米国の大学病院で学生から歯科治療を受けた後、痛みが消えない
相談者:
Akokoさん (28歳:女性)
投稿日時:2011-08-13 18:23:28
こんにちは、
似たような質問が出ていますがご意見をお聞かせ下さい。
私は今アメリカ在住です。
前歯の治療をしたのですが、その後、それまで感じる事のなかった痛みを感じます。
主に冷たいもの、熱い物を食べた時、冷たい風が当たった時、それと何もしていないときもたまに痛みを感じます。
(我慢出来ない程ではなく、なんとなく痛いな〜という感じです。)
経緯はと言いますと、、
奥歯の銀の詰め物が取れてしまったので、費用等も考えた結果、こちらの大学病院に通う事にしました。
歯科医を目指す生徒が治療するのですが、彼らの先生が何人かで毎回チェックしてくれる仕組みです。
保険が利かないので、大学病院とはいえ、費用は日本より高いです。
無事に奥歯の治療は終わったのですが、最初の診察の際に何個かの小さい虫歯が見つかりました。
その内の一つを、卒業試験で使いたいと言われ、その分無料になる事もあり承諾をしまいた。
試験当日、生徒は3人を時間内で治療しなければいけなかったのですが、最後の一人だった私の時はすでに残り時間がすくなく、そしてレントゲンんに写ってたより深かったらしく、どうやら私の治療でミスをしたみたいでした。
実は麻酔もあまり効いていなく、治療中に歯を削る痛みを我慢してしまいました。
(時間がないのは私も気づいたし、一度痛いと言ってもう一回麻酔を注射してもらったのですがそれでもあまり効かず、焦らせたらいけないと思い我慢しようと思ってしまいました。奥歯の治療のときはきちんと効いていた麻酔です)
なので後日、再度治療すると言われたのですが、それから上記書いた通り、痛みを感じるようになりました。
2度目の治療も、やはり削る時麻酔が効かず、さらにもう1本追加してもらっても効かず、仕方なく我慢しました。
2度目の治療は時間もたっぷりあるし、途中教授らしき人が何回も見に来てチェック等をしていたので、もう大丈夫だと思っていまいた。
もちろんこの再治療も無料でした。
しかし、治療から約1ヶ月経つのですが、やはり冷たいもの、熱い物を食べたときは痛みますし、普段もたまに痛みます。
これは神経が死んでしまっているのでしょうか?
それとも、シミ薬みたいな何か薬を飲めば引くのでしょうか?
もし神経を抜かないと行けない場合、上に差し歯を被せるという事になるのでしょうか?
何か、ご意見をお願いします。。
似たような質問が出ていますがご意見をお聞かせ下さい。
私は今アメリカ在住です。
前歯の治療をしたのですが、その後、それまで感じる事のなかった痛みを感じます。
主に冷たいもの、熱い物を食べた時、冷たい風が当たった時、それと何もしていないときもたまに痛みを感じます。
(我慢出来ない程ではなく、なんとなく痛いな〜という感じです。)
経緯はと言いますと、、
奥歯の銀の詰め物が取れてしまったので、費用等も考えた結果、こちらの大学病院に通う事にしました。
歯科医を目指す生徒が治療するのですが、彼らの先生が何人かで毎回チェックしてくれる仕組みです。
保険が利かないので、大学病院とはいえ、費用は日本より高いです。
無事に奥歯の治療は終わったのですが、最初の診察の際に何個かの小さい虫歯が見つかりました。
その内の一つを、卒業試験で使いたいと言われ、その分無料になる事もあり承諾をしまいた。
試験当日、生徒は3人を時間内で治療しなければいけなかったのですが、最後の一人だった私の時はすでに残り時間がすくなく、そしてレントゲンんに写ってたより深かったらしく、どうやら私の治療でミスをしたみたいでした。
実は麻酔もあまり効いていなく、治療中に歯を削る痛みを我慢してしまいました。
(時間がないのは私も気づいたし、一度痛いと言ってもう一回麻酔を注射してもらったのですがそれでもあまり効かず、焦らせたらいけないと思い我慢しようと思ってしまいました。奥歯の治療のときはきちんと効いていた麻酔です)
なので後日、再度治療すると言われたのですが、それから上記書いた通り、痛みを感じるようになりました。
2度目の治療も、やはり削る時麻酔が効かず、さらにもう1本追加してもらっても効かず、仕方なく我慢しました。
2度目の治療は時間もたっぷりあるし、途中教授らしき人が何回も見に来てチェック等をしていたので、もう大丈夫だと思っていまいた。
もちろんこの再治療も無料でした。
しかし、治療から約1ヶ月経つのですが、やはり冷たいもの、熱い物を食べたときは痛みますし、普段もたまに痛みます。
これは神経が死んでしまっているのでしょうか?
それとも、シミ薬みたいな何か薬を飲めば引くのでしょうか?
もし神経を抜かないと行けない場合、上に差し歯を被せるという事になるのでしょうか?
何か、ご意見をお願いします。。
回答1
誠安・瑞石牙医診所(台湾)の王です。
回答日時:2011-08-14 01:48:02
こんばんは。
先程、記述内容を読ませていただきました。
海外でさぞかしご不安の事と思います。
>前歯の治療をしたのですが、その後、主に冷たいもの、熱い物を食べた時、冷たい風が当たった時、それと何もしていないときもたまに痛みを感じます。
実際に診察しておりませんので断言は出来ませんが、治療を受けられた歯の神経が、不可逆的な炎症を起こしているような感じを受けます。
歯の神経の炎症を「歯髄炎」と呼ぶのですが、初期的な軽度の歯髄炎(可逆的)の場合、根管治療(歯の神経の治療)ではなく、歯髄を鎮静させる処置を行えば、凍みるといった症状が改善してくるものですが、熱いものにも凍みる、何もしていないときでも痛みを感じられるようになるまで炎症(不可逆的な)が進まれると、歯髄を保留することはかなり難しくなってきます。
>無事に奥歯の治療は終わったのですが、
どの様な内容の治療か覚えていらっしゃいますか?
アマルガムやレジン充填といった修復治療、それともインレー、アンレーといった詰め物の治療でしたのでしょうか??
今回の前歯の治療も、どういったものだったのでしょうか?
>それとも、シミ薬みたいな何か薬を飲めば引くのでしょうか?
特にお痛みが強い時に、止痛剤などを服用していただければ、少しは不快感を和らげることが出来るかと思います。
>もし神経を抜かないと行けない場合、上に差し歯を被せるという事になるのでしょうか?
歯の残存歯質量によって違ってきます。
残っていらっしゃる歯質の量がまだ十分あるのでしたら、被せずに、レジン修復で済む場合もあります。
先程、記述内容を読ませていただきました。
海外でさぞかしご不安の事と思います。
>前歯の治療をしたのですが、その後、主に冷たいもの、熱い物を食べた時、冷たい風が当たった時、それと何もしていないときもたまに痛みを感じます。
実際に診察しておりませんので断言は出来ませんが、治療を受けられた歯の神経が、不可逆的な炎症を起こしているような感じを受けます。
歯の神経の炎症を「歯髄炎」と呼ぶのですが、初期的な軽度の歯髄炎(可逆的)の場合、根管治療(歯の神経の治療)ではなく、歯髄を鎮静させる処置を行えば、凍みるといった症状が改善してくるものですが、熱いものにも凍みる、何もしていないときでも痛みを感じられるようになるまで炎症(不可逆的な)が進まれると、歯髄を保留することはかなり難しくなってきます。
>無事に奥歯の治療は終わったのですが、
どの様な内容の治療か覚えていらっしゃいますか?
アマルガムやレジン充填といった修復治療、それともインレー、アンレーといった詰め物の治療でしたのでしょうか??
今回の前歯の治療も、どういったものだったのでしょうか?
>それとも、シミ薬みたいな何か薬を飲めば引くのでしょうか?
特にお痛みが強い時に、止痛剤などを服用していただければ、少しは不快感を和らげることが出来るかと思います。
>もし神経を抜かないと行けない場合、上に差し歯を被せるという事になるのでしょうか?
歯の残存歯質量によって違ってきます。
残っていらっしゃる歯質の量がまだ十分あるのでしたら、被せずに、レジン修復で済む場合もあります。
相談者からの返信
相談者:
Akokoさん
返信日時:2011-08-14 05:04:04
王先生、
ご回答ありがとうございます。
>>無事に奥歯の治療は終わったのですが、
>どの様な内容の治療か覚えていらっしゃいますか?
>アマルガムやレジン充填といった修復治療、それともインレー、アンレーといった詰め物の治療でしたのでしょうか??
>今回の前歯の治療も、どういったものだったのでしょうか?
奥歯は被せていた銀歯が取れてしまったので、中を綺麗にし、銀歯ではなく白いプラスチックのような物を被せました。
(専門用語が分からないのですいません。。)
何度か青い光のような物を当てて固めていました。
(日本でもやった事のある物だと思います。)
前歯の治療も、麻酔をかけ、(歯茎や周りは痺れている感覚はあったのですが、削る作業に対しては麻痺してなかったのか痛かったです。。)削った後に同じように白いプラスチックみたいな物で形を修復していました。
もし「歯髄炎」だとすると、進行するのは早いでしょうか?
なぜなら、1ヶ月くらい前にした2度目の治療後より痛みが増している気がするのです。
前は冷たいもの、熱い物の飲食時のみだったのですが、最近は何もしていない時に痛みを感じるときがあります。
そして担当のドクターに連絡した所、9月5日まで夏休みらしく、治療が出来ないとの事です。
この約2週間でどんどん酷くなるという事はありますでしょうか?
あと、疑問なのですが、前歯の麻酔はあまり効かないのでしょうか?
体質にもよりますか?
奥歯や、その後もう一つ虫歯を治療したのですが(同じような治療だと思います。)、その際の麻酔はきちんと効いていて不快感もなく治療を終えました。
注射を打った周りは腫れたような感覚もあるし、歯茎をつつかれても感覚はなかったので麻痺していると思っていたのですが、いざ削ると痛く、追加の麻酔を打ってもらっても同じでした。
また治療を受けると思うので、とても心配です。。
ご回答ありがとうございます。
>>無事に奥歯の治療は終わったのですが、
>どの様な内容の治療か覚えていらっしゃいますか?
>アマルガムやレジン充填といった修復治療、それともインレー、アンレーといった詰め物の治療でしたのでしょうか??
>今回の前歯の治療も、どういったものだったのでしょうか?
奥歯は被せていた銀歯が取れてしまったので、中を綺麗にし、銀歯ではなく白いプラスチックのような物を被せました。
(専門用語が分からないのですいません。。)
何度か青い光のような物を当てて固めていました。
(日本でもやった事のある物だと思います。)
前歯の治療も、麻酔をかけ、(歯茎や周りは痺れている感覚はあったのですが、削る作業に対しては麻痺してなかったのか痛かったです。。)削った後に同じように白いプラスチックみたいな物で形を修復していました。
もし「歯髄炎」だとすると、進行するのは早いでしょうか?
なぜなら、1ヶ月くらい前にした2度目の治療後より痛みが増している気がするのです。
前は冷たいもの、熱い物の飲食時のみだったのですが、最近は何もしていない時に痛みを感じるときがあります。
そして担当のドクターに連絡した所、9月5日まで夏休みらしく、治療が出来ないとの事です。
この約2週間でどんどん酷くなるという事はありますでしょうか?
あと、疑問なのですが、前歯の麻酔はあまり効かないのでしょうか?
体質にもよりますか?
奥歯や、その後もう一つ虫歯を治療したのですが(同じような治療だと思います。)、その際の麻酔はきちんと効いていて不快感もなく治療を終えました。
注射を打った周りは腫れたような感覚もあるし、歯茎をつつかれても感覚はなかったので麻痺していると思っていたのですが、いざ削ると痛く、追加の麻酔を打ってもらっても同じでした。
また治療を受けると思うので、とても心配です。。
回答2
誠安・瑞石牙医診所(台湾)の王です。
回答日時:2011-08-14 16:31:07
こんにちは。
>奥歯は被せていた銀歯が取れてしまったので、中を綺麗にし、銀歯ではなく白いプラスチックのような物を被せました。
(専門用語が分からないのですいません。。)
たぶん、ハイブリッドセラミックインレー(Resin-inlay-Indirect-technique)か、直接法レジン充填(Composite resin restoration-Direct technique)のことだと思いますが・・・・・・
確かにアメリカでは、こういった修復治療を卒業実技試験の課題として出すことが多いですね。
修復治療では、詰め物や充填物が外れないように、特別の決められた形(窩洞)に歯を削る必要があるのですが、その形成(削り方)を診査する試験+形態修復の試験だったのではないかと思いますね。
>前歯の治療も、麻酔をかけ、(歯茎や周りは痺れている感覚はあったのですが、削る作業に対しては麻痺してなかったのか痛かったです。。)削った後に同じように白いプラスチックみたいな物で形を修復していました。
前歯の修復と一口に言いましても、歯の全体を覆うようなものから、歯の裏側・顎側から小さくアプローチするようなものまであり、今回受けられた治療がどんなものだったのか、治療前の虫歯の大きさ、深さ、神経の状態、そして術者の治療品質によって、術後の反応が多少違ってくると言えます。
病院の外来の患者さんで、他院でプラスチック修復をした後、ずっと凍みる状態が続くと訴えられる方が来られますが、元々神経の状態が悪かった方を除いて、詰めたものと歯の間に隙間が出来ていることが原因となっている方もいます。
専門用語で辺縁漏洩というのですが、光で固めるプラスチックは固まる時に多少縮むので、そこに隙間が出来、それが原因で短期間凍みたり、痛みが出ることがあります。
詰める前に十分に歯の中の神経を保護する処置と、ゆっくりとプラスチックを何層にも分けてゆっくり詰めていけば、そういった問題はある程度コントロール出来ますし、個人的には術者の技量が高く求められる修復治療の一つだと考えています。
>もし「歯髄炎」だとすると、進行するのは早いでしょうか?
>なぜなら、1ヶ月くらい前にした2度目の治療後より痛みが増している気がするのです。
>前は冷たいもの、熱い物の飲食時のみだったのですが、最近は何もしていない時に痛みを感じるときがあります。
>そして担当のドクターに連絡した所、9月5日まで夏休みらしく、治療が出来ないとの事です。この約2週間でどんどん酷くなるという事はありますでしょうか?
9月5日までですか・・・・まだかなりありますね^^;
進行の速さは、患者さんご自身の条件(虫歯の深さ大きさ、汚染状態、神経の状態、免疫応答反応など)によってまちまちです。
治療前の虫歯が予想以上に深かったということだったので、最初は歯の中の血管が充血しているような状態だったのではないかと思われます。
これは虫歯の細菌、又は削りの刺激、充填材料の刺激などによって、歯の中の血管(歯髄は神経の他に、血管といろいろな細胞で構成されています)に炎症が起きている状態です。
この段階で、症状が軽く、自発的な痛みもなく、神経も生きているようならば、適切な処置で炎症を鎮めることも出来ますが、処置することなく炎症がそのまま進行し拡大していきますと、回復する望みは低くなり、自発的な痛みを伴って「緊急事態」が起きたことを身体に教えてくるようになります。
痛みのあと、歯髄は回復することなく死滅していきます。
ただ、皮肉なことに、歯髄が生きていた時には激痛を発していた歯も、歯髄組織が死滅してしまうと、嘘のように痛みがなくなってしまいます。
そのため、歯髄が腐敗したまま放置されることが多く見受けられます。
この状態が続けば、いずれは根の下の骨に膿が溜まり(慢性炎症)、酷い時にはより強い痛みを発したり、歯茎が腫れあがり、抜歯にいたる事もあります。
なので、これから痛みがなくなったとしても、もう一度神経の状態を確認したほうがいいでしょう。
痛みは身体を守る大切な防御システムの一つで、何かあったときにサイレンのようなうるさい警報音を発します。
ただ、歯髄炎の場合、炎症が進行して警報器(歯髄)自体が壊れてしまいますと、サイレンを発しなくなります。
つまり、痛みがなくなってもけっして炎症が鎮まったわけではない可能性があり、再度歯髄の状態を確認する必要があるという意味です。
大学病院で治療を受けたということですが、術後の経過観察のようなリコールの予約は取られなかったのですか?
(もとい、取ってもらえなかったのですか?)
たぶん、インターンの学生さんが治療に当たったのではないかと思うのですが、確かに学生さんですと夏休み開けまでは診療出来ないかと思います。
指導医であるアテンディング・ドクターの許可、指示、監視がないと直接診療出来ない事になっていますから、この学生さんに診てもらうのでしたら新学期が始る9月まで待たなければいけないのかもしれませんね。
お痛みが激しくなっていくような状態でしたら、直接大学病院側にご相談してみられたら如何でしょうか?
直属の指導医も療護義務はありますから、何かしらの対応はしてくれるのではないかと思いますよ。
>あと、疑問なのですが、前歯の麻酔はあまり効かないのでしょうか?
>体質にもよりますか?
確かに、麻酔の効き方には個人差があり、いくら麻酔をしても効きにくい人や、虫歯が大きすぎて歯の神経に過度の炎症が進んでしまっている場合は、麻酔が効きにくくなる場合もあります。
今回は後者のような気もしますが、打つ場所を間違えたりしますと、やはり効きませんので、ここでは何とも言えません・・・・
>また治療を受けると思うので、とても心配です。。
日本以外の国全てに言えることですが、特にアメリカでは、はっきりとご自分が感じられた事を相手に伝えていきませんと、誤解されてしまうことがあります。
相手を気遣って我慢するお優しい方だとお見受け致しましたが、日本式の気遣いはアメリカでは通用しないものだと私自身も感じてきましたので、これからは痛いものは痛いとしっかり伝えていきましょう。
医師が臨床において臨機応変できるかどうかというのはとても重要な能力の一つです。
次回同じような事に遭われたときは、我慢せずに痛いものは痛いとお伝えし、きちんと対応してもらうようにしてもらいましょう。
そうすることが、長い目で見てその学生さんのいい勉強にもなると思うのです。
とんでもなく長文になりましたが^^;、参考にして下さい。
では、お大事に。
>奥歯は被せていた銀歯が取れてしまったので、中を綺麗にし、銀歯ではなく白いプラスチックのような物を被せました。
(専門用語が分からないのですいません。。)
たぶん、ハイブリッドセラミックインレー(Resin-inlay-Indirect-technique)か、直接法レジン充填(Composite resin restoration-Direct technique)のことだと思いますが・・・・・・
確かにアメリカでは、こういった修復治療を卒業実技試験の課題として出すことが多いですね。
修復治療では、詰め物や充填物が外れないように、特別の決められた形(窩洞)に歯を削る必要があるのですが、その形成(削り方)を診査する試験+形態修復の試験だったのではないかと思いますね。
>前歯の治療も、麻酔をかけ、(歯茎や周りは痺れている感覚はあったのですが、削る作業に対しては麻痺してなかったのか痛かったです。。)削った後に同じように白いプラスチックみたいな物で形を修復していました。
前歯の修復と一口に言いましても、歯の全体を覆うようなものから、歯の裏側・顎側から小さくアプローチするようなものまであり、今回受けられた治療がどんなものだったのか、治療前の虫歯の大きさ、深さ、神経の状態、そして術者の治療品質によって、術後の反応が多少違ってくると言えます。
病院の外来の患者さんで、他院でプラスチック修復をした後、ずっと凍みる状態が続くと訴えられる方が来られますが、元々神経の状態が悪かった方を除いて、詰めたものと歯の間に隙間が出来ていることが原因となっている方もいます。
専門用語で辺縁漏洩というのですが、光で固めるプラスチックは固まる時に多少縮むので、そこに隙間が出来、それが原因で短期間凍みたり、痛みが出ることがあります。
詰める前に十分に歯の中の神経を保護する処置と、ゆっくりとプラスチックを何層にも分けてゆっくり詰めていけば、そういった問題はある程度コントロール出来ますし、個人的には術者の技量が高く求められる修復治療の一つだと考えています。
>もし「歯髄炎」だとすると、進行するのは早いでしょうか?
>なぜなら、1ヶ月くらい前にした2度目の治療後より痛みが増している気がするのです。
>前は冷たいもの、熱い物の飲食時のみだったのですが、最近は何もしていない時に痛みを感じるときがあります。
>そして担当のドクターに連絡した所、9月5日まで夏休みらしく、治療が出来ないとの事です。この約2週間でどんどん酷くなるという事はありますでしょうか?
9月5日までですか・・・・まだかなりありますね^^;
進行の速さは、患者さんご自身の条件(虫歯の深さ大きさ、汚染状態、神経の状態、免疫応答反応など)によってまちまちです。
治療前の虫歯が予想以上に深かったということだったので、最初は歯の中の血管が充血しているような状態だったのではないかと思われます。
これは虫歯の細菌、又は削りの刺激、充填材料の刺激などによって、歯の中の血管(歯髄は神経の他に、血管といろいろな細胞で構成されています)に炎症が起きている状態です。
この段階で、症状が軽く、自発的な痛みもなく、神経も生きているようならば、適切な処置で炎症を鎮めることも出来ますが、処置することなく炎症がそのまま進行し拡大していきますと、回復する望みは低くなり、自発的な痛みを伴って「緊急事態」が起きたことを身体に教えてくるようになります。
痛みのあと、歯髄は回復することなく死滅していきます。
ただ、皮肉なことに、歯髄が生きていた時には激痛を発していた歯も、歯髄組織が死滅してしまうと、嘘のように痛みがなくなってしまいます。
そのため、歯髄が腐敗したまま放置されることが多く見受けられます。
この状態が続けば、いずれは根の下の骨に膿が溜まり(慢性炎症)、酷い時にはより強い痛みを発したり、歯茎が腫れあがり、抜歯にいたる事もあります。
なので、これから痛みがなくなったとしても、もう一度神経の状態を確認したほうがいいでしょう。
痛みは身体を守る大切な防御システムの一つで、何かあったときにサイレンのようなうるさい警報音を発します。
ただ、歯髄炎の場合、炎症が進行して警報器(歯髄)自体が壊れてしまいますと、サイレンを発しなくなります。
つまり、痛みがなくなってもけっして炎症が鎮まったわけではない可能性があり、再度歯髄の状態を確認する必要があるという意味です。
大学病院で治療を受けたということですが、術後の経過観察のようなリコールの予約は取られなかったのですか?
(もとい、取ってもらえなかったのですか?)
たぶん、インターンの学生さんが治療に当たったのではないかと思うのですが、確かに学生さんですと夏休み開けまでは診療出来ないかと思います。
指導医であるアテンディング・ドクターの許可、指示、監視がないと直接診療出来ない事になっていますから、この学生さんに診てもらうのでしたら新学期が始る9月まで待たなければいけないのかもしれませんね。
お痛みが激しくなっていくような状態でしたら、直接大学病院側にご相談してみられたら如何でしょうか?
直属の指導医も療護義務はありますから、何かしらの対応はしてくれるのではないかと思いますよ。
>あと、疑問なのですが、前歯の麻酔はあまり効かないのでしょうか?
>体質にもよりますか?
確かに、麻酔の効き方には個人差があり、いくら麻酔をしても効きにくい人や、虫歯が大きすぎて歯の神経に過度の炎症が進んでしまっている場合は、麻酔が効きにくくなる場合もあります。
今回は後者のような気もしますが、打つ場所を間違えたりしますと、やはり効きませんので、ここでは何とも言えません・・・・
>また治療を受けると思うので、とても心配です。。
日本以外の国全てに言えることですが、特にアメリカでは、はっきりとご自分が感じられた事を相手に伝えていきませんと、誤解されてしまうことがあります。
相手を気遣って我慢するお優しい方だとお見受け致しましたが、日本式の気遣いはアメリカでは通用しないものだと私自身も感じてきましたので、これからは痛いものは痛いとしっかり伝えていきましょう。
医師が臨床において臨機応変できるかどうかというのはとても重要な能力の一つです。
次回同じような事に遭われたときは、我慢せずに痛いものは痛いとお伝えし、きちんと対応してもらうようにしてもらいましょう。
そうすることが、長い目で見てその学生さんのいい勉強にもなると思うのです。
とんでもなく長文になりましたが^^;、参考にして下さい。
では、お大事に。
相談者からの返信
相談者:
Akokoさん
返信日時:2011-08-15 07:39:11
王先生、
とても分かりやすいご説明、ありがとうございます。
>前歯の修復と一口に言いましても、歯の全体を覆うようなものから、歯の裏側・顎側から小さくアプローチするようなものまであり、今回受けられた治療がどんなものだったのか、治療前の虫歯の大きさ、深さ、神経の状態、そして術者の治療品質によって、術後の反応が多少違ってくると言えます。
おそらく裏側からアプローチしたのだと思います。
鏡で見る限り、正面からの見た目は何も変わっていないので。。
なかなか高度な技術が必要な治療なのですね。。
>大学病院で治療を受けたということですが、術後の経過観察のようなリコールの予約は取られなかったのですか?
>(もとい、取ってもらえなかったのですか?)
実は、最初の診察で何個か虫歯が見つかったのですが、短期間で
1:奥歯(銀歯が取れてしまった歯)
2:早めに治療した方がいい虫歯
3:前歯(試験に使われた歯)×2回
を治療したので、私自身疲れてしまったのです。
あと2つ虫歯があるみたいですが、極小さいので、ちょっと期間を置いてからでもいいよと言われ、少し後にまた再開しようと思っていたのです。
その間何かあったら連絡をくれと言う事だったのですが、運悪くタイミングが悪かったようです。
こちらの治療はご存知だと思いますが、一回の治療に約2時間程かけ、その間ずっと口を開けっ放し(ゴム製の布みたいな物を口にはめる?誤飲などを避けるための処置らしいのですが、それのせいで口が閉じれない)、日本みたいに途中水で口をすすぐ事も出来ず、どうしても疲れてしまってて。。(大学病院だけかも?)
>この段階で、症状が軽く、自発的な痛みもなく、神経も生きているようならば、適切な処置で炎症を鎮めることも出来ますが、処置することなく炎症がそのまま進行し拡大していきますと、回復する望みは低くなり、自発的な痛みを伴って「緊急事態」が起きたことを身体に教えてくるようになります。
>痛みのあと、歯髄は回復することなく死滅していきます。
>ただ、皮肉なことに、歯髄が生きていた時には激痛を発していた歯も、歯髄組織が死滅してしまうと、嘘のように痛みがなくなってしまいます。
>そのため、歯髄が腐敗したまま放置されることが多く見受けられます。
>この状態が続けば、いずれは根の下の骨に膿が溜まり(慢性炎症)、酷い時にはより強い痛みを発したり、歯茎が腫れあがり、抜歯にいたる事もあります。
つい2〜3日前までは、冷たいもの、熱いもの、甘いものなどを食べた時のみ痛みを感じたのですが、ここ最近は何もしてなくても痛く、これは「自発的な痛み」ということでかなり深刻な状態なのでしょうか?
我慢出来ない程の激痛という訳でもなく、それも治まったり、また痛みだしたりという感じです。夜も普通に寝れますが、起きたらまた痛みだすという感じです。
>お痛みが激しくなっていくような状態でしたら、直接大学病院側にご相談してみられたら如何でしょうか?
>直属の指導医も療護義務はありますから、何かしらの対応はしてくれるのではないかと思いますよ。
さきほど改めて担当のstudent doctor に連絡を取った所、今週水曜か木曜に大学病院に来てくれとの事だったので、何とか相談ができそうです。
>日本以外の国全てに言えることですが、特にアメリカでは、はっきりとご自分が感じられた事を相手に伝えていきませんと、誤解されてしまうことがあります。
>相手を気遣って我慢するお優しい方だとお見受け致しましたが、日本式の気遣いはアメリカでは通用しないものだと私自身も感じてきましたので、これからは痛いものは痛いとしっかり伝えていきましょう。
本当にその通りです。
1度目の試験のときは、(卒業予定の別のS.doctorっだったのですが)それほどコミュニケーションをとった事もなかったし、明らかに焦っているのが分かったので気を使ってまだ痛むと言えなかったのですが、きちんと伝えないとだめでしたね。。
2度目は担当のS.doctorでとても親身になってくれるのですが、麻酔が効かないのは体質だと私が思い込んでしまったのが行けなかったのだと思います。。
1度目の注射も、きちんと時間をおいて、歯茎をつついて確認してもらい、それでも痛むと伝え、2度目も時間をおいて、でも効かないのは自分の体質かと。。
きちんと伝えるべきでした!
歯が痛むにつれ、ずっと悪い方向に考えたり、知識がないので不安でしたが、
王先生のアドバイスだけで大分楽になりました。
やはり言葉の壁と言うか、専門用語は英語で言われても全く分からないので。
(日本語でも調べないとどういう物なのか分からず。。。)
担当のS.doctorも台湾系の方で、分からない用語は分かりやすく伝えてくれる優しい方なのですがいまいちピンとこなかったので、とても感謝しています。
わたしもとんでもなく長文になってしまい申し訳ないです。。
一応、病院に行ってどうなったかご報告させて頂きます。
とても分かりやすいご説明、ありがとうございます。
>前歯の修復と一口に言いましても、歯の全体を覆うようなものから、歯の裏側・顎側から小さくアプローチするようなものまであり、今回受けられた治療がどんなものだったのか、治療前の虫歯の大きさ、深さ、神経の状態、そして術者の治療品質によって、術後の反応が多少違ってくると言えます。
おそらく裏側からアプローチしたのだと思います。
鏡で見る限り、正面からの見た目は何も変わっていないので。。
なかなか高度な技術が必要な治療なのですね。。
>大学病院で治療を受けたということですが、術後の経過観察のようなリコールの予約は取られなかったのですか?
>(もとい、取ってもらえなかったのですか?)
実は、最初の診察で何個か虫歯が見つかったのですが、短期間で
1:奥歯(銀歯が取れてしまった歯)
2:早めに治療した方がいい虫歯
3:前歯(試験に使われた歯)×2回
を治療したので、私自身疲れてしまったのです。
あと2つ虫歯があるみたいですが、極小さいので、ちょっと期間を置いてからでもいいよと言われ、少し後にまた再開しようと思っていたのです。
その間何かあったら連絡をくれと言う事だったのですが、運悪くタイミングが悪かったようです。
こちらの治療はご存知だと思いますが、一回の治療に約2時間程かけ、その間ずっと口を開けっ放し(ゴム製の布みたいな物を口にはめる?誤飲などを避けるための処置らしいのですが、それのせいで口が閉じれない)、日本みたいに途中水で口をすすぐ事も出来ず、どうしても疲れてしまってて。。(大学病院だけかも?)
>この段階で、症状が軽く、自発的な痛みもなく、神経も生きているようならば、適切な処置で炎症を鎮めることも出来ますが、処置することなく炎症がそのまま進行し拡大していきますと、回復する望みは低くなり、自発的な痛みを伴って「緊急事態」が起きたことを身体に教えてくるようになります。
>痛みのあと、歯髄は回復することなく死滅していきます。
>ただ、皮肉なことに、歯髄が生きていた時には激痛を発していた歯も、歯髄組織が死滅してしまうと、嘘のように痛みがなくなってしまいます。
>そのため、歯髄が腐敗したまま放置されることが多く見受けられます。
>この状態が続けば、いずれは根の下の骨に膿が溜まり(慢性炎症)、酷い時にはより強い痛みを発したり、歯茎が腫れあがり、抜歯にいたる事もあります。
つい2〜3日前までは、冷たいもの、熱いもの、甘いものなどを食べた時のみ痛みを感じたのですが、ここ最近は何もしてなくても痛く、これは「自発的な痛み」ということでかなり深刻な状態なのでしょうか?
我慢出来ない程の激痛という訳でもなく、それも治まったり、また痛みだしたりという感じです。夜も普通に寝れますが、起きたらまた痛みだすという感じです。
>お痛みが激しくなっていくような状態でしたら、直接大学病院側にご相談してみられたら如何でしょうか?
>直属の指導医も療護義務はありますから、何かしらの対応はしてくれるのではないかと思いますよ。
さきほど改めて担当のstudent doctor に連絡を取った所、今週水曜か木曜に大学病院に来てくれとの事だったので、何とか相談ができそうです。
>日本以外の国全てに言えることですが、特にアメリカでは、はっきりとご自分が感じられた事を相手に伝えていきませんと、誤解されてしまうことがあります。
>相手を気遣って我慢するお優しい方だとお見受け致しましたが、日本式の気遣いはアメリカでは通用しないものだと私自身も感じてきましたので、これからは痛いものは痛いとしっかり伝えていきましょう。
本当にその通りです。
1度目の試験のときは、(卒業予定の別のS.doctorっだったのですが)それほどコミュニケーションをとった事もなかったし、明らかに焦っているのが分かったので気を使ってまだ痛むと言えなかったのですが、きちんと伝えないとだめでしたね。。
2度目は担当のS.doctorでとても親身になってくれるのですが、麻酔が効かないのは体質だと私が思い込んでしまったのが行けなかったのだと思います。。
1度目の注射も、きちんと時間をおいて、歯茎をつついて確認してもらい、それでも痛むと伝え、2度目も時間をおいて、でも効かないのは自分の体質かと。。
きちんと伝えるべきでした!
歯が痛むにつれ、ずっと悪い方向に考えたり、知識がないので不安でしたが、
王先生のアドバイスだけで大分楽になりました。
やはり言葉の壁と言うか、専門用語は英語で言われても全く分からないので。
(日本語でも調べないとどういう物なのか分からず。。。)
担当のS.doctorも台湾系の方で、分からない用語は分かりやすく伝えてくれる優しい方なのですがいまいちピンとこなかったので、とても感謝しています。
わたしもとんでもなく長文になってしまい申し訳ないです。。
一応、病院に行ってどうなったかご報告させて頂きます。
相談者からの返信
相談者:
Akokoさん
返信日時:2011-08-18 12:45:43
本日、改めて大学病院に行き、残っていたアテンディング・ドクターと担当のs.doctorが見てくれました。(ラッキーでした)
しかし、改めて治療をしてもらったのですが実は痛みが引きません。
この事はすでに先ほど担当のs.doctorに伝えました。
改めて前歯のレントゲンを撮り確認した所、root canalの必要はないとの事でした。
虫歯が思ったより大きかったのは事実でしたが、それは試験用の小さい虫歯より多きかったというだけで、神経に届く程の深さではなく、レントゲンで見た所問題はないとの事でした。
なので、もう一度治療した所を削り、徹底的に綺麗にしてまたプラスチック?(青い光で固める物)で修復をしましたが、最後にアテンディング・ドクターが、fracture lineがあると言いました。
そして、これでまた痛むようだったらそれが原因だと思うと言われました。
fractureとは骨折の事ですが、これは歯が折れているという事でしょうか?
実際物も噛めるし、噛むときの痛みもありません。
痛いのは上記書いた通り、冷たいもの、熱いもの、甘い物を食べた時です。
今現在は何もしてない時も痛みます。
これを治療するとしたらroot canalになると言われましたが、根っこを取った場合、この歯は普通に生活出来る強度などを持っているでしょうか?
それとも、差し歯にしなければならないのでしょうか?
もしくは、これ以外の原因は考えられますか?
実際痛みが出たのは、試験用に治療してもらった後で、それ以前は虫歯がある事も知らないくらい普通でした。痛みも全くありませんでした。
治療によってfractureって事はあり得るのでしょうか?
今現在、痛みは痛くなったり治まったりします。
まだ夜は眠れますが、痛いときは結構痛いです。
脈を打つ感じではなく、じわ〜っと痛みが出ます。
痛くて、隣の歯もいたく感じるくらいです。。。
次は大学が9月5日まで休みになってしまうので、我慢出来なかったら救急に行かなければなりません。
どうしようもなかったら救急に行きますが、我慢しても大丈夫でしょうか?
これはレアなケースだと言われました。。
どうぞアドバイスをよろしくお願いします。。
しかし、改めて治療をしてもらったのですが実は痛みが引きません。
この事はすでに先ほど担当のs.doctorに伝えました。
改めて前歯のレントゲンを撮り確認した所、root canalの必要はないとの事でした。
虫歯が思ったより大きかったのは事実でしたが、それは試験用の小さい虫歯より多きかったというだけで、神経に届く程の深さではなく、レントゲンで見た所問題はないとの事でした。
なので、もう一度治療した所を削り、徹底的に綺麗にしてまたプラスチック?(青い光で固める物)で修復をしましたが、最後にアテンディング・ドクターが、fracture lineがあると言いました。
そして、これでまた痛むようだったらそれが原因だと思うと言われました。
fractureとは骨折の事ですが、これは歯が折れているという事でしょうか?
実際物も噛めるし、噛むときの痛みもありません。
痛いのは上記書いた通り、冷たいもの、熱いもの、甘い物を食べた時です。
今現在は何もしてない時も痛みます。
これを治療するとしたらroot canalになると言われましたが、根っこを取った場合、この歯は普通に生活出来る強度などを持っているでしょうか?
それとも、差し歯にしなければならないのでしょうか?
もしくは、これ以外の原因は考えられますか?
実際痛みが出たのは、試験用に治療してもらった後で、それ以前は虫歯がある事も知らないくらい普通でした。痛みも全くありませんでした。
治療によってfractureって事はあり得るのでしょうか?
今現在、痛みは痛くなったり治まったりします。
まだ夜は眠れますが、痛いときは結構痛いです。
脈を打つ感じではなく、じわ〜っと痛みが出ます。
痛くて、隣の歯もいたく感じるくらいです。。。
次は大学が9月5日まで休みになってしまうので、我慢出来なかったら救急に行かなければなりません。
どうしようもなかったら救急に行きますが、我慢しても大丈夫でしょうか?
これはレアなケースだと言われました。。
どうぞアドバイスをよろしくお願いします。。
回答3
横浜相鉄ビル歯科医院(横浜市西区)の田中です。
回答日時:2011-08-18 13:50:56
こんにちは。
>fracture line
これは歯にかかる何がしかの力によって起こるヒビの事を指します。
珍しい事ではありませんが、このヒビが深かったり大きなものである時には、見た目上然程問題が無さそうでも、そのご説明にあったようにroot canal treatmentとなってしまう場合もあります。
概ね今までの経緯と、その上で起こっているかも知れない事柄については王先生のお書きになっている通りだと思います。
今の症状から考察するに、やはり歯髄炎が疑われますがその程度は判りません。
ただ本格的に歯髄炎の急性症状が出てしまった場合には結構な痛みに襲われますので、次回の9月5日までの間で「これは今までとは違う」と感じられるような症状が現れてしまった場合には救急を受診する事もいたしかたないかも知れませんね。
その逆に、カリエスが深かった場合やfracture line等が原因と思われる場合には、レジンを充填後やはり長期間冷温痛が続いてしまう事は確かにあります。
しょっちゅうあるという意味ではありませんが、かといってそれ程までにレアケースとも思いません。
歯髄がそれでも回復してくれる場合もありますが、やはり強い急性症状が発現した場合には根管処置が必要となる事が多いように感じます。
しみる症状がある時、つい「どうかな?今日はしみるかな?」とわざと冷たい物を試してみたくなるのが人間というものですが、今は極力温度差などの極端な刺激は避けてその歯を安静に保ってください。
刺激を与え続けていれば、なかなか回復し難いと思います。
>fracture line
これは歯にかかる何がしかの力によって起こるヒビの事を指します。
珍しい事ではありませんが、このヒビが深かったり大きなものである時には、見た目上然程問題が無さそうでも、そのご説明にあったようにroot canal treatmentとなってしまう場合もあります。
概ね今までの経緯と、その上で起こっているかも知れない事柄については王先生のお書きになっている通りだと思います。
今の症状から考察するに、やはり歯髄炎が疑われますがその程度は判りません。
ただ本格的に歯髄炎の急性症状が出てしまった場合には結構な痛みに襲われますので、次回の9月5日までの間で「これは今までとは違う」と感じられるような症状が現れてしまった場合には救急を受診する事もいたしかたないかも知れませんね。
その逆に、カリエスが深かった場合やfracture line等が原因と思われる場合には、レジンを充填後やはり長期間冷温痛が続いてしまう事は確かにあります。
しょっちゅうあるという意味ではありませんが、かといってそれ程までにレアケースとも思いません。
歯髄がそれでも回復してくれる場合もありますが、やはり強い急性症状が発現した場合には根管処置が必要となる事が多いように感じます。
しみる症状がある時、つい「どうかな?今日はしみるかな?」とわざと冷たい物を試してみたくなるのが人間というものですが、今は極力温度差などの極端な刺激は避けてその歯を安静に保ってください。
刺激を与え続けていれば、なかなか回復し難いと思います。
相談者からの返信
相談者:
Akokoさん
返信日時:2011-08-18 14:45:14
田中先生、ご回答ありがとうございます。
>今の症状から考察するに、やはり歯髄炎が疑われますがその程度は判りません。
歯髄炎の場合、レントゲンでは分からないのでしょうか?
担当のs.doktorに歯髄炎では?と聞いたのですが、レントゲンを見る限り虫歯は深くないし神経には問題がないと言われました。(テンディング・ドクターがそう言いました。)
それともレントゲンでは分からないのでしょうか?
>その逆に、カリエスが深かった場合やfracture line等が原因と思われる場合には、レジンを充填後やはり長期間冷温痛が続いてしまう事は確かにあります。
>しょっちゅうあるという意味ではありませんが、かといってそれ程までにレアケースとも思いません。
fracture lineがあったとしても、通常の生活は出来ますでしょうか?
大きいとは言われませんでした。
初めは治療後だから冷温痛があってもそのうち慣れると思っていたのですが、何もしていなくても痛くなるって事も治療後はありますか?
>しみる症状がある時、つい「どうかな?今日はしみるかな?」とわざと冷たい物を試してみたくなるのが人間というものですが、今は極力温度差などの極端な刺激は避けてその歯を安静に保ってください。
>刺激を与え続けていれば、なかなか回復し難いと思います。
これ、やってしまっています。しかも頻繁ではないですが、トントンと爪でたたいてしまう事があります。
痛みもたまに痛がゆい時があり、その時にやってしまっています。。。
絶対にやらないようにします。
もし救急に行くとしたら、担当のs.doctorがメモを残してくれてるみたいなので今の状況は把握してもらえると思いますが、私が思うに歯髄炎を疑っている様子はありません。
これはちゃんと伝えた方がよろしいでしょうか?
「歯髄炎かもしれないから調べてほしい」のような感じで伝えればいいのか、伝えなくても分かってくれるのでしょうか?
よろしくおねがいします。
>今の症状から考察するに、やはり歯髄炎が疑われますがその程度は判りません。
歯髄炎の場合、レントゲンでは分からないのでしょうか?
担当のs.doktorに歯髄炎では?と聞いたのですが、レントゲンを見る限り虫歯は深くないし神経には問題がないと言われました。(テンディング・ドクターがそう言いました。)
それともレントゲンでは分からないのでしょうか?
>その逆に、カリエスが深かった場合やfracture line等が原因と思われる場合には、レジンを充填後やはり長期間冷温痛が続いてしまう事は確かにあります。
>しょっちゅうあるという意味ではありませんが、かといってそれ程までにレアケースとも思いません。
fracture lineがあったとしても、通常の生活は出来ますでしょうか?
大きいとは言われませんでした。
初めは治療後だから冷温痛があってもそのうち慣れると思っていたのですが、何もしていなくても痛くなるって事も治療後はありますか?
>しみる症状がある時、つい「どうかな?今日はしみるかな?」とわざと冷たい物を試してみたくなるのが人間というものですが、今は極力温度差などの極端な刺激は避けてその歯を安静に保ってください。
>刺激を与え続けていれば、なかなか回復し難いと思います。
これ、やってしまっています。しかも頻繁ではないですが、トントンと爪でたたいてしまう事があります。
痛みもたまに痛がゆい時があり、その時にやってしまっています。。。
絶対にやらないようにします。
もし救急に行くとしたら、担当のs.doctorがメモを残してくれてるみたいなので今の状況は把握してもらえると思いますが、私が思うに歯髄炎を疑っている様子はありません。
これはちゃんと伝えた方がよろしいでしょうか?
「歯髄炎かもしれないから調べてほしい」のような感じで伝えればいいのか、伝えなくても分かってくれるのでしょうか?
よろしくおねがいします。
回答4
誠安・瑞石牙医診所(台湾)の王です。
回答日時:2011-08-18 18:00:42
こんにちは。
>歯髄炎の場合、レントゲンでは分からないのでしょうか?
>担当のs.doktorに歯髄炎では?と聞いたのですが、レントゲンを見る限り虫歯は深くないし神経には問題がないと言われました。
>(テンディング・ドクターがそう言いました。)
>それともレントゲンでは分からないのでしょうか?
炎症がある程度、根の周りの歯根膜まで波及した場合や、腐敗した感染物質が骨を破壊し、根尖病巣となっているような場合はレントゲンで確認出来ますが、初期段階の歯髄炎はレントゲン検査だけでは診断出来ません。
視診、問診、打診、触診、デンタル・レントゲン、電気診、時には麻酔による識別鑑査などの検査をして総合的に診なければなりません。
>Fracture lineがあったとしても、通常の生活は出来ますでしょうか?
>大きいとは言われませんでした。
こちらでは画像もありませんし、どのような形でその破折線が入っているのか分かりませんのでコメントに苦しみますが、根の奥深くまで入っていなければ・・・・・表面的な浅い亀裂のようなものであれば・・・・すぐ生活に支障をきたすことはないのではないかと・・・・・
ただ、歯科での継続的な観察はして頂きたいですね。
申し訳ございませんが・・・・・・
診察に行かなければならないので、後ほどまた回答させていただきます。
しばらくお待ちくださいね^^;
>歯髄炎の場合、レントゲンでは分からないのでしょうか?
>担当のs.doktorに歯髄炎では?と聞いたのですが、レントゲンを見る限り虫歯は深くないし神経には問題がないと言われました。
>(テンディング・ドクターがそう言いました。)
>それともレントゲンでは分からないのでしょうか?
炎症がある程度、根の周りの歯根膜まで波及した場合や、腐敗した感染物質が骨を破壊し、根尖病巣となっているような場合はレントゲンで確認出来ますが、初期段階の歯髄炎はレントゲン検査だけでは診断出来ません。
視診、問診、打診、触診、デンタル・レントゲン、電気診、時には麻酔による識別鑑査などの検査をして総合的に診なければなりません。
>Fracture lineがあったとしても、通常の生活は出来ますでしょうか?
>大きいとは言われませんでした。
こちらでは画像もありませんし、どのような形でその破折線が入っているのか分かりませんのでコメントに苦しみますが、根の奥深くまで入っていなければ・・・・・表面的な浅い亀裂のようなものであれば・・・・すぐ生活に支障をきたすことはないのではないかと・・・・・
ただ、歯科での継続的な観察はして頂きたいですね。
申し訳ございませんが・・・・・・
診察に行かなければならないので、後ほどまた回答させていただきます。
しばらくお待ちくださいね^^;
回答5
横浜相鉄ビル歯科医院(横浜市西区)の田中です。
回答日時:2011-08-18 20:39:02
>もし救急に行くとしたら、担当のs.doctorがメモを残してくれてるみたいなので今の状況は把握してもらえると思いますが、私が思うに歯髄炎を疑っている様子はありません。
>これはちゃんと伝えた方がよろしいでしょうか?
想像ですが、そういうそぶりを見せなくともその可能性も当然あると頭の隅には考えていると思いますよ。
また救急でのDr.も同じ事を考えるように思います。
ただ現状としてはそれを疑うほどの深さではないという事から、根管処置に踏み切る以前に何か出来る事はないかというところではないのでしょうか。
恐らくは今はまだ極力歯髄を温存したいと担当医はお考えなのでしょう。
恐らくは担当医も指導医も今が一番判断がつきにくく悩みどころなのだと思います。
>fracture lineがあったとしても、通常の生活は出来ますでしょうか?大きいとは言われませんでした。
>初めは治療後だから冷温痛があってもそのうち慣れると思っていたのですが、何もしていなくても痛くなるって事も治療後はありますか?
fracture lineの大小に関わらず、症状の有無によって今後は変わってくるでしょう。
あまりその言葉に過敏にならない方がよいと思います。
大きなヒビがあるけど、何も感じる事もなく気にもせず過ごしている方もたくさんおられます。
何もしていなくても痛み・違和感が発現する事もあります。
またこれも症状の加減によって対処方法は変わりますので、今はあまり単一な方法に偏らない方がよいと思いますし、実際に診察をしている担当医・指導医らの診断より、症状のみから想像を膨らませている私たちの意見が勝るという風には考えられません。
ただ。。。やはり原因の定かでない痛みというものは気になるしあれこれ考えてしまいがちなのはよく理解しております。
先にも書きましたが、今出来る事はなるべく症状を出さないためにその歯を安静に保つ事と、もし急性症状が出てしまった場合には早めに救急にかかれるような体制を整えておく事でしょう。
極論ですが、もし本当に歯髄炎の急性期になればかなり激しい痛みが出ると思いますし、ほぼその処置は抜髄(root canal treatment)となってしまいます。
しかし今の状態では抜髄してしまうのかどうか・・・私でも悩むところだと思います。
>これはちゃんと伝えた方がよろしいでしょうか?
想像ですが、そういうそぶりを見せなくともその可能性も当然あると頭の隅には考えていると思いますよ。
また救急でのDr.も同じ事を考えるように思います。
ただ現状としてはそれを疑うほどの深さではないという事から、根管処置に踏み切る以前に何か出来る事はないかというところではないのでしょうか。
恐らくは今はまだ極力歯髄を温存したいと担当医はお考えなのでしょう。
恐らくは担当医も指導医も今が一番判断がつきにくく悩みどころなのだと思います。
>fracture lineがあったとしても、通常の生活は出来ますでしょうか?大きいとは言われませんでした。
>初めは治療後だから冷温痛があってもそのうち慣れると思っていたのですが、何もしていなくても痛くなるって事も治療後はありますか?
fracture lineの大小に関わらず、症状の有無によって今後は変わってくるでしょう。
あまりその言葉に過敏にならない方がよいと思います。
大きなヒビがあるけど、何も感じる事もなく気にもせず過ごしている方もたくさんおられます。
何もしていなくても痛み・違和感が発現する事もあります。
またこれも症状の加減によって対処方法は変わりますので、今はあまり単一な方法に偏らない方がよいと思いますし、実際に診察をしている担当医・指導医らの診断より、症状のみから想像を膨らませている私たちの意見が勝るという風には考えられません。
ただ。。。やはり原因の定かでない痛みというものは気になるしあれこれ考えてしまいがちなのはよく理解しております。
先にも書きましたが、今出来る事はなるべく症状を出さないためにその歯を安静に保つ事と、もし急性症状が出てしまった場合には早めに救急にかかれるような体制を整えておく事でしょう。
極論ですが、もし本当に歯髄炎の急性期になればかなり激しい痛みが出ると思いますし、ほぼその処置は抜髄(root canal treatment)となってしまいます。
しかし今の状態では抜髄してしまうのかどうか・・・私でも悩むところだと思います。
回答6
誠安・瑞石牙医診所(台湾)の王です。
回答日時:2011-08-19 00:39:27
ただいま^^;
先ほど時間がなくて書きそびれてしまった事がありましたので、少し話が前後してしまいますが・・・・・・・
>しかし、改めて治療をしてもらったのですが実は痛みが引きません。
第一回目の治療後から継続的な自発痛があり、第二回目の再治療を終えられた現在もその症状があるわけですから、私であれば、抜髄(Pulp extirpation)を念頭に置いて治療を進めていくと思います。
ただし、田中先生が言われていますように、現在歯髄の温存を試みているのかもしれませんね。
もしくは、まだ判断と決断がつきにくい状態にあるのかもしれません。
ところで、
今回治療を受けられているところは、大学病院内のどういった部門なのでしょうか?
一般歯科(General practices)?
それとも分業化しているような部門なのでしょうか?
アメリカの歯科医療は分業化が進んでおり、修復補綴治療だけを担うところ(Prosthodontic/Operative dentistry department)と、根の治療だけを行う根管治療科(Endodontic department)にきっちり分れていることが多く、こういったことで、各部門によって神経の温存/抜髄に対する見解と基準が微妙に異なることがあります。
簡単に言い換えますと、専門性が違いますから、抜髄するかしないかの判断と基準に微妙な違いがあるのです。
また、分業化されている部門では置かれている器具も全く違いますから、例えば、修復治療部門では根管治療に使う専門器具が一つもないといったこともあり、抜髄したくても在籍している部門では処置出来ないということもあります。
(私が研修を受けていた大学病院ではこの様な感じでしたので)
分業化され、連携システムがきちんと確立されている大学病院でしたら、今回のような場合、歯髄分野を専門とされている根管治療科のアテンディング・ドクターに意見を伺うことが多いのではないかと思います。
Consultationと言うのですが、別の専門科の診察時間をお取りしなければならないという不便さがあります。
こういった分業化の事が関与して未だに判断と決断が下されていないのか、下されないのか、はたまた歯髄の温存を図っているのかは不明です・・・・・・
>改めて前歯のレントゲンを撮り確認した所、root canalの必要はないとの事でした。
>虫歯が思ったより大きかったのは事実でしたが、それは試験用の小さい虫歯より多きかったというだけで、神経に届く程の深さではなく、レントゲンで見た所問題はないとの事でした。
確かに、治療された虫歯の面積が小さかった、浅かったりしていますと「問題ない」と思われてしまう先生もいらっしゃいますが、歯の神経というものは我々が想像している以上に繊細で、小さな刺激に対しても反応してしまうものです。
例え小さくて、浅かったとしても、歯を削るときの刺激、充填材料の刺激等などで神経が炎症を起こしたり、壊死してしまう場合もございます。
>もし救急に行くとしたら、担当のs.doctorがメモを残してくれてるみたいなので今の状況は把握してもらえると思いますが、私が思うに歯髄炎を疑っている様子はありません。
>これはちゃんと伝えた方がよろしいでしょうか?
症状を出来る限り忠実にお伝えするだけで良いと思いますよ。
問診で得られる情報は多いので、症状を分かりやすくお伝え下さい。
そうすれば、歯髄炎の可能性が高いと判断された場合は、何かしら次のステップへと進まれるはずです。
いつからお痛みがあったのか、それは持続的なものか断続的なものか、刺激に対しての感じ方はetc・・・・・
Spontaneous sharp painなのか、Intermittent dull painなのか、Sensitivities to cold/hot waterだけなのか・・・・・・
出来る限り詳しく描写して下さいね。^^
気が付けば、前回を上回る長文になってしまいましたが・・・・
参考にして下されば幸いです。
最後に、
田中先生が言われている
>「今出来る事はなるべく症状を出さないためにその歯を安静に保つ事と、もし急性症状が出てしまった場合には早めに救急にかかれるような体制を整えておく事」
それが一番宜しいかと思いますよ。
お大事になされて下さい。
先ほど時間がなくて書きそびれてしまった事がありましたので、少し話が前後してしまいますが・・・・・・・
>しかし、改めて治療をしてもらったのですが実は痛みが引きません。
第一回目の治療後から継続的な自発痛があり、第二回目の再治療を終えられた現在もその症状があるわけですから、私であれば、抜髄(Pulp extirpation)を念頭に置いて治療を進めていくと思います。
ただし、田中先生が言われていますように、現在歯髄の温存を試みているのかもしれませんね。
もしくは、まだ判断と決断がつきにくい状態にあるのかもしれません。
ところで、
今回治療を受けられているところは、大学病院内のどういった部門なのでしょうか?
一般歯科(General practices)?
それとも分業化しているような部門なのでしょうか?
アメリカの歯科医療は分業化が進んでおり、修復補綴治療だけを担うところ(Prosthodontic/Operative dentistry department)と、根の治療だけを行う根管治療科(Endodontic department)にきっちり分れていることが多く、こういったことで、各部門によって神経の温存/抜髄に対する見解と基準が微妙に異なることがあります。
簡単に言い換えますと、専門性が違いますから、抜髄するかしないかの判断と基準に微妙な違いがあるのです。
また、分業化されている部門では置かれている器具も全く違いますから、例えば、修復治療部門では根管治療に使う専門器具が一つもないといったこともあり、抜髄したくても在籍している部門では処置出来ないということもあります。
(私が研修を受けていた大学病院ではこの様な感じでしたので)
分業化され、連携システムがきちんと確立されている大学病院でしたら、今回のような場合、歯髄分野を専門とされている根管治療科のアテンディング・ドクターに意見を伺うことが多いのではないかと思います。
Consultationと言うのですが、別の専門科の診察時間をお取りしなければならないという不便さがあります。
こういった分業化の事が関与して未だに判断と決断が下されていないのか、下されないのか、はたまた歯髄の温存を図っているのかは不明です・・・・・・
>改めて前歯のレントゲンを撮り確認した所、root canalの必要はないとの事でした。
>虫歯が思ったより大きかったのは事実でしたが、それは試験用の小さい虫歯より多きかったというだけで、神経に届く程の深さではなく、レントゲンで見た所問題はないとの事でした。
確かに、治療された虫歯の面積が小さかった、浅かったりしていますと「問題ない」と思われてしまう先生もいらっしゃいますが、歯の神経というものは我々が想像している以上に繊細で、小さな刺激に対しても反応してしまうものです。
例え小さくて、浅かったとしても、歯を削るときの刺激、充填材料の刺激等などで神経が炎症を起こしたり、壊死してしまう場合もございます。
>もし救急に行くとしたら、担当のs.doctorがメモを残してくれてるみたいなので今の状況は把握してもらえると思いますが、私が思うに歯髄炎を疑っている様子はありません。
>これはちゃんと伝えた方がよろしいでしょうか?
症状を出来る限り忠実にお伝えするだけで良いと思いますよ。
問診で得られる情報は多いので、症状を分かりやすくお伝え下さい。
そうすれば、歯髄炎の可能性が高いと判断された場合は、何かしら次のステップへと進まれるはずです。
いつからお痛みがあったのか、それは持続的なものか断続的なものか、刺激に対しての感じ方はetc・・・・・
Spontaneous sharp painなのか、Intermittent dull painなのか、Sensitivities to cold/hot waterだけなのか・・・・・・
出来る限り詳しく描写して下さいね。^^
気が付けば、前回を上回る長文になってしまいましたが・・・・
参考にして下されば幸いです。
最後に、
田中先生が言われている
>「今出来る事はなるべく症状を出さないためにその歯を安静に保つ事と、もし急性症状が出てしまった場合には早めに救急にかかれるような体制を整えておく事」
それが一番宜しいかと思いますよ。
お大事になされて下さい。
相談者からの返信
相談者:
Akokoさん
返信日時:2011-08-19 14:57:35
田中先生、王先生、
ご回答ありがとうございます。
>想像ですが、そういうそぶりを見せなくともその可能性も当然あると頭の隅には考えていると思いますよ。
>また救急でのDr.も同じ事を考えるように思います。
>またこれも症状の加減によって対処方法は変わりますので、今はあまり単一な方法に偏らない方がよいと思いますし、実際に診察をしている担当医・指導医らの診断より、症状のみから想像を膨らませている私たちの意見が勝るという風には考えられません。
>ただ。。。やはり原因の定かでない痛みというものは気になるしあれこれ考えてしまいがちなのはよく理解しております。
色々質問されている時に、脈を打つような痛みはあるかなど、今思うと疑っていたと思います。
こちらのサイトの似たような症状の方の質問を見ていて、歯髄炎の疑いが多く、自分で歯髄炎だろうと決めていた所があり、疑問を持ってしまっていました。。。
やっとこれで嫌な痛みから解放されると思っていたので、色々考えてしまった所があります。。
いろいろ悪い方行に考えてしまったり。。。
>極論ですが、もし本当に歯髄炎の急性期になればかなり激しい痛みが出ると思いますし、ほぼその処置は抜髄(root canal treatment)となってしまいます。
>しかし今の状態では抜髄してしまうのかどうか・・・私でも悩むところだと思います。
今の痛みは、眠れないとか、痛み止めを飲まないとだめという程ではありません。長くても5分くらいの痛みが時折やってきます。
たまに結構痛いのですが我慢出来る痛みです。
なので仮に歯髄炎だとしても、まだ最悪の状態ではないのでしょうか?
それと歯茎が痛いような気もしますが、ただの錯覚でしょうか?
今回3回目の治療後の方が、治療前より痛みが多少軽減しています。
これは回復に向かっているのでしょうか。。。
>今回治療を受けられているところは、大学病院内のどういった部門なのでしょうか?
一般歯科(General practices)?
>それとも分業化しているような部門なのでしょうか?
実はどの部門なのか分かりません。
大学病院ですが実際に治療しているのは勉強中の学生さんで、今担当してくれているドクターは来年の5月に卒業と言っていました。
おそらく一般歯科だと思いますが定かではありません。。
Pulp extirpationとRoot canalの違いは何なのでしょうか?
インターネットで調べてみたのですが、いまいち分からず。。。
不安なのは、一応前歯なので、もし歯髄を取った場合に色が変わるのではないか、もろくなるのではないかということです。
それとも上にセラミックなど、差し歯にした方がいいのでしょうか?
今は出来る限り刺激をしないように心がけています。
ご回答ありがとうございます。
>想像ですが、そういうそぶりを見せなくともその可能性も当然あると頭の隅には考えていると思いますよ。
>また救急でのDr.も同じ事を考えるように思います。
>またこれも症状の加減によって対処方法は変わりますので、今はあまり単一な方法に偏らない方がよいと思いますし、実際に診察をしている担当医・指導医らの診断より、症状のみから想像を膨らませている私たちの意見が勝るという風には考えられません。
>ただ。。。やはり原因の定かでない痛みというものは気になるしあれこれ考えてしまいがちなのはよく理解しております。
色々質問されている時に、脈を打つような痛みはあるかなど、今思うと疑っていたと思います。
こちらのサイトの似たような症状の方の質問を見ていて、歯髄炎の疑いが多く、自分で歯髄炎だろうと決めていた所があり、疑問を持ってしまっていました。。。
やっとこれで嫌な痛みから解放されると思っていたので、色々考えてしまった所があります。。
いろいろ悪い方行に考えてしまったり。。。
>極論ですが、もし本当に歯髄炎の急性期になればかなり激しい痛みが出ると思いますし、ほぼその処置は抜髄(root canal treatment)となってしまいます。
>しかし今の状態では抜髄してしまうのかどうか・・・私でも悩むところだと思います。
今の痛みは、眠れないとか、痛み止めを飲まないとだめという程ではありません。長くても5分くらいの痛みが時折やってきます。
たまに結構痛いのですが我慢出来る痛みです。
なので仮に歯髄炎だとしても、まだ最悪の状態ではないのでしょうか?
それと歯茎が痛いような気もしますが、ただの錯覚でしょうか?
今回3回目の治療後の方が、治療前より痛みが多少軽減しています。
これは回復に向かっているのでしょうか。。。
>今回治療を受けられているところは、大学病院内のどういった部門なのでしょうか?
一般歯科(General practices)?
>それとも分業化しているような部門なのでしょうか?
実はどの部門なのか分かりません。
大学病院ですが実際に治療しているのは勉強中の学生さんで、今担当してくれているドクターは来年の5月に卒業と言っていました。
おそらく一般歯科だと思いますが定かではありません。。
Pulp extirpationとRoot canalの違いは何なのでしょうか?
インターネットで調べてみたのですが、いまいち分からず。。。
不安なのは、一応前歯なので、もし歯髄を取った場合に色が変わるのではないか、もろくなるのではないかということです。
それとも上にセラミックなど、差し歯にした方がいいのでしょうか?
今は出来る限り刺激をしないように心がけています。
回答7
誠安・瑞石牙医診所(台湾)の王です。
回答日時:2011-08-20 00:16:15
>今の痛みは、眠れないとか、痛み止めを飲まないとだめという程ではありません。
>長くても5分くらいの痛みが時折やってきます。たまに結構痛いのですが我慢出来る痛みです。
現在ポイントとなっているのが「自発痛」なのです。
刺激による誘導痛の他に、自発痛がずっと続いておられるんですよね?
自発的に継続するような、又は断続的に来るような痛みが長い観察期間を経てもあるようでしたら、非常に高い確率で歯髄が不可逆な(回復できない、温存出来ない)炎症を起していると言えます。
>今回3回目の治療後の方が、治療前より痛みが多少軽減しています。
>これは回復に向かっているのでしょうか。。。
分かりません。
回復しているのかもしれませんし、歯髄組織が壊死に陥っているのかもしれません。
痛みがなくなったからイコール治ったということには繋がらない場合もあるんだとお分かり下さい。
歯髄炎を放置して行きますと、歯髄が死滅してしまい、いったん痛みが消失することがあります。
こういった事もありますから、症状が緩和なさった後も、もう一度歯髄の活性を検査してもらったほうが良いかと思います。
Electric pulp test:電気診で検査してもらえるかと思いますよ。
>Pulp extirpationとRoot canalの違いは何なのでしょうか?
本当にややっこしいですよね^^;
簡単に言いますと、抜髄は根管治療の中の一つの工程で、主に歯髄組織を取り除く処置、術式を指します。
初期歯髄炎のような場合、歯髄組織はある程度きちんとした形で残っていますから、「抜髄→「神経を抜くこと」が出来ます。
逆に、歯髄が壊死してしまい、形が崩れて無くなり、腐敗物のようなってしまった根管や、以前の治療の失敗で再根管治療となったような根管には形となっている歯髄がありませんから、「抜髄」という工程はなく、一般的に全体的な治療を指した「根管治療」という呼び方をしています。
言い方に細かいニュアンスがあるだけで、今回の場合は同じことを指しているとお考えになられて良いと思いますよ。
根管治療は、抜髄、根管形成、拡大、洗浄、充填という工程が包括的に含まれています。(時には貼薬)
お分かり頂けましたでしょうか?
Pulp extirpation → Removing the nerve of the tooth.
Root canal treatment → Including the pulp extirpation、debridement, cleaning and shaping, filling/obturation the root canal system.
>不安なのは、一応前歯なので、もし歯髄を取った場合に色が変わるのではないか、もろくなるのではないかということです。
確かに変色ということは起きてきますが、歯質が十分あればウォーキング・ブリーチングで改善されることがあります。
必ず被せなければいけないということではありません。
また、歯質が十分あれば、脆くなるということはありません。
余談ですが、歯髄炎を放置されますと、歯髄組織が壊死して歯は同じく変色していきますよ。
>それとも上にセラミックなど、差し歯にした方がいいのでしょうか?
根管治療後の残存歯質によって違ってきますし、変色に関しても、まずブリーチング法で改善を図るということも出来ますので、セラミックなどの被せものは選択肢の中の一つと言ったほうが良いでしょう。
>今は出来る限り刺激をしないように心がけています。
良い心掛けですね^^
頑張って下さい。
でも、術後の再検査、歯髄の再評価も忘れずに行ってくださいね。
>長くても5分くらいの痛みが時折やってきます。たまに結構痛いのですが我慢出来る痛みです。
現在ポイントとなっているのが「自発痛」なのです。
刺激による誘導痛の他に、自発痛がずっと続いておられるんですよね?
自発的に継続するような、又は断続的に来るような痛みが長い観察期間を経てもあるようでしたら、非常に高い確率で歯髄が不可逆な(回復できない、温存出来ない)炎症を起していると言えます。
>今回3回目の治療後の方が、治療前より痛みが多少軽減しています。
>これは回復に向かっているのでしょうか。。。
分かりません。
回復しているのかもしれませんし、歯髄組織が壊死に陥っているのかもしれません。
痛みがなくなったからイコール治ったということには繋がらない場合もあるんだとお分かり下さい。
歯髄炎を放置して行きますと、歯髄が死滅してしまい、いったん痛みが消失することがあります。
こういった事もありますから、症状が緩和なさった後も、もう一度歯髄の活性を検査してもらったほうが良いかと思います。
Electric pulp test:電気診で検査してもらえるかと思いますよ。
>Pulp extirpationとRoot canalの違いは何なのでしょうか?
本当にややっこしいですよね^^;
簡単に言いますと、抜髄は根管治療の中の一つの工程で、主に歯髄組織を取り除く処置、術式を指します。
初期歯髄炎のような場合、歯髄組織はある程度きちんとした形で残っていますから、「抜髄→「神経を抜くこと」が出来ます。
逆に、歯髄が壊死してしまい、形が崩れて無くなり、腐敗物のようなってしまった根管や、以前の治療の失敗で再根管治療となったような根管には形となっている歯髄がありませんから、「抜髄」という工程はなく、一般的に全体的な治療を指した「根管治療」という呼び方をしています。
言い方に細かいニュアンスがあるだけで、今回の場合は同じことを指しているとお考えになられて良いと思いますよ。
根管治療は、抜髄、根管形成、拡大、洗浄、充填という工程が包括的に含まれています。(時には貼薬)
お分かり頂けましたでしょうか?
Pulp extirpation → Removing the nerve of the tooth.
Root canal treatment → Including the pulp extirpation、debridement, cleaning and shaping, filling/obturation the root canal system.
>不安なのは、一応前歯なので、もし歯髄を取った場合に色が変わるのではないか、もろくなるのではないかということです。
確かに変色ということは起きてきますが、歯質が十分あればウォーキング・ブリーチングで改善されることがあります。
必ず被せなければいけないということではありません。
また、歯質が十分あれば、脆くなるということはありません。
余談ですが、歯髄炎を放置されますと、歯髄組織が壊死して歯は同じく変色していきますよ。
>それとも上にセラミックなど、差し歯にした方がいいのでしょうか?
根管治療後の残存歯質によって違ってきますし、変色に関しても、まずブリーチング法で改善を図るということも出来ますので、セラミックなどの被せものは選択肢の中の一つと言ったほうが良いでしょう。
>今は出来る限り刺激をしないように心がけています。
良い心掛けですね^^
頑張って下さい。
でも、術後の再検査、歯髄の再評価も忘れずに行ってくださいね。
相談者からの返信
相談者:
Akokoさん
返信日時:2011-08-20 13:45:17
王先生、ご回答ありがとうございます。
>現在ポイントとなっているのが「自発痛」なのです。
>刺激による誘導痛の他に、自発痛がずっと続いておられるんですよね?
>自発的に継続するような、又は断続的に来るような痛みが長い観察期間を経てもあるようでしたら、非常に高い確率で歯髄が不可逆な(回復できない、温存出来ない)炎症を起していると言えます。
はい、自発通がずっと続いています。
今日は脈を打つような痛みも感じられました。。
なんだか周りの歯や歯茎も痛いような気になっています。
Pulp extirpationとRoot canalの違い、何となく理解しました。
この痛みから解放されるにはどうやら、どちらかの治療をしないといけなさそうですね。。
多少不安ですが、先生方の説明のおかげで歯髄をとるかもという事に神経質にならなくてすみそうです。
(前歯だし、脆くなったらなどとても不安だったので。。)
今痛いですが、一応我慢出来るので、担当のs.doctorが戻る9月5日まで待とうか、emergencyに行ってしまおうか悩んでいます。
担当のs.doctorの方が話しやすいという事もあるので。。
出来るだけ刺激を与えないように気をつけます。
>現在ポイントとなっているのが「自発痛」なのです。
>刺激による誘導痛の他に、自発痛がずっと続いておられるんですよね?
>自発的に継続するような、又は断続的に来るような痛みが長い観察期間を経てもあるようでしたら、非常に高い確率で歯髄が不可逆な(回復できない、温存出来ない)炎症を起していると言えます。
はい、自発通がずっと続いています。
今日は脈を打つような痛みも感じられました。。
なんだか周りの歯や歯茎も痛いような気になっています。
Pulp extirpationとRoot canalの違い、何となく理解しました。
この痛みから解放されるにはどうやら、どちらかの治療をしないといけなさそうですね。。
多少不安ですが、先生方の説明のおかげで歯髄をとるかもという事に神経質にならなくてすみそうです。
(前歯だし、脆くなったらなどとても不安だったので。。)
今痛いですが、一応我慢出来るので、担当のs.doctorが戻る9月5日まで待とうか、emergencyに行ってしまおうか悩んでいます。
担当のs.doctorの方が話しやすいという事もあるので。。
出来るだけ刺激を与えないように気をつけます。
相談者からの返信
相談者:
Akokoさん
返信日時:2011-08-21 00:42:12
昨晩からついに激痛が起こるようになり、また、他の歯が当たるだけで痛くなったので今朝、朝一番で同じ大学病院のemergencyに行ってきました。
説明をして、もう一度レントゲンを撮った所、root canalをしないといけないと言われました。
今日はspecialistがいるからあなたはラッキーよなんて言われながら、その先生から説明を受けた所、明らかに私でも分かる黒いかげが根元にありました。
3日前は何も言われなかったのに。。。
こんなことはあるのでしょうか?
今日は応急処置だけで、またきちんと治療に来いと言われました。
治療中、臭い匂いがしたので聞くと、神経がダメになってる(腐ってる?)からといわれました。
治療後、しばたく痛むだろうけどましになるはずと言われました。
いまその痛みに襲われています。
麻酔も何回かしたのでその注射の痛みもあると思うのですが、この痛みは結構続くのでしょうか?
他の歯が当たっても痛いし、治療前とあまり変わらない痛みです。。。
ただ痛みが治まるのを待つしかなさそうです。。
説明をして、もう一度レントゲンを撮った所、root canalをしないといけないと言われました。
今日はspecialistがいるからあなたはラッキーよなんて言われながら、その先生から説明を受けた所、明らかに私でも分かる黒いかげが根元にありました。
3日前は何も言われなかったのに。。。
こんなことはあるのでしょうか?
今日は応急処置だけで、またきちんと治療に来いと言われました。
治療中、臭い匂いがしたので聞くと、神経がダメになってる(腐ってる?)からといわれました。
治療後、しばたく痛むだろうけどましになるはずと言われました。
いまその痛みに襲われています。
麻酔も何回かしたのでその注射の痛みもあると思うのですが、この痛みは結構続くのでしょうか?
他の歯が当たっても痛いし、治療前とあまり変わらない痛みです。。。
ただ痛みが治まるのを待つしかなさそうです。。
回答8
誠安・瑞石牙医診所(台湾)の王です。
回答日時:2011-08-21 02:44:56
こんばんは。
やはり、ついに・・・・・・(落胆)
>今日はspecialistがいるからあなたはラッキーよなんて言われながら、その先生から説明を受けた所、明らかに私でも分かる黒いかげが根元にありました。
>3日前は何も言われなかったのに。。。
>こんなことはあるのでしょうか?
残念ですが・・・ありますね。
急性歯髄炎から慢性歯髄炎や歯髄壊死、急性根尖性歯周炎などへと移行する一連の過程は、光学スペクトラムのように継続している一つのライン上にありますので、何時何時、どの位置、どの状態に移行するのか予測出来るものではありません。
それと、前回も触れましたように、
>アメリカの歯科医療は分業化が進んでおり、修復補綴治療だけを担うところ(Prosthodontic/Operative dentistry department)と、根の治療だけを行う根管治療科(Endodontic department)にきっちり分れていることが多く、こういったことで、各部門によって神経の温存/抜髄に対する見解と基準が微妙に異なることがあります。
という点も少なからずあったと思います。
例えば前回の二度目の治療で、今までの経緯や症状を根管治療科のスペシャリストが聞いていたら、今回採られた経過観察とは違った見解を下していたかもしれません。
もっと早い時点で歯髄電気診検査をしていたり、抜髄の介入を検討していたかも知れないということです。
主治医がまだ学生さんだということもありますから、的確な診断がなかなか下せなかったのかもしれません。
>治療中、臭い匂いがしたので聞くと、神経がダメになってる(腐ってる?)からといわれました。
不可逆性歯髄炎で歯髄壊死に近い状態になり、根尖にまで炎症が波及したような描写ですね・・・・・・
歯髄というのは、例え虫歯が小さく浅かったとしても、歯を削るときの刺激、充填材料の刺激等などで神経が炎症を起こしたり、壊死してしまう場合があります。
ですから、修復治療の後に誘発痛や自発痛があるような場合は、再度歯髄の状態を確認し、再評価したほうが良いと言えますね。
>治療後、しばたく痛むだろうけどましになるはずと言われました。
>いまその痛みに襲われています。
>この痛みは結構続くのでしょうか?
痛みが強い不可逆性歯髄炎や、根の先に透過像が存在する感染された根管は術後の痛みが出やすいと言えます。
術後に何か処方箋はいただいていますか?
現在のお痛みに関しては、症状に合わせてまず非ステロイド性消炎薬(NSAIDs)を処方していただき、必要に応じて抗生剤(Antibiotics)の処方を検討する形で進められたほうが、慢性痛への移行を予防出来るかと思います。
もし処方されていないのであれば、担当の先生にご相談されてみて下さい。
あと、ストレスと睡眠不足は疼痛を助長しますから、ちゃんとお休みになることも必要かと思いますよ。
お大事になされてください。
やはり、ついに・・・・・・(落胆)
>今日はspecialistがいるからあなたはラッキーよなんて言われながら、その先生から説明を受けた所、明らかに私でも分かる黒いかげが根元にありました。
>3日前は何も言われなかったのに。。。
>こんなことはあるのでしょうか?
残念ですが・・・ありますね。
急性歯髄炎から慢性歯髄炎や歯髄壊死、急性根尖性歯周炎などへと移行する一連の過程は、光学スペクトラムのように継続している一つのライン上にありますので、何時何時、どの位置、どの状態に移行するのか予測出来るものではありません。
それと、前回も触れましたように、
>アメリカの歯科医療は分業化が進んでおり、修復補綴治療だけを担うところ(Prosthodontic/Operative dentistry department)と、根の治療だけを行う根管治療科(Endodontic department)にきっちり分れていることが多く、こういったことで、各部門によって神経の温存/抜髄に対する見解と基準が微妙に異なることがあります。
という点も少なからずあったと思います。
例えば前回の二度目の治療で、今までの経緯や症状を根管治療科のスペシャリストが聞いていたら、今回採られた経過観察とは違った見解を下していたかもしれません。
もっと早い時点で歯髄電気診検査をしていたり、抜髄の介入を検討していたかも知れないということです。
主治医がまだ学生さんだということもありますから、的確な診断がなかなか下せなかったのかもしれません。
>治療中、臭い匂いがしたので聞くと、神経がダメになってる(腐ってる?)からといわれました。
不可逆性歯髄炎で歯髄壊死に近い状態になり、根尖にまで炎症が波及したような描写ですね・・・・・・
歯髄というのは、例え虫歯が小さく浅かったとしても、歯を削るときの刺激、充填材料の刺激等などで神経が炎症を起こしたり、壊死してしまう場合があります。
ですから、修復治療の後に誘発痛や自発痛があるような場合は、再度歯髄の状態を確認し、再評価したほうが良いと言えますね。
>治療後、しばたく痛むだろうけどましになるはずと言われました。
>いまその痛みに襲われています。
>この痛みは結構続くのでしょうか?
痛みが強い不可逆性歯髄炎や、根の先に透過像が存在する感染された根管は術後の痛みが出やすいと言えます。
術後に何か処方箋はいただいていますか?
現在のお痛みに関しては、症状に合わせてまず非ステロイド性消炎薬(NSAIDs)を処方していただき、必要に応じて抗生剤(Antibiotics)の処方を検討する形で進められたほうが、慢性痛への移行を予防出来るかと思います。
もし処方されていないのであれば、担当の先生にご相談されてみて下さい。
あと、ストレスと睡眠不足は疼痛を助長しますから、ちゃんとお休みになることも必要かと思いますよ。
お大事になされてください。
相談者からの返信
相談者:
Akokoさん
返信日時:2011-08-21 07:06:19
王先生、ご回答ありがとうございます。
>例えば前回の二度目の治療で、今までの経緯や症状を根管治療科のスペシャリストが聞いていたら、今回採られた経過観察とは違った見解を下していたかもしれません。
>もっと早い時点で歯髄電気診検査をしていたり、抜髄の介入を検討していたかも知れないということです。
>主治医がまだ学生さんだということもありますから、的確な診断がなかなか下せなかったのかもしれません。
私が費用等を考えてこちらを選んだ以上は、しかたがないと思っています。
しかも1度目の治療が良くないと教授から言われていたので、そこをきちんとやり直せば大丈夫だろうと思ったのでしょう。
>急性歯髄炎から慢性歯髄炎や歯髄壊死、急性根尖性歯周炎などへと移行する一連の過程は、光学スペクトラムのように継続している一つのライン上にありますので、何時何時、どの位置、どの状態に移行するのか予測出来るものではありません。
実は、レントゲンを見た所、治療中の隣の隣の歯の根元にも、本当にうっすら小さい影があると言われました。
今の所痛みも違和感もないのですが、ちょっと様子を見ようと言われました。
今回の件もあるのでかなり心配です。。。
>術後に何か処方箋はいただいていますか?
>現在のお痛みに関しては、症状に合わせてまず非ステロイド性消炎薬(NSAIDs)を処方していただき、必要に応じて抗生剤(Antibiotics)の処方を検討する形で進められたほうが、慢性痛への移行を予防出来るかと思います。
>もし処方されていないのであれば、担当の先生にご相談されてみて下さい。
処方はされていません。
emergencyだからという事もあるかもしれませんが、治療にあたったドクターは、痛むと思うからAdvilを飲んだ方がいいと言いました。
なのでそれを買い飲んだ所、多少痛みは軽減されました。
担当のS.doctorは9月5日までいないので(学校自体が休み)、処方は受けれないと思うのですが、市販の薬でそれに変わるような物はありますでしょうか?(アメリカですが。。。)
あと家にロキソニンもあったので、次はそれを飲もうと思っています。
ストレスはやはり溜まっていると思いますが、今朝起きるのが早かったので先ほど昼寝が出来ました。痛み止めで多少楽になったので。
しかし、夢で歯を抜く夢を見たので、やはりストレスかもしれません。。。
>例えば前回の二度目の治療で、今までの経緯や症状を根管治療科のスペシャリストが聞いていたら、今回採られた経過観察とは違った見解を下していたかもしれません。
>もっと早い時点で歯髄電気診検査をしていたり、抜髄の介入を検討していたかも知れないということです。
>主治医がまだ学生さんだということもありますから、的確な診断がなかなか下せなかったのかもしれません。
私が費用等を考えてこちらを選んだ以上は、しかたがないと思っています。
しかも1度目の治療が良くないと教授から言われていたので、そこをきちんとやり直せば大丈夫だろうと思ったのでしょう。
>急性歯髄炎から慢性歯髄炎や歯髄壊死、急性根尖性歯周炎などへと移行する一連の過程は、光学スペクトラムのように継続している一つのライン上にありますので、何時何時、どの位置、どの状態に移行するのか予測出来るものではありません。
実は、レントゲンを見た所、治療中の隣の隣の歯の根元にも、本当にうっすら小さい影があると言われました。
今の所痛みも違和感もないのですが、ちょっと様子を見ようと言われました。
今回の件もあるのでかなり心配です。。。
>術後に何か処方箋はいただいていますか?
>現在のお痛みに関しては、症状に合わせてまず非ステロイド性消炎薬(NSAIDs)を処方していただき、必要に応じて抗生剤(Antibiotics)の処方を検討する形で進められたほうが、慢性痛への移行を予防出来るかと思います。
>もし処方されていないのであれば、担当の先生にご相談されてみて下さい。
処方はされていません。
emergencyだからという事もあるかもしれませんが、治療にあたったドクターは、痛むと思うからAdvilを飲んだ方がいいと言いました。
なのでそれを買い飲んだ所、多少痛みは軽減されました。
担当のS.doctorは9月5日までいないので(学校自体が休み)、処方は受けれないと思うのですが、市販の薬でそれに変わるような物はありますでしょうか?(アメリカですが。。。)
あと家にロキソニンもあったので、次はそれを飲もうと思っています。
ストレスはやはり溜まっていると思いますが、今朝起きるのが早かったので先ほど昼寝が出来ました。痛み止めで多少楽になったので。
しかし、夢で歯を抜く夢を見たので、やはりストレスかもしれません。。。
回答9
誠安・瑞石牙医診所(台湾)の王です。
回答日時:2011-08-21 12:23:42
>痛むと思うからAdvilを飲んだ方がいいと言いました。
>処方は受けれないと思うのですが、市販の薬でそれに変わるような物はありますでしょうか?(アメリカですが。。。)
Advil(アドヴィル)の主成分はIbuprofen(イブプロフェン)です。
前回お話した非ステロイド性消炎薬です。
日本では科研製薬の「ブルフェン」、エスエス製薬の「イブ錠」がそれに相当致します。
日本では市販のものは、ほとんどが150mgですが、アメリカでは200mgで市販されています。
主成分に、腫れや痛みをやわらげ、熱を下げる作用の薬としてイブプロフェン(解熱消炎鎮痛作用のあるNSAIDs薬)を使用しています。
アスピリン同様、長期に渡って服用されていますと胃腸障害や血液凝固傷害の危険性があるとされていますので、服用期間は担当している指導医に確認をとられたほうが良いように思います。
それに変わる薬は・・・・・・・
アメリカですと、市販薬で有名なのはTylenol(タイレノール)でしょうか。
タイレノールの主成分はAcetaminophen(アセトアミノフェン)で、
熱を下げたり、痛みをやわらげる作用があります。
効き目はイブと比べると穏やか。
アメリカでは一般的に医師が最初に処方する薬だと言えます。
非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs:アスピリン、イブプロフェンなど)と異なり、炎症を抑える効果はありませんが、胃にやさしく腎臓への負担も少なめです。
ただ、アセトアミノフェンが肝障害を引き起こす可能性があるため、特にアルコール類とのバッティング(併服用)は避けて下さい。
痛みが治まらないときに、AdvilとTylenolを二種類混ぜて処方することが多いアメリカですが、お薬の服用法に関しては、もう一度診ていただいたスペシャリストか、指導医の先生に連絡を取って確認なされたほうが安全だと言えます。
自己判断で混ぜたり、量を足したりしないようにして下さい。
何かあれば、またご相談下さい。
お大事に。^^
>処方は受けれないと思うのですが、市販の薬でそれに変わるような物はありますでしょうか?(アメリカですが。。。)
Advil(アドヴィル)の主成分はIbuprofen(イブプロフェン)です。
前回お話した非ステロイド性消炎薬です。
日本では科研製薬の「ブルフェン」、エスエス製薬の「イブ錠」がそれに相当致します。
日本では市販のものは、ほとんどが150mgですが、アメリカでは200mgで市販されています。
主成分に、腫れや痛みをやわらげ、熱を下げる作用の薬としてイブプロフェン(解熱消炎鎮痛作用のあるNSAIDs薬)を使用しています。
アスピリン同様、長期に渡って服用されていますと胃腸障害や血液凝固傷害の危険性があるとされていますので、服用期間は担当している指導医に確認をとられたほうが良いように思います。
それに変わる薬は・・・・・・・
アメリカですと、市販薬で有名なのはTylenol(タイレノール)でしょうか。
タイレノールの主成分はAcetaminophen(アセトアミノフェン)で、
熱を下げたり、痛みをやわらげる作用があります。
効き目はイブと比べると穏やか。
アメリカでは一般的に医師が最初に処方する薬だと言えます。
非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs:アスピリン、イブプロフェンなど)と異なり、炎症を抑える効果はありませんが、胃にやさしく腎臓への負担も少なめです。
ただ、アセトアミノフェンが肝障害を引き起こす可能性があるため、特にアルコール類とのバッティング(併服用)は避けて下さい。
痛みが治まらないときに、AdvilとTylenolを二種類混ぜて処方することが多いアメリカですが、お薬の服用法に関しては、もう一度診ていただいたスペシャリストか、指導医の先生に連絡を取って確認なされたほうが安全だと言えます。
自己判断で混ぜたり、量を足したりしないようにして下さい。
何かあれば、またご相談下さい。
お大事に。^^
相談者からの返信
相談者:
Akokoさん
返信日時:2011-08-21 12:52:08
王先生、分かりやすいご回答ありがとうございます。
今現在は歯の痛みは引き、昨夜は痛くて出来なかった食事がようやく出来ました。
おそらく麻酔を何回か打ってもらったので、歯茎はまだ痛いですが、ここ最近の痛みに比べたらずっと楽になりました。
Advilはイブプロフェンだったのですね。
治療後すぐはとても痛くて耐えられそうになかったので服用しましたが、きちんと時間を空けたり等、無謀な服用はしないよう心がけます。
アメリカの薬の詳細もありがとうございます!薬にはとても疎いので、万が一また痛むことがあったら参考にさせて頂きます!!!
結局はroot canalになってしまいましたが、今回の体験でこれから同じ事があった時に、どう医師に説明、質問するべきか分かったので、いい経験になったと思う事にします。
まだきちんとroot canalの治療を受けなければいけないので、また何かあったらご相談させてください。
最終的にどうなったかも、ご報告させて頂きます。
今現在は歯の痛みは引き、昨夜は痛くて出来なかった食事がようやく出来ました。
おそらく麻酔を何回か打ってもらったので、歯茎はまだ痛いですが、ここ最近の痛みに比べたらずっと楽になりました。
Advilはイブプロフェンだったのですね。
治療後すぐはとても痛くて耐えられそうになかったので服用しましたが、きちんと時間を空けたり等、無謀な服用はしないよう心がけます。
アメリカの薬の詳細もありがとうございます!薬にはとても疎いので、万が一また痛むことがあったら参考にさせて頂きます!!!
結局はroot canalになってしまいましたが、今回の体験でこれから同じ事があった時に、どう医師に説明、質問するべきか分かったので、いい経験になったと思う事にします。
まだきちんとroot canalの治療を受けなければいけないので、また何かあったらご相談させてください。
最終的にどうなったかも、ご報告させて頂きます。
タイトル | 米国の大学病院で学生から歯科治療を受けた後、痛みが消えない |
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質問者 | Akokoさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 28歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
虫歯治療後の痛み 歯科治療後の歯の痛み むし歯 治療後の痛み アメリカ(米国) |
回答者 |
|
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。