ガミースマイル。歯茎切除後、露出する象牙質にラミネートベニアを選択したい

相談者: 3ママさん (29歳:女性)
投稿日時:2010-06-24 12:34:57
こんにちは。
教えてください。

子供の頃、中切歯根の治療をして、その後変色が目立ち、そしてもろくなり、5年前に欠けてしまいました。

外出先で欠けてしまったので、焦ってしまい、近くのコンビニでマスクを買って、なんとか隠したのを覚えています。

それから欠けた部分の治療をしたのですが、最近、その部分だけがくっきりと変色して、今にも欠けそうで、5年前の記憶が思い出され、

「欠ける前になんとかしなければ!!!」

と最近歯医者さんに通い始めました。



そこは審美歯科もやっていて、とても親切に相談にのって下さいました。

生まれつき、ガミースマイルで悩んでいたこともあり、中切歯を綺麗にするついでに、そのことも相談すると、歯茎を切除することもできると教えて下さいました。

しかし、切除すると本来見えていない象牙質の部分が見えることになり、その部分は色も違うので歯茎の切除をするならば歯を被せることがセットのほうが望ましいと教えて下さいました。


先生からは、

前歯6本の歯茎の切除と全ての歯のセラミックが一番審美的に望ましい」

というお話だったのですが、自分の健康な歯を削ることが一番抵抗があるので、どうしても変色が目立つ中切歯の2本だけは被せることにして他は歯茎の切除だけということで話を進めているところです


しかし、セラミックを作るにしても、変色した歯に合わせるより、まず最初にホワイトニングをして、白くしてから、歯茎を切除し、それから中切歯のセラミックを作ろうという計画でいます。


先生が一番気にされていることは、象牙質のことで、歯茎を切除してから、どうするか決めようと思っていますが象牙質の色を綺麗にする方法はあるのでしょうか

できれば歯を削らず、被せ物をしないことが希望です。



今後の治療計画としては、

『両方の側切歯犬歯合計4本のホワイトニングをまずして、それから歯茎を切除し、そして最後に中切歯2本の治療。』

という計画で一段落しました。


中切歯も、小さく削ってジルコニアセラミックを被せるより、薄く削るラミネートベニアを希望したいですとお話しました。

メリットデメリットもよくお話してくださり、全て理解した上で、ラミネートベニアという選択をしようと思っているところです。



長くなり申し訳ありませんが教えて頂きたいことは、歯茎を切除した後の前歯6本の象牙質の色のホワイトニングは可能かということです。

そして、歯茎を切除することは、将来的に自然に起きる歯茎の退縮をより進行させてしまう原因にはならないだろうか

ということが心配です




今現在の審美的追求だけではなく、将来のことを考えて一番後悔のない選択をしたいと思っています


お忙しいところ、申し訳ありませんが、お時間のあるときにご回答頂きたく思っています

よろしくお願い致します


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2010-06-24 19:52:47
こんにちは。

これは歯科医師によってかなり意見の分かれるところですので、どの意見が正解という事にはなりません。

ただ歯肉切除をして露出した根の部分を漂白しても、そのそもエナメル質とは違う組織なので同じような色にはならないと思います。

また根の面からエナメル質はやや盛り上がるように続いていますので、立体的な構造ゆえにその境目は消せないと思います。

となるとガミースマイルへの審美的治療には、やはり歯肉切除した部位には歯を削る量を最小限度に抑えられるラミネートベニアがよいのではないかと考えます。

(ただし、どの程度歯肉切除するのかによっても対応が相当変わりますが、実際の切除予定量が判りません。
たとえ数値で言われても、本当に見栄え的にどうなるかは直接診なければ判りません)


逆に言うと補綴を行うのが上顎中切歯2本のみなのであれば、側切歯犬歯の歯肉切除はすべきでないと考えます。


>そして、歯茎を切除することは、将来的に自然に起きる歯茎の退縮をより進行させてしまう原因にはならないだろうか

自然に歯茎が退縮する程度はその該当する歯の咬合状態や、歯肉の厚みの問題など。
補綴物の精度やその微妙な形態について。

いろいろな要因によって起こりますが、不用意に歯肉の厚みまで落ちてしまうような歯肉切除のやり方でもすれば別ですが、そうでなければ歯肉を切除した事そのものが直接原因となるという考え方は少し違うと思っています。


>両方の側切歯と犬歯合計4本のホワイトニングをまずして、それから歯茎を切除し、

この順序の意味が解りません。



もうひとつ。

歯肉切除して露出した根面を削らずにハイブリッドレジンなどで充填して整えるという事も浮かびますが、これを将来的に良い状態を保つような精度と色を得るためには、結構な腕前がある歯科医師でもなかなか難しいケースとなる事は必至でしょう。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 3ママさん
返信日時:2010-06-25 10:18:22
田中泰彦先生、お忙しい中、ご丁寧なご回答どうもありがとうございました。


歯肉切除被せ物がセットであることがよく解りました。

被せ物となるとジルコニアセラミックスラミネートベニアを考えています。


ただ、自分の歯を小さく削ることに抵抗があるため、ベニアを希望しているのですが、担当して下さっている先生がベニアをあまりお勧めしないとおっしゃっていました。

なかなか話がまとまらず、平行線です・・


私の希望を優先して下さり、まずは歯茎を切除してから考えましょうというお話です。


象牙質の部分が出て、あまりにも不自然であれば被せ物をそれから考えるという方向です。

「本来むき出しにされてはいけない象牙質なので、本当は隠した方がいい」

とその先生もおっしゃっていました。

そうなれば、上前歯6本の歯茎切除後、全てジルコニアセラミックスかラミネートベニアですね。
歯茎の変色を避けるため、金属の入っていないものを希望しています。


見積もりを頂き、かなり高額ではありますが、しっかり後悔のないように治療したいと思っています



>両方の側切歯犬歯合計4本のホワイトニングをまずして、それから歯茎を切除し、この順序の意味が解りません。


この文についてですが、中切歯以外の4本をそのままの状態にするために4本を白くして、それから中切歯の被せ物の色を合わせて作ろうということです。

説明不足で失礼致しました。
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2010-06-25 13:32:00
すでに2番・3番も大きな治療の痕跡があるのでしたらクラウンもアリだとは思います。

しかしヴァージンティース(未処置歯)なのでしたらやはり可能である限りはベニアをおすすめします。



例えばラミネートベニアは割れるというトラブルがあると思われがちですが、これは削る前の模型上での設計の問題と、接着操作の正確さ。
そして最後の咬合の与え方で回避できる問題です。

ただそれでもセラミックの破折という事はあり得るのも事実ですが、通常は上記のような点がクリアされていれば「すぐ壊れる」という事にはつながりません。


また逆に幾年か経った時に不幸にして破折してしまったとしても、すでに削ってある歯質は最小限度に抑えられているならば、まだ取り返しのつかないという事態にはなり難いわけです。



こういう言い方だと極端かも知れませんが、、、

お金という点での問題は確かにありますが、例えば10数万円のベニアが壊れてしまっても、もしかしたら再びベニアで対応できるかも知れませんが、すでにクラウンであった場合にはクラウン以外の選択肢はなくなってしまいます。

あるいは大きく何かトラブルを抱えてしまったとして、その時点でオールセラミッククラウンなどで被せなければならなくなったとしても、そこで初めて大きく削るという事になりますので、歯を削る時期は大きく変わっていきます。


ベニアが壊れてしまった場合、再びお金のかかる処置が発生するかも知れませんが、10数万円払っても削ってしまった歯は戻ってはこないという事です。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 3ママさん
返信日時:2010-06-25 14:09:19
田中泰彦先生、ご丁寧にどうもありがとうございました


先生のおっしゃることが、全て大納得です

クラウンで治した歯はクラウンでしか治せず(さらに大がかりな治療も含め)、ベニアで治した歯は、ベニアでまたトライできる可能性もあり、それが無理であれば、そこで初めてクラウンという選択肢になりますね。


自分の歯をできるだけ残すという考えは、本当に大納得です。


通っている病院はベニアをあまり勧めていない先生ですが、できるだけ自分の歯を残したい旨説明しようと思います


お忙しいところご回答頂き、本当にありがとうございました!!!



タイトル ガミースマイル。歯茎切除後、露出する象牙質にラミネートベニアを選択したい
質問者 3ママさん
地域 非公開
年齢 29歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 審美歯科治療(歯茎)
ラミネートベニア
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

歯磨きをしても虫歯になる原因 デンタルフロスは効果無し? 歯ブラシとデンタルフロスどっちが先? 歯科衛生士が就職前に絶対に知っておきたい