事故で前歯を喪失。インプラント希望だが受け口の矯正もしたい

相談者: もりこさん (35歳:男性)
投稿日時:2011-06-03 00:34:24
はじめまして。
よろしくお願い致します。


先日事故で左右上1番(2本)を完全に欠損してしまいました。

右上2番脱臼。
左上2番は半分ほど折れ、神経がむき出しだったため、神経を抜きました。



治療方法としてインプラントをしたいと考えています。

いろいと調べると、インプラントをするとその歯は動かないということがわかりました。

もともと、かみ合わせが良くなかった(受け口)ためにインプラントでお金をかけるのであれば、
噛み合わせももよくしたいと考えています。


そこで質問なのですが、

1、インプラント矯正と一般的な矯正治療とは違いがあるのでしょうか?

2、一般的な矯正治療を併用する場合、矯正後、インプラントかインプラント後、矯正治療となるのか?


(歯が無くなると、骨が吸収されていくと聞きます。
 一般的な矯正治療は2年ほどかかると思います。
 2年間歯がない状態でいいのか?)


口の中の状態で治療方針はいろいろかと思いますがどうかご教授お願い致します。


現在、欠損して3週間ほど経過しています。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2011-06-03 06:11:51
もりこさまおはようございます。

事故で上顎中切歯2本を失われたようですね、反対咬合があるのでそれも含めて治療を考えていらっしゃるとの事ですね。

状況が複雑なので果たしてそれがいいのかどうかについては、文面からだけでは判断いたしかねます。


補綴については個人的には側切歯支台歯にしたブリッジがいいように思いますが、これとてお口の中の状況が判らないので断定は致しかねます。

いずれにしても腕のいいDrにしっかり診察診断していただいて、今後の治療方針を決めていただくのが後悔を避ける唯一の道だと思います、参考になれば幸いです。

回答 回答2
  • 回答者
伊藤矯正歯科クリニック(名古屋市中区)の伊藤です。



※2013年9月14日までは伊藤和明先生、それ以降は伊藤雅大先生がご回答されています。
回答日時:2011-06-03 08:05:03
まず整理しておきたいのはインプラントというのは骨に人工的な歯を埋め込んで、可能な限り永久的に使うものです。

インプラント矯正というのは歯を動かす時の固定源を骨に埋め込んだスクリューなどに求めるため、矯正治療後には除去するものです。


同じインプラントという表現をしているため混乱される場合がありますので、私の場合には矯正用のインプラントという表現は使わないようにしています。

たとえばTAD(テンポラリーアンカレッジデバイス)とかミニスクリューとか、SMAPという言い方をします。
もちろん患者さんにはもう少しわかりやすい表現をしますが。


まれにはインプラントを先に装着して、それを矯正の固定源としても使用することもあります。



そこでご質問に対する回答としては

1.基本的には同じです。
歯を動かす時の抵抗源をどこに求めるかの違いです。


2.通常は矯正後のインプラントになります。
矯正期間中は前歯人工歯をつけて、審美的な配慮をすることもあります。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2011-06-03 08:57:46
おはようございます。


>1、インプラント矯正と一般的な矯正治療とは違いがあるのでしょうか?

全く違いますね。 
説明に関しては伊藤先生の整理してくれてる回答に同意です。




>2、一般的な矯正治療を併用する場合、矯正後、インプラントかインプラント後、矯正治療となるのか?

欠損状態にもよりますが、このような場合はやはり審美といいまして見た目的なことも必要だと思います。 

また、上の前歯に関しては難しい場合もありますので、インプラント治療にたけているのと、矯正専門医との連携がきちっとできている先生を探されるのがいいと思います。


インプラント等を考えているのであれば仰せのとうり時間があまり空きすぎるのはよくないので、早めに行動されてくださいね。

回答 回答4
  • 回答者
当サイト登録医としてふさわしくないと判断したため、ご退会頂きました。(不正請求による保険医登録取り消し、H26.12.10)
回答日時:2011-06-03 09:11:31
1、インプラント矯正と一般的な矯正治療とは違いがあるのでしょうか?

矯正用インプラントを用いて歯を動かす速度や方向のたすけとなる事で、インプラントを用いる事のをインプラント矯正と言われていると思います。
  
欠損部に対してのインプラントとは異なると思います。

矯正治療時にインプラントが必要かどうかは個々の状態によると思います。

  

2、一般的な矯正治療を併用する場合、矯正後、インプラントかインプラント後、矯正治療となるのか?


総合的な診断が必要ですが、インプラントのスペースが変わってしまう場合やインプラント補綴後もしくは仮歯後の動かされる歯の量によって変化してしまう場合など、後で行った方がよいと思います。

個人的には、予測をした模型を元にインプラントのポジション決定後仮歯で矯正治療後、最終補綴を行う事が多いですが、審美ゾーンは正確な歯の移動が要求されるため、矯正後もしくはある程度の移動した時点でのインプラントの埋入をしています。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2011-06-03 09:48:11
ご相談ありがとうございます。

先生方の回答どおり、インプラント矯正治療との特徴をしっかり把握した上で、きちんと検査診断をお受けになることをお勧めいたします。


受け口とのことですが、その場合は矯正治療がいろいろ分かれて、手術が必要なこともあり、大きく方針に違いが出ます。


またインプラントの時期についてです。
受け口の場合、上野前歯の骨はどちらかというと元々不足がちですが、事故の影響でさらに骨が少なくなっていることも考えられ、場合によっては硬い骨の移植なども必要になるかもしれません。

骨が減ることを心配のあまり、急ぎ過ぎないことも大事だと思います。


矯正用のインプラントを使用した方が良いかどうかの診断も、そういった総合的な検査の上で正しくできます。

そろそろ事故直後の一番辛いときが過ぎる頃ですから、じっくりと腰を据えての検討をお勧めします。


お近くには歯科大学がありますから、場合によってはその付属病院で相談に乗っていただいてはいかがでしょうか。

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2011-06-03 10:02:13
インプラント矯正治療2つを同時に推めてゆくのは、かなりハイレベルな治療であり、相当腕に覚えのある先生を探されないと難しいともいます。

もしくは、インプラントする先生、矯正をする先生が、同レベルで議論し合える組み合わせで、近くに開業していて、前々から組んで仕事をしていた、とかを探される必要があると思います。



現在の口腔内の状況がどうなのかを把握し、何処まで治りたいのか?そのシュミレーションを正確にしてゆくことが何よりも重要です。

受け口とのことですので、下顎は中に入れて歯を並べる必要が生じるでしょうし、上顎は歯を広げるように並べるようになるでしょう。

そうなると、現況で慌ててインプラントを入れてしまうと、その部分が内側過ぎて被せものが難しくなる可能性が出てくるかも知れません。


又、左右1番を2本隣合せでインプラントを植立して、審美的に綺麗に仕上げるのはかなりのハイレベルな腕を必要としますので、これもかなりハードルが高い、と思われます。

なので、ブリッジで治すのも審美的な結果を強く求めるのなら有りかも知れません。


何れにしても、非常に難しい治療になることが予想されますので、慎重にDRを選ばれるようにお勧めします。


お大事に。

回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2011-06-03 12:38:24
歯を植立する意味でのインプラントは、矯正治療が終了してから行なう方がいいと思いますが、矯正治療期間の関係で、歯槽骨の状態が変わり、植立出来なくなってしまう可能性もあります。


松元先生のおっしゃる通り、矯正医と、インプラントを植立する歯科医との間で、しっかりとタッグを組んで、矯正後の予測を綿密に立てられれば、矯正前の植立もありかと思いますが、それこそ条件が相当そろわないと難しい気もします。



いずれにせよ、受け口のまま補綴をしてしまうのは避けるべきでしょう。

お大事になさってください

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: もりこさん
返信日時:2011-06-03 23:27:38
各先生方ご回答ありがとうございます。
大変参考になりました。

かなりハードルが高い歯科治療ということがわかりました。
慎重に進めていきたいと思います。



もうひとつ質問させてください。

今回の事故で明らかに下顎がでたと思います。
事故後、家族からも「下顎がでた」と言われます。

もともとかみ合わせが良くなかったとしても更に悪化した場合、事故前の歯の状態に戻すために矯正治療を行う場合でも、健康保険は適用されないのでしょうか?

よろしくお願い致します。
回答 回答8
  • 回答者
回答日時:2011-06-03 23:47:55
もりこさん、こんにちは。


顎変形症と診断できる状態であれば、健康保険が適応される外科矯正を考慮できるかもしれません。

これは診ないと分かりませんから、矯正相談を受けられることをお勧めします。

回答 回答9
  • 回答者
回答日時:2011-06-04 09:24:56
メールありがとうございます。

戸苅先生の回答どおり、特に異常であれば健康保険適応もありえます。
そうでなければふつうはなかなか認められにくいと思います。


ただし、今回は事故のようですから、例えば交通事故であれば賠責保険、その他であればそれぞれの保険等で治療費はほとんどまかなわれるはずですが、下顎についても事故で悪化したことがハッキリすれば適応される可能性があります。

そうであれば、主張なされることをお勧めいたします。


お早めに事故の状況について診断書を発行していただいて、保険会社等と交渉してみてはいかがでしょうか。




タイトル 事故で前歯を喪失。インプラント希望だが受け口の矯正もしたい
質問者 もりこさん
地域 非公開
年齢 35歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ インプラント治療法
歯列矯正の治療法
下顎前突(受け口)
歯をぶつけた(歯の打撲・外傷)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

歯磨きをしても虫歯になる原因 デンタルフロスは効果無し? 歯ブラシとデンタルフロスどっちが先? 歯科衛生士が就職前に絶対に知っておきたい