17歳、歯列矯正による顎関節症発症で外科治療は避けたい

相談者: 後悔の母さん (46歳:女性)
投稿日時:2011-11-13 22:55:03
17歳の息子のことでご相談申し上げます。
よろしくお願いいたします。

近くの歯科矯正医院で14歳の時から上下4本抜歯矯正治療を行いました。
終了間際になって顎関節症が出てきました。

おそらく下顎がずれていて正中線があっていなかったため、むりやりゴムで下顎を合わせようとしたために起こったようです。



大学付属病院の歯学部にて診ていただいたところ、きちんと治療するには上顎下顎の骨を切る外科的手術が必要で、しかしながら長期の矯正により歯根吸収が進行しており、かなりリスクも伴うとのことでした。

現在フリーの状態にしたところ顎関節症はほとんど改善されましたが、やはり下顎が2〜3mmずれ、噛み合わせもあっておりません。
ですのでプレートをしないと顎がたよりなく肩こりもするとのことです。

しかしながら顎の骨を切る大手術を受けさせる勇気が出ません。

顎の手術をしても余計にひどくなったり、完全によくならない話を多く聞くからです。



お伺いしたいのは、きちんとした大学付属の病院であれば顎の手術はそんなに心配しないでもいいものなのでしょうか?
きちんと治るものなのでしょうか?
触れば触るほど良くない方向に行くような気がして心配でなりません。


今後の人生においてなにかリスクを背負うことはありませんでしょうか?

歯根吸収がかなり進行してるらしいので、もう選択に失敗は許されません。


できましたら100%の噛み合わせは戻らずとも、プレートなしでも不定愁訴がでないくらいまでに外科的手術なしで再矯正でもっていければと思うのですが、こういうケースでは難しいのでしょうか。

心配で心配で親の私の方が身体的にも肉体的にも参ってしまっております。

アドバイスよろしくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2011-11-13 23:46:25
>大学付属の病院であれば顎の手術はそんなに心配しないでもいいものなのでしょうか?

100%は保証はできませんが御住いの地域の大学病院なら治療のレベルは高いと思います。

現在見て貰っている大学病院でよく相談されてはどうでしょうか。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2011-11-14 00:29:15
ご心配お察しします。

現在、歯並び治療の結果が不充分と感じられていて、顎矯正治療を検討されているのですね。


矯正手術というのは、術前・術後矯正を担当する矯正医と手術を担当する執刀医とのチーム医療となります。

検査・分析結果から導き出される治療予測を担当医とよく相談されることが重要だと思います。

顎矯正手術といっても、患者さんの状態によって、難易度が低い場合もあれば、高い場合もあるからです。


また、人が行う治療であって、施設が行う治療ではないですから、大学病院であればという検討は、あまり意味がありません。

どのような治療にも失敗する確率がありますので、矯正医・執刀医とよく話をしてみて、この先生であれば、失敗したとしても納得できると思える先生に治療依頼されることが理想的だと思います。



現在お子さんが17歳ということであれば、ある程度自分自身で、判断ができる年齢だと思います。
お子さん本人の意思もよく確認されてください。決して焦る必要はないと思います。顎矯正手術は、20代〜70代ぐらいまで、幅広い年代の方が受ける手術です。

もし、本人が迷われているのであれば、本人が受けたいと思うまで、待つという選択もあると思います。

 

回答 回答3
  • 回答者
伊藤矯正歯科クリニック(名古屋市中区)の伊藤です。



※2013年9月14日までは伊藤和明先生、それ以降は伊藤雅大先生がご回答されています。
回答日時:2011-11-14 08:03:54
顎関節症になったとの事ですが、具体的にはどんな症状があるのでしょうか。

外科手術を提案されたとの事ですが、それは何の目的で、どこをどんな手術するのでしょうか。


もし顎関節症ということでしたら、顎矯正手術を行っても完全に解決するということは期待できないかもしれません。

とりあえず、咬み合わせのズレと、顎関節症を別に考えて、まず顎関節症状を改善してから、顎変形症の外科手術をお考え頂いたらどうでしょう。


担当の先生とよくご相談ください。

回答 回答4
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2011-11-14 09:17:38
矯正後)プレート(何らかのオクルーザルアプライアンスでしょう)を入れて、咬合と下顎のずれを検討する場合に、抜歯矯正は臼歯部が離開してしまうケースが多いはずで(逆にオープンバイトになることもあります)、息子さんの場合も<プレートをしないと顎がたよりなく>から臼歯部離開と察します。

その場合経験ではわずか0,5ミリでも不定愁訴につながる場合があります。


もちろんこのケースは左右のずれも大きいはずで、結局は歯の上下・前後・左右のずれと、上下顎の顎の形態とその位置関係になってきます。

具体的に何らかの感想でも記したいところですが、何しろそのようなデータはないわけですからちょっと無理でしょう。

歯だけの状態を取り上げて、いずれの方向でも3ミリくらいのずれなら、再矯正で何とかなる気もしますが想像の域を出ません。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 後悔の母さん
返信日時:2011-11-14 11:21:10
早速ご回答頂きました先生方に厚くお礼申し上げます。


補足させて頂きますと、息子は元々下顎がずれておりまして、矯正歯科では正中をゴムで上顎に合わせた状態できちんとした噛み合わせになるように矯正されました。

矯正終了間際は噛み合わせはとても良好っだのですが、そのような不自然な力が顎にかかっているわけで、左の顎関節が口を開けるとガクガク音がするようになり、身体に力も入りにくい、歯ぎしりも歯が壊れるんじゃないかというくらいひどくなりました。


そして慌てて大学病院に行き、顎へのストレスをなくして数ヶ月検査をしたところ顎は楽な位置へと移動し、顎関節の症状はほぼなくなり、検査結果も(骨の位置など)よく治療対象ではなくなりましたが、当然噛み合わせは顎がスライドした分だけずれた形になっております。

それを再矯正するには大学病院側では顎の骨がずれていることと、抜歯をしてしまっていること、左右も平行ではないことなどから矯正だけでは無理で外科的手術も必要とのことでした。
手術は完璧をめざすなら上顎の骨は水平方向に、下顎の骨は縦に切るとおっしゃってました。



昨夜も眠れずネットであれこれ調べてみましたが、私的には手術はさせたくないと思うようになりました。
失敗しても納得いく手術などは有り得ません。

手術となると装置装着期間も長くなるだろうし、歯根吸収がかなりあるとのことなのでリスクも大きいと言われておりますし、装置装着期間が長い手術を提案されても決心できません。
今すぐ決めなくても若いうちであればいいとは言われております。



親子の思いは顎がずれているのは言われなくてはわからないくらいなので、多少ずれていても気にならない、噛み合わせさえきちんとなれば。

それも手術をするくらいなら100%でなくてもよい。顎関節に負担がかからず、将来的にプレートも何もなくても普通に生活できる程度にもっていければと希望しています。

プレートを外して肩が凝らなければそのまま放っておく気でおりました。
食事も問題なくできますし。
ですので余計に手術に踏み切れないのです。



今親子に出来ることは何でしょうか。
別の大学病院へも検査資料を持って意見を聞きに行く予定ですが、開業医の矯正歯科にも色々行ってみた方がいいでしょうか。

うちでできますよ、と安易に言われたとしても本当にできるのかと不信感を持ってしまいそうですし。
歯根吸収があるので再々矯正はできません。


大学病院であれ街の矯正歯科であれ腕の善し悪し等どのように判別すればいいのでしょうか。

本当に信頼し任せられるお医者様をどうやって見つけたらいいのでしょうか。


何か一つでもアドバイスいただければ嬉しいです。

思いが千々に乱れており長文散文申し訳ありません。
回答 回答5
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2011-11-14 11:30:11
例えば、下顎骨の長さに左右差がある場合には、上下正中が一致していないほうが、より生理的な状態だと考えています。

審美面で妥協が出来る面があれば、そうされるのも、また無難な案だと思います。

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2011-11-14 12:09:28
>それを再矯正するには大学病院側では顎の骨がずれていることと抜歯をしてしまっていること、左右も平行ではないことなどから矯正だけでは無理で外科的手術も必要とのことでした。

これは矯正歯科の見解でしょうか? 
もしそうであれば、外科矯正が必要な可能性が高いと思います。

ただし、堀内先生が書かれているように、大学病院の意見も全国一律ではありません。
開業医にも2,3件、聞きに行ってはいかがでしょうか。




>大学病院であれ街の矯正歯科であれ腕の善し悪し等どのように判別すればいいのでしょうか。
>本当に信頼し任せられるお医者様をどうやって見つけたらいいのでしょうか

大変難しい問題だとおもいます。
どんなに天才的な才能の持ち主でも、人間であれば失敗から逃れられませんし、そもそも人の体のことですから、すべてをコントロールすることは出来ません。

神の手を持つとまで言われた脳外科医も上手くいかないことはあります。
ほとんどの方はその医師のおかげで幸せになれたとしても、人智のおよばない場所は残ると思います。

回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2011-11-14 12:54:10
”顎がずれている”という状態は見た目だけを表現する場合と、顎関節にずれが生じている場合とがあると思います。

顎関節の位置には問題なく、顎の骨の大きさのバランスが悪い場合には外科的な処置が必要になると考えられます。



矯正治療をする場合にも、顎関節の位置に問題がなければ、その顎の位置で咬み合わせを整える治療になります。

顎関節の位置にずれがある場合、そのままの位置で歯並びを修正すれば、機能的には問題が残ることになると思います。



矯正を考えられる場合は、このようなこともお考えに入れてご相談されてみてはいかがでしょうか。

回答 回答8
  • 回答者
回答日時:2011-11-15 01:19:45
大学病院の診断で、理想的には、「上下顎骨の骨切術」が必要との判断であれば、下顎骨だけではなく、上顎骨にも形態的な特徴をもつ、「骨格性非対称」に分類される状態だと思います。


「骨格的非対称」は、統計学的に顎関節症の発症リスクが高くなることがわかっていますが、現在、顎関節症の状態は、落ち着いているということであれば、残る問題は「かみ合わせの不調」ですね。

理想的な治療結果を得る確率が高い治療法は、顎骨形態の問題点を改善可能な「顎矯正手術」であることは間違いないと思います。
 
しかし、実際に診ていませんので、現在の詳しい状態はわかりませんし、状態によっては、「通常矯正による再治療」でも良好なかみ合わせへの改善が期待できる状態かもしれません。



ご両親・本人ともに、「顎矯正手術」にたいして、不安があるということであれば、2〜3件の矯正専門歯科医院セカンドオピニオンを求めてはいかがでしょうか?

セカンドオピニオンの結果によっては、再度顎矯正手術を検討すべきだと思います。


なお、腕の良し悪しというのは、簡単に判断できないと思います。

大学病院であれ、開業矯正専門医であれ、考え方から、目指す治療ゴールおよび、使用する治療テクニック等さまざまです。
  
結局のところ、御自身で集めた情報を元に、最終決断するしかないと思います。


しかし、矯正治療に限らず、あらゆる医療で、治療依頼する担当医の選択とはそういうものだと思います。

現代は情報社会ですので、入ってくる情報は多いと思います。ぜひ、納得できる選択をされてください。

良い結果になるといいですね。
  

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 後悔の母さん
返信日時:2011-11-19 23:37:47
たくさんの先生方にご回答いただき、本当にありがとうございます。

色々考えた結果、顎の手術は大きなリスクを伴うのでやはり避けたいと考えております。

プレートを装着すれば日常生活は問題なくおくれており、食事もあまり問題がないそうなので、最終結果を出すにしてもじっくりと考えてからにしたいと思っております。


冬休みを待って、いくつかセカンドオピニオンを回ってみようと思っています。

お忙しい中ご回答下さった先生のみなさま本当にありがとうございました。


引き続きなんでも結構ですのでアドバイスよろしくお願いいたします。



タイトル 17歳、歯列矯正による顎関節症発症で外科治療は避けたい
質問者 後悔の母さん
地域 非公開
年齢 46歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 小児矯正(子供の矯正)
歯列矯正のトラブル
顎関節症
子供の歯列矯正
外科矯正
回答者




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