お湯がしみるようになったこの状況での神経温存はあり得る?

相談者: musasiさん (38歳:女性)
投稿日時:2011-02-23 16:10:26
はじめまして、夜も眠れぬ程考え込んでしまい、アドバイスをお願いします。長文です。


1月下旬左上6番、2月下旬左上5番を二次虫歯の為治療。
2本の間の外側(ほっぺ側)からの虫歯が広がり、共に深く神経ギリギリです。
露髄し、歯髄をかする程度削ったかもしれません)

以来鎮痛剤?やセメントを入れ神経温存の方向で経過観察中。



治療後痛みは軽減されつつも

・ジンジン、ジワジワ、ウズウズという軽い自発痛
(生活支障なし)
 痛みは無い日、時々など、有無は半々

・たたいても健康な歯とかわりない

・水がしみる(一瞬だが、うずきが残るときもある)


ところが先日、かなり熱いお湯を口いっぱいに含んだ所、治療した歯がじわ〜と感じるのに気付きました。
はじめの一口、二口一瞬です。

治療後飲食は逆側で処理することが多かったのと、そこまで熱いお湯を口いっぱいに含むこともなかったので、治療後からか、症状としてあらわれたのか不明。

どうやら歯の内側は平気で、虫歯が酷く多く削った外側(ほっぺ側)が感じるよう、通常の飲食で支障がなく気付かなかった。



先生に相談すると

「自発痛同様生活に支障がなければ温存の可能性はある」

とおっしゃいます。
しかし調べる限り、湯がしみるなら抜髄という意見が多く不安になりました。

私自身も神経温存したいですが、無理な温存で酷い状態になる可能性があったり、ただの延命治療なら、抜髄も仕方なく思っています。
先生は神経温存に積極的なお考えだけに、これだけ条件が悪ければ一般的には抜髄ではないか?と思ってしまいます。


知識のない文章のみで恐縮ですが

1.湯に反応しても神経温存の可能性はあるのか?
このまま経過観察する価値はあるのか?

2.現在セメントでフタしている状態なので、すき間などから、水や湯に反応してるとは考えにくい?
(素人考えで申し訳ないです)

3.お伝えした今の状況での神経温存の先生方のご意見をお聞かせ下さい。


お忙しい中恐縮ですが、ご回答お待ちいたしております。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2011-02-23 16:35:08
musasiさん

微妙な問題ですね。


>1.湯に反応しても神経温存の可能性はあるのか?
>このまま経過観察する価値はあるのか?

湯に反応するのはあまり良い徴候ではありませんが、
>はじめの一口、二口一瞬です
ぐらいなら、まだ神経温存の可能性はあると思います。

・湯に反応して、水には反応しない
・湯に反応した後、水で楽になる
・生活に支障がでるほど痛い
・叩くととても痛く、噛めない
などの症状がでると神経温存は難しくなります。

ただ、あまり頻繁にこれらを自分で試すのは止めてください。


>2.現在セメントでフタしている状態なので、すき間などから、水や湯に反応してるとは考えにくい?
>(素人考えで申し訳ないです)

可能性はありますが、直接見ないと分かりません。
神経温存に積極的な先生なら、大丈夫なような気がしますが・・・


担当医とよく相談しながら進めてください。


ご参考まで・・・

回答 回答2
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2011-02-23 16:47:04
文面より、私もまだ神経温存の可能性はあると思いますが、そのためにどんな方法を取るかが重要だと思います。


因みに、神経温存を諦める個人的指標は「温水を口に含んだ後、数秒してからジワ〜〜と強烈な痛みが襲ってくる」場合です。
杉原先生も書かれていましたが、こうなると、もう冷水での痛みはなくなっているはずです。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2011-02-23 16:49:22
こんにちは。

歯髄温存の経過観察は患者さんにとって不安がありますね。

文面の症状からは、僕も杉原先生や藤森先生と同じく神経温存の可能性は残っていると思います。


僕自身もどちらかというと神経温存派だと思いますので、ご質問のような内容をよく患者さんから聞かれます。
その場合、患者さん本人の考え方を重視します。

あまり不安が大きくまた痛みに対して敏感なようでしたら、十分な話し合いの上で抜髄します。
ただし、抜髄後のデメリットもよく考慮に入れるように説明しています。


直接診ているわけではないので、あくまでも私見です。

お大事にどうぞ。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2011-02-23 16:56:08
こんにちは。


私も他の先生方と同じく、神経温存を試みる価値は十分あると思います。

主治医の指示に従い、しみ等の程度や頻度に変化があった場合は自己判断せず、早めに主治医と相談して下さい。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: musasiさん
返信日時:2011-02-24 09:42:57
こんなにたくさんの先生方にアドバイス頂き、涙がでました。
ありがとうございます。


温存の可能性もあるようで正直、驚きました。
ご回答下さった先生方は偶然、神経温存に積極的なお考えの先生ばかりではありませんよね??
それなら歯も頑張っていますし、もう少し経過を見ようかと思っています。


ただ、年齢的に現在妊娠を切望しており、最悪妊娠初期や後期の大切な時期に抜髄になる不安が残っています。
(先生は抜髄できるとおっしゃいますが...)

実は歯の経過観察後、訳あって転院をしています。
今の先生はセメントを外していない為、治療前は勿論、治療後の状態をご存知ないです。

私は今後の抜髄の可能性を考え、ラバーダムの使用をお願いした所

自費でもやっていない」

とのこと。
先生は

「こだわるなら手をつける前にラバーダムをする歯医者に転院したら?」

と言っておられます。



そこでもう少し質問させて下さい。

1.今の時点で転院がベストか?
その際これ以上のレントゲン撮影が心配です。
(ここ2ヶ月でパノラマ2枚、部分3枚、来月は健康診断でレントゲンとマンモの撮影予定)

また、転院先で先生と温存の意見が食い違う心配もあります。


2.そもそもラバーダムは、どの歯でもはれるのか?
私の場合、歯の外側(ほっぺ側)が縦に削られているように見えます。


3.今後抜髄になった場合、私のような2本同時の虫歯なら、一回で2本一緒に抜髄してもらえるのか?


4.仮詰めのセメントってどの程度持ちますか?


以上です。
何度も申し訳ございませんが、よろしくお願いします。
回答 回答5
  • 回答者
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2011-02-24 10:39:39
>1.

転院するかどうかは御自身の決断ですが、レントゲンの被曝に関してはほとんど問題ないレベルです。

歯科のレントゲンですが、小さいデンタルレントゲンで1回0.016〜0.039mSv、口腔全体が写るパノラマでも約0.04mSvです、問題になる量ではありません。

ちょっと難しいですが

http://www.dental-ohki.com/46-1-kouza.pdf



>2.

基本どんな歯にもラバーダムは出来ます。
歯がほとんどない場合でも隔壁をレジンで作れば可能です。
保険医でもちゃんとラバーダムをしている処は有りますよ。



>3.

その医院の診療体制、歯科医の考えなどによって違いますが、私は1本ずつ行います。



>4.

どのような仮詰めのセメントを使ったかによって様々です。

もしストッピング(実際はセメントではありませんが)の様なものなら1週間程度ですし、グラスアイオノマーセメント(実際は仮詰めのセメントではありませんが)のような物なら数か月は持ちます。

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2011-02-24 10:44:34
おはようございます。

さて、ご質問の件ですが。


1.転院は患者さんご自身が決めるべきことなのですが、今のタイミングだとまだ抜髄前ということですので次の先生にとっては診断や治療がしやすいかもしれません。

レントゲン撮影も必要となると思います。
心配なようなら今までの事情もお話するでしょうし、最低限度でお願いしてみてはいかがでしょうか。


先生との温存に関しての意見の食い違いはあるかもしれません。
ここで諸先生方が言われている内容とも異なるかもしれません。

しかし、診断ができるのはあくまで口腔内を実際に診た先生しかできないことです。
一度かかられて信頼がおける先生なら十分話し合われれば良いかと思います。



2.ラバーダムを確実に行いたいのであれば歯内療法自費でされている歯科医院をお勧めします。
これも絶対とは言い切れませんが、少なくとも保険主体の歯科医院ではまずやってもらえないと思います。

歯の状態を見たわけではありませんが、縦に削られていたとしても専門医ではればラバーダムは可能だと思います。



3.2本同時に抜髄してもらえるかはその先生の方針や口腔内の事情によると思います。
ここでは判断できません。



4.仮詰めのセメントは、どの材料が使われているかわからないためお答えしようがありません。
ただ、あくまでも仮ですから早く受診された方がいいでしょう。



ズバリお答えできなくてすみません。
ご質問の文面から色々と心配が膨らんでいるようですが、早く信頼のおける先生に出会えるといいですね。
個人的には歯髄温存できたらいいなあと思っています。

お大事にどうぞ。

おっと、細見先生とかぶりましたね。

回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2011-02-24 11:11:09
おはようございます。

まず神経の保存の可否についてですが、各種の症状と神経の病理学的状態(顕微鏡で組織切片を見た話)の関連性を調べた研究はいくつかある様ですが、強い関連性は見出せなかった様です。

つまり、

○○という痛みがある。

というだけでは確実な診断基準にはなりません。

ただ一応教科書的には温痛や持続痛は「まずい徴候」とされていますし、非常に大勢の歯科医師の経験からきている基準ですから、それなりに妥当なのだと思いますよ。



個人的にはどの様に判断するかと言うと、今のところ痛みについてはほとんど無視に近いです。

ラバーの使用はもちろんですけど、マイクロスコープと、1時間以上のロングアポイントが取れるという前提での話ですが、歯髄(神経)に最も近い歯質だけをピンポイントで避けて、それ以外の感染歯質(むし歯の部分)を先に削って除去して付近を清掃し、最後の最後に歯髄近くの歯質を削って露髄させます。

その状態で歯髄の状態を確認し、歯髄が元気そうなら保存の方向で処置していきますが、生きてそうだけど少し隙間が空いてきてるなど、微妙なダメっぽさなら部分的に歯髄を除去して残りを保存する方法も考えますし、腐敗してる感じ(誘発痛がある時点でたぶんこれはないですが)であれば速やかに根管治療に入ります。


その後の保存方法も先生によって色々ですが、私の場合は即日でMTAセメント+レジンで、確実に封鎖することを最優先に考えています。

…という、診断としては専門医にはー怒られそうな目視重視ですが、限界ギリギリ(やや攻めすぎ)ですのでその点もお話して、実際には患者さんのご希望次第ですね。


ただ今のところはほとんどトラブルもないですし、歯髄って以前考えていたよりはずっとずっと丈夫だという印象を持っていますので、私の経験上は、musasiさんの状況なら自分だったらまず確実に、少なくとも数年間は問題なく残せるという感覚はあります。





>1.今の時点で転院がベストか?

転院先にもよりますし、musasiさんの価値観にもよりますから言い切るのは難しいですが、コストや時間はかかっても、より正確な診断と処置を希望されるならありだと思います。

歯科での被曝については頭部に限定してごくごく微量ですから、治療上の目的を持って撮影する分にはまったく無視して良いレベルなので、たとえ妊娠中であっても心配ありませんよ。



>2.そもそもラバーダムは、どの歯でもはれるのか?

先生を選べば大丈夫です。



>3.今後抜髄になった場合、私のような2本同時の虫歯なら、一回で2本一緒に抜髄してもらえるのか?

物理的には可能ですが、理論的には考え方によりますので、実際に担当される先生の判断に委ねて下さい。



>4.仮詰めのセメントってどの程度持ちますか?

材料の問題というよりは個別の状態によりそうなので分かりません。
いついつまで大丈夫ですよとも言えませんから、早めに処置を受けられそうならそうされた方が良いかなと思いますよ。





それと余談ですが、治療はこだわり出すと自費ばかりで非常に高額になります。

現在の先生も良さそうな先生で、無理をおっしゃらずに転院も勧めて下さっているご様子ですから、もしも一部の治療を他院で受けてもまた戻ってきて良いか、軽く確認しておかれるとmusasiさんの気持ちも楽になるのではないかと思いますよ。

お大事にして下さい。

回答 回答8
  • 回答者
回答日時:2011-02-24 13:53:13
こんにちは。

ラバーダムの使用をお願いした所
>「自費でもやっていない」
>とのこと。

自費だから、保険だからという話ではないですからね。
必要だと思われている先生は、保険・自費関係なく使われていますよ。


>1.今の時点で転院がベストか?

レントゲン撮影のことだけが心配なのであれば、そこは気にしなくて良いと思います。

意見が食い違う心配は当然あるでしょうね。
意見が割れてしまう場合は「厳しい状態」だと割り切る必要があるでしょう。

「それでも、やれるだけのことはやってもらいたい」ということであれば、その旨を伝えてみられれば良いと思います。


神経を保存するにせよ、抜髄するにせよ、納得した上での治療であれば、もしうまくいかなくても「仕方ないかな」と思えると思えるでしょうから。

医療行為に「100%」はありませんからね、残念ながら。



>2.そもそもラバーダムは、どの歯でもはれるのか?

なんとかする気になれば、なんとかなるもんです。
想像される現状であれば、可能だと思います。



>3.一回で2本一緒に抜髄してもらえるのか?

確保されている処置時間や状況によっても変わると思います。
ここは担当の先生の判断に任せる部分だと思います。



>4.仮詰めのセメントってどの程度持ちますか?

材料、詰め方、歯の状態などで変わりますね。


どういう治療法を受けるかよりも、どういう先生に任せるかの方がはるかに大切なことだと思います。

参考までに。

回答 回答9
  • 回答者
回答日時:2011-02-24 13:56:11
こんにちは、また判断に困る状態の歯ですね^^;

>まず神経の保存の可否についてですが、各種の症状と神経の病理学的状態(顕微鏡で組織切片を見た話)の関連性を調べた研究はいくつかある様ですが、強い関連性は見出せなかった様です。

ですね、私も本を読んでビックリしました。


痛みがあっても歯髄の病理所見は健康そのものというものもあるそうですが、ただ経験上、痛みが出たは多くの場合で壊死したりして問題を起こすことが多いので神経を先に取るというのが一般的だと思います。

悪くなって分らず放置してしまうと、今度は抜歯のリスクが上がってくることもあります。


正しい知識があり先生との信頼関係が築けている患者さんや、歯科関係者であれば積極的な歯髄の保存もいいと思いますが・・・
何も知らない患者さんの神経を下手に残して将来悪くなって「薮医者」扱いが現状ではないかと。

そもそも保険制度自体「歯髄の保存」には重きを置いていないようにも感じます^^;



先日も治療1年後に痛みが出てきたケースもあります。

http://eedental.fine.to/eeblog/2010/12/post-203.html

もし神経を残すなら、定期的に診察を行うや、変な感じがし始めたら歯科医院を早目に受診するなどが必要になってくるかと思いますが、どこまでこれが保険適応になるか・・・
(保険治療は悪くなって治療が必要な時に使えるものなので^^;)




>私の経験上は、musasiさんの状況なら自分だったらまず確実に、少なくとも数年間は問題なく残せるという感覚はあります。

カッコイイ^^;
私なら、ケースbyケースですね。

きちんとした根管治療前提ですが、早目に神経を取るのも成功率をあげる一要因なんですけどね^^;


可能な限り神経は残した方がいいのですが、固執して残さない方がいいのも事実です。

http://eedental.fine.to/eeblog/2010/10/post-166.html



おだいじに
 

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: musasiさん
返信日時:2011-02-25 13:34:25
ご返答頂きました先生方、本当にありがとうございました。
お一人お一人お会いして、お礼を申上げたい程感謝いたしております。


進まぬ治療、妊娠を希望しているのに年齢や時間だけが過ぎていくなかで、焦りとプレッシャーで不安ばかりが大きくなり、考えがまとまらなくなっていました。
こうなったのも検査をサボった自分の責任です。


今何を優先にすべきかを、ご回答を参考にしながら、治療に専念していきたいと思います。

またお力添えをお願いすることがあるかもしれませんが、その時はよろしくお願いします。
ありがとうございました。



タイトル お湯がしみるようになったこの状況での神経温存はあり得る?
質問者 musasiさん
地域 非公開
年齢 38歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 虫歯治療
根管治療の治療法
根管治療その他
覆髄・覆罩(覆ずい・覆とう)
回答者




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