10歳、膿瘍形成後の治療の必要性について(カナダ)

相談者: ぽんちんさん (10歳:男性)
投稿日時:2012-02-01 13:48:31
こんにちは、現在カナダに住んでおります。
10歳の息子の事で相談です。

12月中旬に右下の歯の痛みを訴えてから、2日ほどで右の顎が腫れ上がり、抗生剤で様子を見ておりましたが、1週間しても改善せず赤味が増してプヨプヨになったため、膿瘍形成を疑われ小児救急センターに紹介されました。

結局入院の上、全身麻酔で顎の下を切開して排膿し、退院となりました。
培養の結果は事前に抗生剤を使っていた事もあり陰性でした。

その後主治医から連絡が入り、虫歯などの原因で今回の症状がおこった可能性があるとの事で歯科医を紹介されました。

歯科医でレントゲンを取り、診察を受けた結果

1、永久歯の(多分)5番?の下にスペースがある
2、スペースは感染のせいで出来たのか(あるいは広がったか)、もともとあったかは分からない
3、歯そのものは健康で問題がなく、他に虫歯もない

と言われました。


いずれ膿瘍再発もあり得るが、歯そのものは健康なので抜歯ではなくスペースをクリーンにする治療をしたい、と言われました。


そこで質問なのですが、

ア)治療しなかった場合の再発率はどのくらいなのでしょうか。
保険が効かず高額治療になる事は間違いないのですが、1年半後の帰国まで待つ事は可能でしょうか?

イ)抜歯ではなく保存的に、と言う事のようですが具体的にはどういった治療になるのでしょうか。

身近に相談できる歯科医の先生がいないので、お忙しい事とは存じますが回答をお願いします。


回答 回答1
  • 回答者
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2012-02-01 14:20:38
>ア)治療しなかった場合の再発率はどのくらいなのでしょうか。
保険が効かず高額治療になる事は間違いないのですが、1年半後の帰国まで待つ事は可能でしょうか?

まず膿瘍を形成した原因が5の下のスペースと云う事なのですが、根尖性か歯周からなのかによって違います。
どちらにしろ原因を除去できなければ再発はするでしょう。
ただ何時再発するか?わかりません。

文章からは感染根管になっているような表現ですが、中心結節とかはないでしょうか?
もし有るのなら、反対側の歯も確認の必要があると思います。



>イ)抜歯ではなく保存的に、と言う事のようですが具体的にはどういった治療になるのでしょうか。

根尖性の場合は感染根管治療、歯周からの場合は年齢的なことも考えれば、ブラッシングの指導などになると思います。

回答 回答2
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2012-02-01 18:28:52
私も中心結節を、疑いますね。

中心結節(咬合面中央にある小突起、異常形態)は、無かったのでしょうか。
わずかに先端が破折しただけでも、歯髄感染を来すことがあります。
ただそのようなことを知らない歯科医だと、わからなかったり、見過ごされがちです。

細見先生同様、反対側も(上小臼歯も)チェックする必要がありそうです。

中心結節からの感染とあえて決めつけると、放置しておくわけにはいかなくて、根管治療が必要になります。ただし年令から、歯根尖が完成しておらず、アペフィキセーションを、期待して行うべきです。

つい最近確かアメリカでのケースで、教えてもらい、他の先生が感謝されていたことがありました。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ぽんちんさん
返信日時:2012-02-01 21:59:12
細見先生、松山先生

お忙しい中、回答を頂きありがとうございます。

昨年の7月までは地元の大学病院歯列矯正を受けており、中心結節の話は特になかったように思いますが、はっきりとは覚えていません。

いずれにしても治療が必要になるであろう事は了解しました。
調べてみると、Root-canal-treatmentは治療成功率も低く時間もかかるようですね。
すぐに勝負がつかない治療となると、保険のきかないカナダで治療を続けられるか(金銭的に)が、判断の分かれ道になりそうです。

ところで、事前に歯科を予約して一時帰国の上治療すると言うのは、現実味があるでしょうか。

ア)初回治療から帰国できるまでの期間
イ)定期follow-upの必要性の有無
ウ)日本で無保険で治療を受けた時の治療費

を分かる範囲で結構ですので教えて頂けないでしょうか。


また、アペフィキセーションの用語を調べましたが、分かりませんでした。
お手数ですが用語の解説か、説明の乗っているリンク先をご教示いただけないでしょうか。

よろしくお願いします。
回答 回答3
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2012-02-02 09:25:02
apexification です。
根尖完成(封鎖)を期待する方法です。

経過観察が必要ですから、同一施設で診てもらった方がよいでしょう。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ぽんちんさん
返信日時:2012-02-02 10:33:22
松山 哲朗先生

大変参考になりました。
ありがとうございます。



タイトル 10歳、膿瘍形成後の治療の必要性について(カナダ)
質問者 ぽんちんさん
地域 非公開
年齢 10歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ 専門的な質問その他
その他(その他)
カナダ
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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