高校一年、自転車で転倒し上前歯1本脱臼、2本折りました
相談者:
よこやまファミリィさん (49歳:女性)
投稿日時:2011-02-07 20:25:22
こんばんわ、初めて相談いたします。
高1の娘が通学途中、坂道で転倒し、救急で総合病院に行きましたが口腔外科がなく別の総合病院の口腔外科に回されました。
顔は、鼻から上唇まで切り傷で鼻の下は縫合しました。
歯は、上の右1と左2が5mmほど水平に欠け、左1が脱臼、上記の歯の歯茎も裂けていたので縫合し欠けた歯の神経を保護、固定しました。
転倒から4時間後でした。
麻酔を4本打ち、1時間ほど処置にかかったと思います。
鼻の下の傷の消毒に5日後行ったところ
左右1番の歯の内部に出血が見られ神経が死んでるかもと言われ、
「10日後の抜糸の時、出血が止まらないので歯医者に行って神経を抜いてください、このケースだと3週間以内に神経を取らないけないと。」
と言われました。
その日のうちに、近所の歯医者にいきましたら、出血で歯は黒くならないので様子を見ましょうと、レントゲンと歯型だけ取りました。
事故後、20日経ち、歯の内部の血は黒くなって、歯全体、特に裏側が黒ずんでいます。
神経を抜いた歯は黒くなると聞きますが、このような内部の出血でも黒くなるのでしょうか?
この黒くなった血は取れるんでしょうか?
インターナルブリーチでも無理でしょうか?
CTで歯の根元に黒い影があるので化膿してるようだと、神経は死んでるでしょうとの事、やはり、そうなのでしょうか?
抗生剤も抗炎症剤も飲んでいたのに化膿するのですか?
3週間後に固定をはずすことになっていて、処置はそれからとの事です。
処置としては神経をきれいに処置した後、差し歯をすすめられました。
まだ、16才なので仮歯を作っての処置だそうです。
脱臼した歯は原形を留めています。
欠けたはも4分の3は残っています。
私としては脱臼した歯はそのままで欠けた部分はレジンでの成形をお願いしたいのです。
インターナルブリーチはお願いしたいですが、元の白さなどと贅沢は思っていません。
無茶なお願いでしょうか。
娘の歯のことを考えると胸が苦しくて…
ご助言お願いいたします。
高1の娘が通学途中、坂道で転倒し、救急で総合病院に行きましたが口腔外科がなく別の総合病院の口腔外科に回されました。
顔は、鼻から上唇まで切り傷で鼻の下は縫合しました。
歯は、上の右1と左2が5mmほど水平に欠け、左1が脱臼、上記の歯の歯茎も裂けていたので縫合し欠けた歯の神経を保護、固定しました。
転倒から4時間後でした。
麻酔を4本打ち、1時間ほど処置にかかったと思います。
鼻の下の傷の消毒に5日後行ったところ
左右1番の歯の内部に出血が見られ神経が死んでるかもと言われ、
「10日後の抜糸の時、出血が止まらないので歯医者に行って神経を抜いてください、このケースだと3週間以内に神経を取らないけないと。」
と言われました。
その日のうちに、近所の歯医者にいきましたら、出血で歯は黒くならないので様子を見ましょうと、レントゲンと歯型だけ取りました。
事故後、20日経ち、歯の内部の血は黒くなって、歯全体、特に裏側が黒ずんでいます。
神経を抜いた歯は黒くなると聞きますが、このような内部の出血でも黒くなるのでしょうか?
この黒くなった血は取れるんでしょうか?
インターナルブリーチでも無理でしょうか?
CTで歯の根元に黒い影があるので化膿してるようだと、神経は死んでるでしょうとの事、やはり、そうなのでしょうか?
抗生剤も抗炎症剤も飲んでいたのに化膿するのですか?
3週間後に固定をはずすことになっていて、処置はそれからとの事です。
処置としては神経をきれいに処置した後、差し歯をすすめられました。
まだ、16才なので仮歯を作っての処置だそうです。
脱臼した歯は原形を留めています。
欠けたはも4分の3は残っています。
私としては脱臼した歯はそのままで欠けた部分はレジンでの成形をお願いしたいのです。
インターナルブリーチはお願いしたいですが、元の白さなどと贅沢は思っていません。
無茶なお願いでしょうか。
娘の歯のことを考えると胸が苦しくて…
ご助言お願いいたします。
回答1
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2011-02-07 20:34:27
御嬢さんの事御心配でしょう。
>脱臼した歯は原形を留めています。
>欠けたはも4分の3は残っています。
>私としては脱臼した歯はそのままで欠けた部分はレジンでの成形をお願いしたいのです。
>インターナルブリーチはお願いしたいですが、元の白さなどと贅沢は思っていません。
>無茶なお願いでしょうか。
全然無茶なお願いだとは思いません。
どうぞそのまま主治医に伝えてください。
レジン充填で済むのならそれでいいと思いますよ。
ただ外傷なので定期的にレントゲンで歯根の状態など確認された方が良いですね。
>脱臼した歯は原形を留めています。
>欠けたはも4分の3は残っています。
>私としては脱臼した歯はそのままで欠けた部分はレジンでの成形をお願いしたいのです。
>インターナルブリーチはお願いしたいですが、元の白さなどと贅沢は思っていません。
>無茶なお願いでしょうか。
全然無茶なお願いだとは思いません。
どうぞそのまま主治医に伝えてください。
レジン充填で済むのならそれでいいと思いますよ。
ただ外傷なので定期的にレントゲンで歯根の状態など確認された方が良いですね。
回答2
顕微鏡歯科シバタ(名古屋市守山区大森)の柴田です。
回答日時:2011-02-07 20:42:37
>抗生剤も抗炎症剤も飲んでいたのに化膿するのですか?
歯髄が死ぬと腐敗してきますのでそれに対する反応として炎症が根の先でおきてきます。
それを化膿していると表現すると患者さんにとってはわかりやすいと思います。
私も近い表現を使うことがあります。
歯髄が死ぬと元々あった血液成分のかげんで色が黒くなってくる場合が多いですね。
インターナルブリーチは保険外診療になりますし、歯科医院によっては採用していない場合もありますのでご相談下さい。
細見先生と同じく今はレジンで治せればいいなあと思っています。
今はどういう表現をするか忘れてしまいましたが、学校安全会という制度で治療費に合わせてお見舞い金が出るはずです。
歯髄が死ぬと腐敗してきますのでそれに対する反応として炎症が根の先でおきてきます。
それを化膿していると表現すると患者さんにとってはわかりやすいと思います。
私も近い表現を使うことがあります。
歯髄が死ぬと元々あった血液成分のかげんで色が黒くなってくる場合が多いですね。
インターナルブリーチは保険外診療になりますし、歯科医院によっては採用していない場合もありますのでご相談下さい。
細見先生と同じく今はレジンで治せればいいなあと思っています。
今はどういう表現をするか忘れてしまいましたが、学校安全会という制度で治療費に合わせてお見舞い金が出るはずです。
回答3
誠安・瑞石牙医診所(台湾)の王です。
回答日時:2011-02-07 22:22:16
大変でしたね、心中お察し致します。
>歯は、上の右1と左2が5mmほど水平に欠け、左1が脱臼、上記の歯の歯茎も裂けていたので縫合し、欠けた歯の神経を保護、固定しました。
この時点で右上1と左上2の神経はすでに露髄(出ている)されているという意味なのでしょうか?
覆髄処置をされたということですね?
>左右1番の歯の内部に出血が見られ神経が死んでるかもと言われ
>「出血が止まらないので歯医者に行って神経を抜いてください、このケースだと3週間以内に神経を取らないけないと。」
>と言われました。
「歯の内部に出血が見られ・・・出血が止まらないので」というのは、どのように確認なさったのでしょうか・・・・?
覆髄処置を施した箇所をわざわざ削って開けて確認するようなことをするはずはありませんし・・・?
この時点で既に歯の変色があった→出血が見られという事なのでしょうか??
個人的には記述内容で意味不明なところがあり、どのように神経の壊死を確認されたのか想像出来ないのです・・・・
一般的には視診とともに歯髄電気診なども行いながら神経の活性状況を確認しますので・・・
>その日のうちに、近所の歯医者にいきましたら、出血で歯は黒くならないので様子を見ましょうと、レントゲンと歯型だけ取りました。
歯髄腔には神経だけでなく、一緒に走行している細い血管が根の先の根尖という穴より外界から入っています。
歯を打った時に歯髄自体やこの部分が損傷を受けますと、次第に壊死してしまうことがあります。
血管中の血液成分、ヘモグロビンなどが変色し歯が黒くなっていきますね。
>CTで歯の根元に黒い影があるので化膿してるようだと、神経は死んでるでしょうとの事、やはり、そうなのでしょうか?
>抗生剤も抗炎症剤も飲んでいたのに化膿するのですか?
歯髄は神経や血管の他にも色々な細胞で構成されているのですが、痛みのイメージしかないためか、一般的に「神経」と総括して呼ばれることが多いですね。
歯髄は硬い組織で周りを囲まれていて、根の先端にある根尖孔という小さな穴を通してのみ、外界の組織と繋がっています。
本来、私達の身体には免疫力と呼ばれるものがあり、健康体であれば、お薬を飲んだり養生したりすれば健康を維持することが出来ます。
その免疫をつかさどるのが白血球ですが、死滅して血液の流れが途絶えた根管の中に白血球が入り込むことは出来なくなりますので、この時点で例え抗生剤を飲んでも、もう自然治癒の形で良くなることはありません。
壊死した組織を人間の手を加えて歯髄腔から取り除かなければ、今度は根の外側にある免疫がそれに対して炎症反応を起こしていきます。
一般的に「化膿している」「膿がある」という表現をされる場合が多いですね。
>処置としては神経をきれいに処置した後、差し歯をすすめられました。
>まだ、16才なので仮歯を作っての処置だそうです。
>脱臼した歯は原形を留めています。欠けたはも4分の3は残っています。
>私としては脱臼した歯はそのままで欠けた部分はレジンでの成形をお願いしたいのです。
私も現時点では破折部のレジン修復で十分ではないかという感じがしますが・・・・・・
ただ、噛み合わせなどの関係で耐久性的にレジン充填では長くもたないと判断されての提案かもしれませんので、今一度担当医にレジン修復の可否についての確認をお取りしたら如何でしょう。
それから、付け加えですが・・・
外傷を受けた歯はこれからも長期的な経過観察が必要です。
定期的にフオローしてくださる先生を確保されることも大切だと思いますよ。
参考になさって下さい。
>歯は、上の右1と左2が5mmほど水平に欠け、左1が脱臼、上記の歯の歯茎も裂けていたので縫合し、欠けた歯の神経を保護、固定しました。
この時点で右上1と左上2の神経はすでに露髄(出ている)されているという意味なのでしょうか?
覆髄処置をされたということですね?
>左右1番の歯の内部に出血が見られ神経が死んでるかもと言われ
>「出血が止まらないので歯医者に行って神経を抜いてください、このケースだと3週間以内に神経を取らないけないと。」
>と言われました。
「歯の内部に出血が見られ・・・出血が止まらないので」というのは、どのように確認なさったのでしょうか・・・・?
覆髄処置を施した箇所をわざわざ削って開けて確認するようなことをするはずはありませんし・・・?
この時点で既に歯の変色があった→出血が見られという事なのでしょうか??
個人的には記述内容で意味不明なところがあり、どのように神経の壊死を確認されたのか想像出来ないのです・・・・
一般的には視診とともに歯髄電気診なども行いながら神経の活性状況を確認しますので・・・
>その日のうちに、近所の歯医者にいきましたら、出血で歯は黒くならないので様子を見ましょうと、レントゲンと歯型だけ取りました。
歯髄腔には神経だけでなく、一緒に走行している細い血管が根の先の根尖という穴より外界から入っています。
歯を打った時に歯髄自体やこの部分が損傷を受けますと、次第に壊死してしまうことがあります。
血管中の血液成分、ヘモグロビンなどが変色し歯が黒くなっていきますね。
>CTで歯の根元に黒い影があるので化膿してるようだと、神経は死んでるでしょうとの事、やはり、そうなのでしょうか?
>抗生剤も抗炎症剤も飲んでいたのに化膿するのですか?
歯髄は神経や血管の他にも色々な細胞で構成されているのですが、痛みのイメージしかないためか、一般的に「神経」と総括して呼ばれることが多いですね。
歯髄は硬い組織で周りを囲まれていて、根の先端にある根尖孔という小さな穴を通してのみ、外界の組織と繋がっています。
本来、私達の身体には免疫力と呼ばれるものがあり、健康体であれば、お薬を飲んだり養生したりすれば健康を維持することが出来ます。
その免疫をつかさどるのが白血球ですが、死滅して血液の流れが途絶えた根管の中に白血球が入り込むことは出来なくなりますので、この時点で例え抗生剤を飲んでも、もう自然治癒の形で良くなることはありません。
壊死した組織を人間の手を加えて歯髄腔から取り除かなければ、今度は根の外側にある免疫がそれに対して炎症反応を起こしていきます。
一般的に「化膿している」「膿がある」という表現をされる場合が多いですね。
>処置としては神経をきれいに処置した後、差し歯をすすめられました。
>まだ、16才なので仮歯を作っての処置だそうです。
>脱臼した歯は原形を留めています。欠けたはも4分の3は残っています。
>私としては脱臼した歯はそのままで欠けた部分はレジンでの成形をお願いしたいのです。
私も現時点では破折部のレジン修復で十分ではないかという感じがしますが・・・・・・
ただ、噛み合わせなどの関係で耐久性的にレジン充填では長くもたないと判断されての提案かもしれませんので、今一度担当医にレジン修復の可否についての確認をお取りしたら如何でしょう。
それから、付け加えですが・・・
外傷を受けた歯はこれからも長期的な経過観察が必要です。
定期的にフオローしてくださる先生を確保されることも大切だと思いますよ。
参考になさって下さい。
相談者からの返信
相談者:
よこやまファミリィさん
返信日時:2011-02-07 23:40:50
こんなにはやく、回答を、それも3つも頂けるとは思ってもいなかったので感激です!!
先生方、本当にありがとうございます。
少々補足させて下さい。
>>歯は、上の右1と左2が5mmほど水平に欠け、左1が脱臼、上記の歯の歯茎も裂けていたので縫合し、欠けた歯の神経を保護、固定しました。
>この時点で右上1と左上2の神経はすでに露髄(出ている)されているという意味なのでしょうか?
神経の露髄についての説明はありませんでした。
歯が欠けているので神経を保護しますといった説明でした。
>>左右1番の歯の内部に出血が見られ神経が死んでるかもと言われ
>>「出血が止まらないので歯医者に行って神経を抜いてください、このケースだと3週間以内に神経を取らないけないと。」
>>と言われました。
>「歯の内部に出血が見られ・・・出血が止まらないので」というのは、どのように確認なさったのでしょうか・・・・?
神経の生死の確認試験等は行っていません。
歯の内部に溜まった血液で判断されたようです。
10日後の時点では内部の血で歯が赤く透けているだけで黒くは見えませんでした。
2週間後は、特に右上が黒ずんできました。
やはりヘモグロビンで黒く着色するのですね。
10日の時点で神経を取るべきだったのでしょうか?
インターナルブリーチでヘモグロビンの黒ずみはとれるのでしょうか?
近所の歯科医には、ウォーキングブリーチは脱色効果はないし、やっている、やれる歯医者は少ないと否定されました。
脱臼した歯のあごへのくっつき具合では3本連結の差し歯になるとの事でした。
固定を取らないと判断できないとのこと。
3週間後不安定なら、固定はどれくらいの期間まで延長出来るものでしょうか?
疑問ばかりわいてきます。
お答えいただけたら幸せます。
先生方、本当にありがとうございます。
少々補足させて下さい。
>>歯は、上の右1と左2が5mmほど水平に欠け、左1が脱臼、上記の歯の歯茎も裂けていたので縫合し、欠けた歯の神経を保護、固定しました。
>この時点で右上1と左上2の神経はすでに露髄(出ている)されているという意味なのでしょうか?
神経の露髄についての説明はありませんでした。
歯が欠けているので神経を保護しますといった説明でした。
>>左右1番の歯の内部に出血が見られ神経が死んでるかもと言われ
>>「出血が止まらないので歯医者に行って神経を抜いてください、このケースだと3週間以内に神経を取らないけないと。」
>>と言われました。
>「歯の内部に出血が見られ・・・出血が止まらないので」というのは、どのように確認なさったのでしょうか・・・・?
神経の生死の確認試験等は行っていません。
歯の内部に溜まった血液で判断されたようです。
10日後の時点では内部の血で歯が赤く透けているだけで黒くは見えませんでした。
2週間後は、特に右上が黒ずんできました。
やはりヘモグロビンで黒く着色するのですね。
10日の時点で神経を取るべきだったのでしょうか?
インターナルブリーチでヘモグロビンの黒ずみはとれるのでしょうか?
近所の歯科医には、ウォーキングブリーチは脱色効果はないし、やっている、やれる歯医者は少ないと否定されました。
脱臼した歯のあごへのくっつき具合では3本連結の差し歯になるとの事でした。
固定を取らないと判断できないとのこと。
3週間後不安定なら、固定はどれくらいの期間まで延長出来るものでしょうか?
疑問ばかりわいてきます。
お答えいただけたら幸せます。
回答4
誠安・瑞石牙医診所(台湾)の王です。
回答日時:2011-02-08 05:02:10
>神経の生死の確認試験等は行っていません。
>歯の内部に溜まった血液で判断されたようです。
確かに受傷直後では歯髄の閾値が高くなっているため、生きているかどうか判断できない場合があります。
ですから、まず歯髄の保存に努め、固定期間中に経過観察しながら歯髄電気診検査をしていくのが一般的です。
歯の内部に溜まった血液で判断される?方法というのは初めて聞きました・・・・
内容を読んでいて気が付いたことがあるのですが・・・・神経の処置=根管治療は開始されているのですか???
>10日後の時点では内部の血で歯が赤く透けているだけで黒くは見えませんでした。
>2週間後は、特に右上が黒ずんできました。
観察期間中に歯の変色が生じてきたり、固定終了後の電気診検査で失活歯と診断されればその時点で根管処置を施して行くのが理想的とされています。
10日後の時点で既に歯髄内出血が確認されているようですので、根管処置を介入させても良かったのかもしれません。
>やはりヘモグロビンで黒く着色するのですね。
>10日の時点で神経を取るべきだったのでしょうか?
変色についてですが、血中ヘモグロビンから遊離した鉄イオンが、壊死組織で出来る硫化水素と結合して硫化鉄になり、象牙細管というところに侵入し歯が暗褐色になるためとされています。
壊死した状態を長く放置すると変色の度合が違ってくるいうのは確かにあります。
審美性について大変不安がられていらっしゃるようですが、個人的には、審美問題はもちろんのことですが、それ以上に歯根吸収の問題のほうが少し心配です。
脱臼したような歯は、根の周りの歯根膜が損傷したり壊死していますと、病的な歯根吸収という問題を引き起こすことがあります。
歯根吸収を引き起こすには様々な要因も関与していますから、一概に根管治療の開始時期の遅れだけでとらえることは出来ないかもしれません。
ただ、根管治療の開始時期の遅れが吸収を進展させてしまうという報告がある以上、やはりこの点は少し心配になります・・・・
>インターナルブリーチでヘモグロビンの黒ずみはとれるのでしょうか?
>近所の歯科医には、ウォーキングブリーチは脱色効果はないし、やっている、やれる歯医者は少ないと否定されました。
ある程度まで取れますが、変色の度合によっては満足出来る状態まで改善されない場合もあります。
いずれにしても、この方法では根管治療がしっかり施されていることが前提となります。
>脱臼した歯のあごへのくっつき具合では3本連結の差し歯になるとの事でした。固定を取らないと判断できないとのこと。
>3週間後不安定なら、固定はどれくらいの期間まで延長出来るものでしょうか
固定に関してなのですが、固定期間は外傷を受けた歯の損傷程度や歯根膜の状態によって上下します。
10日から2週間というのが標準的で、歯槽骨の骨折を伴っているような場合は4週間以上になることもあります。
ただ、この場合も長く固定すれば良いというのではなく、あまりにも長期間の固定は、逆に先程申し上げた歯根吸収(置換性吸収・アンキローシス:あごの骨が根に直接移行する病的現象)の頻度が高くなりますし、固定方法に関しても、歯を頑丈に強固的に固定し過ぎてしまうと歯の自然な生理的動揺が妨げられて、これもまたアンキローシスが出現しやすくなるとされています。
前回の回答で長期的なフォローが必要だと申し上げたのは、こういった歯根吸収という問題があるため、長期的な予後観察を行っていく必要性があるという意味合いも含まれているのです。
私の患者さんの話になりますが、16年前に交通事故で前歯四本の亜脱臼をされた高校二年生だった患者さん(当時17歳)を治療し、その後も予後観察をずっとして参りましたが、去年そのうちの二本に歯根吸収が確認されたのです。
十何年間、ずっと安定していて何事もなかったのですが、16年後に・・・・・ということです。
それほど、外傷歯というのは不確定的なものを生涯持ち続けなければならないということです。
参考になさって下さい。
>歯の内部に溜まった血液で判断されたようです。
確かに受傷直後では歯髄の閾値が高くなっているため、生きているかどうか判断できない場合があります。
ですから、まず歯髄の保存に努め、固定期間中に経過観察しながら歯髄電気診検査をしていくのが一般的です。
歯の内部に溜まった血液で判断される?方法というのは初めて聞きました・・・・
内容を読んでいて気が付いたことがあるのですが・・・・神経の処置=根管治療は開始されているのですか???
>10日後の時点では内部の血で歯が赤く透けているだけで黒くは見えませんでした。
>2週間後は、特に右上が黒ずんできました。
観察期間中に歯の変色が生じてきたり、固定終了後の電気診検査で失活歯と診断されればその時点で根管処置を施して行くのが理想的とされています。
10日後の時点で既に歯髄内出血が確認されているようですので、根管処置を介入させても良かったのかもしれません。
>やはりヘモグロビンで黒く着色するのですね。
>10日の時点で神経を取るべきだったのでしょうか?
変色についてですが、血中ヘモグロビンから遊離した鉄イオンが、壊死組織で出来る硫化水素と結合して硫化鉄になり、象牙細管というところに侵入し歯が暗褐色になるためとされています。
壊死した状態を長く放置すると変色の度合が違ってくるいうのは確かにあります。
審美性について大変不安がられていらっしゃるようですが、個人的には、審美問題はもちろんのことですが、それ以上に歯根吸収の問題のほうが少し心配です。
脱臼したような歯は、根の周りの歯根膜が損傷したり壊死していますと、病的な歯根吸収という問題を引き起こすことがあります。
歯根吸収を引き起こすには様々な要因も関与していますから、一概に根管治療の開始時期の遅れだけでとらえることは出来ないかもしれません。
ただ、根管治療の開始時期の遅れが吸収を進展させてしまうという報告がある以上、やはりこの点は少し心配になります・・・・
>インターナルブリーチでヘモグロビンの黒ずみはとれるのでしょうか?
>近所の歯科医には、ウォーキングブリーチは脱色効果はないし、やっている、やれる歯医者は少ないと否定されました。
ある程度まで取れますが、変色の度合によっては満足出来る状態まで改善されない場合もあります。
いずれにしても、この方法では根管治療がしっかり施されていることが前提となります。
>脱臼した歯のあごへのくっつき具合では3本連結の差し歯になるとの事でした。固定を取らないと判断できないとのこと。
>3週間後不安定なら、固定はどれくらいの期間まで延長出来るものでしょうか
固定に関してなのですが、固定期間は外傷を受けた歯の損傷程度や歯根膜の状態によって上下します。
10日から2週間というのが標準的で、歯槽骨の骨折を伴っているような場合は4週間以上になることもあります。
ただ、この場合も長く固定すれば良いというのではなく、あまりにも長期間の固定は、逆に先程申し上げた歯根吸収(置換性吸収・アンキローシス:あごの骨が根に直接移行する病的現象)の頻度が高くなりますし、固定方法に関しても、歯を頑丈に強固的に固定し過ぎてしまうと歯の自然な生理的動揺が妨げられて、これもまたアンキローシスが出現しやすくなるとされています。
前回の回答で長期的なフォローが必要だと申し上げたのは、こういった歯根吸収という問題があるため、長期的な予後観察を行っていく必要性があるという意味合いも含まれているのです。
私の患者さんの話になりますが、16年前に交通事故で前歯四本の亜脱臼をされた高校二年生だった患者さん(当時17歳)を治療し、その後も予後観察をずっとして参りましたが、去年そのうちの二本に歯根吸収が確認されたのです。
十何年間、ずっと安定していて何事もなかったのですが、16年後に・・・・・ということです。
それほど、外傷歯というのは不確定的なものを生涯持ち続けなければならないということです。
参考になさって下さい。
相談者からの返信
相談者:
よこやまファミリィさん
返信日時:2011-02-08 06:31:07
王先生 ご丁寧な回答 本当にありがとうございます。
今は時間が無いので、後で必ず返信させていただきます。
中途半端で失礼します。
今は時間が無いので、後で必ず返信させていただきます。
中途半端で失礼します。
回答5
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2011-02-08 10:10:40
毎回の事ながら、王先生の回答は素晴らしいですね!
・歯の内部(神経)まで生きたまま保存出来ればベスト
・ただ、上記にこだわり過ぎて神経の治療の時期を逸すると、歯根吸収が始まるかもしれない。これが一番怖い!
・歯根さえ(吸収されずに)残すことが出来れば、歯の色については将来どうにかなるので心配いらない。
・今後のフォローアップは必ず必要。
だと思います。
・歯の内部(神経)まで生きたまま保存出来ればベスト
・ただ、上記にこだわり過ぎて神経の治療の時期を逸すると、歯根吸収が始まるかもしれない。これが一番怖い!
・歯根さえ(吸収されずに)残すことが出来れば、歯の色については将来どうにかなるので心配いらない。
・今後のフォローアップは必ず必要。
だと思います。
相談者からの返信
相談者:
よこやまファミリィさん
返信日時:2011-02-08 17:34:01
王先生、藤森先生、お答えいただき本当にありがとうございます。
>内容を読んでいて気が付いたことがあるのですが・・・・神経の処置=根管治療は開始されているのですか???
まだです。
今は経過観察中なのか、固定した後何も手をつけていません。
じつは、友人の歯科医の紹介で、別の歯科医を受診しました。
CTでは歯根は大丈夫だが、化膿が見られるので神経は死んでいる可能性が高いですと言われました。
ここでも差し歯を示唆されたのです。
来週の月曜日に、3週間と3日目に固定を取ることになっていて、その時から根幹治療を始めると理解していますが脱臼した歯の状態でどうなるのか分かりません
やはり、色よりも歯自体を残すことが一番だとおもいます。
今日もくよくよ考えてしまいましたが自分の思いが間違いでないことに、ほっとしました。
自分の思いを明らかにして、主治医の先生とよく話してみます。
力を頂きました。ありがとうございました。
フォローアップ がんばります。
>内容を読んでいて気が付いたことがあるのですが・・・・神経の処置=根管治療は開始されているのですか???
まだです。
今は経過観察中なのか、固定した後何も手をつけていません。
じつは、友人の歯科医の紹介で、別の歯科医を受診しました。
CTでは歯根は大丈夫だが、化膿が見られるので神経は死んでいる可能性が高いですと言われました。
ここでも差し歯を示唆されたのです。
来週の月曜日に、3週間と3日目に固定を取ることになっていて、その時から根幹治療を始めると理解していますが脱臼した歯の状態でどうなるのか分かりません
やはり、色よりも歯自体を残すことが一番だとおもいます。
今日もくよくよ考えてしまいましたが自分の思いが間違いでないことに、ほっとしました。
自分の思いを明らかにして、主治医の先生とよく話してみます。
力を頂きました。ありがとうございました。
フォローアップ がんばります。
タイトル | 高校一年、自転車で転倒し上前歯1本脱臼、2本折りました |
---|---|
質問者 | よこやまファミリィさん |
地域 | 山口 |
年齢 | 49歳 |
性別 | 女性 |
職業 | パート・アルバイト |
カテゴリ |
歯の変色・着色 歯が割れた・折れた・欠けた 歯をぶつけた(歯の打撲・外傷) |
回答者 |
|
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。