4番を抜歯、ブリッジのために健康な犬歯でも抜髄する必要がある?
相談者:
みれいさん (44歳:女性)
投稿日時:2011-02-28 14:48:24
参考:過去のご相談
※犬歯をブリッジの支台歯にしたことを後悔。長く歯を持たせたい
他
2ヶ月前に左下の4番目の歯根が割れました。
仕方なく抜歯し、その前の犬歯を削りブリッジにしました。
削った犬歯は健康な歯でしたので、神経は残してもらえました。
その後、ブリッジがしっくりいかず、自費が主な他の歯科医院にかかりセカンドオピニオンをお願いしました。
すると、まずは保険で作ったものはもたないという事、犬歯はきちんと神経をぬいて根の処置をする事、など指導されました。
現在4本でブリッジしているところを、5本にして安定させ、費用は50万円と言われました。
保険と自費ではそれ程に物が違うのでしょうか?
将来的にみてやはり、自費で作ったものの方が圧倒的に長持ちするのでしょうか?
それから、一番気になったのが、神経を抜いて根の処置をすると言われたことです。
この歯は、削るまでは健康な歯で虫歯もありませんでしたので、根も健康なはずです。
健康な歯の神経をぬいて処置した方が良いという話しはあるのでしょうか?
私は神経をぬくと長持ちしないと認識しておりました。
いかがなものでしょうか?
先生方、お忙しい中大変恐縮ですが、どうかアドバイスを宜しくお願い致します。
※犬歯をブリッジの支台歯にしたことを後悔。長く歯を持たせたい
他
2ヶ月前に左下の4番目の歯根が割れました。
仕方なく抜歯し、その前の犬歯を削りブリッジにしました。
削った犬歯は健康な歯でしたので、神経は残してもらえました。
その後、ブリッジがしっくりいかず、自費が主な他の歯科医院にかかりセカンドオピニオンをお願いしました。
すると、まずは保険で作ったものはもたないという事、犬歯はきちんと神経をぬいて根の処置をする事、など指導されました。
現在4本でブリッジしているところを、5本にして安定させ、費用は50万円と言われました。
保険と自費ではそれ程に物が違うのでしょうか?
将来的にみてやはり、自費で作ったものの方が圧倒的に長持ちするのでしょうか?
それから、一番気になったのが、神経を抜いて根の処置をすると言われたことです。
この歯は、削るまでは健康な歯で虫歯もありませんでしたので、根も健康なはずです。
健康な歯の神経をぬいて処置した方が良いという話しはあるのでしょうか?
私は神経をぬくと長持ちしないと認識しておりました。
いかがなものでしょうか?
先生方、お忙しい中大変恐縮ですが、どうかアドバイスを宜しくお願い致します。
回答1
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2011-02-28 14:51:38
回答2
誠安・瑞石牙医診所(台湾)の王です。
回答日時:2011-03-01 12:41:16
こんにちは。
個人的には藤森先生の見解と全く同じで、まずはブリッジがしっくりいかなかった原因を探り、そしてその説明をいただくことが肝要なのではないかと思います。
実際の状況が分からないので、みれいさんにとって何ユニットのブリッジが適切なのかは答えに苦しみますが、噛み合わせの状態や歯周組織の状態で支歯台の本数が変わることはあると言えます。
さて、ご質問についてですが、
>保険と自費ではそれ程に物が違うのでしょうか?
今回の治療に関して、ブリッジという補綴治療だけにフォーカスを当てた場合、大まかな部分として、
補綴物に使う材質、金属の種類が違います。
二つの違いについて、細かいところを言いますと切がないので省きますが、印象(型取り)の方法、型取りに使う材料も多少違いがあり、先程挙げた材質の違いと合わせて、出来上がりの補綴物の精度が違うことがあります。
ただ、保険のものが絶対良くないと云う意味ではなく、術者側の技術がちゃんとしていれば、それぞれの材質の長所を生かした補綴物は出来るかと思っています。
私の患者さんにいつも言っていることですが、細部の縫い目や材質に拘ったエルメスのようなバッグを作るのか、ユニクロで売られているようなバックを作るのかの違いはあるかもしれないけれども、バッグを作っている職人さんが同じ腕の確かな人であれば、鰐皮ではないけれど、人工皮のユニクロ・バッグも結構使えると、使えなくはないと、縫い目もある程度きれいだと・・・・
逆に職人さんの腕がいまいちですと、鰐皮を渡してもろくなものは出来ません。
それと同じようなことが言えるかと思っています。
>将来的にみてやはり自費で作ったものの方が圧倒的に長持ちするのでしょうか?
補綴物の耐久性に関わってくる要素は多岐に渡りますから、一概には断定的にそうだとは言えませんが、材質的には自費で使うもののほうが良いということは言えます。
術者側の診断力や設計、治療、又その後の患者さん側のメンテナンスにも大きく左右されてくるところがあります。
ベンツとマーチではどちらが長持ちしますか?
難しい問題ですよね・・・・・
荒い運転をして車検にも出さずetcですと、高級車のベンツでもすぐダメになってしまいます。
それと少し似たようなものだと思って下さい。
>健康な歯の神経をぬいて処置した方が良いという話しはあるのでしょうか?
噛み合わせの関係や、他の支台歯との平行性、補綴に使う材質が要求する厚さの違いによって削る量を大きくさせなければならない場合には、意図的に根管治療を施すことがあります。
歯髄は健康な状態であれば、残された方が良いに越したことはありませんが、補綴治療に於いて致しかたない場合もあるのです。
参考になさって下さい。
個人的には藤森先生の見解と全く同じで、まずはブリッジがしっくりいかなかった原因を探り、そしてその説明をいただくことが肝要なのではないかと思います。
実際の状況が分からないので、みれいさんにとって何ユニットのブリッジが適切なのかは答えに苦しみますが、噛み合わせの状態や歯周組織の状態で支歯台の本数が変わることはあると言えます。
さて、ご質問についてですが、
>保険と自費ではそれ程に物が違うのでしょうか?
今回の治療に関して、ブリッジという補綴治療だけにフォーカスを当てた場合、大まかな部分として、
補綴物に使う材質、金属の種類が違います。
二つの違いについて、細かいところを言いますと切がないので省きますが、印象(型取り)の方法、型取りに使う材料も多少違いがあり、先程挙げた材質の違いと合わせて、出来上がりの補綴物の精度が違うことがあります。
ただ、保険のものが絶対良くないと云う意味ではなく、術者側の技術がちゃんとしていれば、それぞれの材質の長所を生かした補綴物は出来るかと思っています。
私の患者さんにいつも言っていることですが、細部の縫い目や材質に拘ったエルメスのようなバッグを作るのか、ユニクロで売られているようなバックを作るのかの違いはあるかもしれないけれども、バッグを作っている職人さんが同じ腕の確かな人であれば、鰐皮ではないけれど、人工皮のユニクロ・バッグも結構使えると、使えなくはないと、縫い目もある程度きれいだと・・・・
逆に職人さんの腕がいまいちですと、鰐皮を渡してもろくなものは出来ません。
それと同じようなことが言えるかと思っています。
>将来的にみてやはり自費で作ったものの方が圧倒的に長持ちするのでしょうか?
補綴物の耐久性に関わってくる要素は多岐に渡りますから、一概には断定的にそうだとは言えませんが、材質的には自費で使うもののほうが良いということは言えます。
術者側の診断力や設計、治療、又その後の患者さん側のメンテナンスにも大きく左右されてくるところがあります。
ベンツとマーチではどちらが長持ちしますか?
難しい問題ですよね・・・・・
荒い運転をして車検にも出さずetcですと、高級車のベンツでもすぐダメになってしまいます。
それと少し似たようなものだと思って下さい。
>健康な歯の神経をぬいて処置した方が良いという話しはあるのでしょうか?
噛み合わせの関係や、他の支台歯との平行性、補綴に使う材質が要求する厚さの違いによって削る量を大きくさせなければならない場合には、意図的に根管治療を施すことがあります。
歯髄は健康な状態であれば、残された方が良いに越したことはありませんが、補綴治療に於いて致しかたない場合もあるのです。
参考になさって下さい。
相談者からの返信
相談者:
みれいさん
返信日時:2011-03-01 18:26:19
藤森先生、王先生、ご返答有難うございました。
王先生のおっしゃる職人さんの腕しだいというのは分かります。
自費で高いお金を払っても術者がいまいちでしたら、良いものは出来上がらないと言うことですよね。
ですが、私たち患者はその職人さんを選べないのです。
どこのクリニックが優秀な術者を使っているかなんて分かりませんから・・・。
残念ですが。
王先生のおっしゃる職人さんの腕しだいというのは分かります。
自費で高いお金を払っても術者がいまいちでしたら、良いものは出来上がらないと言うことですよね。
ですが、私たち患者はその職人さんを選べないのです。
どこのクリニックが優秀な術者を使っているかなんて分かりませんから・・・。
残念ですが。
タイトル | 4番を抜歯、ブリッジのために健康な犬歯でも抜髄する必要がある? |
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質問者 | みれいさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 44歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
抜歯:4番(第一小臼歯) ブリッジ治療法 ブリッジに関するトラブル |
回答者 |
|
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。