[写真あり] 中切歯へのインプラントは抜歯何日頃が良いのか?

相談者: 歯の大切さを知りましたさん (38歳:男性)
投稿日時:2011-04-18 23:55:10
参考:過去のご相談
〔写真あり〕前歯のインプラント、国内で認可されていない人口骨を使用




〔写真あり〕前歯のインプラント、国内で認可されていない人口骨を使用
にて質問させて頂いております“歯の大切さを知りました”と申します。

度々の質問となり誠に恐縮ですが、もう1点追加で教えて頂けると幸いです。



インプラント治療を視野に入れて第1中切歯抜歯してから本日で、丁度二週間が経ちます。
(顔面からの転倒事故により、第1中切歯欠損してしまい、抜歯に至りました。)


現在、(抜歯後に)見栄えのためのプラスチック製の仮義歯を両歯でボンド固定していますが、日に日に唇側の骨が後退しているのか義歯と歯茎の隙間が大きくなっている様な気がします。

インプラントの手術は、今後二週間後と設定されているのですが、唇側の骨が後退する前に一刻も早く手術した方が良いのでしょうか?


通常、第1中切歯を抜歯後インプラント治療する場合、どの位(何週間後)で手術するものなのでしょうか?


とにかく見栄えを良くして欲しいと思っているので、不安ながらバイオオスの補填もお願いする予定です。


『抜歯後に唇側の骨が薄いため急激に吸収してしまい、骨が陥没・・・』というのはおおよそどの位の期間となるのでしょうか?
一般的な話でかまいませんので、教えて頂けると幸いです。


なお、私は抜歯後丁度1ヵ月後にインプラントの手術を受ける予約を取ってはおりますが、仕事を休めば1週間前倒しに出来ます。

画像1画像1 画像2画像2


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2011-04-19 00:20:27
歯の大切さを知りました さん、こんにちは

確かに上顎の中切歯の唇側の骨は非常に薄いです。

したがって、同部位をインプラントによって補綴する場合には骨補填剤などで唇側の骨の厚みを確保することはよく行います。



>インプラントの手術は、今後二週間後と設定されているのですが、唇側の骨が後退する前に一刻も早く手術した方が良いのでしょうか?

いや、もう一週間早めたとしてもあまり変化はないと思われます。



>通常、第1中切歯を抜歯後インプラント治療する場合、どの位(何週間後)で手術するものなのでしょうか?

・抜歯後すぐに埋入する即時埋入
・1ヶ月くらいで埋入する早期埋入
・3ヶ月以上待ってから埋入する待期埋入

という考え方があります。

私はしっかり3ヶ月待ってから手術を行います。


ただし、上顎の中切歯の場合はほぼすべての症例に唇側に骨補填剤による補填を行います。



>『抜歯後に唇側の骨が薄いため急激に吸収してしまい、骨が陥没・・・』というのはおおよそどの位の期間となるのでしょうか?

急激に吸収というわけではなく徐々に吸収していくものです。

その吸収を見越してあらかじめ補填をするものが骨補填剤になります。

そのあたりはインプラントに精通している先生であれば柔軟に対応してくれるとは思います。


まずはそのあたりを担当の先生に再確認してみてはいかがでしょう?

参考になれば幸いです。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 歯の大切さを知りましたさん
返信日時:2011-04-21 01:08:26
畑田先生

お忙しいところご丁寧なお返事頂きまして、誠にありがとうございます。

だいぶ安心しました。

畑田先生も『唇側に骨補填剤による補填を行います』とのことですが、やはりバイオオスをお使いでしょうか?
(バイオオスは国の認可されていない?というのが気になっております。)


細かい質問ばかりで恐縮ですが、引き続き宜しくお願い申し上げます。
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2011-04-21 09:21:56
そうですね。
バイオスではありませんが同様の製品を使用しています。


日本の国の認可がおりていないと言うことですが、欧米では通常使われているものですので問題はないと思います。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2011-04-21 15:21:18
>バイオオスは国の認可されていない?というのが気になっております。

そうですね。

Bio-ossのような(生物由来の)骨補填材のほとんどが認可されておりません。


しかしながら畑田先生も書かれているように欧米ではごく一般的に使用されており、研究結果も数多く報告されております。

厚労省の認可と言うのが足かせとなって、日本は今や「医療後進国にしてしまっている」のは事実だと思いますよ。


 認可が無ければ安心して使えない
 しかし、認可されたものしか使えないとなると治療の幅が狭くなる

と言う矛盾は何とか解消して欲しいですね。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2011-04-23 14:41:01
慌てて手術に入ると、歯茎の安定が不足していて縫合した後から壊死したりして駄目になる可能性が高くなりますから、慌ててしない方が良いと思います。

写真を拝見すると、前歯が突出傾向の感じで、歯茎も良く見える症例のように見えますので、非常にハイレベルな難症例であろう、と思います。


もう抜歯してバイオオスが入っていて、と言う状態なのですから、次はインプラント植立同時の骨造成GBR手術なのではないでしょうか。

その場合、歯茎の完全閉鎖、血流回復が非常に重要で審美的、機能的にも満足行く治癒の鍵ですから、急ぐのは危険でしょう。


今のご時世の中、急いだ方が良いのでは、と思う気持ちも分りますが、今回は待った方が良いと考えます。



鍵は歯茎にあります。

歯茎の治癒は1ヶ月で何とか大丈夫とされており、それ以上待つと今度は骨の吸収が進んで、骨造成GBR量が多くなりより難しくなる、と言うターニングポイントですから、計画としては妥当だと思います。

但し、こう言う治療計画で始まっているから、と言う前提で、ですが。


因みに、CTのレントゲン写真に書いてある説明文で、この部分にバイオオスを充填していると書いている説明では、私には完全に不足しているとしか思えません。

私の知る限り、抜歯した状態を出来るだけ温存する為には、バイオオスは歯根相当部全部に充填するものと理解しております。

なので、バイオオスの量が不足しており、そのせいで立体的ボリュームの減少が目立っているのでは、と心配です。


何を詰めようとも、何をしようとも、抜歯した後の唇側の骨の吸収は防止は出来ません。

それが生物学的ルールだからです。


しかし、ボリューム一杯に充填すれば、少なくともその分は減少することを予防できます。

バイオオスは吸収され難いからです。



審美的治癒には、歯だけではなく歯茎の審美もハイレベルで求められます。

その為には、抜歯する前からの計画が非常に重要で、現在では抜歯即時植立が一番ボリュームは維持出来ると判明しております。


それが厳しい場合(今回の場合とか)、ターナーの提唱するアイスクリームコーンテクニックを用いるか、矯正で引っ張り出して歯茎を増やしておくか、根っこを削り込んで歯茎が覆うようにして歯茎を増やして抜歯即時植立するのか、色々と考え方があります。

今回の先生の選択は、その中ではどれなのか今一つ不明瞭だと感じます。


しかし、多分インプラント同時骨造成を考えているのだろうと推測され、その点で1ヶ月待つと言うのは正しいと思います。

以上、色々考えられますが、担当の先生のお考えが分りませんので、お聞きになることをお勧めします。


お大事に。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 歯の大切さを知りましたさん
返信日時:2011-04-23 23:24:29
畑田先生、タイヨウ先生、そして松元先生

丁寧なご回答、誠にありがとうございます。


人生はじめての手術ということもあり、事故後は毎日が不安でしたが、不明な点が色々と分かってきて、今は安心しております。

インプラントの手術は抜歯後、丁度1ヵ月となる4月30日に予定しております。


しかし、松元先生のコメントを拝見させて頂いて、第一切歯のインプラント治療は非常に奥が深いことを再認識しました。

ちなみに、(抜歯後、)バイオオスはまだ補填しておりません。
(私の説明に不足があった様で失礼しました。)

バイオオスは30日のインプラントの術時に人口皮膚?と一緒に補填すると説明を受けております。


お世話になる予定の歯科医は、インプラント学会専門医ということもあり、この場におよんではもう任せるしかないというのが正直なところでしょうか。


術後に改めてコメントさせて頂きますが、来週末の術前にこれだけは先生に伝えておいた方が良いということがあれば、改めてアドバイス頂ければ幸いです。

お忙しいところ、先生方々のコメント頂きますことに心から感謝しております。
ありがとうございます。



タイトル [写真あり] 中切歯へのインプラントは抜歯何日頃が良いのか?
質問者 歯の大切さを知りましたさん
地域 非公開
年齢 38歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ インプラント治療法
その他(写真あり)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

歯磨きをしても虫歯になる原因 デンタルフロスは効果無し? 歯ブラシとデンタルフロスどっちが先? 歯科衛生士が就職前に絶対に知っておきたい