顎変形症の手術前に舌側矯正を行う不安について

相談者: yuki12さん (22歳:女性)
投稿日時:2011-08-03 21:47:09
はじめまして。

初めて質問させて頂くので、上手く状況を説明できているか分かりませんが、御一読の上、回答いただけると幸いです。

今年の春に、かかりつけの歯科医院舌側矯正認定医のいる矯正専門医院を紹介してもらい、精密検査をしました。

検査の結果、開咬、上歯が乱ぐい歯状態で、顎変形症(下顎突出)と診断され為、手術をする事を前提で術前矯正を舌側矯正ですることになりました。

そして、数日前に矯正専門医院で上の歯の矯正器具を装着したのですが、その時に矯正器具もワイヤーもすべて歯科衛生士(矯正専門)の方が装着をしました。

矯正器具は衛生士の方でも装着できると聞いていたのですが、ワイヤーの調整なども衛生士の方が行うのでしょうか。

調べると舌側矯正は歯科医師の方でも難しいと書いてあり、衛生士の方が行えるような技術には思えなかったので、質問させて頂きました。

思い返せば、最初の説明と精密検査の後の説明だけしか、歯科医師の方ときちんと話をしていませんし、その歯科医師の方も紹介状に書いてあった名前の方ではありませんでした。

このまま歯科医師の方に矯正をしてもらえない上に、抜歯までも衛生士の方が行うのかと思うととても不安です。
でも、他の矯正歯科医院も、歯科医師の方が行わないのが普通なのでしょうか。

また、もう一つ質問なのですが、下の歯も今月末に舌側矯正の予定ですが、上の歯だけでも話しにくく、舌もよく切れて痛いので、表側矯正にしようかと考えているのですが、下顎突出が気になっているので表側にすることで、余計に突出して見えるようにはなりませんか。

こんな質問の上、長くて申し訳ありませんが、何かと不安な事が多く、心配ですのでご回答の程よろしくお願い致します。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2011-08-04 01:18:09
こんばんは。

矯正治療をはじめたばかりで、不安なことが連続しているようですね。

@「矯正器具の装着」および「ワイヤーのセット」を衛生士さんが行ったとのことですが、それに対する疑問を「yuki12」さんから、担当医に質問されましたか?

「矯正装置の装着」や「ワイヤーのセット」を衛生士さんが担当するというのは、かなりめずらしい医院方針だと思いますが、どのような医療システムを構築するのかは、個々の医院方針で自由だと思います。

しかし、自分が受けた医療に対して疑問があり、不満があるのであれば、「yuki12」さんが担当医と納得のいくまで話し合うべきです。

矯正治療は、長期間の治療ですし、「担当医・スタッフ」と「患者さん」との間に、疑問点、不満点について率直に話し合える関係が構築され、両者の協力関係の上で治療が行われないと、満足な治療結果を得ることは難しいと思います。

もし、担当医と話し合って、今後「yuki12」さんが納得いくようなシステムで治療を受けることが難しいと判断された場合には、残念ながら、できるだけ早めに転院を考えることがベストだと思います。

是非、納得いくまで担当医と話し合ってみてください。
何事も初めが肝心と思います。


A 抜歯を衛生士さんが行うことに関しては、明らかな法律違反なので、そのような心配は無いと思います。


B 下顎の表側に装置をつければ、下唇の突出は現状よりは、少し目立つことが予想されます。

しかし、手術後には、劇的に改善すると思いますので、それまでの我慢だと思うのは、どうでしょうか?

きっと、周りの方は、「yuki12」さんが矯正治療をはじめることに対して否定的な捉え方をする方はまれで、ほとんどの方は暖かく応援してくれると思います。

下唇が表側の矯正装置で、少し突出したということを気にする方は、いないと思いますよ。

 
まとまりのないアドバイスになってしまいましたが、「yuki12」さんが満足できる治療結果が得られることを祈ってます。 

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2011-08-04 06:15:16
>顎変形症(下顎突出)と診断され為、手術をする事を前提で術前矯正舌側矯正ですることになりました。

顎変形症の場合、施設基準を満たしていれば保険適応となりますが、舌側矯正を行うということは、矯正は自費で行っているのでしょうか?

もし、矯正を自費で行っていると手術も自費となります。

自費の手術の相場はよくわかりませんが、100万や200万円は、平気でかかるような気が致します。

舌側矯正を保険適応で行うのはルール違反ではありませんが、コスト的な面から、そのようなことを行う矯正歯科は非常にまれだと思います。
本当に保険で行っているなら、すごくサービス精神旺盛ですね。

心配しているのは、手術直前になって自費の手術になると知らされ、多額の出費を強いられる、または手術を断念せざるを得なくなることです。
その点をまずご確認されたほうが良いと思います。


>矯正器具もワイヤーもすべて歯科衛生士(矯正専門)の方が装着をしました。

これに関しては、堀内先生もお書きになっているように、医院の方針によって異なります。


まだ始まったばかりのようですので、その点を含めてご担当の先生によくお聞きになったほうが良いと思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: yuki12さん
返信日時:2011-08-04 08:19:12
おはようございます。

先生方に早速ご回答していただいて嬉しく思います。

ワイヤーのセットも衛生士の方が出来ると聞き、安心しています。
でも一度、堀内先生の助言通りに担当の先生と話し合いたいと思います。

表側矯正についても前向きに考えてみたいと思います。
本当にありがとうございます。


また、福山先生の回答で

舌側矯正を行うということは、矯正は自費で行っているのでしょうか?
>コスト的な面から、そのようなことを行う矯正歯科は非常にまれだと思います。
>本当に保険で行っているなら、すごくサービス精神旺盛ですね。

ということだったのですが、舌側矯正は保険適用で行っています。
初診料や検査費も検査の後、差額分は返金していただきましたが、このサービス精神旺盛というのはどういうことでしょうか。

顎変形症の方の舌側矯正の治療例(手術時の写真は表にも、金属をつけていました)も見せていただいたので、他にも私のように舌側矯正で顎変形症の手術を行った方もいると思います。

でも、他の患者さんは歯科医師がワイヤーのセットや調節を行っていたので、この舌側矯正の保険適応と関係があるのでしょうか。

度々の質問で申し訳ありませんが、ご回答いただけると嬉しいです。
回答 回答3
  • 回答者
伊藤矯正歯科クリニック(名古屋市中区)の伊藤です。



※2013年9月14日までは伊藤和明先生、それ以降は伊藤雅大先生がご回答されています。
回答日時:2011-08-04 08:32:23
歯科衛生士歯科助手の業務範囲は大枠では決められているものの、グレイゾーンに属する部分も多いと思われます。
現実は、診療所ごとにさまざまです。

私のところでは、ご指摘のあったことはすべて私が行いますが、これは個人的な趣味かも知れません。

アメリカなどでもドクターの仕事はコミュニケーションをとることで、実際の処置はドクターの指示のもと、ほとんどすべてをスタッフが行っているところもあります。

担当医の指示のもとに訓練されたスタッフが行えば、現実的な問題はないと思います。


顎変形症の保険治療における舌側矯正ですが、保健用に認可を受けたブラケット、ワイヤーを使用するなら規則上の問題はありません。

その場合には、通常の表側からの矯正保険点数(支払い料金)は同じです。
差額料金や、自費追加料金を計上することは認められていません。

「もし、矯正を自費で行っていると手術も自費となります。」

同意です。


下顎唇側にブラケットをつければ、わずかに前突感が増えるかもしれません。

ただ、通常は手術前矯正により下顎前突感は増悪化しますので、その変化のほうが大きいと思います。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2011-08-04 10:11:19
治療は歯科医師が行なうものだと思いますが・・・保険なら制度上なおさらでしょう!
というか、それが当たり前だと思っていたので、当然、スタッフの介入はあり得ないと認識しておりましたが、結局のところ、どこまでオッケーなのでしょう?

自分でやらないと気がすまない性分ですので、今後も変わりませんけど・・・

なぜ?そうなのか?
担当医としっかり話し合われるといいかと思います。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2011-08-04 14:44:00
紹介状の名前と担当医がちがうのは、院長以外の歯科医師がいない医院ではありえませんが、勤務医がいるような大きな医院ではありえることです。
紹介元の歯科医院は、紹介先として代表である院長の名前を書いたのではないでしょうか。

矯正歯科での歯科衛生士の業務範囲は、明確に決められていなくて、医院ごとにまちまちなのが現状です。

矯正歯科治療で大事な部分は、診断、治療方針、治療方法だと考えています。
この部分に経験とセンスが現れます。
個々の処置は訓練をすれば十分習得できる程度の難易度なので、監督と指示のもとであれば問題ないとおもいます。

表側矯正舌側矯正では、医院が支払うコストが大きくちがいます。
舌側矯正の方がかなり高いです。

しかし、保険制度ではコストの差が反映されていないので、医院経営を考えるとマイナスになってしまいます。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: yuki12さん
返信日時:2011-08-04 20:50:39
先生方お忙しいのにご回答ありがとうございます。

下顎唇側にブラケットをつければ、わずかに前突感が増えるかもしれないけど、手術前矯正により下顎前突感は増悪化するので、その変化のほうが大きいというのは、初耳で驚きました。

矯正中に下顎前突感が増悪化していくのを気付く前に知ることが出来て本当に嬉しく思います。

また、個々の医院で治療方針に差があることは知っていたつもりでしたが、皆様にご回答いただいて理解を深めることができました。

そして、自分自身が担当医の先生との話し合いをあまりしていなかった事にも反省しました。
毎回、お話しする先生が違うので、次回の治療の時に、担当医の先生が誰なのかをきちんと教えて頂き、お話しようと思います。

最後に、舌側矯正は医院経営を考えるとコストがマイナスになると戸苅先生が教えてくださいましたが、では何故舌側矯正が保険適用で出来たのでしょうか?

手術はその矯正歯科で紹介された口腔外科で行うのですが、もし、舌側矯正が保険適用で行っていても、自費になる場合があるのでしょうか?

度重なる質問で誠に申し訳なく思いますが、これでこの事に関しての質問は最後にしますので、どうか御助言ください。
回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2011-08-05 05:21:11
おはようございます。

一般的に、舌側矯正では表側矯正と比べるとコストも手間もかかります。
そのため、自費矯正では表側矯正の1.5〜2倍程度の治療費を設定している医院が多いように思われます。

伊藤先生がお書きになっているように、保険適応を認められた装置を使っていれば、舌側矯正でも問題ありませんが、基本的に保険治療では、表側の装置を使用しても裏側の装置を使用しても医院が請求できる金額は同じとなります。

そのような背景から、私は「サービス精神旺盛」という言葉を使ってしまいました。

医院経営の方針はそれぞれ異なりますので、担当の先生にお聞きになってもいいかもしれませんね。

また、矯正治療を保険で行っていれば、手術は自費になることはありませんので、ご安心下さい。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: yuki12さん
返信日時:2011-08-05 07:44:15
おはようございます。
福山先生、度重なるご返答ありがとうございます。

そういうことだったのですね。
では担当医の先生にその事も含め聞きたいと思います。

舌側矯正保険で行っていれば、手術も保険適応と聞いて安心しました。


先生方には、ご多忙中にも関わらず、このような質問にご回答して頂き誠にに嬉しく思っております。

矯正という初めての事で、しかも手術が必要なものなので、多少の不安を感じていましたが、こちらで質問をし、ご回答していただいて心が少し軽くなりました。

この度は、誠にありがとうございました。



タイトル 顎変形症の手術前に舌側矯正を行う不安について
質問者 yuki12さん
地域 非公開
年齢 22歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 歯列矯正(矯正歯科)その他
歯医者への不信感
外科矯正
開咬・オープンバイト(前歯が噛まない)
歯並びが悪い
舌側矯正(裏側の矯正)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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