噛み合わせによる全身不調

相談者: akitakaさん (60歳:男性)
投稿日時:2011-07-14 13:07:26
参考:過去のご相談
かみ合わせと全身の不調



4年前に質問をさせて頂いた者です。
その際には、田尾先生、渡辺先生にご回答頂きたいへんありがとうございました。


今回は、少しだけ突っ込んでご相談したいと思います。

4年前にご相談をさせて頂きました時に、尿路結石の様な身体の痛みがあるという事を申し上げておりました。
そこで大学病院のデンティストに左上第一小臼歯が側方運動の時に全然下顎とあたらず噛んだ感じがしないと言ったら、上顎の第一小臼歯に異常に長くレジンを盛られ、信じていた私はそのままゴルフの試合に出ました。

試合の一日目の夜、ホテルで左肩甲骨から脇腹にかけて痙攣を起こし、やむなく最終日は欠場した次第です。

その日、高速道路での帰路は危険と感じ一般道路で帰りました。
何ともなく帰ったのですが、次の日の月曜日にまた異常な痙攣を起こしたので病院に行き腎臓の精密検査を受けました。

血尿があり、それは脇腹の痛みからくるものだという事もわかりました。


他に異常も見当たらず仕事をしました。
次の日の火曜日、九大病院に行きデンティストにその旨を伝えました。

診察の帰り会計を待っている時、また痙攣が出たのでそのまま九大内の整形外科へ行き痛み止めをうってもらい2時間ほど仮眠をとり、ゆっくりと帰途につきました。


私は帰りの車中で、急にこのような事が起こるというのはおかしいと思い、車の中で左上顎第一小臼歯を指でリムーバー代わりに何度も何度もマージンに爪を引っ掛けて義歯を取りました。

そうすると、文章では伝わりにくいですが憂鬱さが抜け身体がスーっとする感じがしました。

それであの当時(脇腹の痙攣が起きた時)の義歯の高低の加減では、左第一小臼歯が合ってなかった事が判明いたしました。




では、今回のご相談にまいりますが、ほとんどのコアの位置を変えて形成されていて、いくら義歯を元の自分の削られる前の位置に合う様に作っても、ガツガツ当たり過ぎたりまったく当たりがない事があったりしたので、補綴科の担当医に詰め寄ると言い訳にしかとれない事ばかり言われます。

現在、上顎前歯が割れたり折れたりして2〜3の五本が義歯が入っていない状態です。


何故、コアがの位置を変えて形成されているという事が分かるのかというと第一に歯茎のひだに沿ってコアを作っていないし、第二に最初の歯科医で作った義歯とコアがはまらない(最初の義歯は歯茎のひだ通りにきている)、第三に自分の側方運動の感覚がコアを変えられる前と比べて全然違う、その為上顎左右1番は割れてしまい上顎右2番はコアの位置が悪いと担当医に詰め寄ったところ、もう少し近芯よりにコアレジンで作り直していたがレジン程度ではもたず、折れました。

上顎前歯5本ですが、憂鬱な事と右の犬歯が当たっていないので身体の具合がよろしくない状態です。


現在、その担当医は外来医長になり他の歯科医にも相談出来ず、もし相談しても「歯は動くからねぇ」と言う有様です。

11年通ってこの有り様とは情けなく日本国中の歯科医を探している状況です。



田尾先生や渡辺先生には良いお答えをして頂き感謝しておりますが、他の歯科医は商業主義もいい加減にして頂きたいと思っております。

何故自分の歯を全て削られたのかと申しますと、歯をやり直すとゴルフの飛距離がもっと伸びるよという甘い言葉にのって歯科に通院した次第です。

以前の私は至って超健康、歯茎はきれいなピンク色、歯の本数は2本ないだけで虫歯などありませんでした。

身体は丈夫でスポーツ万能でした。
それが、仕事も、ままならず治療に何百万とかかり日常生活にも支障をきたす状況が続いております。

老後の預金も治療に使い果たし、この質問をご覧になった方はどう思われるか聞きたい。



少し興奮して話が逸れましたが、話を元に戻しますと、レントゲンで上顎の写真をみるかぎり根に沿ってコアが挿入されている様に見えますが、実際のところコアの方向が変えられているのです。

その為、顎の動きは従来通りに動こうとするのですがガツンガツン義歯が当たるさまで、首・肩・背中・腰などが疲れてくると痛みが出る状況です。


そこで、コアを入れ替える事は可能でしょうか?
上顎左右1番の歯はコアがとれて割れている状態なので、今は蓋をしています。

他のコアはそのままです。元の位置のコアに戻したいのですが、出来ますでしょうか?


今回は以上です。
長文失礼いたしました。


こういう、歯の噛み合わせで全身の不調が起こりうるという事を私は全国の人に知って頂きたいのです。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2011-07-14 18:51:59
文章のほう拝見し、大変御苦労されたと御察しもうしあげます。
おっしゃるとうり、かみ合わせと全身の健康は歯科医療の盲点ともいうべき領域です。

僕はもともとは専門はこのかみ合わせと全身の健康です。
このことについては、非常に説明が難しく、また多くの患者さんが苦しんでいるのを過去いくどとなく診察し、治療をしてまいりました。

さまざまな点において、患者さんの多大な努力とDRの真剣な姿勢とその分野に精通しているか?またそれを再現することのできる技工士さんとチームを組んでのぞまなければ、結果としてもっと泥沼にはいりこんでいくことになります。



また、ご質問のコアーの位置をかえることは可能ですが、その時には歯のポジショニンを変えなければなりません。

僕が、補綴医から矯正医に変化したのも、補綴だけでは、なおすことに限界があるからです。


最後の歯のかみ合わせで全身の不調和がおこりうることを全国の人にしってもらいたいからですということばは、全国の歯科医に知らしめることが大切ですが、今の教育ではまだまだ先のこととなるでしょう。
しかし、あきらめずに頑張っていこうと、逆に感謝致します。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2011-07-14 22:42:05
<顎を動かすとガツンガツン義歯に当たる>
<首・肩・背中・腰などが疲れてくると痛みが出る>

だけでなく、疲れやすかったり気力が無くなっていませんか。


文面だけでの想像ですが、顎の位置のずれ(自覚はないと思います)が考えられますので、歯の治療をする前に、顎の治療をして、首、肩の痛みを無くすことが先ではないでしょうか。
その後に歯の治療を受けるのが良いと思います。

基礎をしっかりしないと安定した家は建てられないのではないでしょうか。



私の経験では、顎周囲の治療は歯を削ったり、口の中に装置を入れなくても簡単な歯の調整で出来ます。

一部の歯科医に限定されるとは思いますが、高額な医療費を使わなくても顎周囲の治療をしてくれる歯医者が地元にもいると思いますので、諦めないで探されるのもひとつの選択肢だと思います。

お体を大切に。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2011-07-14 23:40:20
お久しぶりです。
まだ体調は優れないのですね。

あれから僕もいろいろと勉強したつもりですが、4年前の回答と現在で特に大きく考え方に変化はありません。


金谷先生や児玉先生のように考えられている先生もいらっしゃいますが、

かみ合わせをこうすればこう治る」

というのは現在の歯科界では証明されていませんので、あくまでも個々人の先生が、独自の理論で、治療をされているというのが現状です。


その理論にも様々なものがあり、上手く「はまった」場合は良いのですが、別の意味で「はまって」しまうこともあり、なかなか難しいところだと思います。




ところで、日中上下の歯を無意識に上下の歯をかみ締めていたりはしませんでしょうか?

もしかみ締めているようなことがあれば、できるだけ上下の歯が接触しないように意識してみてください。

それだけで夜間の食いしばりが軽減され、肩こりや全身の不調が改善する可能性があります。

リマインダーという方法もお勧めです。
(渡辺先生の回答3をご覧ください)


⇒参考:噛みしめるクセ(噛み締め癖)を治す方法は?


前歯が何度も割れたり折れたりしているということなので、自覚されているかどうかはわかりませんが、かなりの高確率でかみ締めや食いしばりをされているのではないかと思いましたので。


歯を削ったり顎の位置を変えたりという後戻りできない方法は、それで治るという確証が無い以上、安易に行うべきではないと考えます。
(よっぽど大きなかみ合わせや顎のズレがあれば話は別ですが)


日常生活にも支障をきたしてしまっているとのことなので、少しでも症状が軽くなるようアドバイスをして差し上げたいのですが、今の自分にはこのくらいのことしか言えません。



あと、akitakaさんが精神疾患だというわけではなく、症状の改善に精神科からのアプローチが有効な場合も考えられます。
それに関しては、こちらの本を参考にされてみてください。
患者さん向けなので内容がわかりやすく、料金も安いです。

⇒参考:口腔顔面痛を治す(井川雅子著)
http://www.amazon.co.jp/product-reviews/4062592916/ref=dp_top_cm_cr_acr_txt?ie=UTF8&showViewpoints=1



少しでも早いご快復を願っております。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2011-07-15 07:56:26
おはようございます。

田尾先生のアドバイスの様に、

<顎の位置を変るという後戻りできない方法>

は口の中に装置を入れて無理やり顎を動かす治療法は、おきているのではないかと思います。
私は装置を口に入れる治療法をしたことがないので類推ですが。

私も後戻りできない治療法は受けないほうが良いと思います。



顎周囲の治療をされる場合は、治療をする前の確認検査で

@自分自身で検査前と検査後の症状の違いがその場で確認できる。
A検査終了後は治療前の元の状態に戻せる。

ということを確認されて治療を受けることが大切です。




<かみ締めでは、上下の歯が接触しないように意識して>

強い力で噛むと自然と歯が開く様に調整すると、歯は意識しなくても接触しなくなります。

これも自分自身で検査前と検査後の違いがその場で確認でき、かつ望まない場合は検査前の状態に戻せる。ことが必要です。



いずれにしても田尾先生のアドバイスの様に、治療は慎重に判断されてから受けられることが大切です。

回答 回答5
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2011-07-15 09:10:40
>上顎の第一小臼歯に異常に長くレジンを盛られ

>左肩甲骨から脇腹にかけて痙攣を起こし


両者の因果関係は、残念ながら私の理解力を超えてしまいますが、文面より、元々、左肩の運動制限(手を上に挙げにくい)が起こりやすい傾向にあったのではないかと推測しております。

併せて、今後も、前立腺・腎・泌尿器系の病気に注意された方が良いように思われます。


また、体調を崩される事なく、ゴルフの飛距離がもっと伸びることをお祈り申し上げます。




タイトル 噛み合わせによる全身不調
質問者 akitakaさん
地域 非公開
年齢 60歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ 噛み合わせに関するトラブル
歯科と全身疾患その他
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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