[写真あり] 砂糖を含んだ甘いジュースを飲んだ後にも歯磨きは必要?
相談者:
RIYOさん (28歳:女性)
投稿日時:2010-12-12 11:57:30
参考:過去のご相談
・歯磨き後、唇に付いた食べカス等を舐めて口に入れたら虫歯になる?
甘いお菓子を食べた後は口の中が酸性になっているから、すぐに歯磨きをすると歯が削れてしまうので、少し時間をおいて歯を磨くようにするんですよね?
(※食べる量を減らすのが一番という事ですが…)
では甘いジュースを飲んだ後はどうですか?
時間をおいたり、キシリトールガムを食べて唾液を出したり、緑茶を飲んだりして口の中を中性に戻した後に歯磨きは必要なんでしょうか?
今まで磨くようにしていましたが、液体に含まれている糖分は形という形がないから、磨く意味はないのかな?と思い始めてきています。磨くにしてもザッとで良いのかな?と思っています。
本当のところはどうでしょうか?
後、もう1つ質問なんですが、神経を取った歯にも再石灰化は起こりますか?
食後にいつもキシリトールガムなどを食べているんですが、神経を取った歯が一本あって、エナメル質も残っているんですがその歯にも再石灰化は期待できるのかな?と疑問に思っています。
・歯磨き後、唇に付いた食べカス等を舐めて口に入れたら虫歯になる?
甘いお菓子を食べた後は口の中が酸性になっているから、すぐに歯磨きをすると歯が削れてしまうので、少し時間をおいて歯を磨くようにするんですよね?
(※食べる量を減らすのが一番という事ですが…)
では甘いジュースを飲んだ後はどうですか?
時間をおいたり、キシリトールガムを食べて唾液を出したり、緑茶を飲んだりして口の中を中性に戻した後に歯磨きは必要なんでしょうか?
今まで磨くようにしていましたが、液体に含まれている糖分は形という形がないから、磨く意味はないのかな?と思い始めてきています。磨くにしてもザッとで良いのかな?と思っています。
本当のところはどうでしょうか?
後、もう1つ質問なんですが、神経を取った歯にも再石灰化は起こりますか?
食後にいつもキシリトールガムなどを食べているんですが、神経を取った歯が一本あって、エナメル質も残っているんですがその歯にも再石灰化は期待できるのかな?と疑問に思っています。
回答1
回答日時:2010-12-12 12:35:04
こんにちは。
>甘いお菓子を食べた後は口の中が酸性になっているから、すぐに歯磨きをすると歯が削れてしまうので、少し時間をおいて歯を磨くようにするんですよね?
そうなんですけど、ふつうの人はそこまで神経質にならなくても、自覚出来るほどの差は出ませんよ。
甘いジュースも、形こそありませんがお菓子と同じと考えて下さい。
食べカスがむし歯を作る訳ではありませんよ。
糖分などをエネルギーに、口の中に残っているプラークが酸を発生するので歯が軟らかくなります。
その度が過ぎれば穴のあいたむし歯になるという訳ですね。
ですから食べカス自体は、直接的には悪さをしません。
もとろん「停滞性」というのは時間に関与しますから、むし歯への影響力は当然あるのですが、それはジュースにしてもネバっと残りやすいもの残りにくいものがありそうですよね?
>神経を取った歯にも再石灰化は起こりますか?
起きますよ。
単なる化学反応ですので神経の有無は関係ありません。
砂糖飽和水溶液の中の角砂糖、みたいな関係かと思います。
予防は苦しくない程度に、長く頑張って下さいね^^
>甘いお菓子を食べた後は口の中が酸性になっているから、すぐに歯磨きをすると歯が削れてしまうので、少し時間をおいて歯を磨くようにするんですよね?
そうなんですけど、ふつうの人はそこまで神経質にならなくても、自覚出来るほどの差は出ませんよ。
甘いジュースも、形こそありませんがお菓子と同じと考えて下さい。
食べカスがむし歯を作る訳ではありませんよ。
糖分などをエネルギーに、口の中に残っているプラークが酸を発生するので歯が軟らかくなります。
その度が過ぎれば穴のあいたむし歯になるという訳ですね。
ですから食べカス自体は、直接的には悪さをしません。
もとろん「停滞性」というのは時間に関与しますから、むし歯への影響力は当然あるのですが、それはジュースにしてもネバっと残りやすいもの残りにくいものがありそうですよね?
>神経を取った歯にも再石灰化は起こりますか?
起きますよ。
単なる化学反応ですので神経の有無は関係ありません。
砂糖飽和水溶液の中の角砂糖、みたいな関係かと思います。
予防は苦しくない程度に、長く頑張って下さいね^^
回答2
山田歯科医院(兵庫県姫路市)の山田です。
回答日時:2010-12-12 12:58:31
RIYOさまこんにちわ。
甘いジュースを飲んだ時の歯磨きについて必要かどうかということですね。
これはその方のお口の中の環境によって違ってきます、普段からむし歯になるほどお菓子を食べていないのなら必要はありません。
むし歯は砂糖が作るものではないからです、普段から甘党で多量の砂糖を摂取しているのなら必要だと思います、それもプラークが残らないようになるまで磨かなくてはならないでしょう。
プラークが残っていたなら糖分が入ってくれば酸が産生されて脱灰が始まると考えていただいていいと思います。
要するに普段の砂糖の摂取量の問題です、むし歯になるほどお菓子を食べるのは問題だといっているわけです。
お菓子の食べすぎがなければ、例えばクリスマスにたくさんケーキを食べた所でむし歯にはなりません。
おそらくそれによる脱灰の量も少ないだろうし再石灰化で十分修復されると思います。
お砂糖の摂取量は一日40g位が安全な量と考えています、そのうち20gくらいは調味料や、加工食品の中に含まれていると考えています、したがって嗜好品としての砂糖の安全な摂取量は残りの20gくらいです。
これはおよそお菓子一個と考えていただいていいと思います、ですからお菓子は一日一種類一個にしたほうがいいですよといっているわけです。
参考になさってください。
むし歯の出来ない砂糖の量
・http://www.yamadashika.jp/prevent05.html
お砂糖3本分クイズ
・http://www.yamadashika.jp/prevent09.html
エナメル質の白濁
・http://yamadashika.jugem.jp/?eid=864
画像1:堆積したプラーク
このように磨けていない状態なら安全な量などありません、お菓子の摂取量を減らすべきだと考えています。
画像1
甘いジュースを飲んだ時の歯磨きについて必要かどうかということですね。
これはその方のお口の中の環境によって違ってきます、普段からむし歯になるほどお菓子を食べていないのなら必要はありません。
むし歯は砂糖が作るものではないからです、普段から甘党で多量の砂糖を摂取しているのなら必要だと思います、それもプラークが残らないようになるまで磨かなくてはならないでしょう。
プラークが残っていたなら糖分が入ってくれば酸が産生されて脱灰が始まると考えていただいていいと思います。
要するに普段の砂糖の摂取量の問題です、むし歯になるほどお菓子を食べるのは問題だといっているわけです。
お菓子の食べすぎがなければ、例えばクリスマスにたくさんケーキを食べた所でむし歯にはなりません。
おそらくそれによる脱灰の量も少ないだろうし再石灰化で十分修復されると思います。
お砂糖の摂取量は一日40g位が安全な量と考えています、そのうち20gくらいは調味料や、加工食品の中に含まれていると考えています、したがって嗜好品としての砂糖の安全な摂取量は残りの20gくらいです。
これはおよそお菓子一個と考えていただいていいと思います、ですからお菓子は一日一種類一個にしたほうがいいですよといっているわけです。
参考になさってください。
むし歯の出来ない砂糖の量
・http://www.yamadashika.jp/prevent05.html
お砂糖3本分クイズ
・http://www.yamadashika.jp/prevent09.html
エナメル質の白濁
・http://yamadashika.jugem.jp/?eid=864
画像1:堆積したプラーク
このように磨けていない状態なら安全な量などありません、お菓子の摂取量を減らすべきだと考えています。
画像1
相談者からの返信
相談者:
RIYOさん
返信日時:2010-12-12 16:17:47
渡辺先生、山田先生ありがとうございます。
私、ちょっと勘違いしてたんでしょうか。
プラークと食べカスが混ざって虫歯が発生するというのは知っていたんですが、砂糖は砂糖だけでも虫歯が出来てしまうのかと思っていました。
でも砂糖も食べカスと同じようにプラークと混ざらなければ、虫歯が出来ないんですよね?
では何故、砂糖は虫歯が出来やすいと言われているんでしょうか。
あ、「酸性の食べ物」とかそういう次元の話でしょうか。
砂糖は酸性の食品らしいですから。
ちょっと自分でも分からなくなってきたんですが、虫歯は、
1.虫歯の原因はプラークと食べかすが混ざって酸を作って虫歯になる
2.プラークとか関係なく、酸性の食べ物で虫歯になる
のどちらかですよね?
プラークが全くない状態であれば、食べカスが歯に付いていても虫歯にならないけど、酸性の食べ物を食べるとプラークがなくても虫歯になる…という事で良いんでしょうか。
でもそれだと、砂糖は酸性の食べ物だから山田先生の仰った「むし歯は砂糖が作るものではないからです」と矛盾してしまいますよね…。
どなたか説明お願いします^^:
私、ちょっと勘違いしてたんでしょうか。
プラークと食べカスが混ざって虫歯が発生するというのは知っていたんですが、砂糖は砂糖だけでも虫歯が出来てしまうのかと思っていました。
でも砂糖も食べカスと同じようにプラークと混ざらなければ、虫歯が出来ないんですよね?
では何故、砂糖は虫歯が出来やすいと言われているんでしょうか。
あ、「酸性の食べ物」とかそういう次元の話でしょうか。
砂糖は酸性の食品らしいですから。
ちょっと自分でも分からなくなってきたんですが、虫歯は、
1.虫歯の原因はプラークと食べかすが混ざって酸を作って虫歯になる
2.プラークとか関係なく、酸性の食べ物で虫歯になる
のどちらかですよね?
プラークが全くない状態であれば、食べカスが歯に付いていても虫歯にならないけど、酸性の食べ物を食べるとプラークがなくても虫歯になる…という事で良いんでしょうか。
でもそれだと、砂糖は酸性の食べ物だから山田先生の仰った「むし歯は砂糖が作るものではないからです」と矛盾してしまいますよね…。
どなたか説明お願いします^^:
回答3
山田歯科医院(兵庫県姫路市)の山田です。
回答日時:2010-12-12 17:18:05
こんばんわ、混乱なさっているようですね。
先ずミュータンス菌が蔗糖を分解して不溶性グルカンを作ります、不溶性であるため唾液に溶けません。
これがプラークです、一旦プラークが形成されるとその中で色々な菌が住み着きます。
この中のミュータンス菌が砂糖やブドウ糖果糖などを分解して乳酸を作るといわれています。
これがエナメル質の脱灰の始まりです、それが進むとエナメル質の崩壊に繋がってきます、即ちいわゆるむし歯ということになります。
むし歯の出来るわけ
・http://yamadashika.jp/prevent04.html
先ずミュータンス菌が蔗糖を分解して不溶性グルカンを作ります、不溶性であるため唾液に溶けません。
これがプラークです、一旦プラークが形成されるとその中で色々な菌が住み着きます。
この中のミュータンス菌が砂糖やブドウ糖果糖などを分解して乳酸を作るといわれています。
これがエナメル質の脱灰の始まりです、それが進むとエナメル質の崩壊に繋がってきます、即ちいわゆるむし歯ということになります。
むし歯の出来るわけ
・http://yamadashika.jp/prevent04.html
回答4
ポプラ小児歯科医院(千葉県茂原市)の森川です。
回答日時:2010-12-12 22:21:38
山田先生>
>お砂糖の摂取量は一日40g位が安全な量と考えています
砂糖0でも虫歯ができる可能性はありますし、安全な量というのは存在しません。
>先ずミュータンス菌が蔗糖を分解して不溶性グルカンを作ります、不溶性であるため唾液に溶けません。
ミュータンス菌が唯一の虫歯の原因菌であるという古典的な感染症の考え方は誤りである、という考え方のほうが理にかなっているように思います。
・http://www.cariology.org/ORCA%20Symposium-japan.pdf
むし歯の原因も予防もそれほど単純なものではありません。
>お砂糖の摂取量は一日40g位が安全な量と考えています
砂糖0でも虫歯ができる可能性はありますし、安全な量というのは存在しません。
>先ずミュータンス菌が蔗糖を分解して不溶性グルカンを作ります、不溶性であるため唾液に溶けません。
ミュータンス菌が唯一の虫歯の原因菌であるという古典的な感染症の考え方は誤りである、という考え方のほうが理にかなっているように思います。
・http://www.cariology.org/ORCA%20Symposium-japan.pdf
むし歯の原因も予防もそれほど単純なものではありません。
相談者からの返信
相談者:
RIYOさん
返信日時:2010-12-16 15:54:32
先生方、ありがとうございました。
タイトル | [写真あり] 砂糖を含んだ甘いジュースを飲んだ後にも歯磨きは必要? |
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質問者 | RIYOさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 28歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
虫歯予防 歯磨きに関する疑問 その他(写真あり) その他(その他) |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。