通院中の歯科でのHIV感染が心配
相談者:
グローリースターさん (27歳:男性)
投稿日時:2010-11-02 14:30:30
回答1
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2010-11-02 14:37:12
HIVに関しては以前にも不安だと言う御相談が有りましたが、基本HIVは極めて感染力が弱いウィルスです。
HIV感染者の歯科医が素手で治療したからと言って伝るとは思えませんが、やはり今の時代手袋ぐらいはして欲しいと思いますね。
HIV感染者の歯科医が素手で治療したからと言って伝るとは思えませんが、やはり今の時代手袋ぐらいはして欲しいと思いますね。
相談者からの返信
相談者:
グローリースターさん
返信日時:2010-11-04 14:24:28
細見先生、お返事ありがとうございます。
はい、手袋はして欲しいなと思います。
あまりHIVの心配はいらないでしょうか?
そのような方々を治療していると知り、正直不安で怖いです。
とは言いましても、既に1年近くは通院してしまっているのですが。。
はい、手袋はして欲しいなと思います。
あまりHIVの心配はいらないでしょうか?
そのような方々を治療していると知り、正直不安で怖いです。
とは言いましても、既に1年近くは通院してしまっているのですが。。
回答2
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2010-11-04 14:42:30
回答1でも答えてますがHIVは極めて感染力の弱いウィルスです。
HIV感染者の歯科医が手を怪我しており血がダラダラ流れているような状態で外科処置でもしない限り、素手でも伝らないと思います。
乾燥しただけで死滅しますし、消毒用アルコールで清拭しただけでも死滅します。
HIVの患者様はグローリースターさんの様な無知が引き起こすあらぬ差別、偏見を受けております。
主治医の先生の行いはその様な差別、偏見に惑わされること無い医療人として立派な事だと思います。
HIV感染者の歯科医が手を怪我しており血がダラダラ流れているような状態で外科処置でもしない限り、素手でも伝らないと思います。
乾燥しただけで死滅しますし、消毒用アルコールで清拭しただけでも死滅します。
HIVの患者様はグローリースターさんの様な無知が引き起こすあらぬ差別、偏見を受けております。
主治医の先生の行いはその様な差別、偏見に惑わされること無い医療人として立派な事だと思います。
回答3
松元教貢歯科医院(大田区山王)の松元です。
回答日時:2010-11-04 23:46:33
細見先生の見解、助言に大賛成致します。
偏見、差別は無知から無責任・無自覚に発生します。
その先生の姿勢は大変にご立派なものであり、尊敬できるものです。
但し、治療に置いて手袋しないのは、やや難ありだと思います。
気にしている事を、そっとスタッフに告げて、伝えてみては如何でしょうか?
それで駄目なら考え直す事をお勧めします。
お大事に。
偏見、差別は無知から無責任・無自覚に発生します。
その先生の姿勢は大変にご立派なものであり、尊敬できるものです。
但し、治療に置いて手袋しないのは、やや難ありだと思います。
気にしている事を、そっとスタッフに告げて、伝えてみては如何でしょうか?
それで駄目なら考え直す事をお勧めします。
お大事に。
相談者からの返信
相談者:
グローリースターさん
返信日時:2010-11-08 12:18:46
細見先生、松元先生、ありがとうございます。
細見先生、HIVの感染力は弱いというのをはじめて知りました。
ありがとうございます。
また、無知な事に恥ずかしく思います。
確かに手袋をしてくれないには不安ですが、HIVの方の治療の時はしているのかなとも思っています。
血はダラダラ出てる状態でなんて治療しませんよね。
松元先生、手袋をしないでの治療はまずいでしょうか?
心配性なため、HIVの方の治療に行っていると聞き、今後やそれ以前に感染してしまったのではと毎日悩んでいました。
患者から見ていると、自信たっぷりのような医師です(汗)
細見先生、HIVの感染力は弱いというのをはじめて知りました。
ありがとうございます。
また、無知な事に恥ずかしく思います。
確かに手袋をしてくれないには不安ですが、HIVの方の治療の時はしているのかなとも思っています。
血はダラダラ出てる状態でなんて治療しませんよね。
松元先生、手袋をしないでの治療はまずいでしょうか?
心配性なため、HIVの方の治療に行っていると聞き、今後やそれ以前に感染してしまったのではと毎日悩んでいました。
患者から見ていると、自信たっぷりのような医師です(汗)
回答4
国際ビル歯科(千代田区丸ノ内)のさがらです。
回答日時:2010-11-08 13:09:40
ご相談ありがとうございます。
両先生の回答通り、感染はまず無いと思います。
万が一、その先生が感染しているとしても、ウィルスの潜伏期間はとても長く、その先生の患者さんに感染させるほど強く増えているとは思えません。
もしどうしても心配が拭えないときには、保健所で匿名の検査を受けることができます。
その先生のお働きはとても立派なことで尊敬いたします。
きっとふだんの治療でも、本当に治そうと心がけておられるのではないかと思います。
そういう意味では良い先生にお掛かりになっていると思われます。
>患者から見ていると、自信たっぷりのような医師です(汗)
それも良いでしょうが、実際には心配させてしまっているし、他の患者さんもそうかもしれませんから、もう一歩頑張って、手袋をしていただけるとさらに安心していただけるとは思います。
>松元先生、手袋をしないでの治療はまずいでしょうか?
勝手に代わりに答えてしまいますと、必ず感染してしまうかと言えば、そんなまずいことはありません。
ただ、エイズ以外にもふだんの治療の際に危険な病気はたくさんあり、感染予防上でもまた衛生的にも、心配を与えたり、嫌な気持にさせてしまう、という意味では決して勧められません。
両先生の回答通り、感染はまず無いと思います。
万が一、その先生が感染しているとしても、ウィルスの潜伏期間はとても長く、その先生の患者さんに感染させるほど強く増えているとは思えません。
もしどうしても心配が拭えないときには、保健所で匿名の検査を受けることができます。
その先生のお働きはとても立派なことで尊敬いたします。
きっとふだんの治療でも、本当に治そうと心がけておられるのではないかと思います。
そういう意味では良い先生にお掛かりになっていると思われます。
>患者から見ていると、自信たっぷりのような医師です(汗)
それも良いでしょうが、実際には心配させてしまっているし、他の患者さんもそうかもしれませんから、もう一歩頑張って、手袋をしていただけるとさらに安心していただけるとは思います。
>松元先生、手袋をしないでの治療はまずいでしょうか?
勝手に代わりに答えてしまいますと、必ず感染してしまうかと言えば、そんなまずいことはありません。
ただ、エイズ以外にもふだんの治療の際に危険な病気はたくさんあり、感染予防上でもまた衛生的にも、心配を与えたり、嫌な気持にさせてしまう、という意味では決して勧められません。
回答5
ポプラ小児歯科医院(千葉県茂原市)の森川です。
回答日時:2010-11-08 19:05:26
手袋に関して誤解されているかもしれませんので、一言。
一般外来で、歯科医師が手袋をするのは、自分が患者さんから感染症を移されないよう自分を守るためにするためであって、患者さんを守るためではありません。
スパイダーマンでもないかぎり、指から体液を出す人はいませんから、たとえ歯科医師がHIVで、なおかつ手袋をしていなくても、歯科医師自信が患者さんの口の中で指を切って、さらに血液を口の中に垂らさないかぎり感染の可能性すらありません。
したがって、歯科医師から血液の感染症を移される可能性は0ではありませんが、限りなく0に近いと考えられます。
つまり、歯科医院で感染が起こるとすれば、歯科医師から患者ではなくて、患者から別の患者であると考えてよいと思います。
ですので、患者さんが移されないようにするのに必要なのは、手袋の”交換”です。
一般外来で、歯科医師が手袋をするのは、自分が患者さんから感染症を移されないよう自分を守るためにするためであって、患者さんを守るためではありません。
スパイダーマンでもないかぎり、指から体液を出す人はいませんから、たとえ歯科医師がHIVで、なおかつ手袋をしていなくても、歯科医師自信が患者さんの口の中で指を切って、さらに血液を口の中に垂らさないかぎり感染の可能性すらありません。
したがって、歯科医師から血液の感染症を移される可能性は0ではありませんが、限りなく0に近いと考えられます。
つまり、歯科医院で感染が起こるとすれば、歯科医師から患者ではなくて、患者から別の患者であると考えてよいと思います。
ですので、患者さんが移されないようにするのに必要なのは、手袋の”交換”です。
回答6
誠安・瑞石牙医診所(台湾)の王です。
回答日時:2010-11-08 22:58:01
グローリースターさま
海外から蛇足で少しコメントさせて頂きます。
>その歯科の医師は、障害者や持病のある方の治療をしている病院に手伝いに行っているそうです。
>そこで気になったのが、持病という点です。
>そこにはHIVなども入っているのではと思いました。
>もしも、担当の医師がHIVの方の治療を行っており、万が一にでも医師が感染していたら…
>治療を受けている私も感染してしまうのではと心配になりました。
>その医師は治療の際には手袋をしません。
>そのような方々を治療していると知り、正直不安で怖いです。
担当の先生が訪問診療に行かれているという事ですが・・・・
この場合、訪問診療の対象となられている方というのは、歯科医院に直接ご自分で来られないご年配の方を対象にしているのではないのかなと思いますよ。
例えば、寝たきりのご老人やアルツハイマー症・痴呆症を患っている方、知的障害をお持ちの方等はご自分一人では来られませんので、私たち医師が自宅に出向いて診察・定期検査をする事があります。
持病というのはそういったご病気をお持ちの方を指しているのではないのでしょうか?
介護型施設・療養施設・養護施設への集団定期検診などと云ったものもあります。
ただ、そういった歯科訪問診療では簡単な診察ですとか、最低限の応急処置ですとか、口腔ケアの指導に徹していることが多く、出血を伴うような外科的処置をすることは稀なのです。
毎日の診療で何十人もの患者さんを診ておりますが、患者さん側から正直に告知して下さらなければ、正直な所、我々医師側も誰が感染者なのか、どんな持病をお持ちなのか分かりません。
病原体によって感染ルートはある程度決まっています。
なので、森川先生がおっしゃっているように、そういった血液・体液を介した「患者ー>医師」径路の感染医療事故を防ぐためにグローブをしているのです。
ただ、ここで医師が、医療従事者が患者さんごとに手袋を換えませんと、「患者ー>医師・医療従事者ー>患者」の感染ルートが出来上がってしまいます。
医師が手袋をしたまま、あちらこちら触られた場合は・・・・
前の患者さんが使用した治療器具をそのまま使用したら・・・
その器具に血液・体液が付いたままだったら・・・・
これが、今、問題視されている「院内感染」の構造図のひとつです。
医療従事者に対しての感染予防概念として、Universal Precaution(ユニバーサル・プレコーション)というのがあります。
直訳致しますと普遍的予防策となりますが、簡単に言いますと・・
「全ての患者を感染症と想定して慎重に取り扱う」といった感じでしょうか・・・・・
エイズや、B型・C型肝炎ウィルスなどの血液・体液中の病原体を、全ての患者さんについてあらかじめ確認することは不可能ですので、「推定される感染病態に関わらず全ての人の血液や体液、および、それに汚染された器具や環境も感染性があるものとして取り扱うべきである。」と云った感染防止対策の考え方です。
患者さんごとに手袋を換え、使用器具・タービンの滅菌はもちろんのこと、血液・体液の付着する可能性のある物、スリーウェイシリンジの先、バキュームは使い捨てのプラスチックにしたり、口腔内に入る機器や術者が触るスリーウェイシリンジのボタン・スイッチ・ライトのノブ・テーブルの取っ手などはビニールやラップなどのカバーをして患者さんごとに換えるなど、歯科に於ける感染予防対策法は確立していますが、ただ、実際に実行するかどうかの問題なのです。
手袋をお付けにならない先生が意外に多くいらっしゃる事にびっくりしております・・・・
その上、患者さんごとに手洗いなさらない先生もいたりしますので、二重にびっくりです・・・
医科に於いても歯科に於いても・・・・
冷静な目で科学的に感染症を捉えて、術者側が率先して予防に徹するべきですね。
海外から蛇足で少しコメントさせて頂きます。
>その歯科の医師は、障害者や持病のある方の治療をしている病院に手伝いに行っているそうです。
>そこで気になったのが、持病という点です。
>そこにはHIVなども入っているのではと思いました。
>もしも、担当の医師がHIVの方の治療を行っており、万が一にでも医師が感染していたら…
>治療を受けている私も感染してしまうのではと心配になりました。
>その医師は治療の際には手袋をしません。
>そのような方々を治療していると知り、正直不安で怖いです。
担当の先生が訪問診療に行かれているという事ですが・・・・
この場合、訪問診療の対象となられている方というのは、歯科医院に直接ご自分で来られないご年配の方を対象にしているのではないのかなと思いますよ。
例えば、寝たきりのご老人やアルツハイマー症・痴呆症を患っている方、知的障害をお持ちの方等はご自分一人では来られませんので、私たち医師が自宅に出向いて診察・定期検査をする事があります。
持病というのはそういったご病気をお持ちの方を指しているのではないのでしょうか?
介護型施設・療養施設・養護施設への集団定期検診などと云ったものもあります。
ただ、そういった歯科訪問診療では簡単な診察ですとか、最低限の応急処置ですとか、口腔ケアの指導に徹していることが多く、出血を伴うような外科的処置をすることは稀なのです。
毎日の診療で何十人もの患者さんを診ておりますが、患者さん側から正直に告知して下さらなければ、正直な所、我々医師側も誰が感染者なのか、どんな持病をお持ちなのか分かりません。
病原体によって感染ルートはある程度決まっています。
なので、森川先生がおっしゃっているように、そういった血液・体液を介した「患者ー>医師」径路の感染医療事故を防ぐためにグローブをしているのです。
ただ、ここで医師が、医療従事者が患者さんごとに手袋を換えませんと、「患者ー>医師・医療従事者ー>患者」の感染ルートが出来上がってしまいます。
医師が手袋をしたまま、あちらこちら触られた場合は・・・・
前の患者さんが使用した治療器具をそのまま使用したら・・・
その器具に血液・体液が付いたままだったら・・・・
これが、今、問題視されている「院内感染」の構造図のひとつです。
医療従事者に対しての感染予防概念として、Universal Precaution(ユニバーサル・プレコーション)というのがあります。
直訳致しますと普遍的予防策となりますが、簡単に言いますと・・
「全ての患者を感染症と想定して慎重に取り扱う」といった感じでしょうか・・・・・
エイズや、B型・C型肝炎ウィルスなどの血液・体液中の病原体を、全ての患者さんについてあらかじめ確認することは不可能ですので、「推定される感染病態に関わらず全ての人の血液や体液、および、それに汚染された器具や環境も感染性があるものとして取り扱うべきである。」と云った感染防止対策の考え方です。
患者さんごとに手袋を換え、使用器具・タービンの滅菌はもちろんのこと、血液・体液の付着する可能性のある物、スリーウェイシリンジの先、バキュームは使い捨てのプラスチックにしたり、口腔内に入る機器や術者が触るスリーウェイシリンジのボタン・スイッチ・ライトのノブ・テーブルの取っ手などはビニールやラップなどのカバーをして患者さんごとに換えるなど、歯科に於ける感染予防対策法は確立していますが、ただ、実際に実行するかどうかの問題なのです。
手袋をお付けにならない先生が意外に多くいらっしゃる事にびっくりしております・・・・
その上、患者さんごとに手洗いなさらない先生もいたりしますので、二重にびっくりです・・・
医科に於いても歯科に於いても・・・・
冷静な目で科学的に感染症を捉えて、術者側が率先して予防に徹するべきですね。
タイトル | 通院中の歯科でのHIV感染が心配 |
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質問者 | グローリースターさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 27歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ | その他(その他) |
回答者 |
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- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。