[写真あり] 7歳。転倒で左右上1番を歯根破折し固定したが保存できるか
相談者：
まま40さん (40歳：女性)
投稿日時：2010-07-28 19:01:09
7才の子供ですが、転倒して上の中切歯2本（1番）が歯肉の中で折れてしまいました。
歯肉部分が腫れて内出血し、歯が下がったままグラグラとしていましたが、折れているとは思わないくらいでした。
しかし、レントゲンを撮ったところ歯根近くに筋が入っていて折れているとのことでした。
最初に行った歯科では抜いた上で横の歯を矯正で動かす方法しか無いといわれました。
とりあえず抜かずに折れた2本の中切歯の表面にを金属の板を貼って固定しました。
セカンドオピニオンで伺った医師はこの金属の板で固定している状態で様子をみるとのことでした。
現在こちらに通ってます。
怪我から3日が経ち、今は腫れが引いて歯の高さが元に戻りつつあるのですが、腫れていたときの状態で折れた歯を固定したものが、腫れの引いてきた今、そのままにしておいて正しい位置で固定されるのでしょうか。
そして折れた歯の2本だけの固定で子供が触ってずれてしまわないかが心配です。（乳側切歯Bも今抜けている状態なのですが）
このまま神経が生きるか駄目かを傍観する方法しかないのでしょうか。
お知恵をお願いいたします。
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歯肉部分が腫れて内出血し、歯が下がったままグラグラとしていましたが、折れているとは思わないくらいでした。
しかし、レントゲンを撮ったところ歯根近くに筋が入っていて折れているとのことでした。
最初に行った歯科では抜いた上で横の歯を矯正で動かす方法しか無いといわれました。
とりあえず抜かずに折れた2本の中切歯の表面にを金属の板を貼って固定しました。
セカンドオピニオンで伺った医師はこの金属の板で固定している状態で様子をみるとのことでした。
現在こちらに通ってます。
怪我から3日が経ち、今は腫れが引いて歯の高さが元に戻りつつあるのですが、腫れていたときの状態で折れた歯を固定したものが、腫れの引いてきた今、そのままにしておいて正しい位置で固定されるのでしょうか。
そして折れた歯の2本だけの固定で子供が触ってずれてしまわないかが心配です。（乳側切歯Bも今抜けている状態なのですが）
このまま神経が生きるか駄目かを傍観する方法しかないのでしょうか。
お知恵をお願いいたします。
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回答1
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時：2010-07-29 09:49:30
そうですか…。
お子様の受傷でさぞかしご心配の事と思います。
ただ、現時点では担当された先生の処置はおおむね間違っていないと思います。
受傷直後は神経も過敏になっている可能性が高く、歯髄診断も正確にはできません。
1週間程度の期間をあけての検査が必要です。
その結果次第で今後、どのように治療を進めるべきなのかを考える必要があります。
＞レントゲンを撮ったところ歯根近くに筋が入っていて折れているとのことでした。
と言う事だとすると、残念ながら神経を保存する事は難しいとは考えますが、適切な処置を行えば歯牙自体の保存は不可能では無いと考えます。
検査結果を待って、適切な処置が受けられるよう願っております。
お子様の受傷でさぞかしご心配の事と思います。
ただ、現時点では担当された先生の処置はおおむね間違っていないと思います。
受傷直後は神経も過敏になっている可能性が高く、歯髄診断も正確にはできません。
1週間程度の期間をあけての検査が必要です。
その結果次第で今後、どのように治療を進めるべきなのかを考える必要があります。
＞レントゲンを撮ったところ歯根近くに筋が入っていて折れているとのことでした。
と言う事だとすると、残念ながら神経を保存する事は難しいとは考えますが、適切な処置を行えば歯牙自体の保存は不可能では無いと考えます。
検査結果を待って、適切な処置が受けられるよう願っております。
回答2
誠安・瑞石牙医診所(台湾)の王です。
回答日時：2010-07-30 12:14:57
まま40さん
こんにちは。
海外からのコメントで失礼致します。
お子さんが転倒なさって、親御さんにとってはさぞかし驚かれた事と思います。
口唇にも裂傷があるようで、ご心配の事でしょう・・・。
こどもの外傷歯は常に対応しておりますので、経験談も含んだ個人的な意見をお書きいたします。
さて、まず、お聞きしたいのは、
＞レントゲンを撮ったところ歯根近くに筋が入っていて折れているとのことでした。
根っこに水平歯根破折の線が確認されたという事でしょうか?
子どもの水平歯根破折の場合ですと、歯根中央部位にあるのか、歯根尖に近い部位にあるのかで対処法も予後も違ってきます。
破折線が中央より上の場合は、歯周から感染され易いという点で予後が悪いという傾向があります。
中央より下の根尖部位にある場合は、汚染・感染されていない、されにくいという点と、お子さんのような若年者では、組織の高い再生力で自然治癒されることもあります。
なので、まずは担当の先生に破折線の位置をお聞きになられて下さい。
＞最初に行った歯科では抜いた上で横の歯を矯正で動かす方法しか無いといわれました。
＞とりあえず抜かずに折れた2本の中切歯の表面にを金属の板を貼って固定しました。
どういった理由で抜くといわれたのかは分かりませんが、若年者の場合、周りの永久歯も生えそろっていない状態で前歯を抜きますと、今後の矯正治療にしろ、補綴治療にしろ困難化する恐れがあります。
学童期における、発音機能・咀嚼機能・審美機能・咬合誘導、心理的に及ぼす影響も大きいので、慎重に考慮しなくてはなりません。
永久歯の早期抜歯が引き起こす歯槽骨の厚さ、高さの減少と歯肉退縮が、将来的に、審美性を要求される前歯部の補綴治療を難しくしていくので、保存出来るのであれば、残される努力をなさった方が良いと思います。
ただ、保存出来るかどうかの判断は、それぞれの症例により違いがあり、術者側によって意見の分かれる事もありますので、不安でしたら、大学病院でセカンド又はサード・オピニオンを求められても良いと思います。
＞怪我から3日が経ち、今は腫れが引いて歯の高さが元に戻りつつあるのですが、腫れていたときの状態で折れた歯を固定したものが、腫れの引いてきた今、そのままにしておいて正しい位置で固定されるのでしょうか。
＞そして折れた歯の2本だけの固定で子供が触ってずれてしまわないかが心配です。（乳側切歯Bも今抜けている状態なのですが）
歯が変位したまま歯肉溝内にいますと、歯周組織ルートからの感染率が上がります。
なので、一般的には、固定する前に元の在るべき位置に戻してから、固定しています。
固定することによって、根っこの表面にある歯根膜の安静化を図り、再付着を期待しているのです。。
安定した固定を図るために、一般的にはワイヤーレジンスプリントで、外傷を受けていない歯に固定していくのですが、歯が生えそろっていない若年者ではままにならない場合も確かにあります。
その場合は、先生によっては、縫合法で外傷された歯を歯肉に固定する方法も取られています。
外傷されている歯だけで固定するのは、確かに安定性の面では心配ですが、実際の状態は担当の先生が一番把握されている事ですし、心配のようでしたら、直接先生にお聞きになられた方が良いと思いますよ。
＞このまま神経が生きるか駄目かを傍観する方法しかないのでしょ
うか。
この年齢の小学生は、根っこの先が閉鎖されていない歯根未完成歯を多く持っています。
保存可能な場合、歯髄の生存が今後の根っこの形成に大きく関わってきますし、根っこの形成は、その後の歯の良好な経過を維持するための重要な要件の一つなのです。
なので、可能な限り歯根の完成を期待するために、外傷後に間を置いて、歯髄電気診断を繰り返し行い、経過観察をしていき、病変や臨床的な不快症状が確認された場合には根管治療が介入していく方法を取っています。
臨床的な不快症状が発現するまでに、数ヶ月から数年かかる事もありますので、長期的な定期観察が必要です。
歯髄が生きている場合は、自然治癒の再生を期待して、まずは根管治療をせず、経過観察を施すこともありますので、歯髄が駄目になって行くのをただ傍観しているわけではないという点をご理解していただきたいと思います。
若年者は、血液やリンパ球の供給が豊富で、組織そのものも再生能力が高いですし、今は悲観せずに、歯周周辺からの感染リスクを下げる意味でも、口腔清掃状態を良好に保って、引き続き担当医による総合的な長期経過診察を受けて下さいね。
参考になさって下さい。
お大事に。
こんにちは。
海外からのコメントで失礼致します。
お子さんが転倒なさって、親御さんにとってはさぞかし驚かれた事と思います。
口唇にも裂傷があるようで、ご心配の事でしょう・・・。
こどもの外傷歯は常に対応しておりますので、経験談も含んだ個人的な意見をお書きいたします。
さて、まず、お聞きしたいのは、
＞レントゲンを撮ったところ歯根近くに筋が入っていて折れているとのことでした。
根っこに水平歯根破折の線が確認されたという事でしょうか?
子どもの水平歯根破折の場合ですと、歯根中央部位にあるのか、歯根尖に近い部位にあるのかで対処法も予後も違ってきます。
破折線が中央より上の場合は、歯周から感染され易いという点で予後が悪いという傾向があります。
中央より下の根尖部位にある場合は、汚染・感染されていない、されにくいという点と、お子さんのような若年者では、組織の高い再生力で自然治癒されることもあります。
なので、まずは担当の先生に破折線の位置をお聞きになられて下さい。
＞最初に行った歯科では抜いた上で横の歯を矯正で動かす方法しか無いといわれました。
＞とりあえず抜かずに折れた2本の中切歯の表面にを金属の板を貼って固定しました。
どういった理由で抜くといわれたのかは分かりませんが、若年者の場合、周りの永久歯も生えそろっていない状態で前歯を抜きますと、今後の矯正治療にしろ、補綴治療にしろ困難化する恐れがあります。
学童期における、発音機能・咀嚼機能・審美機能・咬合誘導、心理的に及ぼす影響も大きいので、慎重に考慮しなくてはなりません。
永久歯の早期抜歯が引き起こす歯槽骨の厚さ、高さの減少と歯肉退縮が、将来的に、審美性を要求される前歯部の補綴治療を難しくしていくので、保存出来るのであれば、残される努力をなさった方が良いと思います。
ただ、保存出来るかどうかの判断は、それぞれの症例により違いがあり、術者側によって意見の分かれる事もありますので、不安でしたら、大学病院でセカンド又はサード・オピニオンを求められても良いと思います。
＞怪我から3日が経ち、今は腫れが引いて歯の高さが元に戻りつつあるのですが、腫れていたときの状態で折れた歯を固定したものが、腫れの引いてきた今、そのままにしておいて正しい位置で固定されるのでしょうか。
＞そして折れた歯の2本だけの固定で子供が触ってずれてしまわないかが心配です。（乳側切歯Bも今抜けている状態なのですが）
歯が変位したまま歯肉溝内にいますと、歯周組織ルートからの感染率が上がります。
なので、一般的には、固定する前に元の在るべき位置に戻してから、固定しています。
固定することによって、根っこの表面にある歯根膜の安静化を図り、再付着を期待しているのです。。
安定した固定を図るために、一般的にはワイヤーレジンスプリントで、外傷を受けていない歯に固定していくのですが、歯が生えそろっていない若年者ではままにならない場合も確かにあります。
その場合は、先生によっては、縫合法で外傷された歯を歯肉に固定する方法も取られています。
外傷されている歯だけで固定するのは、確かに安定性の面では心配ですが、実際の状態は担当の先生が一番把握されている事ですし、心配のようでしたら、直接先生にお聞きになられた方が良いと思いますよ。
＞このまま神経が生きるか駄目かを傍観する方法しかないのでしょ
うか。
この年齢の小学生は、根っこの先が閉鎖されていない歯根未完成歯を多く持っています。
保存可能な場合、歯髄の生存が今後の根っこの形成に大きく関わってきますし、根っこの形成は、その後の歯の良好な経過を維持するための重要な要件の一つなのです。
なので、可能な限り歯根の完成を期待するために、外傷後に間を置いて、歯髄電気診断を繰り返し行い、経過観察をしていき、病変や臨床的な不快症状が確認された場合には根管治療が介入していく方法を取っています。
臨床的な不快症状が発現するまでに、数ヶ月から数年かかる事もありますので、長期的な定期観察が必要です。
歯髄が生きている場合は、自然治癒の再生を期待して、まずは根管治療をせず、経過観察を施すこともありますので、歯髄が駄目になって行くのをただ傍観しているわけではないという点をご理解していただきたいと思います。
若年者は、血液やリンパ球の供給が豊富で、組織そのものも再生能力が高いですし、今は悲観せずに、歯周周辺からの感染リスクを下げる意味でも、口腔清掃状態を良好に保って、引き続き担当医による総合的な長期経過診察を受けて下さいね。
参考になさって下さい。
お大事に。
回答3
桜桃歯科(岐阜県各務原市)の上田です。
回答日時：2010-07-30 13:07:26
今の処置は正しいと思います。
子供は、再生力が強いので、途中で折れていても、折れたままで治って正常に機能してゆくことはあるようです。
いまはこれで様子を見るしかないと思います。
子供は、再生力が強いので、途中で折れていても、折れたままで治って正常に機能してゆくことはあるようです。
いまはこれで様子を見るしかないと思います。
相談者からの返信相談者：
まま40さん
返信日時：2010-08-03 16:53:08
| タイトル | [写真あり] 7歳。転倒で左右上1番を歯根破折し固定したが保存できるか |
|---|---|
| 質問者 | まま40さん |
| 地域 | 非公開 |
| 年齢 | 40歳 |
| 性別 | 女性 |
| 職業 | 非公開 |
| カテゴリ |
歯が割れた・折れた・欠けた その他(写真あり) 歯根破折 歯をぶつけた、歯が欠けた・抜けた |
| 回答者 |
|
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。
