インプラントの寿命、デメリットを知りたい

相談者: 白シャツさん (37歳:女性)
投稿日時:2011-04-22 20:30:04
参考:過去のご相談
根管治療中。神経を抜いた歯がこんなに痛むことがあるのでしょうか?



インプラントの寿命はどのくらいですか?

インプラントのメリットは知っておりますが、デメリットを知りません。

どうかご教示下さい。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2011-04-22 20:38:00
記録上は、35年以上だったかと記憶しています。

インプラントが初めて人間に使用された日から、現在までの期間以上には維持された記録がありません。
それがたしか35年ぐらいだったような曖昧な記憶です。

デメリット
金額、手術、適応症が義歯などに比べると狭い、失敗すると骨が無くなるなど。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2011-04-22 21:15:13
インプラントの寿命はどのくらいですか?

・セルフケアがどれほどのレベルでできるのか
・定期的なメンテナンスを受けるのか否か
・メンテナンスが適切か否か
・オペおよび上部構造物の精度はいかなるものか
・癖や食事などを含む生活習慣
・全身疾患の有無(将来的に起きたものも含めて)

これらによって左右されると思います。


以前、ブログで書いた内容をコピペしておきますね。

* * *

インプラントの10年生存率は、平均して約90%程度だそうです。
しかし、問題なく機能している「成功率」でみると、約60%程度なんだとか...

トラブルの多くは「人工歯(上部構造)が欠ける」で、5年間で約14%。
この割合は、天然歯にクラウンを被せた場合と比較して、約3倍なんだとか。
心配なインプラント周囲炎にかかってしまうのは、約8.6%だそうです (-。-;)

* * *

どんな先生が担当し、どんなアフターケアをされるか次第で結果は大きく変わると思いますよ。
もちろん、セルフケアはしっかりやってもらう、という前提で。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2011-04-22 22:23:56
ご相談ありがとうございます。

現代主流となるインプラントが、初めて行われた第一号の方は41年くらい使えました。

お迎えが来なくて、さらに長生きされたらもっと使えたかもしれません。


この方は、全部ご自分の歯が無くなりインプラントにしています。
そのうちの何本かは抜けたり、かぶせ物が壊れたりして、治療し直しをしています。


つまり全部歯が無い場合であれば、この方と同じくらいは使えるのではないかと目標になります。
ただ40年間の間にはアフターケアはもちろん、早めの部品交換などはしなければならないでしょう。

自動車だって、原発だって、初めに作ったままでは使い続けることはできません。


その第一号の方以降は、インプラントとご自分の歯と混ざっている治療が増えてきました。
この部分的なインプラント治療の場合は40年持つかどうかはまだ分かっていません。
又どのくらいの割合で長持ちするかどうかもまだ分かりません。

治療を始める方の、お口の状況や、治療をするときの年齢や、治療計画や治療内容の精度や、残っている歯があるかどうかや、身体の健康具合や生活習慣やケアによっても結果に違いが出てきそうです。

只私のところでも部分的なインプラント治療で20年を超えている方が出てきましたから、正しい治療であれば寿命は相当長いのではないかという気がします。


デメリットもたくさんあります。

手術のリスクを取らねばならない、普通の歯の治療が完全にできることが前提で新たな知識と技術を習得した上で行う高度な治療であり、安易にするべきではない、そうでないととんでもない落とし穴が待っています。
感染した方や、命を落とした方もおります。

抜歯後の顎がやせてしまうと、インプラントをしても根元が不自然にへこんで、違和感があったり食べ物が溜まったりする場合も稀にあります。

部分的なインプラント治療の場合は、天然の歯との噛み合わせの調和を図る方法が確立されていません。

金額もかかります。
ただこれは長持ちすれば充分に元が取れます。
しかもインプラントで他の歯を守る目的で行えば、むしろ一生の治療費は少なくできるはずです。

いずれ歯の再生医療ができるまでの、つなぎの治療となりあまり行われ無くなる可能性もあります。


そうは言っても正しく治療すれば、もし歯を失ってしまった場合にはとても有力な治療方法だと私は思っています。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2011-04-23 09:29:47
諸先生方の書かれている通りだと思います。

インプラントありきの治療計画」は絶対にダメですが、「治療の選択肢としてのインプラント」は重要な役割を演じていると思います。


つまり、インプラントのメリットもデメリットも含め、総合的に判断できる歯科医にかかられる事が最も大切な事だと思います。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2011-04-23 14:03:29
この質問に関して、私が患者さんにお話しするのは、

「〇〇さん、あなたの歯の寿命はどれくらいですか?」(ニコッ)

です。

インプラントだけで特別に物事を考えるのは違うんですよ、と気付いていただくように説明しています。

現時点のインプラントは、ちゃんとした治療、メインテナンスを行えば隣にある自分の歯と同じかそれ以上使える可能性を持っています。

但し、このちゃんとした治療が出来ているのかどうか、歯周病の事、噛み合わせの事、等々総合的にキチンと出来ている事が重要です。

しかし、現実には歯周病治療でチャンと出来ているのは10%いない、と言われていて、それなのにインプラントしてない所はもうないのではないかと言う状態ですから。

恐い話ですが、個人的責任で本当の話だと明言します。

詰まり、いい加減なところでインプラントしたら長持ちしないでしょうが、ちゃんとした所なら天然歯と同じように使えるでしょう、と言う事です。

勿論、患者さん自身のブラッシングによるプラークコントロール、メインテナンスが何より重要なのは言うまでもありません。

インプラントの寿命は?と言う質問はその方ご自身がどれだけ歯を大事に考えられ、メインテナンス出来るのか、が大きく関わるのです。

インプラントだけで考えるのはどうぞ止めて下さい。

狭い視野、木を見て森を見ずでは非常に拙いのです。

木も見る森も見るの姿勢が、今の国内情勢からだけに留まらず、今後の人生でも長く大切なものとなるでしょう。

お大事に。




タイトル インプラントの寿命、デメリットを知りたい
質問者 白シャツさん
地域 非公開
年齢 37歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ インプラントその他
インプラント関連
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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