米国在住、妊娠中の日本人歯科医師です。痛みが強くやむなく抜髄に

相談者: アンジーママさん (35歳:女性)
投稿日時:2011-04-28 16:50:28
こんにちは。
現在アメリカ在住で妊娠22週(6ヶ月)です。

先週金曜日、就寝中右上6が痛くなり、朝には頭痛、鼻水が増え昼から土日にかけ2日間発熱しました。
元々鼻風邪が続いており、妊娠中は免疫力が下がるので風邪だと思っていましたが、解熱後風邪症状が治まっても歯の痛みがあり、右側全体に関連痛が出始めたので、火曜日に歯科を受診しました。
レントゲンで6年前のインレー下にカリエスもなく、歯肉炎もありません。

金曜日から咬合痛は少しありましたが、それより強い自発痛と、横からの打診痛の方が強かったです。
冷水痛は軽度で、温熱痛はありません。

1年前、1人目の出産後しっかり日本でレントゲンチェックし問題がなく、2次カリエスが疑われるような咬合痛はどこにもなく、今回初めてこんなタイミングで痛みが出ました。
1件目の歯科でドクターと相談しましたが、自分でも確定診断がつかない状況でした。

エンド専門の歯科を紹介してもらい、痛みでお腹の張りも出始めたので、不本意でしたが初めての抜髄をしました。
浸麻後、すぐに痛みが消えましたが、治療の途中で痛みが出始め、浸麻を追加して続けましたが治療前より痛みが強くなり、最後は仮封後、さらに追加して帰りました。
ドクターは、出血が止まりにくかったのでアメリカでは1日で根充するけど次回にと言われ、歯髄炎だったんだなと納得しました。

朝起きると治療前より痛みが強くなったので、再度来院し、今度は院長にマイクロスコープ下で、その様子を自分でも見ながら治療をしてもらいました。
もう出血はなく、多少の残髄がありましたが3根とも35号まで拡大し、P根D根は35号で、M根は25号で根充していました。
強い自発痛があるのに根充するのは抵抗がありましたがドクターは大丈夫と言い、そうなりました。

帰る頃自発痛が強くなり、アセトアミノフェン(日本ではカロナール等)を服用し、安静にして痛みが少し治まりました。
抗生剤は、セフェム系のアレルギーがあるのに作用機序の似たペニシリン系のアモキシシリンを処方されたので服用していません。
鎮痛剤も日本の産婦人科医に相談したところ、日本では妊婦に出さない物で服用を止められたので、効果が弱いけれどアセトアミノフェンだけにしています。


質問1)
原因も知りたいですが、お腹の子が優先なので抜髄でこの症状が本当に治まるでしょうか?

質問2)
強い自発痛があっても、根管内がきれいなら根充するのでしょうか?

質問3)
抜髄で抗生剤は必要でしょうか?


日本帰国はしないつもりでしたが、もし痛みが強くなったら帰国して主治医に診てもらうか悩んでます。
長々とすいませんが、よろしくお願いします。


回答 回答1
  • 回答者
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2011-04-28 17:47:30
>質問1)
>原因も知りたいですが、お腹の子が優先なので抜髄でこの症状が本当に治まるでしょうか?

その歯の付近に浸潤麻酔をして痛みが止まったのなら、その歯が原因だと思います。
抜髄したのなら症状は収まると思います。



>質問2)
>強い自発痛があっても、根管内がきれいなら根充するのでしょうか?

個人的には強い自発痛があれば根充はしないと思います。



>質問3)
>抜髄で抗生剤は必要でしょうか?

感染の疑いが無ければ抗生剤は出しません。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2011-04-28 18:19:07
米国では一日で根管充填まで行う方法が比較的行われていると、聞いております。
ご経験のように術後痛の可能性が若干高まるほかは、通常の方法と比べて予後は変わりないとの論文を読んだ記憶があります。

中山先生、野田先生あたりが詳しいのでは?

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2011-04-28 18:23:30
だいたい同じ回答になってしまいますが。。。

>質問1

今のお話の感じから察すると抜髄によって症状は収束する方向に行きそうですが、感染があった場合にはまだもう少しお痛みが続いてしまう場合もあるかも知れませんね。

赤ちゃん優先とは言いますが、痛いまんまじゃこれもまたよくないので治療を完了する事も大事でしょう。


>質問2

私の場合は、拡大が完了すれば根充は早くしてしまう方だと思います。

根管内がきれいであれば、そこまで強い自発痛は本来ならば出ないと思います。
自発痛があるという事は、まだ何かその原因があるか、あるいは炎症が治まるまでに時間を要するというサインだと思います。


>質問3

おかかりになった担当医に感染の疑いがあるのかどうか、お尋ねになってみて下さい。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2011-04-28 18:56:55
ご相談ありがとうございます。


私も似た回答にはなります。


質問1)

その歯が単独で原因となったのであればおさまるはずです。
他の歯は大丈夫でしょうか?

ただ、1つ気がかりなのは鼻風邪が続いておられたことです。

ご承知の通り、5番6番は洞底と絡んでいますから、副鼻腔炎により歯根から逆行性歯髄炎を起こした可能性もあります。
そうなると副鼻腔炎の症状との兼ね合いになることがあります。
耳鼻科の受診は検討の必要がありませんでしょうか。


質問2)

アメリカのエンド専門医は一回で終了することを臨床スタイルとしてとても好みます。
またそれを裏付けるために多数の論文がでていますが、一部のエンドドンティストは結論が恣意的であると批判もしています。

私も先生方の回答どおり、症状がある場合はまだ根充しないほうです。

エンドの方法に2種類ありますが、シールダー派の根充であればその時に痛みが新たに発生することが少なくありません。
浸麻をすることもあるそうです。

しかし、元々の痛みと、根充による痛みと重なっては困る場合は特に分ける方が後々の対処が容易になるような気がします。


しかし、ご担当の先生は専門家ですから、大丈夫と断言したからには自信がおありになるはずです。
きっと大丈夫なのではないでしょうか。


質問3)

一番と重複しますが、一般的に歯髄炎の70%は感染していると言われていますが、歯髄炎単独であれば抗菌薬は不要だと思います。

歯髄炎等の痛みが強いときの、高々度の飛行はリスクもあります。
昔、アメリカの爆撃機のパイロットは飛行前に齲歯抜歯していたほどです。

ご担当の先生としっかり相談されることをお勧めいたします。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: アンジーママさん
返信日時:2011-04-28 21:15:47
早速の丁寧な返信ありがとうございます。


細見先生)
根充は私もこのような場合、疑問でした。
ただ、院長が明日から出張でいないので終わらせたいようでした。
痛みがあれば他の先生が診るので電話するよう言われました。

1回目の受診後も自発痛が強いので電話した際、薬をちゃんと飲むよう言われ、最初の担当医(恐らく26,7歳でエンドの専門医を持っているか怪しかったです。マイクロスコープの使用もなく、急患なので我慢しました)が本日違うクリニックで勤務中なのでそこに行くよう言われ、主人が強く院長に今すぐ診て欲しいと言ってくれ、2回目は診てもらえました。

日本ではごねることに抵抗がありますが、アメリカは強く言わないと流されるので少し強引かと思いましたが、受診にこぎつけました。
処置はきれいに根先まで根充され、まったく不満がありませんが、痛みが強くならないかが心配です。


大野先生)
抜髄なので、何回も根治するより回数が少なければ少ない程、感染を減らせられると思うので自覚症状、他覚症状がなければ根充されてもよかったのですが。


田中先生)
インレーを残し、最小限のオープンでエンドをし、4壁がしっかりある状態だったので、院長は最後セラミックで塞いで終わりました。
くいしばりを就寝中よくするので、出産後、子どもの首が据わってから一時帰国し、必要なら冠にしてもらうつもりです。
ただ、これで終了と言われ、2日間は痛みがあるかもと言われました。
咬合痛なら分かりますが、自発痛はおかしい気がするのですが。
妊娠中は血液量が2倍になるので、通常だとこんなに拍動痛が起きないのかも知れません。
院長は、感染はしていなさそうと言っていました。


さがら先生)
風邪は、2歳の娘と鼻風邪のひどい子どもと遊んだ次の日に2人とも始まり、両側に鼻閉感があったので副鼻腔炎を疑っていませんでした。
実際、解熱後鼻水も止まり、鼻閉感もありません。

不勉強でシールダー派がわからないのですが、垂直加圧根充のことでしょうか?
根充はマスターポイントのみで、少し側方加圧してからカットしていました。
自発痛が強いため、2回目の処置も浸麻をしていました。

今回、流産や早産のリスクを一番避けたいので、痛みさえ取れれば歯を1本最終的に失ってもいいと思っているのですが、根充後15時間経っても動くとやはり拍動痛が出るので心配です。
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2011-04-29 03:56:00
もし感染は仮にあったとしても然程では無いと仮定して、、、

私の場合だと、fistelがまだあったとしても拡大が完了(この「完了」の目安を何処にするかにもよるのですが)していると判断した場合には根充します。

ただし、やはり自発痛が残る場合には根充はしないでしょう。
仮にしても、そのままいずれは治癒する可能性も高いと思うのですが、なんにせよ痛みが増す可能性が高いため避けているという事です。


妊娠中は血液量が2倍になるので、通常だとこんなに拍動痛が起きないのかも知れません。

関連があるのかどうか私は分かりませんが、たしかに心臓は赤ちゃんのためにも一時的に肥大しますので、その分だけ血圧のちょっとした変化で疼痛を誘発するのかも知れませんね。

ただ相当に痛んだ部位が15時間程度で簡単に治まるかどうかは判りません。

何もせずに自発痛が続くのであれば別ですが、安静にしていれば痛みが少ないのであれば、家事などもあり大変でしょうけども、「歯を失ってもいい」などと考えるより先に気持ちを落着けゆっくり過ごす方が、お腹の中の赤ちゃんも安心するのではないでしょうか。

何もせずとも激しく痛いということでなければ、もう少し経過をみる時期にあるようにも思えます。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: アンジーママさん
返信日時:2011-04-29 07:24:17
田中先生)
早朝の返信ありがとうございます。
感情的な結びになり、今読み返すとお恥ずかしいです。

さて、痛みを10段階で示すと、6になり歯科受診し、1,2回の治療後10になり、鎮痛剤を服用し3ぐらいに下がり就寝し、ゆっくり座っていて2ぐらいなのですが、動くと拍動痛と頭痛で5になります。
2歳の子どもがおり、なかなか安静にできないので、後は日にち薬で良くなるよう願ってます。

私自身、妊婦の抜髄は2回しか経験がないので、疼痛軽減が遅いのが稀ではないのかなとも感じました。
痛みが増加しなければ、今回はこれで良しと思っています。
また、経過が変わればご報告させて頂きます。
回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2011-04-29 11:34:29
>2歳の子どもがおり、なかなか安静にできないので、後は日にち薬で良くなるよう願ってます。

なるほど、こちらも頭が痛いですね^^;
早くお痛みが軽減する事を祈ります。
お大事になさって下さい。

回答 回答7
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2011-04-30 09:15:21
耳鼻科受診されましたか?

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: アンジーママさん
返信日時:2011-04-30 14:35:19
田中先生)
安静にしていれば、鈍痛程度に痛みは治まり、動くと拍動痛、頭痛がありますが、程度は減少傾向です。
何度も返信下さり、ありがとうございます。


藤森先生)
解熱後、鼻水が止まったので耳鼻科には行きませんでした。


さがら先生)
副鼻腔炎はないと思っていましたが、今考えると、2週間鼻風邪が続き突然右上6が痛くなったので、逆行性に歯髄炎になった気がしてきました。

そんなに頻繁に起こることではないと思っていたので、違うと思いましたが、抵抗力の低下、血液量の増える妊婦は通常と違う転帰を示すのかもと感じました。
自分にこのような患者さんが来た時、勉強になったので今ではいい経験だったと思います。
初期に抗生剤を服用していれば抜髄を避けられたかもしれませんが、自分が拒否した抗生剤の服用を妊婦に勧められるか迷いますが。

(日本の薬剤師さんに妊婦でも安心して服用できる抗生剤があるか聞いたところ、薬のほとんどが脂溶性で胎盤を通過するので、胎児に行かない薬はあまりないのと、妊婦での臨床データはできないのでないと言われました。日本の産婦人科の先生は、妊婦で今のところ異常の報告がない抗生剤ーアモキシシリンやクラリスロマイシンーもあるので、それは服用しても良いと言われました。)
回答 回答8
  • 回答者
回答日時:2011-04-30 21:37:46
抗生物質の投与については、考え方も様々で「コレ!」という基準は何も無いので、お話を聞いていただいた薬剤師さんの返答はごく当たり前に出てくるものであり、当然の回答と思います。


ただ以前、産科の先生方とのディスカッションで似たようなお話になったことがあり、やはり歯に限らず感染症が憎悪することの方が問題が大きいと判断された場合には、それぞれ産婦人科医も「これなら出したことがある」「これなら比較的安全に使えそう」といった処方をお持ちだという事でした。

なので、再びそういった薬品が必要かどうか迷われた時には、歯科・産科で連携をとっていただき、処方の是非あるいは選択をしていただくという事も方法のひとつと思います。

回答 回答9
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2011-05-02 09:48:19
>就寝中右上6が痛くなり、朝には頭痛、鼻水が増え昼から土日にかけ2日間発熱しました。

レントゲンで6年前のインレー下にカリエスもなく、歯肉炎もありません。

急性上顎洞炎を疑いました。
もし、痛みが軽減しなければ耳鼻科受診されたら良い様に思います。

また万一、耳鼻科的な問題が無かったとしたら、報告をお願いいたします。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: アンジーママさん
返信日時:2011-05-03 15:06:18
田中先生)
確かに、産科との連携で患者さんにとって一番いい方法を提供できるのがいいと思います。
臨床に復帰したら、他科との連携にも力を入れたいです。


藤森先生)
今現在、体調も良好で、歯も軽い鈍痛程度になりました。
耳鼻科には行かない予定ですが、今後また鼻症状もある風邪を引いた際にはここで報告させて頂きます。


現在、咬合痛もなくなり、軽い鈍痛程度で日常生活も問題なくなりました。
今回、たくさんの先生方が相談に乗って下さり、本当に心強かったです。
私自身、患者の立場になって考えるいい機会だったと今は思います。
ありがとうございました。



タイトル 米国在住、妊娠中の日本人歯科医師です。痛みが強くやむなく抜髄に
質問者 アンジーママさん
地域 海外
年齢 35歳
性別 女性
職業 専門職(医師・弁護士・会計士)
カテゴリ 歯科治療後の歯の痛み
根管治療中の痛み
根管治療後の痛み
妊娠中の歯科治療
アメリカ(米国)
回答者




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