上下左右5〜7がすべて欠損で金属アレルギーの場合の補綴の手段

相談者: ヤマシタさん (25歳:女性)
投稿日時:2010-04-18 12:34:19
お世話になります。

上下左右の5番6番7番の奥歯すべてを無くしており、食事に不自由しています。
また金属アレルギーです。

以前入れ歯を作ったのですが笑うと前歯に変なかぶせものが見えてとても人前では口をあけられず、また口の中の違和感もあり耐えられませんでした。


?インプラントの様な保険なしでは費用の問題があり、なんとか保険のきく治療もしくは保険外でもより安価な治療方法を探しています。

?横浜市内のある歯科ブリッジで60万くらいかかると言われましたが、上下左右1から4番しかない中でブリッジが可能なのでしょうか。

?また麻酔注射を刺す時のチクリがどうしても耐えらませんが、これについても良い方法あればお教え願います。

なにとぞ宜しくお願い致します。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2010-04-18 13:00:37
こんにちは。

金属アレルギーのある場合の治療は選択肢が限られてきて大変ですね。
まずアレルギーの治療までとなると今残っている歯に何か金属が使用されている場合にはそちらも今症状が無くても考慮しなくてはなりません。

まずブリッジですが、ブリッジとはその名の通り両端に歯があり、その間をつないで橋渡しにする事からその名があります。

⇒参考:ブリッジ

ヤマシタさんのように4番より後方に歯が無い場合、例外的に手前の歯をつなげて、4番の後ろに片持ちのように延長して歯を作る場合もありますが、色々と問題もあり可能なケースはごく稀であまりお奨めは出来ません。

また保険でブリッジを作製した場合には金属が必ず使用されますので、アレルギーの問題も出てきます。


義歯に関しても口の中で義歯を固定するためには金属が使用されますのでこれも考えなくてはいけませんので、使用される金属に対してアレルギーがあるという事が確定されれば使えなくなります。

⇒参考:部分床義歯


この説明のページにもあるように金属を使用しない義歯もありますが、こちらは健保適用にはなりませんので自由診療となり、その費用は医院によって幅があり、一概にいくらくらいという事はここでは判りません。

まずはいくつかの医院で治療以前にご相談の時間を設けていただけるところをお探しになってみて、単一の方法ではなく複数の意見をお聞きになってみた方がよいのかも知れません。


またアレルギーについても、どの金属はダメで何なら大丈夫なのか。
この辺りも検査をしてみる必要がある場合も出てくるかも知れません。



麻酔についてですが、基本的には注射針が刺さる部分には表面の感覚を鈍らせる表面麻酔薬を塗ってから刺入しますので、針が刺さる時にはほぼ感じません。

むしろその後に麻酔薬が注入される時に、一気に強い力で麻酔薬が入るとその時に刺したような痛みが出るのです。
また麻酔薬が冷えているとやはり痛みを感じることがあります。

なので表面麻酔をちゃんと効かせて、ゆっくりと注入すれば多少の不快感はあるものの、ほとんど痛みは感じない事が多いと思います。

ただこれは術者のテクニックによるところもありますので、必ずこの方法で痛くはなりませんとまでは言えないのが実際でしょう。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2010-04-18 14:02:12
ご相談ありがとうございます。

田中先生と同意見です。


>?インプラントの様な保険なしでは費用の問題があり、なんとか保険のきく治療もしくは保険外でもより安価な治療方法を探しています。


保険で美しくというご希望は困難です。


>?横浜市内のある歯科ブリッジで60万くらいかかると言われましたが、上下左右1から4番しかない中でブリッジが可能なのでしょうか。


保険外のブリッジで、上下左右1から4番をきれいでアレルギーの心配のない材料で作るときにその値段ではとても安い料金だと思います。

むしろそのブリッジの治療はとても心配な値段です。
貴重なご自分の歯を大きく削って治療するときには、きれいにして噛みたいというご希望以外にも、もう一生その歯を失わないという条件も入れてご相談してみてください。

普通はその値段では無理ですし、比較的すぐにとんでもないことになりそうな予感がします。



>?また麻酔注射を刺す時のチクリがどうしても耐えらませんが、これについても良い方法あればお教え願います。


ほとんど痛くない方法もあります。
しかし、田中先生も説明していますが、結局は歯科医師の技術によります。

一番ちくりとしなくてすむ方法は、入れ歯です。
もしお口の中の条件が合えば、全く麻酔をしなくてすむからです。

金属を使わずに、バネを白やピンクのプラスチックで作れば比較的目立ちにくくできます。
しかし、費用はかかります。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2010-04-19 16:34:11
こんにちわ

御質問拝見させて頂きました。

二人の先生の意見に賛成ですね。


>?インプラントの様な保険なしでは費用の問題があり、なんとか保険のきく治療もしくは保険外でもより安価な治療方法を探しています。

そうですね。
僕も安い方がいいと思うのですが実際に診ていないですが、文面からでの推測になりますが保険内では義歯しかないかなと・・・

保険外としても予算がいくらかにもよると思いますが、自費治療は医院によって値段が違いますので 安い医院もあるかもですね


>?横浜市内のある歯科ブリッジで60万くらいかかると言われましたが、上下左右1から4番しかない中でブリッジが可能なのでしょうか

この質問の回答は 田中先生と同じですね。



>?また麻酔注射を刺す時のチクリがどうしても耐えらませんが、これについても良い方法あればお教え願います。


表面麻酔をしましてしっかり効くのをまってから針をさすときに、痛くないように注意すれば出来ると思いますが、残念ながら同じことをしても痛い場合がありますね。

これは やはり先生の腕も関係するかなと思います。


お力になれなかったかもですがごめんなさいね。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2010-04-19 17:15:19
なるべく安くとなると、上下の残っている歯を全て削って、連結の歯を入れて、最後方歯の遠心にアタッチメントをつけ、アタッチメントデンチャーが良さそうですが、長い目で見るとオススメは出来ないですね。

また、金属アレルギーの問題もあるでしょう。

やはり、高額になるかもしれませんが、車を一台買うつもりで、奥にインプラント治療をされることが、一番だと思います。

一応、チタンはアレルギーを一番引き起こさない材料ですし・・・

将来的な様々な事を考えると、それが最適だともいます。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2010-04-19 21:43:26
基本的に諸先生方と同意見です。


>上下左右の5番6番7番の奥歯すべてを無くしており、食事に不自由しています。
>また金属アレルギーです。


なるほど…大変な状況だと思います。



>以前入れ歯を作ったのですが

>笑うと前歯に変なかぶせものが見えてとても人前では口をあけられず、また口の中の違和感もあり耐えられませんでした。
>?インプラントの様な保険なしでは費用の問題があり、なんとか保険のきく治療もしくは保険外でもより安価な治療方法を探しています。


 a「見た目&違和感」
 b「費用」

が問題との事ですが、どちらかは妥協してください。


つまり、選択肢としては部分入れ歯かインプラント以外の選択肢は無いものと思います。



>?横浜市内のある歯科ブリッジで60万くらいかかると言われましたが、上下左右1から4番しかない中でブリッジが可能なのでしょうか。

超短期的には可能。

しかし、さがら先生も書かれているよう長期的には「比較的すぐにとんでもないことになりそうな予感」です。



>?また麻酔注射を刺す時のチクリがどうしても耐えらませんが、これについても良い方法あればお教え願います。

せめて表面麻酔をしてもらいましょうかね。



いずれにしても大切な臓器を12個も失ってしまったのです。

その代償は計り知れないものがあると思います。

これ以上、歯を失わないように努力されてください。

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2010-04-20 08:43:36
おはようございます。

金属アレルギーがあるそうですね。

ちなみにどのような金属にアレルギーがあるのでしょうか?
金属の種類がかなります。
既に調べておられて、すべての金属が使えないのでしょうか?

金属アレルギーがあるとだけ書かれていたので、気になりました。

回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2010-04-23 11:25:47
こんにちは

金属アレルギーの人は、アレルゲンを含まない材料によって、修復していきます。

 ?アレルゲンを含まないほかの歯科用合金
 ?レジン(合成樹脂)
 ?チタン
 ?セラミックハイブリッドセラミックを含む)

?の「アレルゲンを含まないほかの歯科用合金」とは、患者さんがパッチテストで陽性反応を現した金属を含まない歯科用合金を使う、という意味です。

?の「レジン」という材料は、樹脂(プラスチック)系の物質です。金属ではありませんから、すべての金属アレルギーに対して使用可能です。

?の「チタン」は生体への親和性が非常に良い金属で、インプラントの材料としても使われています。ただし、全世界の人口レベルでみれば、非常にまれにチタンアレルギーをもつ人が存在するという報告もあります。

?の「セラミック」は、非金属でありながら強く、見た目も自然の歯とまったく同じように仕上げることができるので、メタルフリーのための材料としては最も優れています。

メタルフリーの治療で注意しなければならないのは、歯科材料に含まれる金属成分は、詰めたりかぶせたりする金属の中だけに入っているわけではありません。
歯科材料をくっつけるために使われるセメント類には、アルミニウム、鉄、亜鉛などが含まれています。
このようなものもすべて排除して、金属成分のまったく含まれていないものに変えなければいけません。

おだいじに。

回答 回答8
  • 回答者
回答日時:2010-04-23 13:37:29
十数年、金属アレルギーをメインでやっております。

一言、言わしてください。

セラミックは、別名『白い金属』とよばれ、厳密にいうとノンメタルではありません。アルミナが主成分で、リチウムなども含まれています。

チタンも嫌な人がいます。

金属アレルギーといっても、すべての金属が0点ではありません。

100点満点で、この金属は、この歯につかうと30点、でもこの歯なら60点・・・そういう世界であると認識しています。

金属アレルギーという定義は、許せる許容範囲が一般の人より狭いということだと思います。
すべての金属が使えないというのではないと思います。




バルプラスト、k−デンチャー、ミラクルデンチャーなどの入れ歯を検討すべき時期のように思います。




タイトル 上下左右5〜7がすべて欠損で金属アレルギーの場合の補綴の手段
質問者 ヤマシタさん
地域 非公開
年齢 25歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 抜歯:複数の歯(臼歯部)
歯が抜けた・抜く予定 その他
インプラントその他
ブリッジその他
部分入れ歯 その他
歯科金属アレルギー
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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