歯科衛生士です。根管充填時のポイントの滅菌・消毒方法について

相談者: kiinaniさん (32歳:女性)
投稿日時:2011-10-19 01:14:40
歯科衛生士をしています。

今の職場では、メインポイント・アクセサリーポイントを、購入時のケースに入れたまま保管していて、根充の時に直接根管内に入れています。

フレックスポイントは、オートクレーブ可能と説明書に表記してありますが、その他のポイント類には滅菌・消毒方法が明記されていません。

今まで勤めた数件の歯科医院では、根充直前にエタノールで拭いてから根管内に入れていましたが、今の職場ではケースからそのまま根管内に入れています。

理想は根管内を無菌化してからの根充だと思います。
でも、一般歯科医院では難しいんだろうなとも思います。

現在は、根充の度に患者さんの予後が気になり不安に思います。

回答してくださる先生方の歯科医院では、どのようにポイント類の滅菌・消毒をされていますか?

そこまで神経質にとらえなくても、根充後の予後には影響はありませんか?

ご回答、宜しくお願いします。


回答 回答1
  • 回答者
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2011-10-19 01:23:40
当院でのポイントの扱いについてですが。

アクセサリーポイントは、次亜塩素酸の液に漬けて保存しています、メインポイントに関しては同じく次亜塩素酸に漬けてから根管充填の用意をして、それから根管充填します(用意に5分位掛かりますのでそれで消毒は十分だと思っています)。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2011-10-19 01:58:31
当院にはありませんが、エチレンオキサイドガス滅菌という方法がポイント類には有効かもしれません。

ただこの方法自体あまり普及はしていないと思います。
価格と即時性にかけるため。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2011-10-19 09:31:06
こんにちは、

>その他のポイント類には滅菌・消毒方法が明記されていません。

されていませんね。
オートクレーブにかけるとフニャフニャになりますしね。
(↑実験してみました^^;)


>現在は、根充の度に患者さんの予後が気になり不安に思います。

>今まで勤めた数件の歯科医院では、根充直前にエタノールで拭いてから根管内に入れていましたが、今の職場ではケースからそのまま根管内に入れています。

私見ですが、
エタノールで拭く程度でしたら、予後は変わらないと思いますよ^^;


>どのようにポイント類の滅菌・消毒をされていますか?

滅菌をするなら、柴田先生がおっしゃるガス滅菌ぐらいでしょうか。
私も細見先生がおっしゃるように、NCに直前で3〜5分付け置きするぐらいです。

また軟化GPはこれが出来ないのですが、一度200度近くに温めているので、微妙な消毒効果はあるかな!?

知り合いの歯内療法専門医の先生も、GPを消毒液に数分したしておく程度だったですよ。
(因みに付け置きし過ぎるとGPが膨張するので、数分ぐらいでいいかと思います)


頑張って下さいね^^

回答 回答4
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2011-10-19 10:00:51
私も根充直前にNCに浸すのが通常のやり方だと思います。
同時に、それを掴むピンセット等の器具が、滅菌済みのものだったり、もっと大事なことは、それまでに根菅内の細菌数を可及的に減らしておくことだと思います。

頑張ってください。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2011-10-19 10:48:30
こんにちは。

私は軟化GPが多いのでこれが無菌かと言われれば確かに・・ですが、GPの場合はやはりNCに数分付け置きですね。
想像では、エタノールでも悪くないと思いますよ。

よく根治に空気中の雑菌とか、そういうものの感染を関連づけて説明されることがありますが、感染根管から出てくる菌(≒感染根管を引き起こす菌?)は主に口腔常在菌の嫌気性菌ですから、空気中をウロウロと飛び交っていることはあまりないと考えて良いと思っています。

比較した場合に段違いに危ないのはプラークとか、感染歯質唾液歯肉溝浸出液でしょうね。



>理想は根管内を無菌化してからの根充だと思います。
>でも、一般歯科医院では難しいんだろうなとも思います。

"理想"は確かにそうなんですが、それは”絵に描いた餅”で、実際は誰がやってもまず無理です。
身体が許容してくれる範囲まで、菌を出来るだけ減らす治療ですから、こうやって考えながら出来る工夫をしていくことは、一般歯科でも十分出来ますよ。
いいところに気づいておられますよね。



あとエチレンオキサイドガス滅菌器はあれば便利なんですが、環境の問題で今は購入出来なくなっていたかと思います。

頑張って下さい。

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2011-10-19 11:42:59
買う気は全くない柴田です。

エチレンオキサイドガス滅菌器は、まだ医科向けで売っていそうです。
あとホルマリンガス消毒器が一般歯科向けです。
絶対買えないのがガンマ線滅菌器です。
多分すごく高いはず。


>理想は根管内を無菌化してからの根充だと思います。
>でも、一般歯科医院では難しいんだろうなとも思います。

そうですね、根管治療の点数、根管充填の点数をご存じでしょうから、保険医はできる範囲で妥協しながら上を目指すしかないものですから。


GCのHPから引用

GC従来品 エタノールを含ませたワッテなどで拭いてください。
なお、薬液への浸漬は避けてください。
ソフトポイント エタノールを含ませたワッテなどで拭いてください。
次亜塩素酸ナトリウム浸漬またはエタノール浸漬も可能です。
両製品とも、オートクレーブまたは乾熱による滅菌はお避けください。

だそうです。

回答 回答7
  • 回答者
フリーランス歯科衛生士のJUNCOです。
回答日時:2011-10-19 12:49:49
kiinani さん

初めまして。
こちらで回答させて頂いておりますJUNCO ともうします。
私も歯科衛生士です!

kiinani さんのご質問、読ませて頂きました。
とても真剣に歯科医療に取り組んでおられ、私も見習わねばと思いました。

さてさて、私は歯内歯周療法専門医(イエテボリ系)のクリニックでも勤務しておりますので、少しは詳しいと思います。
もし参考になればと思い、私見交えてコメントに参加させて頂きたいと思います。


>理想は根管内を無菌化してからの根充だと思います。
>でも、一般歯科医院では難しいんだろうなとも思います。


イエテボリのエンド教室の考え方としては、ここが一番重要とされているようです。
感染させないこと、そして感染の除去。

無菌化に関してですが、私が従事している専門医のクリニックでは、必ず根管内の細菌検査後にOkなら根充を行っています。 
出来ないから、、と最初からあきらめる事と、出来る限り無菌化を目指した治療へ取り組む事とでは治療成績も異なると思います。
とうぜん、予後も。 

出来る限り確実に、治療効果を生み出す努力を惜しまないかだと感じています。 
もちろん、クリニックの診療システムにより無理な事もありますが、、
でも私は出来る限り最善を尽くせたらと考えるのです。

余談ですが、そのクリニックの専門医のエンドの研究がそのうち発表になります。
もし興味があればご一報下さいませ。

回答 回答8
  • 回答者
回答日時:2011-10-19 13:22:25
ガス滅菌を使用すると、ガスがGPの中に残留するので良くないと聞いたことがあるのですが。

間違っているかもしれませんが、どなたかご存知ですか。

回答 回答9
  • 回答者
回答日時:2011-10-20 19:08:27
>ガス滅菌を使用すると、ガスがGPの中に残留するので良くないと聞いたことがあるのですが。

僕も聞いたことがあります。

定かではありませんが…^_^;

回答 回答10
  • 回答者
フリーランス歯科衛生士のJUNCOです。
回答日時:2011-10-21 09:35:46
私も聞いたことがあります。

回答 回答11
  • 回答者
回答日時:2011-10-21 20:10:45
http://www.j-tokkyo.com/1993/A61K/JPH05-201825.shtml

には、

「ホルムアルデヒドの重合体であるパラホルムからホルムアルデヒド・ガスを発生させてガッタパーチャ・ポイントの表面を消毒及び滅菌する方法が高度の方法であった」

とあります。
私は買う気は全くありません。

回答 回答12
  • 回答者
回答日時:2011-10-22 08:25:26
ポイントを消毒されている先生は、キャナルスはどう消毒されているのでしょうか?

ポイントだけでは意味ないですよね。

根管内や空気中と比べてポイントに付着している細菌が多いとは思えないです。
しかもキャナルスで覆われてしまいますしね。

個人的には予後に有意差があるとは思えませんし、消毒液やガスの残留による悪影響の可能性の方がデメリットとして大きいかもしれません。

回答 回答13
  • 回答者
回答日時:2011-10-22 09:11:24
根管充填時のポイントの滅菌・消毒の必要性について

NCに付けるは表面の細菌を極力減らしているぐらいかと。
GPの中にいてもその菌が問題を起こすとは思えませんし。

必要性に関しては、必ず行わないと行けない一工程だとは私は思いませんね。

患者さんの口の中に落とした物は別として、既製品をエタノールで拭くもOKな気はします。
(菌というよりほこり的な汚れを除去している感じですよね)

空気中の細菌がGPに付着した所で問題起こすとは思えませんし、空中を浮遊する菌が落下して歯の中に入っている可能性も十分あります。



>キャナルスはどう消毒されているのでしょうか?

シーラーは無理ですよね。
個人的には、する必要もないと思います。
(キャナルスはユージノールが入っている分、GPより消毒効果はあると思いますけど^^;)



>個人的には予後に有意差があるとは思えませんし

術者・患者さんの気分的な問題で、予後を左右してくる大きな因子にはならないと思います。

 
kiinaniさんが、そろそろ〆てくれないと^^
 

回答 回答14
  • 回答者
回答日時:2011-10-22 12:19:38
>回答してくださる先生方の歯科医院では、どのようにポイント類の滅菌・消毒をされていますか?


以前まで開業以来長い間、私は大学で教育されたとおりホルマリンを含ませたロールワッテを根充用GPボックスに入れておきました。

ラバーダムも使っていましたし、ホルマリンガスが消毒してくれるんだといわれて、純真な?シンマイ歯医者は疑いもなく習った通りしてました。
根が正直?従順?脳無しなものですから。


ただだいぶ前に自身の開業騒動が落ち着いて一寸考えてみたら、ホルマリンでGPがくっついてしまったり、固着したホルマリンを拭き取らなくてはならないし、そもそもホルマリンを入れる消毒効果に疑問がでたり、ごく少量だけどもともとホルマリンなんて歯の根の先の外の、組織と身体の健康にはとても有害だし、と、すっかりやめてしまい、それ以来アルコールガーゼの上に容器から出して詰める前に拭いているだけです。

ガス滅菌器などを使う考えもあるようですが、これは大量ガスだし職員やビル内の他の人達など口の外の環境へも猛毒です。
毎日の臨床にはできるだけ、健康への害が少なく、そしてキレイになる方法が好ましいと思います。


厳密に言えば、アルコールで拭く消毒効果は分かりません。
きれいにしたいだけです。

アルコールの消毒効果が出る70%の濃度にしたって、蒸発していきいつも保たれているはずもありません。
大学の教育が全部正しいとも限りません。


たとえば医科の病院で注射の前に消毒する酒精綿の濃度なんて、いつ作ったか分からない作りっぱなしからどんどん揮発して薄くなり消毒効果なんて無くなっていて全くいい加減ですが、そもそも注射の前に皮膚を消毒する科学的根拠なんて無いんです。

細菌学的に考えれば、注射前に皮膚の消毒なんてしなくて良い、と医者自体が言っているんです。

それでも良いんです。
拭くだけできれいになった気持がするではありませんか。
それが現代の医学水準です。
最先端の医療でも、できる事とできない事があるんです。



>現在は、根充の度に患者さんの予後が気になり不安に思います。


GPに限らず、医療用の製品は本来病原菌が付着していることは考えられません。
また衛生的に作られている会社の製品であれば、雑菌さえも非常に少なかったとリサーチがあります。

きれいと言っても言いすぎではありません。
基準に合格していれば大丈夫です。

信用できない会社や、そんな医院内管理である以外は、特に心配ありません。

またGPの消毒の有無で、歯内療法の治療結果が左右されたという研究も聞いたことがありません。



>理想は根管内を無菌化してからの根充だと思います。


それは理想ではなくて、ただの夢です。
現実には不可能です。

しかも根管内のどの細菌が原因菌であるかもまだ解明されていません。
したがって根管内の培養もエビデンスはありません。
それでも治療しなければならない難しさがあります。



>でも、一般歯科医院では難しいんだろうなとも思います。


どこの大学病院であろうとも不可能です。
する必要もありません。
今できることで、十分に治療できます。



>そこまで神経質にとらえなくても、根充後の予後には影響はありませんか?


もともと、抜髄感染根管に至った時点で、決して元通りの健康に戻るわけではありません。
神経質に考えることはとても大事だと思います。


根充後も、根充のレベルだけではなく、その後の補綴修復の精度に注意しないと、コロナル・リーケージといって、口腔内から補綴のスキマを通って、根尖感染することが分かっています。

GPの消毒より、事前の予防や根充後の補綴や院内管理など、もっと大事な治療内容の吟味の方が大きな差が出ます。
その疑問は些細な事かも知れませんが、感染症など全体を考える大きなきっかけになると思います。


また医科の先生は、きれいに根充できているとエンドの専門家による所見があっても、無髄歯が全身の治しがたい病気の原因となっていることが証明できたから、身体の病気を治すためにも無髄歯は全て抜歯したいくらの気持だと言っているくらいです。

実際にそうして治した例も報告されています。


真の予防とは虫歯をエンドに至らせないと言うことでもあります。
もちろんできるだけ、健康を維持して、一生削らないことです。

本当の予防は、全身疾患予防から見ても、非常に価値が高いと思っています。
歯科衛生士さんの価値は無限大です。
期待しています。


お勤め先の先生も、それらのことを全て考慮に入れて周到に臨床されている方であれば、ふだんからの臨床やお話ししてみたりして、その方法で信頼できるのではないでしょうか。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: kiinaniさん
返信日時:2011-10-22 22:51:39
質問を〆るのが遅くなってしまい申し訳ありません。

今回、質問をしたkiinaniです。

この度は、たくさんの先生方のご意見を聞くことが出来て、大変参考になりました。

色々なご意見を参考にして、スタッフ間でも自分たちの出来る範囲での治療を心掛け、話し合っていきたいと思います。

本当に有難うございました。
また、宜しくお願いいたします。
回答 回答15
  • 回答者
回答日時:2011-10-23 08:27:57
kiinani さん

解決したようなので、
詳しく書きませんが、ガッタパーチャも消毒することが普通です。
エビデンスは In vitroの研究だけです。
当たり前ですね。



井野先生

>シーラーは無理ですよね。
>個人的には、する必要もないと思います。

シーラーは、もともと、無菌的に作られていると思うのですが、直接、滅菌したトレーの上に少量出して、練和しています。




タイトル 歯科衛生士です。根管充填時のポイントの滅菌・消毒方法について
質問者 kiinaniさん
地域 非公開
年齢 32歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 材料・機材関連
専門的な質問その他
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
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