歯列矯正済みなのに、顎関節症のため矯正が必要と他院で言われた

相談者: らっこさん (23歳:女性)
投稿日時:2011-02-23 14:20:35
高校2年生のころから、顔にゆがみが見られるようになりました。
下あごが少し左にずれ、左右で目の大きさがありました。
噛むときに下あごを左にずらして噛んでいるようで、下あごの先を顔の中心に合わせると、下の歯が上の歯より前に出ている状態になりました。
奥歯も噛み合いませんでした。
この状態で口を開け閉めすると、左のあごの骨が「コキ」となる状態でした。

高校2年生の女の子だった私にとって顔のゆがみはすごくつらいことで、高校3年生のとき、歯医者に行って自分の歯の問題を泣きながら訴えたほどです。
受験を控えていたので、進学した先で矯正歯科にかかることを勧められました。

そして大学進学後、矯正歯科で5万円の検査を受けました。
下の歯を前歯の後ろに下げるように矯正することになりました。
当時の私は、自分が顎変形症ではないかと思っていたので先生に尋ねたのですが、違うといわれました。

それから、親知らずを4本抜き、第2小臼歯4本を抜き、金属を約2年間装着しました。
下の歯は上の歯よりも内側になり、先生は満足したようです。
でも、奥歯の噛みあわせは改善しているように感じらませんでした。
金属を外す際に、奥歯が噛みあわないと申し出たのですが、普通奥歯でものを噛むときは、左右にずらして噛むものだから、それでいいといわれてしまいました。
それ以降はリテーナーを付けています。

その矯正歯科では、歯のクリーニング虫歯の治療などはやっていません。
そこで、歯科は別の病院に通うわけなのですが…

先日、歯科で虫歯を見てもらった際、顎や顔のゆがみについて相談したところ、おそらく顎関節症だといわれました。
詳しい検査はまだしていないですが、治療するとしたら、歯の矯正も必要であるといわれました。


矯正歯科での検査では、顎関節症だということはわからなかったのでしょうか。
私は高校2年生のときから顎関節症で、必要だったのはそのための治療だったのではないですか?
その矯正歯科の先生に、責任を追及することはできないでしょうか。

回答をよろしくお願いします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2011-02-23 18:09:30
らっこさん、こんにちは。

実際にみていないので憶測の範囲でお話しさせていただきます。

顎関節症の症状があるのでしょうか。
あごや顔のゆがみから顎関節症と診断するにはかなり無理があるように思います。

また、顎関節症の治療のために一般的に言って、矯正治療は行いません。


そこで、高校2年の時点で顎関節症であった可能性はほぼないように思います。
顎関節症でなければ、高校2年の時点での顎関節症の治療は必要ありません。

そうなると矯正の先生に顎関節症に関しては責任はないように思えます。



あくまでも参考程度にしてください。

回答 回答2
  • 回答者
伊藤矯正歯科クリニック(名古屋市中区)の伊藤です。



※2013年9月14日までは伊藤和明先生、それ以降は伊藤雅大先生がご回答されています。
回答日時:2011-02-23 18:14:34
顎関節症というのは、顎関節咀嚼筋の痛み、関節雑音、開口障害または顎運動異常を主要症候とする慢性疾患の総括的診断名です。
顎や顔の歪みだけでは顎関節症とは言いません。


顎や顔の歪みだけでは顎関節症とは言いません。
むしろ顎変形症かもしれません。

ただ顎変形症というのは保険上の診断名で、骨格的な不正咬合上顎前突下顎前突開咬そして顎偏位など)を顎矯正手術を併用する場合につけられる診断名です。
手術前後の矯正を保険で行うためには顎変形症という病名が絶対的に必要です。

顎関節症の診断名だけでは、矯正を保険で行うことはできません。

逆に言うと同じ症状でも手術をしないで、矯正だけで治療するときには、顎変形症とは言わないのが通常です。
というのは、厳密に言えばほとんどすべての人が顎変形を持っています。
パーフェクトに対称な顔をした人は誰もいません。
みんな少しは非対称です。

同じような症状があっても矯正治療単独で治療する方もいるし、顎矯正手術を併用する方もいます。
もちろんそれぞれの治療ゴールは異なります。

そこで、矯正開始前に担当医とよく話し合って、それぞれのゴールの違いを承知したうえで、最終的には患者さんに決定権があるはずです。
そこで今回問題になっていることの経緯は私にはわかりません。

矯正歯科の先生への責任追及というのがどういう意味かよくわかりませんが、難しいような気がします。
それよりむしろ今後どうするかを考えた方が前向きです。

顎変形症の保険治療を行っている矯正歯科などでご相談ください。

ただ美容目的だけでは保険適用できません。
不正咬合状態である必要があります。

回答 回答3
  • 回答者
泉川歯科医院(茨城県笠間市)の泉川です
回答日時:2011-02-23 18:26:02
らっこさんこんにちは!

高校2年生の時、顎に変異があったのかと思われます。

歯科矯正と顎矯正を平行して行なうと、良い結果が得られたかも知れませんね。
しかしなかなかこの顎矯正を専門にされている先生が当時居られなかったんでしょうね。

一般歯科では、この顎の変異や頭蓋骨等のズレを診断される先生はなかなか居られないのが現状のようですね。

過去の治療等に悔やんでも仕方ございませんが、前向きに考えてこれからの事を考えて、総合的に診断されてくれる専門医の先生を見つけられるといいですね。

例えばこのネットに回答されている各先生方を参考にされて見てはいかがでしょうか。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: らっこさん
返信日時:2011-02-23 18:47:17
小牧先生

らっこです。
回答ありがとうございました。

顎関節症かなと思ったのは、顔のゆがみにくわえ、口をまっすぐ下に開けると、左の顎の間接の骨が鳴るからです。
また、下あごは、左に動かすことは容易ですが、右にはあまり動きません。

MRIなどを使った検査はしていないので、断定はできないのですが、歯科で検査を進められたところです。

矯正の先生について不信感があっていろいろ考えてしまいましたが、冷静に考えてみようと思います。



伊藤先生

詳しい回答ありがとうございます。

矯正をする前に私もいろいろ調べました。
下あごをまっすぐ下ろし、まっすぐ上げると、下の歯が前に出ており、少し下顎を前に突き出しているように見えたので、顎変形症ではないかと1人で考えました。

矯正歯科で「私は顎変形症ではないか」と先生に尋ねたところ、「顎関節症というのは顎が痛くて開けられない状態のことを言うんだ」といわれたんです。
顎変形症について申し出たのに、顎関節症に関する返事をされ、あの時矯正歯科の先生には顎に関する知識がなかったのでは?と、今さらですが不信感が出てきてしまいました。

前向きに考えるようにしようと思います。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2011-02-23 18:47:32
顔にゆがみがあったということですが、

1.顎骨の変形を伴っているのか?
2.顎骨は変形していないが、ゆがんでいるのか?

どちらなのかによって、対応は大きく変わってきます。


1の場合は、外科矯正などによる顎骨の修正が必要になるかもしれませんし、2の場合であれば歯並びや表情筋のトレーニングだけで改善できるかもしれません。

まずは、そこをはっきりさせる必要があるのではないでしょうか?


他の先生も書かれていますが、顔のゆがみは顎関節症の主たる症状ではありません。
ゆがみと顎関節症は、別物として考えられたほうがよいと思います。


顎骨の変形があるかないかは、矯正歯科でもわかることがほとんどだと思いますが、外科矯正を行っているような医療機関であれば確実に検査ができると思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: らっこさん
返信日時:2011-02-23 19:08:27
泉川先生

らっこです。回答ありがとうございました。

質問を書き込んだ際は、これまでの矯正は無駄だったのではないかと、ネガティブな気持ちでいっぱいでした。

信頼できる先生を見つけ、昔みたいにちゃんとかみ合わせられる、顎がゆがんでいない状態を目指そうと思います。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: らっこさん
返信日時:2011-02-23 19:22:42
田尾先生

らっこです。
回答ありがとうございました。

精密検査をせず、治療についてわからない状態で今後について悩んでいました。

検査料が高額なこと、矯正歯科での検査でわかったのではないかということで躊躇していましたが、まずは検査を受けてみようと思います。



タイトル 歯列矯正済みなのに、顎関節症のため矯正が必要と他院で言われた
質問者 らっこさん
地域 非公開
年齢 23歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 歯列矯正(矯正歯科)その他
顎関節症
回答者




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