし歯予防の方法はありますから。



あと、ハーブですけど、小牧先生の書かれている通りです。

ただ、むし歯予防のためではなくて嗜好品としてならいいと思いますよ。
酒やたばこよりは体に悪くないでしょうから。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: すなふきんさん
返信日時:2010-04-09 23:29:58
小牧先生、森川先生
お忙しいところご回答有難うございました。

解決ボタンを押していたはずなのに上手く行っていなかったようです。
ご面倒お掛けいたしました。

昔、歯の磨き方をレッスンして下さった歯医者さんに、フッ素の正しい使用法を聞いてまいります。

ありがとうございました。



タイトル フッ素入り歯磨き粉を長年使用することの安全性ついて
質問者 すなふきんさん
地域 非公開
年齢 38歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 虫歯予防
フッ素
歯磨き(プラークコントロール) その他
その他(その他)
薬剤その他
回答者




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