歯周病により前歯を抜歯した後の隙間をうめる矯正治療

相談者: hadaijiさん (37歳:女性)
投稿日時:2011-09-28 13:07:07
こんにちは。
はじめて投稿します。

今、前歯左1番が歯周病により、長く持たないと言われています。

レントゲンで見ると、根元4分の1くらいで支えている状態らしいです。
いずれ抜歯をせざるを得ないようです。

骨が吸収された原因は、下の歯が奥歯でかんだ時、前左1番の根元付近に長年少しずつあたっていたためと思われます。

あと、この左1番は10歳くらいの時に、ぶつけて欠けてしまい、欠けた部分はプラスチックを詰めています。

変色があるので、神経は死んでいて、根の治療はしていません。

医師からは、まず、噛みあわせを治すために矯正治療をしたほうがいいとすすめられました。

そこで矯正専門医の初心相談を受けた時に、先生が、

「矯正のために上の歯を1本抜くことになると思う。
どうせ1本抜くなら、健康な歯じゃなくて悪い歯(前左1)を抜いて隙間を埋めて、歯の大きさをそろえるためにカモフラージュする方法もある。」

とおっしゃいました。

その話を聞いて、矯正治療をすることで、結果根のある自分の歯しか残らないのであれば、それがいいのかも、と思いました。

しかし、検査診断をしてみたら、やはり骨のないところに歯を移動させるのは推奨しない、と言われました。

やはり、歯周病で歯槽骨が減っている場合、そこに隣の歯を移動させるのは困難なのでしょうか?


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2011-09-28 20:04:57
歯周病歯槽骨が減っている場合、そこに隣の歯を移動させるのは困難なのでしょうか?

とのことですが、大抵の場合、歯を動かすことは、可能と思います。

ただし、

@ 移動後に、歯が長持ちするのか?
 
A 移動後の審美性は大丈夫なのか?
  
という事前予測が重要だと思います。
 

詳しい状態を分析した、矯正担当医がやめた方がいいと判断されたのであれば、リスクが大きいとの判断だと思います。

文面からは、上顎左側1番は、残念ながら抜歯となるのかもしれません。

しかし、抜歯後のスペースを「ブリッジ」や「インプラント」で補うにしても、その他の多くの歯を矯正治療してから、補綴治療を行った方が、最終的な治療の質が良くなる場合もあります。

かかりつけ医の先生とよく話し合って、必要があれば、矯正の先生に再相談されてはいかがでしょうか? 

回答 回答2
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2011-09-28 20:30:25
問題の左1番以外には歯周病の心配がないとしたら、抜歯後に隣の歯を動かすことは通常、可能なはずです。
もしかしたら、その場所の骨が吸収しているから心配されたのかもしれません。

歯は移動するときに周囲の組織を伴って動きますから、その吸収した場所に骨が出来てくるはずです。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2011-09-29 01:26:08
矯正専門医の先生は通常、矯正歯科治療を専門にやってこられているので、一般歯科の先生のように歯周病の治療については経験がないと考えられます。

矯正治療は人工的に歯に力を加えて、歯根の周囲に炎症を起こして歯槽骨を溶かして歯を動かしていくので、歯周病による炎症をコントロールできていないと、急激な骨の喪失などの問題を生じてしまいます。

よって矯正専門医の先生はリスクがありそうだと判断された場合、治療を躊躇されることが多いです。

もちろん堀内先生のご指摘くださっていることもその理由になっているかもしれません。

hadaijiさんの年齢を考えると、骨の喪失の原因が歯周病によるものなのか疑問がありますが、若年性歯周炎によるものならば、歯周病を管理していただける一般歯科医タイアップできる矯正専門医、もしくは大学病院の矯正科を選んで、再度ご相談してみるのがよろしいかと思います。

回答 回答4
  • 回答者
伊藤矯正歯科クリニック(名古屋市中区)の伊藤です。



※2013年9月14日までは伊藤和明先生、それ以降は伊藤雅大先生がご回答されています。
回答日時:2011-09-29 08:20:38
歯周病の管理をきちんと歯周病の先生がしてくださるなら、左上1番抜歯して、その部分のスペースを閉じても大きな問題なく終了できる可能性はあります。

しかし矯正の先生から一旦はそのような提案があったものの、検査後、その方法では問題があるとのことですから、避けたほうが無難かもしれません。

うまくコントロールできれば、歯の移動に伴って歯槽骨部も移動、形態変化が生じるのですが、細心の配慮を行ったつもりでもうまく行かないこともあります。

歯周病の先生にも相談してみてください。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2011-09-29 10:45:05
過度な力で動かさない限り、骨はついてくると思います。
もちろん歯周組織の管理は必須ですが。

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2011-09-29 15:46:05
左上1番を抜歯して治療する方法だと、左右で歯の種類が違ってきますから、カモフラージュに苦労する場合もあります。

最初の提案を翻したということは、相応の理由があるとおもいます。

回答 回答7
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2011-09-29 17:48:40
左1番以外の歯について、歯周病の問題が大きくないかどうかがポイントに思われます。



>検査診断

どういったものだったのでしょうか?
行ったのは矯正歯科でしたか?
一般歯科でしたか?


>左上1番を抜歯して治療する方法だと、左右で歯の種類が違ってきますから、カモフラージュに苦労する場合もあります。

その通りだと思います。
正中をまたぐ左右の歯の幅(特に根元幅は修正不可能)が異なる場合には、高い審美的要求にはお答え出来ない場合もあろうかと考えられます。(それなりのレベルには回復可能なはずです)

しかしながら、抜歯が必要なら、長期保存を望めない歯に行うことが無難ではないでしょうか?

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: hadaijiさん
返信日時:2011-09-29 21:25:38
hadaijiです。

先生方ご回答ありがとうございます。

理論的には「可能」ということですね。

左1番以外の歯についての歯周病ですが、奥歯に少し骨が減っている部分があるので、注意していったほうがいいという助言をうけましたが、今は矯正に問題となるほどではないようです。

検査診断は矯正歯科で受けました。
歯のレントゲン、頭のレントゲン、歯型、写真だったと思います。
結果は、抜歯はしないで並べる、とのことでした。

私の場合、上顎は若干のねじれはあるもののアーチ自体はならんでいて、下顎の前歯部分が叢生です。
しかも、下顎右2番がもともと欠損しています。

下顎のガタガタは、歯の間を0.5mmの範囲で削っておさめるということでした。

抜歯する選択肢@上2本、下1本、A下1本も考えたが、抜歯しない方法が一番現実的との判断でした。

問題の上左1番は負担になるので、動かさないという判断でした。

この内容に、納得がいっていない、というわけではないのですが、最初の提案に少し期待を抱いていたので、あきらめがつかない気持ちがあり、質問させていただきました。

今度、歯周病の専門医の先生を受診するので、この結果について相談してみます。

矯正の先生にも、どんな問題があって推奨しないのか、詳しくきいてみたいと思います。



タイトル 歯周病により前歯を抜歯した後の隙間をうめる矯正治療
質問者 hadaijiさん
地域 非公開
年齢 37歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 歯周病で抜けた・抜く予定
抜歯:1番(中切歯)
抜歯:2番(側切歯)
歯列矯正の治療法
歯列矯正のトラブル
回答者




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