10歳10ヶ月、上のみ矯正中だが下顎が後方にあり顎無し状態に

相談者: ゆまさん (39歳:女性)
投稿日時:2011-12-13 15:44:32
はじめまして、こんにちは。
気になる事がございまして、質問させて頂きます。


10歳10か月の娘についてです。

約1年前の9歳10か月より、顎が小さく、歯が入りきらずに前歯がほんの少し出っ歯気味だったので、歯が動きやすいうちに綺麗にしてあげたいと思い、矯正治療を始め現在も通っています。
上歯のみです。


1)始めに、レントゲンなどで、診断

2)歯の裏側に矯正装置(確か3か月間)

3)その後、就寝時のみバイオネーター(歯の表側にワイヤー、上顎に覆うタイプ)を付け、1か月半毎に歯科に通い、バイオネーターを削ったり、乳歯を削ったりで調整中で前歯の出っ歯もほとんど気にならない程度になってきています。 


横顔を見て、下顎がいわゆるあごなしの状態であるのに数か月前に気づきとても気になっています。

後方に下顎があるというか、小さいというか、ちなみにいつも口は閉じています。
家族、親類にも、そのような形状の顎を持つ者はいませんので遺伝とは考えにくいです。
矯正を始める前は、その様な形状ではなかったと思います。



上歯のみ矯正してるからそうなってしまうという事は考えられますか?

また、思い起こせば、小さいころから噛みごたえのある食品を積極的に食べさせていなかったのですが、それは原因として考えられますか?


この先、現状維持で上歯のみの矯正で成長を見守るのみなのか、下顎の受診、手術など対策をすべきなのか、噛みごたえのある物を意識的に食べさせるべきなのか色々と、アドバイス頂けましたら幸いです。

また現在通っている歯科は下顎の手術などはできない普通の歯科です。

どうぞ宜しくお願い申し上げます。


回答 回答1
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2011-12-13 16:36:36
<上歯のみ矯正してるからそうなってしまうという事は>

バイオネーターは種々の機能を持っていますが、その中に下顎を前進させた状態で使用してもらい、下顎頭部(関節に近いところ)の成長を促し、下顎前方方向への成長を促すという機能を持っています。

このことについて説明を受けたでしょうか。
ちょうど今ひとりの人に用いているところですが、その効果は目を見張るものがあります。

2週間くらいで下顎は前進してくるはずです。
尋ねてみるとよいでしょう。



<小さいころから噛みごたえのある食品を積極的に食べさせていなかったのですが、それは原因として考えられますか?>

関係がないとは言えないでしょうね。
舌の姿勢にも関係しますし、ボリュームにも関係します。



バイオネーターは上下顎一体で矯正していく装置です。
正しいつかいた(診断も含めて)が要件となります。

回答 回答2
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2011-12-13 16:40:02
詳細な術式・状態が分かりませんが、上顎拡大により下顎の前方への成長を期待しているのではないでしょうか?
上顎の変化に比べ、時間がかかると思います。



>小さいころから噛みごたえのある食品を積極的に食べさせていなかったのですがそれは原因として考えられますか?

よく言われますね。
少しあるかもしれませんが、いきなり噛みごたえのある食物ばかり与えるのも可哀想に思えます。
徐々に変えていかれたら良いと思います。


鼻呼吸し難い要因があれば、なるべく取り除いてあげたら良いと思いますよ。

回答 回答3
  • 回答者
伊藤矯正歯科クリニック(名古屋市中区)の伊藤です。



※2013年9月14日までは伊藤和明先生、それ以降は伊藤雅大先生がご回答されています。
回答日時:2011-12-13 17:49:28
バイオネーターは効果のある装置ですが、弊害もあります。


出っ歯の治療に用いるときには、ハイアングルといって下顎下縁平面が急峻な場合や、ドリコフェイスといって長顔型のものに用いる場合には要注意です。

このような場合に使用すると、さらに下顎は後下方回転することが多く認められます。
その上、バイオネーターではどうしても上顎前歯が舌側傾斜し、下顎前歯が唇側傾斜しがちです。


見かけ上は出っ歯が改善しても、下顎が後下方回転し、下顎前歯が唇側傾斜、上顎前歯が舌側傾斜すると、口唇部の突出感は改善せず、顎なし様に見えてくることもあります。
お子様は、今まさにこの状態にあるのかもしれません。



これはもうひとつ理由があります。
バイオネーターを作るときには、バイオネーターと歯がしっかりかみ合った状態で作製されます。
先生もバイオネーターの調節をするときには、噛んだ状態で見るはずです。

しかし就寝時には、正常な人はほとんどの時間は歯は噛んでいません。
いわゆる安静位状態にあります。います。


そのため就寝時にはバイオネーターは所定の位置に収まっていないことが多く、その効果がうまく発揮されなかったり、上下前歯の意図しない移動が生じてしまいます。

特にハイアングル、ドリコフェイスの場合にはこれが顕著におきます。

この弊害は就寝時よりもむしろ日中の覚醒時に装置を噛みこんだ状態で使用させることによって減らすことができます。
ただこれはむしろ出っ歯の状態にある時にすることで、今からゆまさまのお子様にこのような使用法にしてもほとんど効果は出ないと思います。



逆にロウアングル(下顎下縁平面が平坦)やブレーキータイプ(短顔型)の人に適用すると効果は出やすいです。


担当の先生に現状を確認していただいてください。
場合によっては装置を変更するか、中止したほうがいいこともありますので。

外科矯正などはその後で考えればいいことです。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ゆまさん
返信日時:2011-12-16 00:41:42
松山 哲朗先生
藤森 隆史先生
伊藤 和明 先生

早速のご回答ありがとうございました。


先生方のご回答内容を踏まえて、担当の先生に相談してみたいと思います。

この度はお世話になりまして、本当にありがとうございました。



タイトル 10歳10ヶ月、上のみ矯正中だが下顎が後方にあり顎無し状態に
質問者 ゆまさん
地域 非公開
年齢 39歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 歯列矯正の治療法
小児矯正(子供の矯正)
子供の歯列矯正
歯並び(歯ならび)その他
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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