妊娠希望中のインプラントアンカーを使った歯列矯正について

相談者: ぽるてさん (30歳:女性)
投稿日時:2010-11-16 11:54:16
気になっていた出っ歯歯並びの悪さを治したくて、歯列矯正をするため大学病院に通っています。

妊娠も希望していますが、矯正しながらでも大丈夫とのことだったので、わくわくしていました。


実際検査を受け、インプラントアンカーとプレートを使用するプランを考えていただきました。

ですが、口腔外科の先生からは妊娠中のアンカー・プレートの使用は感染の危険性があるからおすすめできないとのことです。

矯正科の先生もこの装置を使用しないプランを考えてくれましたが、やはり歯並び的に難しいとのことでした。

やる気まんまんだったので、非常に残念です・・・・。


やはり妊娠を希望している場合は、プレートをつかった矯正は諦めたほうがよいでしょうか?
化膿してしまう確立は高いのでしょうか。


どうぞよろしくお願いします。


回答 回答1
  • 回答者
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2010-11-16 12:05:49
厳密に言えば口腔内にインプラントアンカーが出ていますので感染の危険が無いとは言えませんが、個人的には清潔にしていればさほど問題はないと思います。

プレートに関しても問題はないと思います。


妊娠中歯茎が腫れやすいので矯正装置を付ける事によって口腔清掃不良になりがちです、そちらの方が心配です。
定期的にPMTCなどして貰って下さい。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2010-11-16 12:19:11
インプラントアンカーがいわゆるネジ式のもの、アンカープレートが歯肉をあけてプレートを骨に固定するものとすれば、私自身もプレートの方がネジ式のものより感染の危険性は高いと思います。

ただし、あくまでもリスクをどう考えるかと言うところで絶対感染するというものではありません。

それでも、私ならやはりプレートタイプのものは妊娠中であればおすすめはしません。


ブラケットをつけておくことでの妊娠中の歯肉炎のリスクよりは、プレートをいれておくリスクのほうが高いと私は思います。

このあたり、細見先生と食い違う見解ですが、それだけまだ歴史の浅い治療法ということが言う事もできると思います。


プレートタイプのものもネジ式のものも普及してきたのはこの10年ちょっとの間です。
これを使わないと治療ができないということは、拝見したわけではありませんので言い切ることはもちろんできませんが、ありえないようにも思います。

ヘッドギアなどの顎外装置の併用と、術者の技術によってアンカーインプラント等がなくても治療はできるようにも思いますので、再度ご確認されてはいかがでしょうか。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ぽるてさん
返信日時:2010-11-16 14:10:46
細見先生
高橋先生

ご回答ありがとうございました!
相談するところがなく、聞いていただけてとても嬉しいです。



>細見先生
プレートでも問題ないのですね。
もうプレートは絶対無理なのかと諦めていました。

私が通っているところでは、許していただけそうにないですが、違う角度からのご意見を聞けて嬉しいです。
ありがとうございます。




>高橋先生
なにかあってからじゃ怖いし、やはりリスクは大きいですよね。

でも、アンカーを使わないやり方もあるのですね。
貴重なご意見ありがとうございます。

プレートを使わない方法を考えていただき、下記に追記させていただきました。



今の私の現状です。

◎左下の7.8を欠損しています

◎上記のことが原因で左下の7の場所にインプラントをいれるか、ブリッジにするか、矯正するか悩み、矯正することを選びました

出っ歯で、横顔の口元がもっこりしています

◎右上の7が唇側に向いていて引っ込めるのが大変だそうです

◎最初のプランでは右上・左上にアンカー、左下にプレートの予定

◎矯正科の先生もインプラントアンカーでの妊娠・出産の前例があるとのこと
(同意の一筆が必須。プレートは絶対ダメ、とのことです)




私が悩んでいたところ、矯正科の先生に以下の提案をいただきました。

----------------
プレートの使用は諦め、アンカーを半年から10ヶ月程度装着し歯が収まったら外して妊娠する。
左下の7には矯正終了後、インプラントが必要かもしれない。
----------------

この場合、左下にプレートをいれない妥協したプランになるため、前歯の出っ張りは押さえられないと言われました。
ただ、見た目のガタガタはとれますよ、とのこと。


口元のもっこり感はきになっていますが、八重歯もあるのでそれが引っ込んだら多少変わるのか、それとも妊娠の心配のない時期になってから(当分先ですが・・・)矯正を考えるか悩んでいます。

先送りにした場合、左上の7が挺出しはじめているので、この歯をどうしたらいいのか・・・。
虫歯になってしまい神経をとらなきゃだめとのこと)


こんな状態の歯でも、こらえる方法はあるのかと考えると落ち込んでしまいました。

私としては左上の7が挺出していることもかなり気になっているので、プレートを使わない妥協したプランがいいのかなと傾いています。
産後まで待つと、左上の7がどうなるのか不安です・・・。


どう思われますか?ご意見お待ちしています。
回答 回答3
  • 回答者
伊藤矯正歯科クリニック(名古屋市中区)の伊藤です。



※2013年9月14日までは伊藤和明先生、それ以降は伊藤雅大先生がご回答されています。
回答日時:2010-11-16 15:40:13
いわゆる矯正用のインプラントアンカーにはSMAPのようなプレートタイプのものと、ミニスクリューのようなねじ込みタイプのものに大別されます。

一般的にプレートタイプの場合には、可動性のある粘膜部からフックが出てきますので、どうしても炎症を起こしやすくなります。
おそらく外科の先生はそういったケースを数多く見ているため、避けたほうがいいという判断だったのでしょう。

一方スクリュータイプのものは、一般的に歯肉部に埋め込みますので、脱落などの問題を除けばトラブルは起こしにくいと思われます。
矯正担当の先生も種々検討して方針をお話されたと思います。



二兎を追わないで、矯正か出産かどちらが優先順位が高いかをよくお考えいただき、出産後に矯正開始がいいのではないかという気がします。

それまで左下の欠損部に部分義歯などをいれておくことで左上7番の提出を防ぐことは可能です。
(使いにくいようでしたら、寝るときだけの使用でも目的は達成できると思います)

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2010-11-17 11:05:47
伊藤先生のおっしゃる、矯正か出産ということで検討することにも、また廷出防止の義歯についても同意です。


口元をどこまで改善するかということは、ドクター側の考えもありますし、患者さんの希望にもよります。

口元を下げる代わりに何かをしなければいけないとか、口元は下がらないけどこれならできるとか言うのはコンサルティングでは頻繁にする話です。


まあ、私個人的にはどうせ矯正するなら改善する点が多いほうが良いかなと思うことが多いので、特に女性には口元を下げるプランを提示することが多いですが。。。



列記していただいた状況だけから考えると、右下の78欠損というのが治療計画立案を難しくしている印象を受けますが、客観的にみて担当の先生は色々良く考えて計画を立てていただいているように見受けます。

アンカーインプラント等を使わない方法に関してですが、右下78欠損でインプラントなどで補綴しないということであれば、そこにはアンカーインプラントを使えた方が治療はより容易にはなるようには思います。

私はアンカーインプラント等を第一選択としては提案しないことが多いですが、それでも提案するかもしれない。。
あくまでも列記していただいたことからのみの判断です。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ぽるてさん
返信日時:2010-11-18 13:55:14
伊藤先生
高橋先生

ご回答ありがとうございました!
お二人の回答を拝見し、矯正を後回しにする方が将来的によいような気がしてきました。

もう一度話し合いができるので、それまでにじっくり人生プランも考え答えを出したいと思います。


とても助かりました。
どうもありがとうございました!



タイトル 妊娠希望中のインプラントアンカーを使った歯列矯正について
質問者 ぽるてさん
地域 非公開
年齢 30歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 叢生(ガタガタの歯並び)
上顎前突(出っ歯)
インプラント矯正
妊娠希望・不妊治療中
回答者




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