インプラントの寿命、また歯科医師になった後の勉強は?

相談者: ネッシーさん (34歳:男性)
投稿日時:2011-10-17 15:25:06
参考:過去のご相談
ホワイトニングの原理と後戻りする理由




こんにちは。
2,3質問させてください。

@
インプラントの寿命についてですが、先日歯医者(60代の夫婦医師が経営)で治療している時に、隣で他の患者さんを治療している院長がその患者(おそらく50〜60代)と雑談中に患者さんが

「知り合いが今度インプラントすると言ってた。
自分も総入れ歯になったらインプラントしようかの〜」

と冗談っっぽく言ったら院長が「インプラントはやめた方がいいよ」みたいな事を言ってました。
院長の隣にいた歯科衛生士歯科助手みたいな人も

「インプラントなんて5年もてばいいほう。
それならそのお金で旅行にでも行った方がいい。」

みたいな事を言ってました。

ちなみにその歯医者さんではインプラントはやってません。



自分は色んなサイト見て思ったのですが、インプラントはきちんと定期点検&メンテすれば自分の歯と同じくらいもつと思っています。

もちろん、年齢や骨、歯周病などの条件により様々だと思うのですが、それは自分の歯でも同じ事が言えるでしょうし一概にはどれくらいもつとは言えないでしょうけど。



A
歯科医師になった後、新しい技術や新素材、新機材などが出来た時に定期的に勉強会や講習みたいなのがあるのでしょうか?

例えば極端な話、新技術や新機材などによりそこまで削らなくても済む歯をその新技術や新機材などを知らないが為にガリガリに削られて大きな被せ物、もしくわ差歯になる。などありえるでしょうか?
極端すぎる例えですが(^^;)


今まで1つの歯医者さんしか行った事がなくて今行ってる歯医者さんが上手いか下手かはわかりませんが、他のもっと最新機材などがある歯医者さんに行ってみようかなぁと思ったりするのですが(最新機材が置いてあるから良って事ではないでしょうけど、少なくとも今の歯医者さんにはいろんな歯医者さんのHPに載ってるような最新機材みたいなのは見当たらない)、正直口の中が綺麗ではないので(治療済みの歯と虫歯を合わせて10本くらいある&1本根元から折れてる)あんまり色んな人に見せるのが恥ずかしいのでいまだに他の所は行った事がありません。

前に痛くて歯医者さんに行った時に(今は治療済み)、

「あ〜、ボロボロだ」

とかボソッと言われた事が2回くらいあります。(^^;)



B
歯医者さんからみて、「この歯医者さんは上手い」、「この歯医者さんはイマイチかな」など上手、下手などはどんな所で判断しますか?



長くなりましたがよろしくお願いします。


回答 回答1
  • 回答者
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2011-10-17 15:50:08
@について

インプラントは1965頃からのデータしかありません。
つまり50年以上の経過症例がないと思います。

つまり自分の歯と同じ位は言い過ぎかもしれませんが、20年以上の成功例はいくらでもあります。




Aについて

ネッシーさんが危惧するような心配は確かにあります、歯科医は一生勉強です。
最新の機具はコスト的に無理でも勉強を怠らない先生のほうが多いと信じています。



Bについて

実際に治療を見ればある程度判断できます。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2011-10-17 16:16:51
細見先生と同じ意見です。


Aに関して
全ての機材や方法をフォローすることは不可能です。
また数年で消えていく物も多数ありますので、新しければ良いわけでもありません。

正直、難しいです。



>前に痛くて歯医者さんに行った時に(今は治療済み)、
>「あ〜、ボロボロだ」
>とかボソッと言われた事が2回くらいあります

今回また虫歯が増えたようですが、治療よりもこれ以上悪くしないための対策が必要なように思います。


ご参考まで・・・

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2011-10-17 18:43:15
そうですね…

>@

インプラントなんて5年もてばいいほう。」って…^_^;

参考:インプラントの成功率




>A

細見先生の「勉強を怠らない先生のほうが多いと信じています。」に同意です。
ただ、意味深ですよね。
「じゃあ、少ない方は?」って聞かれると…。^_^;



>などによりそこまで削らなくても済む歯をその新技術や新機材などを知らないが為にガリガリに削られて大きな被せ物、もしくわ差歯になる。

これはなかなか難しい判断になると思います。

「ガッツリ削って再発せず、結果的に長持ちする治療」

と言うのもあるからです。
小さく削れば良いというものではないですからね。




>B

そうですね。
細見先生も書かれていますが、「見ればある程度判断できます」です。(特にレジン充填など)

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2011-10-17 19:11:23
こんばんは。

>@について

1978年にハーバードで行われたコンセンサスで、

「5年後の"生存率"(※成功率よりも緩い基準)が60%」
「5年持てば成功」

みたいなことは言われていた様ですね。
だから当時なら、

>「インプラントなんて5年もてばいいほう。」

という意見は一般的だったと思います。


その後段々と成績は良くなって、2000年以降は

「10年後の"生存率"は上顎90%ちょっと、下顎95%ぐらい」

と言われています。


現存する世界最長のチタン製(今のタイプ)インプラントで今40年強ではなかったかなと思いますよ。



(・インプラントの成功率
lのページのデータはあやしい??元データ不明です)

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2011-10-18 09:17:57
私たちはデータに振り回されずに慎重に考えなければいけません。


インプラントの訴訟でフィクスチャーが争点になるケースは殆どありません。
ほとんどは外科処置の問題か上部構造の破折などの問題ばかりです。



●インプラントが何年持つ?  
ここには”快適に” とか”ノーメンテナンスで”とか そういう話は出てきません。

さて、要介護認定されたらいったいどうなるのか? 
特にボーンアンカーブリッジで介護認定されたら? 
などの議論も必要です



●成功率!? では、審美的な成功率は!? 
天然歯と同等の清掃性を確保できた上での成功率は!? 
ど まだまだ問題点は多いです。



●チタンメッシュを用いたGBR  
どうも最近きな臭いですよね。 
ある種のスタディグループでは、大げさなGBRを薦めていますが・・・
まぁ、裏事情を知っているのでなんとも言えませんが、真似するのはどうかなぁ・・・



●プラットフォームスイッチング  
すでにイロイロな問題が置きつつありますよね。  

これも、インストラクターの裏事情を知っているだけになんとも書きにくいですが・・・ありゃぁ、一度歯肉が退縮した瞬間から一気に危険性が高まりますしねぇ



というわけで、私は、”インプラントは ある一定期間使える便利な義歯”という考えから脱却できませんが・・・ケース作りは盛んです。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ネッシーさん
返信日時:2011-10-18 23:44:24
細見先生、杉原先生、タイヨウ先生、渡辺先生、タカタ先生、
お忙しい中回答していただきありがとうございました。



30年前は一部でそんな風に言われてた時もあったんですね。
インプラントは自分なりにある程度調べてたのですが、横で先生がそんな風に決めつけたように言ってたのを聞いて「ん?ほんとかいな。もしかしてこの先生、昔の頭のかたい頑固職人みたいな考えの人?もしそうなら新しい技術とかあっても知らない、もしくわ使わないのかな・・」と疑問に思ったので質問させていただきました。

(勝手なイメージですが頭のかたい頑固職人=新しい技術や素材が出ても自分がこうと思ったら試しもしないで否定するような(^^;))



最近は虫歯自体はあまりないのですが、前歯レジンの作りものが1年に1回くらい外れては歯医者さんに行くを繰り返してます(^^;)

先生方ありがとうございました。



タイトル インプラントの寿命、また歯科医師になった後の勉強は?
質問者 ネッシーさん
地域 非公開
年齢 34歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ インプラントその他
その他(歯科医師関連)
回答者




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