冠の高さ調整と歯ぎしりが関係して肩こりになったのでしょうか?

相談者: mikaさん (32歳:女性)
投稿日時:2010-04-24 14:27:29
1か月ほど前から、歯の治療をしています。

右上4番の虫歯がひどく、最初は神経を残す治療をしていましたが、そのうち歯が浮いたようになり、肩こりが出てきて、歯をたたくと少し痛みがあったので、抜髄処置をしました。


その後、肩こりは治ましたが、根管治療の薬を入れた痛みがおさまらず、しばらく仮詰めで様子をみることになりました。

その間、右上3番、5番、6番の治療をしました。


右上5番も虫歯が深いので、熱いものがしみたり、食べ物を噛んで痛みが出てきたら抜髄が必要ということです。

冷たいものがしみるのは、神経が生きている証拠で、歯の色もきれいなので、型をとって詰めて様子をみましょうと説明を受けました。
今のところ、冷たいものが当たると一瞬痛みがあります。


右上4番の痛みも落ち着いてきたので、6日前に冠を被せてもらいました。

その日はそのまま帰りましたが、高すぎて違和感がありました。
次の日も予約を入れていたので、冠を削ってもらい、違和感もなくなりました。



ところが、削った次の日の朝、抜髄処置をする前と同じような肩こりと、頭痛、目の疲れが一気にでてきました。

次の日になっても治らないので、再度見てもらい、肩こりの旨を伝えましたが、歯と肩こりを結びつけるのは難しいとのことで、冠を外したり削ったりはいつでもできるので、他の科で診察を受けるように勧められました。


その時に、右上3番の歯が削れており、歯ぎしりが酷いのではとの指摘を受け、歯ぎしりにより、肩がこっているのかもとのことでした。

確かに歯の治療をする前から、歯ぎしりが酷いようですが、起きた時に肩がこっていたことはありませんでした。



昨日、整形外科に行ったところ、やはり歯の治療から肩こりになる人が多いと言っていました。
肩こりの注射をしてもらいましたが、その時だけ頭が軽くなった気がしましたが、今日も朝起きると同じ症状がでていました。



長々と書いてしまい申し訳ありません。

私の素人の考えですが、

?右上4番の冠を被せた次の日は何もなかったので、被せたこと自体が原因ではなく、冠を削って違和感はなくなった(以前より低くなったのかも)が、歯ぎしりの時の力加減が変わって、朝起きると肩こりや頭痛がするのではないか。

(右上4番の歯ぐきの上のほうに抜髄の痛みがまだ少し残っているのと、右上3番の歯ぐきにも圧がかかっているような気がします)


?右上5番の歯も抜髄が必要になってきたのではないか

のどちらかに原因があるのではと思います。


毎日肩と目が痛く、頭が重いので、もう一度歯医者に行って冠を外してもらい、仮詰めの状態にしてもらおうかと思いますが、外すともう一度作り直しになることと、その歯が原因かどうかわからないということで躊躇しています。


もし、歯の高さで噛みあわせが変わってしまったのであれば、今被せている冠の上に何かくっつけて調節することはできるのでしょうか?



ぜひ、先生方の意見をお聞かせください。よろしくお願いします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2010-04-24 17:09:01
こんにちは。

被せた冠が高すぎたり低すぎたり、歯の痛みを避けるため、噛み合わせがズレ、口のまわりの筋肉を緊張させ、そのズレが誤った咬合調整でそのまま固定され、もっと苦しくなってしまったケースと思われます。

口腔周囲の筋が過緊張のまま噛み合わせや歯列を合わせても、すぐにまた別のゆがみを引き起こすから、前回はぴたりと合ったはずなのに、今回ズレているからまた削る、といったことを繰り返しているうちに、歯がストッパーの機能を果たさなくなり、全身がガタガタになってしまうのです。


口の周りの筋肉をリラックスさせ、咬合調整すれば、ほとんど治ります。

それでも治らない時は、足の筋肉を調整します。


症状が出ている部分をすぐにいじるのではなく、患者さんの身体全体が今どういう状態にあるかを正確に把握し、なぜこうなっているのか、その原因はどこにあるのかを診る必要があります。



>もし、歯の高さで噛みあわせが変わってしまったのであれば、今被せている冠の上に何かくっつけて調節することはできるのでしょうか?

今被せている冠を高くするには、金属に接着するCRレジンなどで盛り足せば高くできます。


お大事に。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2010-04-24 17:26:51
僕としては

歯ぎしりが酷いのではとの指摘を受け、歯ぎしりにより、肩がこっているのかもとのことでした。
>確かに歯の治療をする前から、歯ぎしりが酷いようですが、起きた時に肩がこっていたことはありませんでした。

と書かれている事よりブラキシズムが著しいように思います。

参考:歯軋りの原因、治療・対策、歯ぎしり防止マウスピースなど


参考ページを読むとご理解いただけると思いますが、ブラキシズムは「ギリギリと音のする歯軋り」だけでは無く「音のしない食い縛り」もあります。

ブラキシズム対策をされる事をお勧めします。



>今被せている冠の上に何かくっつけて調節することはできるのでしょうか?

一時的、または調整のためにレジンで盛り足す事はできますが、基本的には作り直しになります。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: mikaさん
返信日時:2010-04-29 18:09:28
こんにちは。
返信が遅くなりました。

かかりつけの歯科医と相談して(先生は歯と肩こりの関係があるかどうかに疑問ですが)結局冠を外し、仮歯にしてもらいました。

3日経ち、あまり変化はありませんが、仮歯にして家に帰る途中で、左肩から頭にかけて、だるさと痛みが出てきたので、私の場合、少しの噛み合わせの加減でも体に影響があるのかなと思います。


もし治らなければ、口腔外科の受診も考えた方がいいそうですが、口腔外科とは、きちんとした噛み合わせにすることや、冠を作って被せたり、歯の治療などもしてくれるのでしょうか?


それから、今は特別高いと感じる歯はないのですが、口を閉じて歯をカチカチすると、左上4番(治療していない歯)が右上4番(仮歯に戻した歯)より当たるような気がします。
これも何か問題があるのでしょうか?
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2010-04-30 01:13:19
mikaさん、こんばんは。

おつらいことと思いますが。

私の個人的な感想としては、このままかみ合わせの調整をしても、大きく改善することは望めないように思います。


タイヨウ先生の言われるようにブラキシズムを診てもらわれるか、心療内科を受診されたほうが良いように思います。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2010-04-30 09:08:44
>もし治らなければ、口腔外科の受診も考えた方がいいそうですが

…?

担当の先生からそのように言われましたか?


口腔外科では顎関節症などで実質的な関節の異常などが認められれば対応はするのでしょうけれど、そうでなければ期待されるような「きちんとした噛み合わせにすること」「冠を作って被せる」「歯の治療」はしないと思いますよ。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: mikaさん
返信日時:2010-04-30 10:23:10
早々の回答ありがとうございます。

担当の先生は「肩こりと歯との関連があると思うのなら口腔外科を」ということでした。


プラキシズムの対策には、歯型をとって、透明のマウスピースのようなものがあると見せていただきました。

しかし、対策をするにしても、なぜ急に肩こりなどが出てきてしまったのかが疑問です。
ずっとマウスピースが必要になるのかと不安です。


プラキシズムは、ストレスが原因であることが多いと読みましたが、もう何年も前からのようなので、慢性的なものになってしまったのかもしれません。

このような場合でも、心療内科などの受診で、隠れているストレスを緩和して、改善することはできるのでしょうか?
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2010-04-30 13:24:03
参考ページに書かせていただいたナイトガードはあくまでも「とりあえずのモノ」と認識しております。


 1 ストレスを取り除く事

 2 噛み締めは良くない事だと認識する事
 
 3 いつ、どんな時に噛み締めをしているかご自身でチェックする事

 4 寝る時はできるだけリラックスし

 5 「噛み締めないぞ」と30回、声に出して唱える事

など、ご自身の「意識改革」と「自己暗示」、そして、メンタルクリニック(心療内科)などでストレスコントロールをしてもらう事などが大切なのではないかと思います。

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2010-04-30 14:18:04
>心療内科などの受診で、隠れているストレスを緩和して、改善することはできるのでしょうか?


アメリカでは顎関節症などの顔面痛の治療チームには、精神科のカウンセラーが入っています。

スウェーデンでも、やはり心理学の専門家が診療チームに加わっています。


歯科からのアプローチだでは無く、心理学的アプローチも重要です。

日本でもそういったチームアプローチをしているところや、歯科医師自身が心理学の勉強をして、治療成果をあげているところがあります。

日本ではそういった対応をしてもらえるところはごくわずかなので、現実的には、心療内科と対診ということになると思います。

回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2010-04-30 14:18:31
こんにちは。

多くの研究により、情動がブラキシズムを誘発する重要な因子であることは明らかであり、また、噛みしめることが精神・心理的ストレスの発散に役立っていることも報告されている。

しかし、現状ではブラキシズムの誘発因子については様々な仮説が提唱されており、決定的な誘因は見つかっていない。

これまでその原因は、精神的ストレスなどの中枢性因子と、咬合などの末梢性因子があげられてきたが、最近では、中枢性因子をその主な誘引とする報告が多いようである。


ブラキシズム患者に対する歯科医療は、原則として対症療法にならざるを得ない。

しかし、現段階での対症療法は、患者さんの訴えを出発点として行われることから、これまで潜んでいたと思われる精神・心理面での問題が表面化し、治療そのものを困難な方向に導いてしまうことも時として起こる。



多くの歯科医師がこの様な事態に陥ると考えられる主な要因としては、

?心身医学的知識が不十分であること

?通常のブラキシズムの症状と精神・心理的問題を抱えた患者さんの呈する愁訴とが類似しており、さらに現状ではブラキシズム患者に対して対症療法的手段をとっていることから、器質的な問題の有無にかかわらず、一般の歯科治療が先行されてしまうこと

?さらに、治療の長期化により、精神・心理的問題が複雑化してしまっていること

の3つがあげられる。



臨床的な知見として、軽度の心理・社会的問題を持つ患者さんであったとしても、発症のきっかけが明らかなブラキシズムの症状であれば、適切な処置により症状が緩解し、患者さんの不安が解消されることが多いことから、通常の歯科医院での対応は十分可能と思われる。


しかし、問題は患者さんの訴えの中心となる症状が、ブラキシズムと明確に判断できない場合、あるいは明確に判断できたとしても、精神・心理的問題の存在が疑われる場合などである。

この様な患者さんに対しては、極力、不可逆的治療を避け、経過観察の期間をおくべきであり、前述の?〜?の状態で症状の原因を決めつけて歯科治療を始めると、問題の解決が遅延することになる。

特に、治療の長期化によって患者さんの精神・心理面での問題が複雑化してしまうと、心療内科における医療も難しくなるものと考えられる。



精神的なストレスは、恒常的な口腔内の緊張を引き起こし、その結果、ブラキシズムが持続したりすることがある。

だから、患者にとって自分自身で制御できない精神的な問題を専門的にコントロールすることはとても重要である。

心療内科で処方される中枢抑制薬は、確かに唾液分泌を抑制する副作用があるが、それ以上に口腔内の緊張を引き起こす過剰な精神不安を緩和するので、副作用を恐れる必要はないと思われる。

副作用による唾液分泌の低下は、各種の唾液分泌能を向上させる訓練法や適切な水の飲用等、他のことで十分補うことができる。



心療内科の受診については、医師との相性があるようで、納得のいく医師と出会うまで数軒診療所をまわられることをお勧めします。


お大事に。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: mikaさん
返信日時:2010-04-30 22:57:36
先生方、お忙しい中、詳しい解説と対処法を書いていただき、ありがとうございます。


結局、口腔外科で詳しく調べてもらうことにしました。
それまで、自分でできることをやってみたいと思います。


最近、無意識のうちに奥歯を噛みしめていることに気付きました。

前からそうだったのか、体調が悪くなってからなのかわかりませんが、口の周りが緊張しています。
このような状態も意識して直さなければいけませんね。


体調が悪くなったのが一番のストレスになっています。
少しでも改善できることはやっていきたいと思っています。



タイトル 冠の高さ調整と歯ぎしりが関係して肩こりになったのでしょうか?
質問者 mikaさん
地域 非公開
年齢 32歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ クラウン(差し歯・被せ)のトラブル
噛み合わせに関するトラブル
歯軋り(歯ぎしり)
クラウン(被せ)の違和感・不快感
肩こり
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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