銀歯をオールセラミックに替えた場合、医療費控除の対象になるのか
相談者:
まっちゃん愛知さん (33歳:男性)
投稿日時:2011-02-23 23:30:44
⇒参考:過去のご相談
「仮歯付近の歯茎から紐が出て来ました」
いつも大変参考にさせて頂いています。
今回お聞きしたい内容が、この掲示板で良いのか少し心配ではあるのですが、一般論としてお聞かせ頂ければ幸いです。
昨年、数本の歯を銀のクラウンからオールセラミックに替えました。
医療費控除の対象になるとは思っても居なかったのですが、今日テレビの「池上彰のそうだったのか 学べるニュース」で確定申告を取り上げており、その中で歯科治療に触れていて、ニュアンスでは限りなく歯を白くする”治療”(ここがポイントなのかも知れませんが)は医療費控除の対象になるような感じで解説していました。
気になりネットで検索してみたら、これまた微妙な感じで、結構な医院が医療費控除の対象になるような書き方をしている一方、治療目的で無いなら対象にならないような書き方の所もありました。
一体どちらなのでしょう?
完全な審美目的、例えば芸能界にデビューするので歯を白くする等であれば、医療費控除の対象になり得ないと思いますが、一般人が一般的な歯科医に行って、気になる銀歯を点検がてら見てもらい、オールセラミックに替える、という行為(≠治療?)は医療費控除の対象となるのでしょうか?
冒頭にも書きましたが、一般論としてのお話で結構ですし、当然のことながらある先生が「大丈夫」と書かれて申告して税務署から認められなかった場合があったとして、それに対して何らの責任があるとは全く考えておりませんし、こういったあくまでもざっくりとした事例で、各先生方が治療されている患者から質問があった場合、どう答えられるかお聞かせ頂ければ有り難いなあと思っています。
「仮歯付近の歯茎から紐が出て来ました」
いつも大変参考にさせて頂いています。
今回お聞きしたい内容が、この掲示板で良いのか少し心配ではあるのですが、一般論としてお聞かせ頂ければ幸いです。
昨年、数本の歯を銀のクラウンからオールセラミックに替えました。
医療費控除の対象になるとは思っても居なかったのですが、今日テレビの「池上彰のそうだったのか 学べるニュース」で確定申告を取り上げており、その中で歯科治療に触れていて、ニュアンスでは限りなく歯を白くする”治療”(ここがポイントなのかも知れませんが)は医療費控除の対象になるような感じで解説していました。
気になりネットで検索してみたら、これまた微妙な感じで、結構な医院が医療費控除の対象になるような書き方をしている一方、治療目的で無いなら対象にならないような書き方の所もありました。
一体どちらなのでしょう?
完全な審美目的、例えば芸能界にデビューするので歯を白くする等であれば、医療費控除の対象になり得ないと思いますが、一般人が一般的な歯科医に行って、気になる銀歯を点検がてら見てもらい、オールセラミックに替える、という行為(≠治療?)は医療費控除の対象となるのでしょうか?
冒頭にも書きましたが、一般論としてのお話で結構ですし、当然のことながらある先生が「大丈夫」と書かれて申告して税務署から認められなかった場合があったとして、それに対して何らの責任があるとは全く考えておりませんし、こういったあくまでもざっくりとした事例で、各先生方が治療されている患者から質問があった場合、どう答えられるかお聞かせ頂ければ有り難いなあと思っています。
回答1
国際ビル歯科(千代田区丸ノ内)のさがらです。
回答日時:2011-02-23 23:48:35
ご相談ありがとうございます。
歯科治療費は、一般的に言って医療費控除の対象になります。
オールセラミックも問題ありません。
芸能人の場合はどうかよく知りませんが、一般的にはやはり控除できるはずです。
成人の美容目的の矯正治療は控除の対象にはなりません。
他の医療費や、家族の分も併せて10万円以上200万円以内が対象となります。
交通費その他の経費も認められることもあります。
どうしてもご心配な場合は、税務署が申告時期には各地に相談所を出張して開いてくれますから、匿名で相談できます。
HPでも調べられます。
所得に合わせてかなり戻ってきます。
領収書類等をそろえることは必要です。
歯科治療費は、一般的に言って医療費控除の対象になります。
オールセラミックも問題ありません。
芸能人の場合はどうかよく知りませんが、一般的にはやはり控除できるはずです。
成人の美容目的の矯正治療は控除の対象にはなりません。
他の医療費や、家族の分も併せて10万円以上200万円以内が対象となります。
交通費その他の経費も認められることもあります。
どうしてもご心配な場合は、税務署が申告時期には各地に相談所を出張して開いてくれますから、匿名で相談できます。
HPでも調べられます。
所得に合わせてかなり戻ってきます。
領収書類等をそろえることは必要です。
回答2
ポプラ小児歯科医院(千葉県茂原市)の森川です。
回答日時:2011-02-23 23:57:57
元が銀歯であればまったく問題とはならないはずです。
美容目的とは、見栄え以外にはまったく問題のない健康な歯をあえて削った場合と考えてよいと思います。
結局のところ税務署に「うん」と言わせられるかどうかですから、しっかり理論武装していけば問題ないと思いますよ。
ただ、金額が一桁多い(たとえば1本100万円)とかいうと無理だと思います。
美容目的とは、見栄え以外にはまったく問題のない健康な歯をあえて削った場合と考えてよいと思います。
結局のところ税務署に「うん」と言わせられるかどうかですから、しっかり理論武装していけば問題ないと思いますよ。
ただ、金額が一桁多い(たとえば1本100万円)とかいうと無理だと思います。
回答3
森永歯科医院(千葉県安房郡鋸南町)の森永です。
回答日時:2011-02-24 00:08:50
こんばんは。
オールセラミックは歯冠修復の一環ですので、問題なく控除対象です。
さがら先生の書かれている通り「100%美容目的の歯列矯正」ならば控除対象になりませんが、不正咬合の方は程度の大小はあれ「歯列不正による咀嚼、摂食障害」や「歯列不正が修飾因子となるう蝕、歯周病」を抱えていると思われますので、原則控除対象と考えます。
私は患者さんには「税務職員が異議をを唱えたらウチに電話させるように」と話しています。
それで実際に電話が来たことはなく、問題なく通っていると思われます。
オールセラミックは歯冠修復の一環ですので、問題なく控除対象です。
さがら先生の書かれている通り「100%美容目的の歯列矯正」ならば控除対象になりませんが、不正咬合の方は程度の大小はあれ「歯列不正による咀嚼、摂食障害」や「歯列不正が修飾因子となるう蝕、歯周病」を抱えていると思われますので、原則控除対象と考えます。
私は患者さんには「税務職員が異議をを唱えたらウチに電話させるように」と話しています。
それで実際に電話が来たことはなく、問題なく通っていると思われます。
回答4
回答日時:2011-02-24 00:35:07
歯科相談というより税務相談ですね (^^;)
森川先生が書かれているように「結局のところ税務署に「うん」と言わせられるかどうか」ですから、申告できそうなものは申告しておけば良いと思います。
確定申告関係の書籍には、だいたい書いてあると思います。
「餅は餅屋」で、税務相談は税理士さんにした方が的確なアドバイスがもらえますよ。
森川先生が書かれているように「結局のところ税務署に「うん」と言わせられるかどうか」ですから、申告できそうなものは申告しておけば良いと思います。
確定申告関係の書籍には、だいたい書いてあると思います。
「餅は餅屋」で、税務相談は税理士さんにした方が的確なアドバイスがもらえますよ。
回答5
顕微鏡歯科シバタ(名古屋市守山区大森)の柴田です。
回答日時:2011-02-24 03:04:44
私の患者さんで税務署員に騙されてインプラントの治療費を医療費控除から外されてしまった方がおみえでしたので、修正申告していただきました。
やはり理論武装は大事です。
保険の銀歯よりはオールセラミックの方が適合がよく長持ちするものを入れられた訳ですから、その点を主張されればいいのではないでしょうか?
やはり理論武装は大事です。
保険の銀歯よりはオールセラミックの方が適合がよく長持ちするものを入れられた訳ですから、その点を主張されればいいのではないでしょうか?
回答6
歯医者/歯科情報の歯チャンネル運営者の田尾です。
回答日時:2011-02-24 03:25:00
医療費控除は歯科の場合、インプラントや審美などを含めて、自費の場合はほとんど認められます。
矯正の場合はちょっと特殊なので、こちらを参考にされてみて下さい。
⇒参考:医療費控除
(リンク先に定率減税の記載がありますが、今は無くなっていますので、後で修正しておきます)
逆に、眼科や内科など、他の科では認められないケースも多いので(例えば、人間ドックとかは×)、歯科も認められないケースが多いと勘違いされている方も少なくないようです。
治療費総額から10万円を引いた額に、所得税をかけた額が戻ってきますので、例えば税率20%で30万円使った場合は、
(30万円-10万円)×20%=4万円 戻ってきます。
ちなみに、医療費はご家族全員の分を合計できますし(年間200万円まで)、所得税率はご家族内で一番高い方が申請するとお得になりますので、その点も考慮されてみてください。
矯正の場合はちょっと特殊なので、こちらを参考にされてみて下さい。
⇒参考:医療費控除
(リンク先に定率減税の記載がありますが、今は無くなっていますので、後で修正しておきます)
逆に、眼科や内科など、他の科では認められないケースも多いので(例えば、人間ドックとかは×)、歯科も認められないケースが多いと勘違いされている方も少なくないようです。
治療費総額から10万円を引いた額に、所得税をかけた額が戻ってきますので、例えば税率20%で30万円使った場合は、
(30万円-10万円)×20%=4万円 戻ってきます。
ちなみに、医療費はご家族全員の分を合計できますし(年間200万円まで)、所得税率はご家族内で一番高い方が申請するとお得になりますので、その点も考慮されてみてください。
回答7
やすひろ歯科クリニック(加古川市加古川町)の北野です。
回答日時:2011-02-24 08:56:20
おはようございます。
高額ですので出来ましたら控除がきいてお金が戻ってくる方がいいですよね。(^u^)
当院でも同じようなケースの場合は、みなさん申告されていくらか戻ってきてますよ。
折角ですので申告してくださいね。
高額ですので出来ましたら控除がきいてお金が戻ってくる方がいいですよね。(^u^)
当院でも同じようなケースの場合は、みなさん申告されていくらか戻ってきてますよ。
折角ですので申告してくださいね。
相談者からの返信
相談者:
まっちゃん愛知さん
返信日時:2011-02-24 23:48:50
諸先生方
ありがとうございます!!!
私、直接では無いですが税務関連の仕事もしており、人より多少は税務知識を持っていると思っていましたが、今回の件、まるで知りませんでした・・・。
回答があるまでは「痛くなって治療した歯へのオールセラミックは控除対象、銀歯からオールセラミックへは対象外」と勝手に思い込んでました。
諸先生方の理由付けが「あ、なるほど!」と思えて、心強いです。個人的にはよっぽど人間ドッグや各種予防接種、歯列矯正の方が医療費控除の対象にふさわしいような気もしないではありませんが(苦笑)、ルールの下に申告をして、控除されるべきであれば控除させて頂くというスタンスで行きたいと思います。
不躾な話で恐縮ですが、○○万円の思わぬ臨時収入になるかも、です。
重ね重ねありがとうございました。
ちなみに、うちの先生はそんな事を何にも話してくれませんでしたが、そんなもんなんでしょうかね。。
もっと医療費控除になることを全面に押し出して、自費治療の売り込みがあっても良いような気がしました。。
ありがとうございます!!!
私、直接では無いですが税務関連の仕事もしており、人より多少は税務知識を持っていると思っていましたが、今回の件、まるで知りませんでした・・・。
回答があるまでは「痛くなって治療した歯へのオールセラミックは控除対象、銀歯からオールセラミックへは対象外」と勝手に思い込んでました。
諸先生方の理由付けが「あ、なるほど!」と思えて、心強いです。個人的にはよっぽど人間ドッグや各種予防接種、歯列矯正の方が医療費控除の対象にふさわしいような気もしないではありませんが(苦笑)、ルールの下に申告をして、控除されるべきであれば控除させて頂くというスタンスで行きたいと思います。
不躾な話で恐縮ですが、○○万円の思わぬ臨時収入になるかも、です。
重ね重ねありがとうございました。
ちなみに、うちの先生はそんな事を何にも話してくれませんでしたが、そんなもんなんでしょうかね。。
もっと医療費控除になることを全面に押し出して、自費治療の売り込みがあっても良いような気がしました。。
回答8
杉原歯科クリニック(杉並区・上高井戸)の杉原です。
回答日時:2011-02-25 10:44:29
意外と皆さんご存知ないので、当院では医療費控除の説明をプリントアウトして配布しています。
>もっと医療費控除になることを全面に押し出して、自費治療の売り込みがあっても良いような気がしました
そこまではしていませんが、長期の治療で支払いが分割される場合には年度をまたいで損(10万円が2回引かれる)をしないように、また200万円を越える場合は年度をまたぐようにアドバイスはします。
>もっと医療費控除になることを全面に押し出して、自費治療の売り込みがあっても良いような気がしました
そこまではしていませんが、長期の治療で支払いが分割される場合には年度をまたいで損(10万円が2回引かれる)をしないように、また200万円を越える場合は年度をまたぐようにアドバイスはします。
タイトル | 銀歯をオールセラミックに替えた場合、医療費控除の対象になるのか |
---|---|
質問者 | まっちゃん愛知さん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 33歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
クラウンの治療費・費用 治療費・費用 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。