前歯の変色。インターナルブリーチで根管口へのシールは不必要?

相談者: ゆうっちさん (35歳:女性)
投稿日時:2011-11-25 23:03:30
右上1番、1年前にフィステルで気付き、抜髄しました。
原因はよくわかりませんが、3年前、着色が気になるレジン詰め物をやりかえたときに削りすぎたんだと思っています。

現在変色しております。
全体的に黄色になっているかんじです。(たぶん2年以上前から少しは変色してましたが、神経が腐っているなんて思いつきませんでした)

ウォーキングブリーチやラミネートべニアクラウンなど考えましたが、ブリーチするつもりでいます。

院内でのみの漂白であるインターナルブリーチをする歯医者があったので、そこで検討しているのですが心配なことがあります。

ウォーキングブリーチの場合は、手順として、根管口をレジンなど?で封鎖してフリーラジカルを歯根膜に入れないようにするとあった(外部吸収のリスクを減らす)のですが、院内でのインターナルブリーチでも必要な手順なのでしょうか。

その歯医者にインターナルブリーチでも、ちゃんとシールするのかと聞いたところ、

根管治療が緊密にしっかり充填できている場合は、そんなことはしない、根に薬が行くようなことはない、そういうものではない」

とおっしゃいました。

大丈夫なのでしょうか?


もうひとつ、インターナルブリーチより、ウォーキングブリーチのほうが確実に白くなると書いてあったりしたのですが、実際どうなのでしょうか。

後戻りまでの時間もウォーキングブリーチのほうが長いとか、あるのでしょうか。同じくらい白くなってしまえば、あとの経過は同程度ですか?


神経がダメになった原因も釈然とせず、くやしくて泣いたり、変色した前歯を見るたびに毎日落ち込んでます。
最近は方法で悩んで・・・大変です。
他にも歯の悩みがあるのですが、今回はブリーチに絞って質問してます。
(口全体を見る見ない、歯科材料や方法も様々あって歯医者によって取り入れているものが違って、自分ではどうしていいか悩みます。)


回答 回答1
  • 回答者
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2011-11-25 23:22:37
根管充填がきちんとされていたら、特に気にしなくっても大丈夫ですよ、主治医の説明通りです。

ただ私の場合は、必ず根管充填はやり直す事にしています(他の人の根充を信用していない訳ではないのですが)。


インターナルブリーチより、ウォーキングブリーチのほうが確実に白くなると書いてあったりしたのですが、実際どうなのでしょうか。

どちらも同じように思いますが。
個人的には失活歯の変色は、ウォーキングブリーチがファーストチョイスだと思います。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2011-11-26 01:35:47
ゆうっちさん、こんばんは。

ウォーキングブリーチの場合は、ホワイトニング剤を歯の中に入れて帰宅していただくため、薬が漏れないようにしっかりとシールする必要があります。
そのために発生したフリーラジカルは、外には出ることができずに、歯の中に拡散します。

その時に根管部のシールが不十分だと根管の先のほうに向かってフリーラジカルが拡散してしまい、痛みが出たり、骨や根を溶かしてしまうことがあります。

オフィス内で行うインターナルブリーチの場合は、解放して行うため、フリーラジカルは外に拡散することができます。
そのために根管の先のほうにまでは拡散しにくく、それほどしっかりとしたシールは必要ありません(もちろん簡単なシーリングは行います)。

ウォーキングブリーチは前述のように、フリーラジカルの拡散が効果的なのと、長時間作用させるために白くなるのは早いのですが、シーリングが不十分ですと歯根や骨へ影響が及ぶ可能性があります。
時間をかければ最終的な白さは変わりませんし、おっしゃるように白くなれば持続期間も変わりません。

最近では効果的なオフィスホワイトニングと組み合わせてインターナルブリーチを行うことで、1回でもかなり白くすることが可能です。

きれいになるといいですね。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ゆうっちさん
返信日時:2011-11-26 16:51:06
返信くださいましてありがとうございました。

インターナルブリーチ根管治療がしっかりなされていれば、根管口にシールは必要ない、という理解でよいのですよね?

細見先生は、個人的には失活歯のファーストチョイスはウォーキングブリーチとおっしゃってますが、理由を教えていただけるとうれしいです。(インターナルブリーチではなく、ウォーキングブリーチのほうを選択されるということで)。

ラミネートべニアは、失活歯には不向きと書いている先生も見受けられるのですが、なぜでしょうか。

セレックを扱っている歯医者に問い合わせたところ、何の疑いもなく

「表面積の70%にエナメル質が残っていれば問題ない」
「今の接着性レジンは進歩していて、しっかりくっつく・・・」

と言われました。

混乱していますので、考え方のアドバイスをいただけると助かります。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2011-11-26 19:05:23
ラミネートベニアは、歯の表面を通常1〜1.5mm削ります。
一方神経を取ってしまった後には、歯の内部に空洞ができます。
この空洞と、ラミネートベニアのために削った部分に残った歯の厚みは、0.5〜1mm程度です。
さらに多くの場合、神経を取る原因となった虫歯が歯と歯の間にあり、ここも歯質はなくなってしまっています。

歯の裏側に関しては、神経を取る際に削っていますので、きっちりと神経を取っていれば、裏の面積の50%以上はありません。

神経がない歯は、実際には歯質が少なくなっている上にラミネートベニア用に削った場合、歯質は極端に少なくなってしまいます。

このことが大きな理由ですが、エナメル質が厚い場合や、虫歯がない場合、削る量が少ない場合など、歯質が十分に残っている場合には、ポストなどで補強したうえで、ラミネートベニアを行うこともあります。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2011-11-26 19:21:51
こんにちは、前歯だと色々悩んでしまいますね。

>ラミネートべニア失活歯には不向きと書いている先生も見受けられるのですが、なぜでしょうか。

失活歯は年々変色してきてしまいます。
薄いラミネートは下の歯の色に影響を受けますので、だんだん歯の色が変わってきてしまうことがあり、失活歯にはあまり行われません。

椿先生がおっしゃるように、強度の面などもありますが、どちらかと言うと、審美的理由から避けられているように私は思えます。

担当の先生がおっしゃるようにエナメル質がしっかり残っていてくれれば、ラミネートの接着は問題ないと思いますよ。

将来的に色の問題が出てくるかもしれませんが、高い審美要求がなければ私は「あり」の治療法だと思います。

大きく削ってセラミックを被せた所で、レジンを詰めた所で一生持つ訳ではありません。

信頼できる先生であれば、話し合って先生がお勧めする治療を受けられた方がいいと思います。

これと言う方法もありませんし、先生の得意・不得意によって色々治療法は分れてきますから、悩み過ぎない方がいいと思いますよ。


おだいじに

>裏の面積の50%以上はありません。

タイムリーにも昨日、裏の50%以上無かったのですがファイバーコアを立てて、レジンを詰めて修復してしまいました^^;

http://eedental.fine.to/eeblog/2011/11/post-393.html

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ゆうっちさん
返信日時:2011-11-28 08:53:38
先生方、ご返信くださりありがとうございます。

心配で不安でたまりません。

歯のことは素人で、歯チャンネルやネットで勉強して益々いろんなことを考えるようになりました。
少しでも後悔しないように慎重になってます。

そもそも、ウォーキングブリーチでの根管口のシールというのは、根管充填がうまくいってない場合を想定して行われるということなのでしょうか。

ウォーキングブリーチにはシールが必要で、インターナルブリーチには不必要なのでしょうか。

それとも、根管充填が確実であれば、どちらもシールは不必要なのでしょうか。

根管充填とシールに使う材料は違うのでしょうか、カバーする箇所も違うのでしょうか。
だとしたら、シールは必要のように思えてくるのです。知識が不十分なもので・・・


インターナルブリーチをやろうとしている歯科医が、シールはしない(自分が根管充填している)と言っているのですが、本当に大丈夫なのか、もう一度シールとはなんなのか詳しく教えて頂いて、十分納得したいです。
もう少しご意見伺いたいです。すみません。


実家のあるところから引越してしまい、電話でしか聞いてません。
もうすぐ帰省するので、そこでやるかやらないか決めなくてはいけません。
不安が解消されない場合は、現在住んでいるところでシールをしてくれるところを探したほうがよいのかと悩んでいます。
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2011-11-28 10:18:17
>そもそも、ウォーキングブリーチでの根管口のシールというのは、根管充填がうまくいってない場合を想定して行われるということなのでしょうか。

根管充填は、うまくいっていることが前提であって、うまくいっていなければやり直す必要があります。
ウォーキングブリーチは密閉してしまうため、フリーラジカルが行く場所がなくなってしまうため、根のほうに拡散することを防ぐために確実なシール(裏装と言います)を行います。

オフィスで行うインターナルブリーチの際には、フリーラジカルが外に出られますので、それほど緊密なシールは必要ありません。


>ウォーキングブリーチにはシールが必要で、インターナルブリーチには不必要なのでしょうか。
>それとも、根管充填が確実であれば、どちらもシールは不必要なのでしょうか。

根管充填がうまくいっていてもシールは必要です。
インターナルブリーチの際にも、シールをしたほうがいいとは思いますが、絶対不可欠ではないと思います。
ちなみに私はシールをして行っています。


>根管充填とシールに使う材料は違うのでしょうか、カバーする箇所も違うのでしょうか。
>だとしたら、シールは必要のように思えてくるのです。

材料は違います。
シール材には通常セメントと呼ばれているものを使用します。

ご不安であればやはり担当の先生とよく相談されて、不安がぬぐえないようであれば、安心できるところを探されたほうがいいと思います。

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2011-11-28 11:15:26
>現在住んでいるところでシールをしてくれるところを探したほうがよいのかと悩んでいます。

ホワイトニングの第一人者の椿先生がおっしゃるように

>不安がぬぐえないようであれば、安心できるところを探されたほうがいいと思います。

だと思います。

インターナルは1〜2時間程度の施術ですし、特に薬剤が問題を持った経験も私はないので、そんなに心配し過ぎない方がいいと思いますよ。


おだいじに
 

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ゆうっちさん
返信日時:2011-11-28 22:33:12
ご丁寧に回答くださり、本当に感謝しています。
自分だけで悩んでいると堂々めぐりです。
少し考え方がすっきりしてきました。


家の近くに、ウォーキングブリーチをしてくれるところは見つけました。
丁寧にしてくれそうな先生でした。

インターナルブリーチを安全にしていただけるところが見つかれば、うれしいのですが。

前歯の裏側(根本のキワ)に矯正後の保定ワイヤーがついてまして、それがネックなのです。
実家のほうの矯正歯科ですので、とるとらないという話が出てくると、実家の近くのほうが都合がよい気がしまして。

現在住んでいるところで近くの歯医者3件行ってみました(期間はかかってます)。
うち1件はブリーチは扱ってなくて、ラミネートべニアの提案、1件は薬を取り寄せればできるけど、ワイヤーもあるし・・あまり乗り気ではない様子、最後1件は丁寧に説明もしてくれてウォーキングブリーチ可能、薬は取り寄せるということでした。


根管充填がきちんとなされている前提で

「インターナルブリーチをシールなしでする」
「ウォーキングブリーチを丁寧にする」

という選択肢の場合は、一般的にどちらがリスクが少ないと考えられるでしょうか。

すみません。
回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2011-11-28 23:07:47
リテーナーが入っている状態でのブリーチは難しいので、やっていただける先生がいらっしゃるのであれば、お願いしたほうがいいと思います。

根管充填がきちんとなされている前提で
>「インターナルブリーチをシールなしでする」
>「ウォーキングブリーチを丁寧にする」
>という選択肢の場合は、一般的にどちらがリスクが少ないと考えられるでしょうか。

ケースバイケースだと思いますし、先生の考えにもよると思います。
信頼できる先生にお任せしたほうがいいと思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ゆうっちさん
返信日時:2011-12-03 12:39:55
お忙しい中、ありがとうございました。

いろいろと悩みがあり、大変な心境になっています。
もう歯のことで後悔したくありません。

自分が信頼できる歯医者さんに出会えますように。
また、そのような心境になれますように。

ありがとうございました。
回答 回答8
  • 回答者
回答日時:2011-12-03 12:44:12
ご相談ありがとうございます。

だいぶお気持ちの整理がついたようですが、私からも一言。


根管充填がきちんとなされている前提で
>「インターナルブリーチをシールなしでする」
>「ウォーキングブリーチを丁寧にする」
>という選択肢の場合は、一般的にどちらがリスクが少ないと考えられるでしょうか。


根管充填がきちんとなされているとしても、後から必ずスキマができることが証明されています。
これは誰が治療しても同じです。

どちらを選ぶ場合でも、シールをきちんとしておいた方が安心だと思います。

回答 回答9
  • 回答者
回答日時:2011-12-03 13:49:19
>どちらを選ぶ場合でも、シールをきちんとしておいた方が安心だと思います。

ですね、石橋を叩いて、叩いて渡るならシールをしてくれる先生を探した方がいいでしょうね。

ガッタパチャーと歯のすき間のことを心配されていると思うのですが、健康な象牙細管内にフリーラジカルが入り込み歯根膜まで到達することも十分考えられます。
特に歯頚部当りの象牙細管は太いですからね。

例えば根管治療で使用する「ホルマリン」。
これも象牙細管から入り込み、歯の外に出ていることが分っています。


これはシールのしようがありません。
顕微鏡でのぞいても、見えないものなのでどうしようもありません。

なるべくリスクの少ない方法を選ばれた方がいいと思いますが、
変色は病気ではないので極論を言えば何もしないのが最も安全な橋の渡り方になりますね^^; 




タイトル 前歯の変色。インターナルブリーチで根管口へのシールは不必要?
質問者 ゆうっちさん
地域 非公開
年齢 35歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 歯の変色・着色
ホワイトニング治療法
歯医者への不信感
ウォーキングブリーチ
インターナルブリーチ(パワーブリーチング)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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